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2016年5月26日 (木)

森は知っている

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 吉田修一さんです。なんだか、不思議な組織で働くために、育てられた子どもっていう設定なんです。それが、何の組織なのか?何のために、指令を受けて行動するのか、全然わからないながら、物語が進んでいきます。

 この諜報員っていうのは、胸に爆弾を仕込まれていて、毎日、定時に連絡を入れて指示にしたがっている日は、生きていられるけど、組織を裏切って連絡してこないとみなされた場合には、遠隔操作で爆弾を爆発させられて命を落とす、という仕組みです。犯罪被害者とか、虐待とか、遺棄などで親を失った孤児を、引き取って育て、諜報員にするという仕組みという設定です。こうした諜報員と、その育成係、世話をする係の人との人間らしい気持ちの交流の面と、水ビジネスというビジネス市場における世界の企業の策略が交錯する物語になっているんですけど。前者の部分を描くのに、どうして水ビジネスにしなきゃならなかったのか?水ビジネスへの突っ込み方が、イマイチ、腰が引けてるんですよね。

 日本では、水関係、えーと、取水して、浄水場で綺麗にして、送水して各家庭や工場などで水を使い、下水管を通して集め、処理場で綺麗にして放水する、という下水関係ですね。これ、どちらも県とか市とかが、やっているのが基本だったんですよ。だから、それぞれの現場で、たとえば浄水場のなんとか機器については、プラントメーカーが入っているんですが、全体のネットワークビジネスを経営していくという民間企業はなかなかないんですね。でも、こういう風に、公共が独占している国ばかりじゃないので、世界中には、水ネットワークビジネスをやっている企業っていっぱいあるんです。それが、後進国の水ビジネスに乗り出していってます。日本も、財政が厳しくて、民営化の波が水道事業にも及んでいろいろな民営化方策が検討され、少しずつ実施されてきています。で、その話が背景にあるにはあるんでしょうけど、諜報員として育てられた少年のあれこれの物語と、うまくリンクしているとは思えないんですけどねえ。そのあたり、残念です。 

 

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