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2016年12月 7日 (水)

朝が来る

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 前半は楽しく読めます。6才、幼稚園の年長さんのムスコがいる40代の夫婦の物語。ムスコ君が幼稚園で、ジャングルジムからお友達を押しちゃったとか、押さなかったとか、誰かがけがしたとか、そういう話、自分の息子の言葉を信じることが大切だなあ、なんて思ったり。まあ、平和なお話。この家族に「ムスコを返してください」「返してくれないなら、養子っていうことを回りにいいますよ、困るでしょ、言ってほしくないならお金を払って」と、産みの親と名乗る女性から連絡?脅迫があるのです。そう、この夫婦は、不妊治療の結果、子どもが授からないで、育てられない赤ちゃんをあっせんするNPOみたいなところに頼んで、特別養子縁組を受けたのでした。

 

 この養子縁組のことは、誰にも隠さず話していて、本人にも、もう一人お腹で育ててくれたお母さんがいるってことを伝えてあるし、周囲にも、親戚にも説明してあるので、養子であることをバラすという脅迫は全く意味がないわけ。でも、赤ちゃんを受渡すときに、涙ながらに「赤ちゃんをお願いします」と言ったあの幼い中学生くらいの女の子が、返してとか、お金をくれとか言うのが信じられない、どうしたんだろう。というのが本音。そこから、この中学生が、どういう風に同級生と付き合って妊娠して、そして子どもを産むはめになったのか、手放した後、どんな風に暮らしていたのか、それが後半。その後半があたSには辛くて辛くてたまらないんです。なんていうか、中学生の女の子の寂しい気持ち、人恋しい気持ち、カッコいい男の子にあこがれる気持ち、それをぜーんぶ踏みにじって、妊娠させたら逃げた男も情けないが、しょせん中学生、そりゃ逃げたくなるわな。でも、彼女の寂しさとか辛さとか全然理解しようとしない両親、相手の親、そして周り。彼女が遠くのNPOの施設で子どもを産んでまた戻っても、その寂しさは変わらないんだよね。中学生くらいの孤独、せつない気持ち、どうしようもない気持ち、誰もわからないし、誰も支えになってくれない気持ち、そこのところはあたしは痛いほどわかって、泣けて泣けて仕方がなかったです。辛かったです。

 

 最後は、なんとか前向きになれて、ほっとしたけど、やっぱり辛いわ、こういう小説。

 

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