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2016年5月 5日 (木)

ボクとネモ号と彼女たち

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 角田光代さんの古い本です。別のタイトルの小説だったらしいんですが、文庫になるにあたって改題されたらしいです。

 主人公は、何者でもない、ただのオトコの子。バイトして貯めたお金と、親からかすめとったお金で、15万円のシビックの中古車を買ったのです。シビックの中古車っていうのが、実にどーってことないんだけど、本人は、はじめて買った車(たぶん、19歳くらい)で舞い上がって、どこにでも行けるような、何でもできるような気持ちになっちゃう。そのくらい田舎の、そのくらい、どーってことない、少年と青年の間の実に半端な男の子。

 車をみせびらかしたくても、友達も別に、シビックの中古車くらいじゃ、特に誰も、すげーーー!なんて言ってくれない。

 ただ、自分だけが乗り回したくって、女の子を乗せてみたり、途中で偶然であった年上の女性を乗せてみたりする、っていうロードムービーみたいな小説。なーにも、たいしたことは起こらないし、事件もない。でも、なんだか、このけだるさと、虚無感と、いーっぱいの時間のある人生のムダな時間が、妙に生き生きとしているのが角田さんの特徴。この気分。排気ガスと、けだるさと、カッコいいことがすべてみたいな、お金も何もなくても、どこか自信があるような、自信どころかなーにもないような、そんな気分がまぶしい若さなんだなあ、って思える。退屈なような、楽しいような、不思議さもあって、その時代のけだるい若さ、何もない若さ、ばかさがいっぱいで、好きだなあ。

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