スラムダック・ミリオネア
話題になった、インドのボンベイ、いや、今はムンバイを舞台にした映画です。弟が、2000万ルピー(1ルピーは2円弱ですから、4000万円くらい?物価が日本の何分の1かのインドではとてつもないお金です。日本ではたいしたことありませんがね)の賞金をクイズ番組で得ることになるわけです。そこに何らかの詐欺行為があったんじゃないかと、各質問の答えをどうして知っているのか、と調べていく過程で、兄弟がスラムに育ち、イスラムとの抗争で親を亡くし、孤児としてさらわれ、子供を使って物乞いをする組織に捉えられ、眼をつぶされそうになるときに逃げ出し、と波乱に満ちた生涯を送ってきたことが明らかになります。
インドのスラムでの暮らし、そこからはいあがる人たちの壮絶な戦い、インドのものすごく混沌とした、清濁も富裕も貧困もごったまぜになった様子が、全編にあふれています。そして、クイズ番組のどきどきと、彼の人生のエピソードがうまくからみあって、見る人をあきさせない秀逸な映画になっていて、楽しいです。
インドって、映画がすごい人気なんですよね。あの、くっきりはっきりした顔を描いた映画の看板がここあそこに並び、映画館は最大の娯楽です。四半世紀以上前にインドに行った時に、映画舘に入りました。もちろん全然セリフはわからないんだけど、ストーリーは単純で予想がつく感じ。映画そのものより、映画で楽しみコーフンしている人たちの姿が、ずーっと面白かったことを思い出しました。
映画が終わり、ヒロインと無事であって、ハッピィエンドになるんだけど、その後、彼らが駅で踊りまくる映像がずーっと流れます。あーあ、インドの映画だなあ、ってなんだか笑っちゃいました。楽しい1作です。

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