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2016年9月30日 (金)

蘇生

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 五十嵐貴久さんです。小学生の高学年だったときに、東日本大震災にあって、九死に一生をえた数人のこどもたち。その後の原発事故で、故郷に居られなくなり、北海道、大阪、いろんなところに散り散りになって、中学生活を送っています。今ドキのこどもたちなので、ラインやメールで連絡をとっていたところ、ある同級生が北海道で亡くなったと連絡があり、かつての担任の先生と、北海道で待ち合わせて、同級生の亡くなった場所に旅に行くことになります。

 勉強が得意な子、サッカー部のキャプテン、学級委員役のしっかりした女の子、それぞれのキャラクターが生き生きと説明されます。どこにでもいるけど、はつらつした中学生たちです。

 ところが、車で町にもどって、みんなで食事をしようと話し合っている途中で、自動車事故が起こります。ギリギリのところで、怪我をして森にあがった先生と生徒。先生はかなりの重傷みたいです。北海道の原野で、助けを求めるために数人が、なんとか国道を目指して歩いて行こうと歩き始めます。

 車でまっすぐな道路を飛ばしていた時に、長い間、対向車が一台もなかったような山奥、歩いても歩いても人里どころか、舗装道路もありません。苦しい森の歩行が続く中で、久しぶりに会う友達に見せていたよそいきの顔が、少しずつはがれていきます。それぞれが、家族を失い、友人と離れて、まったく知らない土地に、被災者として受け入れてもらって暮らしてきた苦しみ、辛さ、溶け込むための苦労。同情されるし、気の毒がられることの辛さ。新しい環境に慣れるための苦労、小学生から中学生なんて、自分で人生決められない。親や親戚の言う通り、ついていくしかない、そんな中でも自分の世界も自我も性格もある。そんな中学生のリアルな現実。

 つらくて、なんとかならないのかと思いながら読み続けます。命は助かったけど、ちゃんと受け入れられるところはあったけれど、たくさんの辛い思いが、あったんだということを改めて思います。

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