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2016年6月 2日 (木)

誓約

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 薬丸さんです。

 犯罪被害者が犯人のことをどうしても、どうしても許せないという気持ちに焦点をあてた小説って、いくつもありますよね。犯人を特定することを警察に委ね、それを裁くことを裁判所に委ねては見るんですが、酷い目にあわされて殺された娘や息子、家族があった体験に比して、塀の中でノウノウと20年なり30年なり過ごして、安全に粗食を食べて健康に暮らし、*生きて*シャバに出てくる犯人が許せないという気持ちです。

 この小説には、そんな人が2人出てきます。1人は、娘を凌辱されて殺された母親、娘の苦しみを思ったら、犯人2人の無期懲役なんて甘い甘い。出所した折には、どんなことをしてでも殺してやりたい。でも、自分はそれを待つ命がない、それを誰かに委ねて死なななければ天国で娘に会わせる顔がない、という思いです。親の気持ちとして、痛いほどの気持ち。

 もう一つは、やっと結婚することとオッケーしてくれた恋人と将来、一緒に店を出そうと話し合っていたところに恋人が襲われ、それを苦にして彼女が自殺、という形で将来を失った男性。この2つの、犯人を憎む気持ちが、物語のベースにあります。

 いくら裁くのは法に委ねて、復讐を認めれば社会秩序が、といっても、許せない気持ちはどーしても残るのはわかります。犯人が、ノウノウと出所して暮らしていると聞けば、心穏やかにはいられないでしょう。この問題は、永久に正解がないし、永久に苦しみ続ける問題です。一気読みです。

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