アカガミ
5月でしたっけ、「消滅世界」という本に衝撃をうけて、ご紹介しました。これは、すごい想定だと思いました。
この本は、それにも通じることがちょっとあります。アカガミっていう、私の両親の世代には、衝撃的なタイトルなんですけど、戦争の話じゃないし、カタカナだしっていうことで、あんまり気にしないで読みました。恋愛とか、結婚とか、全然想定できなくなった若者がほとんどになっている世界で、いかにペアリングすることがステキか、ということを国家プロジェクトで推奨していくのです。その中で、ペアリングに同意すれば、適切な人を紹介してくれるし、生活も保障されるし、仕事でも最大限の配慮をしてもらえるっていうことになって、主人公はそれにチャレンジするのです。
紹介されて、同居することになった男性を、おっかなびっくり見てみるところから、だんだん好きになって暮らしていく彼女の気持ちが、かわいくって、せつなくって、人間らしくてステキです。
だけど、この制度は、アカガミなんです。いやー、いろんな意味で衝撃の1冊。一気読みです。
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