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2017年6月27日 (火)

炎上チャンピオン

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 横関さんです。これはプロレスが、社会的地位を失って、プロレスラーが、まるで野蛮人のように忌み嫌われて、犯罪者も出て、という風になってしまった社会に、ある冤罪で服役したプロレスラーが出所してきたところから物語がはじまります。

 

 プロレスって、今、そーんなに忌み嫌われてないんじゃない?普通に興業もあるし、ファンもいるよね(あたしはよく知らないけど)。

 

 で、実はこのプロレスラーが、冤罪だったということや、じゃあ、だれが?というネタが中心に、劇画的にいろんな妙な登場人物が出てきて、スピーディに展開。横関さん、この間のタクシーの話もそうだけど、ちょっと突拍子もないけど、キャラはたってる。展開は早いから飽きないけど、実にくだらない気分にもなる。評価が難しいなあ。

 

2017年6月26日 (月)

願い

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 藤野千夜さんです。願いというテーマの短編集になっています。人の願いって、ささやかなことがいっぱい。それが、かなうとかなわないとでは本人にとっては大問題、他人にとっては、実はどーでもいいようなことでも、ささやかなことでも、それで見ている風景がガラっと変わってしまうようなことありますよね。生きてるときには、そういうことの積み重ねがいろいろあって、人生がうまくいったりいかない気分になったりなんですよね。

 

 人生考えてみると、いろんな願いがうまくいかないと、とてもつらいけど、ちょっと大きく見ていると、たいしたことないじゃーんって思える力と、あるいは、逆にささやかなことでもうまく行ったら喜ぶ気持ちと、両方もっていると生きやすいだろうな、その2つをうまく使いながら、生きていけたらなって思います。 

 

2017年6月25日 (日)

今夜は誰のとなりで眠る

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 唯川さんの文庫本、移動に何かないかなあ、と手にとったので、たぶんかなり前の作品だと思います。読んだことあるかもしれないし、ないかもしれないです。すべて忘れてます。

 

 不思議な小説だなあ、って思ったのは、秋生っていう、女たらしで、あんまり定職についてない不思議な男性がいたのですが、小説の冒頭で、交通事故で死んじゃうのです。家族は彼と真反対な超かたぶつの兄が一人。同棲していたけど、男女の関係でない女性が一人。別の女性と関係があって、その女性は妊娠している。あと以前付き合っていた人とか友人とか、ともかく秋生さんに何等かの関係のあった人たちというくくりだけで、秋生さん、本人は冒頭になくなっちゃうので何もしないんですけど、友人グループでもなーんでもない、バラバラな数人が、何らか秋生さんの影響を受けて生きていく、っていう物語。チャレンジングなことやったなあ、って思うし、そう失敗でもない感じ。ふーん。

 

2017年6月24日 (土)

女 七つの大罪

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 林真理子さんと小島慶子さんの対談集。いや、あたし小島慶子さんが、この本でさらに大好きになりました。あの、林さんとちゃんとわたりあって、相手を尊重しながらも(全然違うタイプでしょ、彼女の自己顕示欲の塊みたいなところが小島さんにはないし)、ちゃんと自分の立ち位置をたもって、ちゃんと会話し、論議できてるんですよ。すごーい!

 

 林さんのアクの強いところも、小島さんのオリジナルなところも、いい感じに両方出て、互いが大人なところがよく出て、面白い対談になっています。あたし、小島さん、さらに見直しちゃった!

 

2017年6月23日 (金)

今はちょっとついていないだけ

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 四十九日のレシピとか、作品を一応、全部読んでいる伊吹さんです。これは、ちょっとついてない中年の男女のお話。そう、どんな人だって、仕事だの人間関係だの、ちょっとついてなくってうまくいかないときはあるよね。もちろん落ち込んだり、反省したりもするけど、うまくいかないからって、いちいち自殺してたら、命が何個あっても足りないじゃん、今は、ちょっとついてないんだよ、そのうちなんとかなるよ、くらいの気持ちで、だれるわけでもなく、パス1(トランプでありますよね)、くらいの気持ちで休んでいいじゃないか、っていう感じ。それぞれの登場人物が、ちょっとずつついてなくって、ついてないのは、本人の責任じゃないから、本人はもううんざりしているところに、おいうちをかけるように責めたり反省したり、しっかりせよということもなくって、受け入れてくれていい感じ。そうだよね、うまくいかないこともあるよね、また、がんばってみればいいじゃん。

 

2017年6月22日 (木)

高座の上の密室

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 先日、ご紹介した神楽坂の寄席の席亭の代理を娘さんが、期間限定でやることになっちゃった「神楽坂謎はなし」の2巻目です。1巻目はそこに至る経緯とか、人間関係とかあれこれあって、謎解きみたいなことは少なかったんですが、やっと、そういう感じになってきました。特に、今回は寄席といえば、落語と思う人が多いだろう、落語ネタじゃなくって、その前後の色物っていうか、手品とか、そういう見せる芸の関係でのちょっとした謎解き話題が2つで、へえ、へえ、って寄席のいろんな面がわかって面白いです。落語好きでも、こういう色物のことを調べたり、書いたりってたいへんだったろうなあって思うんですけど、余興的であんまりスポットが当たらないところだけに、知られてなくっておもしろーい!!

 

2017年6月21日 (水)

八ヶ岳やまびこ不動産

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 八ヶ岳は大好きな山です。あの山のふもとで、毎日山を見るようなところに生まれたら、きっと、性格もちがって、人生も全然ちがったろうな、って思います。これは、東京でいろんなことがあって、妻子に出ていかれてしまった男性が、偶然ひろってもらった、八ヶ岳の見えるところの不動産屋さんで、働きはじめて、そこで出会ういろんな人の話です。

 

 彼はひとあたりがよくって、強く主張するわけじゃなく、人の話をよく聞いてくれるタイプの人みたいなのですが、どこか鈍感っていうか、物足りない感じもあるんだろうなっていう善人なんですよ。このタイプ、実はよーく知ってる(爆)

 

 そんな彼が不動産業っていう仕事の中で出会う、実家の売却とか、ペンションの跡継ぎとか、ね、いろんな人間関係が交錯する話と、そこでの物語。新人さんらしいんだけど、新人らしからぬ小説です。

 

2017年6月20日 (火)

ハミザベス

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 すばるなんとか賞をとったという作品ですが、まったく知らない作家さんでした。ひょんなことからずーっと昔に分かれた父の遺産として、マンションとお金が手に入り、母にお金が、娘にマンションが遺贈されます。

 

 父が最期に暮らした女性とのつきあい、飼っていたハムスターをあずかり、ハミザベスと名付けたこと、母と娘との関係、あれこれあるけどなんだか、だるくって、焦点ぼけな小説。あたしだめだわ。

 

2017年6月19日 (月)

異類婚姻譚

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 本谷ちゃんが、なにか有名な賞をとった本ですよね。読んでみて、あー、これ、審査委員が好きそうだなあ、って思います。一緒に暮らしているオットと顔が似てくるとか、互いに食べあうというような設定は、ある意味、隠喩なんだろうけど、すごくよくわかる。一方だけが、ずるくなるとか、だらしなくなるとか、ダラダラするとか、じゃなくて、一緒に全体、そうなっていって、互いにあんまり不愉快じゃなくなって、同化していくっていうのは、まあ、生活としてよーくわかるんだけど、これをこういう風な小説にすると、直木賞(だっけ?)っぽくなるなあって思います。あたしは、すごい!とか思わないです。

 

2017年6月18日 (日)

神楽坂謎はなし

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 愛川さんは、落語のシリーズを以前にもご紹介しています。今回も、落語シリーズで、教科書とか作ってる固い出版社の社員だったのだけど、あ、社員は社員なんだけど、ひょんなことから、落語のお席亭代理として勤めることになった若い女性が主人公。ちょうど、腐れ縁だった彼氏の浮気も発覚して、もう自殺しようかというときに、お席亭を引き受けたらなんとかなりそうなことになって、引き受けるっていう展開です。

 

 落語について、なーにもしらない若い御嬢さんが、おきなりお席亭代理になるってことで、いろいろ初歩的なことを知るってことで、それが読者への説明にもなっているのは、いつもの手法です。江戸言葉の特徴なんかも話題になりますが、あたしは実母がチャキチャクな江戸っ子で、その尻尾を引きずっているのでそれはかなり、よくわかります(あたし自身はしゃべりませんが)。定番の落語の情報もあり、2巻以降が楽しみな1巻目です。

 

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