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2009年4月30日 (木)

トルコのスープスパイス

 トルコに行ったのは、もうあれ、8ヶ月くらい前?ひゃーー、そんなになるのかあ。真空パックにしてもらって買ってきたスパイスが、まだあるのよ。(ちゃんと使えよおお!)

 これは、イスタンブールのバザールでは、ごくごく普通にあちこちに店で売られている、なんだかわからない(名前教えてもらったけど、すでに忘れた)ミックススパイス。店によって、たぶん、地元の方はごひいきがあったり、味の違いがあったりするんだろうけど、私には全然わからないです。単品のスパイス類(日本の昔のお味噌屋さんみたいに、大きなバケツ?樽?に山盛りに売っているんだけど)は、名前を読んだり、匂いをかいだりすれば、ああ、シナモンね、ああ、クローブねってわかるんだけど、これは、香辛料のスパイシーな複雑な匂いがするんだけど、何これ??っていう感じ。そうすると、「野菜スープにいいんだよ!!」って必ず勧められる。そういうもの。100gだけ買ってきたんだけど、乾燥して軽いので、結構あります。

 朝ごはんネタに、野菜のスープを作ろうと、鍋にたまねぎ、にんじん、セロリ、など野菜をガツンガツン放り込んで、さて、何の味付けにしようかな、と思ったときにフト、開けてみました。いったいどのくらい入れたら、どんな味がするのか不明なので、最初は控えめに投入。結構唐辛子が見えるので辛いのかなあ。白いのや黒いのはなんだかわかりません、さてさて、トルコ風野菜スープのできあがり!!200904170830000

スープに入れていたら、唐辛子だと思っていた赤いものは、ドライトマトの乾燥した小さな破片であることが判明し、ちーっとも辛くなかった。なんだか、おだやかな味で(まあ、トルコ料理はそう刺激的な味ではないし)、おいしい!もっといっぱい入れてもいいかな。これから、がんがんスープ類にしなきゃなあ。

 夏に向かうこの時期に、袋を開けちゃったら湿気るよなあ、冬にあければよかった(涙)、どなたか、召し上がってみませんか?軽いので普通の封書でもお送りできますよ!

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希望ケ丘の人びと

希望ケ丘の人びと

 シゲマツさんのわりと新しい本です。週刊誌に連載していたらしいんですけど、ほーんと、この人、多作ですよね、500ページを超える本で、2段組ですよ!ゲゲーー!分厚い!と思ったけど、さすが「週刊ポスト」連載ですから、劇画的で、密度はとても薄いので、あっという間に読めます。いいのか、こういう注文を粛々とこなすライターで、と思わないでもないシゲマツさん。

 3年前に妻をガンで亡くした、父親と娘とムスコ、妻の故郷(といっても転勤族の娘だったので、長めに住んだ町という意味)である、ニュータウン、希望ケ丘に転居してきます。父親は仕事をやめて、ニュータウンにフランチャイズの進学塾をはじめ、会社勤めよりも、子供たちと一緒に居ることができる仕事を選んでいます。

 といっても、この家族3人、ここは妻が中学生高校生のときに住んだ町という以外のつながりはなく、当の妻はすでに居ないわけです。そこで、新しい仕事、新しい学校がはじまる3人です。ニュータウンというのが、非常に異質なものを排除する雰囲気を持っていること、その中でもかつての同質性がどんどん崩れてきている現実、妻の同級生や、妻の初恋の人、その子供たちとのかかわり。

 シゲマツさんの大得意な、欠けている(自分も妻を亡くし、子供たちも母親が居なくて、母親をとても懐かしがっています。ニュータウンにかつての母親の子供時代の名残を探します)自分たち、あれこれと問題を抱えている同級生や、子供たち。年代も、うまく読者に合わせて、エーちゃん(矢沢永吉さんですね)と呼ばれていたかつてのつっぱり君、なつかしい歌ばかりのカラオケ、当時の流行歌、そういうのをちりばめて、40代以上が喜ぶ、いろんな思い出と現実を折り込むテクは、なんだか職人技です。

 こういうのを、こーんなにたくさん量産できるっていうのは、職人だなあ、とつくづく思います。適度にうまく、適度に器用で、適度にくすぐったい。でも、ガツーンとはこない適度さがシゲマツなんだなあ、と思います。そして、どれも、安心して同じような味がする、大外れはない、大当たりもたぶんない、ファミレス?の味(ちょっとひどすぎるな、すいません)、シゲマツです。

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2009年4月29日 (水)

いちごババロア

 いちごがずいぶんお安く、そして味も濃くなってきましたね。今では、一年中、結構出回って居るイチゴですが、お正月の前後のいちごって、姿はいいけど、味はまだまだ。小粒のも出るようになって、味が濃くなってくるとねらい目です。いちごジャムも作りたいなあ、大きなリング型でババロアやパフェも作りたいなあ、いちご大福もいいなあ、と思うのですが、一番手軽なのは、カップのいちごババロア。200903211312000

 今回は、マッシャーで適当につぶしただけの、粒粒感が残るババロアにしました。牛乳を少しあたためて、ゼラチンと砂糖を溶かして、生クリームがあれば加えて、簡単に潰したいちごと混ぜるだけ。あとは、お気に入りの生協のプリン型に入れて、一粒いちごを乗せてみました、製作時間10分かからない。なんだか、こういうデザートがあると、食後にちょっとうれしい気分の超簡単ないちごババロア。もちろん、ゼラチンだけをチンしてもできます。そのときは、大目の水分、軽くチンで、あとの材料とよくまざるようにしてください。

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母が重くてたまらない

母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き

 信田さよこさんは、「結婚帝国、女の岐れ道」で上野さんとの対談が面白かった方です。えーと、2009年3月28日ね。カウンセラーの方で多くの相談を受けています。

 母親と娘の関係って、ほんとにいろいろで難しい。母が、自分の果たせなかった望み(自分でキャリアを持ち、たんと稼いでいきていく)を娘に託して、中学受験から大学受験、就職まで必死になって、サポートしていく一方、やっぱり「いい結婚はしてほしい」「親戚や友達に自慢できる結婚」「かわいい孫」「すてきな配偶者」を求めるようになる20代後半という思いがあり、その両方に押しつぶされそうになるとか。あるいは、逆に何でもかんでも取り仕切る母親、「○○(←娘の名)は自分でなーにもできないから」「私がやってあげなくっちゃ何も決められないし、何もできないのよ」という形で支配していく姿。(これは義母ですねえ。「娘はりょうさんみたいにしっかりしてないから」(大笑)と言ってました。わはは、しっかりしてなくって、何もできないフリしているほうが、お互いとっても都合がいいからなんですけどね。)

 いろんな形があるんですが、支配や依存は、その裏腹に逆依存があるわけで、高齢化していく母親が、どかーんと娘に依存していく、そして娘も心優しいので、ムゲにはできなくなっていく姿、そこで苦しむ姿を描きながら、彼女は、父親(母親にとっての配偶者でありパートナーであるオトコ)の精神的不在を明らかにしていきます。

 オットや、オトコ、父親など、もちろん居るんですよ、生物的にももちろんだけど、家庭内に現存していることも多いわけです。でも、完全に部外者だったり、母親の意識の中で排除されているわけです。うーむ、これすごーくわかりますね。身近ないくつもの事例を見ていて思います。共に生きていく(あるいは生きていこうとかつて判断した)のは、パートナーであるはずで、子供じゃないですよね。子供の人生は邪魔しないといいながら、どーぷり依存して、どーっぷり支配して、口出している母親っていっぱい見ますけど、そこには、やっぱり男の影がなさすぎ。意識からデリットされているのね。自分がパートナーとの関係を構築できなかったツケを子供に支払わせてるわけです。これは義母を見ていて痛感しました。

 私も、実母とたーくさんの葛藤を抱えています。彼女の私の間が、決定的には決別しないで、支配からも逃れられているのは、父親が居るからです。人間として存在しているだけじゃなくって、実母の中で大きな存在で、大切にしていて、かつすごーーく(なぜか)尊敬していて、一応、最終的な決断権を持っているのがオットである父親で、彼がガツーンとセーブしているからです。彼のその力がなければ、私と実母の関係は、今とは全然ちがった、完全決別か、完全支配になってたと思います。

 家族、特に親子って、何かと助け合ったり、頼りにしたりする関係であると思うのですが、そこに独立、自立、互いの生活の尊重というキーワードをどこまでちゃんと持つことができるか、兼ね合いが難しいです。いきなり来るなんだかいっぱい野菜の詰った箱なら、不要ならば黙って捨てる、ということがやっとできるようになったのもこの頃です。(それまではいろんな葛藤を抱えて、これもまた苦しみましたが)

 苦しんでいるうちに、実母も加齢して、娘の暮らし方に口だすだけじゃなくって、手も足も出そうとする(それをまあ、私はとてもとても忌み嫌うわけですが)体力も気力も減退し、野菜箱が来る頻度も減少してきました。口だけはまだ達者なので、疲れますが。

 ほんと身につまされます。そして何度も思います。自分が子供を支配せず、依存せず、「子供と行きたい」「子供にしてあげたい」そして「子供にしてもらいたい」(に、いずれ変化するんですよ)ではなくって、「夫と(あるいは友人と、あるいはコイビトと)行きたい」「夫に(あるいは友人と、あるいはコイビトに)してあげたい」「自分たちでできるだけやろう」と思える、ちゃんと子供を突き放してやれる、そういう自分と、自分のパートナーたちとの関係をちゃんと作り続けなきゃなって。そういう関係を作りながら、それでも、自分がうんだ子供と、いつまでたっても子供は子供、じゃなくって、お互いの違いや自由や考え方を尊重し、独立をたたえあう、仲良い大人同士として、付き合えるような距離を、ちゃんとみつけて構築しなきゃなって。

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2009年4月28日 (火)

水菜で常夜鍋

 売っている水菜って、水耕栽培かなにかでしょうか?妙に白くて細くてやわらかいですよね。あれは、生でサラダにも使える。シャキシャキしておいしいです。

 実母がやっている家庭菜園で水菜を作っているようなのですが、どうも茎から真緑で元気いっぱいなのはいいけど、元気すぎて生だとちょっと辛い。なんだか太いしねえ。お浸しとか煮びたしとか、味噌汁とか、ともかく加熱しないと食べにくい。栽培者自身がもてあますらしく、やたらいっぱい送ってきました。

 うーむ。固い水菜、こーんなにいっぱい。睨みつけて、鍋物は終ったと思ったけど、結構夜冷える日もあるので、いいかな、と水菜の常夜鍋にすることにしました。用意するのは、水菜と、豚肉のスライスだけ。いつものほうれん草と2品の鍋を水菜に変えただけです。200903202021000

 タレは、ごまだれ(練りゴマ、しょうゆ、お酢、砂糖をまぜる)と、大根おろし、としょうがおろし、一味唐辛子(我が家は自家製自己満足ゆずコショウに変更)の2通り。お酒を加えたお湯で、豚肉と水菜をさっとゆでながら、好みのたれでどんどん食べます。固い水菜も湯がけばしんなり。バサーーっとたくさん積んでも、あっという間に減っていきます。ほうれん草よりアクがないので、アク取りも不要。山のような水菜がはけていきます。これは売っている白っぽい水菜だと、ちょっと物足りないかも。

 もうやっぱり鍋物の季節には無理があるなあ、終わりだなあ、冷えるといっても、鍋は暑い暑いとたべました。

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火のみち(下)

火のみち 下 / 乃南アサ/[著]

 火のみちの下巻です。兄は刑務所で出会った陶芸の道に偶然進むことができるようになります。そして、そこに自分の怒り、激しい想いをぶつけることで、作品を昇華させていくことができるようになる。うん、よかったなあ、と思って読んでいると、せっかく築いたその道を、「青磁」に魅せられ、狂ったようにはまることで、崩壊させていってしまいます。

 ちょうど、60年代から70年代にかけて、兄に身売りをすくってもらった妹が、芸能界で活躍し、中堅女優となっていくところと重なります。私自身が生きてきた時代で、あれやこれやと、芸能の話題も挟まっていて、記憶があるだけに身近です。

 人生を器用に成功して生きるという意味では、兄がはまった青磁は失敗です。すべてを失うことになるんです。元の備前の焼物の作家として、備前を焼き続けていけば、人間国宝にはならないかもしれないけど、安定した陶芸作家としての生活が可能だったと思うのですが、すべてを失っても、どうしてもどうしても青磁の特殊な青を出したい、という狂ったようなのめりこみで、すべて(妻も子も、たくわえも、そして自身の動ける体も)を失い、それでも追い続けたものが何だったのか、ということが最後の最後にあります。千年以上前の、中国の陶工たちの叫びとの会話、そんな話が続きます。一人の、すごい出会いのあった、狂ったようにのめりこんだ一種の天才の話になっています。前半から、こういう小説は予想しなかったのですが、結構、重厚で壮大な人間ドラマになっています。乃南さん、こういう物も書くのねえ。

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2009年4月27日 (月)

バジルパン

 生協の配送にある冷凍のバジルソース(2-3つでセットになってるやつね)、うちのバジルソースがないときに、時々買って、冷凍庫にあります。わりとおいしいって思ってます。これ、パスタソースっていうだけじゃなくって(パスタソースとしては、実はあんまり使わないなあ)、じゃがいもや、お魚にも使えます。今回は、バジルパン!

 いつもの生地コースのパンにバジルソースを半分入れます。1つじゃ、もったいない(?
)かな、って思っただけで、あんまり根拠ないです。オイルも入ってるみたいだから、バターもやめておきます。塩分もあるだろうから、塩もやめておこう。くらいの適当です。

  あとは普通にこ200903122339000ねてもらって、取り出すと、緑の生地になってます。

 このバジルソースの香りがいいので、いい香りの緑っぽいパンになります。とってもお手軽なバジルパン、お手軽ですけど、十分おいしいです。

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目からハム

目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇 / 田丸公美子/著

 えーと、ずいぶん前にご紹介したことがある、イタリア語の通訳田丸さんの第3段のエッセイ集です。この方は、一つの話に下ネタを必ず一つ入れるってことで、シモネッタとニックネームがついている方ですが、さすがに寄る年波なのか(失礼!)下ネタ登場割合が減少傾向にある感じもします。

 でも、彼女が、陽気で、シモネタ大好きで、ニュースでさえも「行く」といわず(ほんとかよ!)「到着する」と言うことにする(つまり、シモネタばかり想像する)イタリア人が大好きな様子が、あれこれと伝わってきて、第一弾、第二弾に続く楽しいエッセイになっています。イタリア人のモットーは「マンジャーレ、カンターレ、アモーレ」 食べて歌って愛して、ですから、「バッコ、タバッコ、ヴェーレネ」(酒、たばこ、ヴィーナス=女性)ですから、せいぜいが「飲む、打つ、買う」という日本と全く違います。だって、買うじゃなくって、アモーレですよ。基本スタンスが違います。いいなあ。

 電車の中で、おもわず笑みがこぼれる話がいっぱいつまっていて、楽しい一冊です。

 ちなみにイタリアでは、目から鱗=目からハムっていうそうです。あの、スーパーで安売りしているロースハム薄切りを思い出して、あれが目から落ちる!?ていうのがどうもあわない気がするんですけど、うろこのようにうすーーい生ハムが当たり前のイタリアならではの言い方なんだそうです。ほおお!

えーと、田丸さんの本は

2007年1月25日にシモネッタのデカメロン

*2007年1月28日にパーネ・アモーレ

*2007年6月29日にガセネッタ・シモネッタ

 をご紹介してます。米原さんのお友達なんですね。

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2009年4月26日 (日)

セイロで豚肉

 あたし、2月に上海でセイロをしこたま買ってきて、3月いっぱい袋に入れたままほおっておりました。年度があけて4月、やっとセイロを出してきて、なんだかやってみる時間と気力が出てきたのですが、時は春!!なんどか肉まんとかあんまんとか作ったのですが、やっぱりあれは、寒いときでしょ。寒くて、息が白くなる頃に、あったかい肉まん、あんまん!ですよね。

 時は春。なんだか急激にあったかくなってきて、セイロねえ、と考えました。もちろん、シュウマイでも、野菜の蒸したのでも、いいんですけどね。ショウロンポーだってもちろんいいんです。いいどころか、大歓迎なんだけど、まだ手が出せない。工程が多すぎ(って3つだ・・あたしには十分多い…)。ということで豚肉を蒸すことにしました。どうせ、手をかけるならメインの料理ができるほうがいいわね、という発想です。

 いわゆる煮豚をするような塊肉、肩ロース塊ってやつ。2本入りの1本はいつもの焼き豚風煮豚にして、もう1本をねぎの青いところと、しょうがと一緒にセイロに乗せて、蒸しました。なんだかお肉が小さく縮んじゃった気がするけど、とーってもあっさりした蒸し豚になりました。野菜類と一緒に盛って、しょうゆ、さとう、おろしにんにく、それにトウバンジャン(あるいはラー油)、ごま油を入れた、辛みだれでたべると、さっぱりです。これは暑くなってからもいいなあ。200903172117000

 セイロを蒸した中華鍋の水が、ぎとーーっと油っぽくって、こーんなに油が落ちたんだあ、と驚くくらいです。カロリー的には、とてもよろしいかと(笑)、ゆずコショウでもおいしいです。

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火のみち(上)

火のみち 上 / 乃南アサ/[著]

 わりと読んでいる乃南アサさんの本で、文庫になったのですが、読んでないかも!?と思って読みました。読んだような気もするし、読んでないような気もする。

 戦後、満州から引き上げてきた家族で、母親が死に、姉が身売り同然に出て行き、知恵遅れの弟が出て行き、兄と妹になったとき、妹を売れといわれたことで兄が殺人を犯す。その兄と妹の話として展開していきます。あまりの貧困に字も読めず、短気ですぐ怒る、でも家族思いの兄が、刑務所でいっぱい問題を起こしながらも、でも、字を習いたいと考え、妹が送ってくれる小学校の教科書を何回もなぞりはじめていくところが私は好きです。古いですけど、永山則夫さんという連続殺人犯(で、死刑になった人)が書いた「無知の涙」というのを思い出します。その苦悩、苦悩から立ち上がっていくあたり、そんなところが好きです。永山さんのは立ち上がれなくって、後悔後悔の涙なんで、辛いですけど。

*あの、この頃の文庫って字が大きすぎません?もちろん、昔の岩波文庫並にしろとはいわないけど(あれは小さいねえ)、ここまで大きくしてすきま多くしなくてもって思うんです。だって、本が厚くなったり、分冊になたりして、出張の時など何冊持っていけばいいんだよ!って荷物が増えるんですよ。もうちょっと薄くする工夫もして欲しい。荷物が重い。

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2009年4月25日 (土)

春野菜のピクルス

 春になって、きゅうりがお安くなってきて、小さい曲がったきゅうり、一山いくら、なんて見ると、ピクルスの季節です。毎年、毎年、ご紹介している気がします。

 小さい曲がったキュウリを一山、セロリはやっぱりはずせない(←セロリ大好き)、彩りにはにんじんだよね。とこの3つがあれば、あとはなくてもピクルス!

 あれば、ペコロス(小さいたまねぎね、なくてもいいです)、カリフラワー(メッタに揃わない)、ブロッコリー、ベビーコーンなどなどね。

 私のピクルスは、一度、野菜を湯通しします。レンジでチンでも味がしみやすくなると思います。ピクルス液は、水、白ワイン、ビネガー、砂糖、塩、それにお好みのスパイスに唐辛子、にんにく、ベイリーフを煮立てる。この2つを瓶にざざーーーっと入れてしまえば終わり。きれいな色のピクルスの瓶ができます。 200904050938000

 朝ごはんに、パリパリ食べてしまいます。タルタルソースとか、なんだかんだと加工することもできるのですが、たいがい、朝ごはんで食べきってしまうので、あんまり加工するヒマもありません。あんまりすーーっぱくしないで、いくつも食べられるくらいが好きです。

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ロマンス小説の七日間

ロマンス小説の七日間

 三浦しをんさんの作品です。ロマンス小説(いわゆる、中世のお城とか、お姫様が勇敢な騎士と…っていう小説)の翻訳をしている女性、小説の方はどんどん話が展開していき、出会った2人がお互いに惹かれあってと進むのですが、彼女は半同棲状態の彼がいきなり仕事を辞めちゃうし、どうもライバル出現の気配が出てきたりして順調じゃありません。現実の彼女の生活に小説の展開があれま、なんだか変に動き始めます。このあたりが三浦さんのかわいいところです。中世の美男美女のハッピィエンドじゃなかったのか?翻訳仕事の方が妙な展開になっていきます。だって、王子様が、イメージよりずっと残忍な感じに展開し、さらに死んじゃって、王子様の無二の親友とお姫様が……これじゃロマンス小説じゃなくって、泥沼化じゃないか(笑)

 一方、仕事をやめた彼氏は、放浪の旅に出るとか言い出して、また、ちょっかい出して来ている若い子問題もあれやこれや、三浦さんの若い頃のかわいい小説ですが、今に繋がる、力の抜き方っていうか、恋愛至上主義になれないところとかが、ちゃんと見えていて、笑える小説です。

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2009年4月24日 (金)

無実(下)

無実 下

 先日、ご紹介した、ジョン・グリシャムのノンフィクションの下巻です。

 5年も前の殺人事件の容疑で逮捕されちゃった、ロンとフリッツの裁判が始まります。「ロンが、自分の殺人を後悔して泣いてた」「ロンが、お前もアイツと同様の目にあわせてやると言った」というような、ウケのいい偽証をするような小悪人が出てきたり、グレーは黒と、白はグレーとどんどん微妙に言い換えられ、彼らの殺人行為が陪審員に印象づけられていきます。アルコールやうつ病(で収監されていて治療を受けられず悪化)で、まともじゃない言動が目立つ容疑者は「恐ろしいことをしそうな男」に見えてくるわけ。しそうであるということと、本当にしたか、ということは全く別のことだけど、なんだか「したように」見えてくるんだなあ。

 10数年の刑務所暮らしの後、やっと科学的な証拠調べもあって、2人は釈放されます。ロンは46歳、2人とも家族が信じてくれていて、釈放後も家族の支えがあったものの、蝕まれた精神と体、それに地域の人の「何かやっているに違いない」「有罪を立証できなかっただけで、無実ではないのでは」という気持ち、現実の社会に溶け込むことができず、ロンは51歳で亡くなります。

 家族の支えがあっても難しい釈放後の生活、現実には、家族も友人も失い、いくばくかの賠償金を貰っても、非常に厳しい生活が予想されます。体もココロもボロボロになってしまっています。ロンが、重い肝硬変で助からないと知ったとき、「天国も地獄も行きたくない、もう誰かに裁かれるのはたくさんなのだ」と言ったといいます。人が人を裁くことの難しさを痛感します。

 ジョン・グリシャムは、元弁護士(知らなかった!)で、ロンとフリッツの釈放のニュースを知り興味をもって関係者に取材を続け、このノンフィクションを書いたそうです。多発する犯罪、テレビのCSIシリーズで見るような、徹底的な科学的根拠に基づいた捜査を行う時間と人手が、急増する犯罪に追いついていない実態、いいかげんな捜査と印象や直感を重視する判断が冤罪を生み出していると書いています。ある、冤罪事件の被害者の2人、特にロンの生涯をじっくり追った作品です。

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マーブルパン 再び

 えーと、4月14日に、適当マーブルパンを作ってみたことを書きました。参考はレタスクラブね。

 次の取組みとして

1)HBのパンケースに入れて、そのままオーブンに突っ込むという荒ワザ

2)途中加工できない古い型のHBのコンセントを抜いて、停電?あれ?と騙している間に中身に手を加えてしまう、というセーネン発想の姑息なワザ

 が想定されたというお話をしました。ここまでのことは、気になるようでしたら4月14日のブログをご覧くださいね。

 数日前に2)をやってみました。うちのHBの食パンコース(あるいはソフト食パンコース)を動かしてみると、いったいどこで、一次発酵が終ったのかわからないんですね。いつ抜いて入れたらいいのか定かではないわけです。ま、適当にパンケースを出して、マーブル味をつけて入れてみたのですが(その間、HB君は中身が抜かれたことに気づかなかったです)、また、捏ねてしまったのですよ!結果として、なんだか薄い色のついた食パンができただけ…・完全に失敗です。4時間半もの工程をじーっくり観察していて、どこから先はこねないかがわかればできると思うのですが、そーんなヒマじゃない!200903110721000

 だめだ、うちのHB君じゃ、どこでコネが終ったかわからないからなあ、ということで、1)に挑戦しました。生地コースで一次発酵まで終ったパン生地の約1/3にココアを混ぜて、チョコ生地にして、ぐるーっと大きく巻いて、パンケースに突っ込み、そのままオーブンで二次発酵。その上、そのまま、30分ほど焼成。

 なんとか、パンにはなります。パンケースも壊れません。ただ、問題点は2つ。

1)やっぱり発酵済みの生地にココアを混ぜるっていうのは、難しいんですよ。ほんとにレタスクラブさん、これやってみた!?え?って聞きたいくらいです。粉状のものを混ぜるなら、粉のときからじゃないと綺麗にまざりませんって!(これは、4月14日にも書きました、この手法の根本的問題ですわ)

 先日のブログでお友達のPのツマさんから、こういうシートを富澤商店で売っているというお話も伺いまして、同店のウエブも見ました。ほお、こういう製品あるのね、って思いますが、売っているシートを買って、マーブルパンを焼くなら、マーブルパンを買えばいいようにも思ったりして(笑)、結局買ってません、

2)パンケースに生地を戻してオーブンに入れるときに、横にすると、自重でパンが横広になるだろうなあ、と思って、パンケースをたてました。まあ、オーブンに入ることは入るのですが、なにせ高さがありますから、上が結構、オーブンの天井マギワになります。となると、焼成の際に、上だけ焦げがちです。パン一斤ですから、丸くした小型パンみたいに11-12分の焼成ではできません。30分くらい焼く必要があるのですが、パンの上面が焦げますねえ。巨大なオーブンがない限りね。

 という問題点を持つ、このマーブル(あんまりなってない)食パン。うーむ、2)は設備上の問題だけど、1)はなんとかならないものか、と考え中。あたしもかなりしつこい。息子は、「かーちゃん、なんで、そう変なことばっかり考えてやるの?ふつーのパンやけばいいじゃん、普通でいいよ、普通で」と、主張してます。

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2009年4月23日 (木)

抹茶シフォン

 なんだか、焼き菓子っていうと、具いっぱいパウンドケーキを何度も作っていたのです。あれって、ガツンと元気で胃も元気で、いっぱい体動かしてて、精神的にも元気で、お腹すいてる!っていうときにいいんですね。おいしいっ!どっしりしたケーキだと思います。

 ところが、出張が多くって、ちょっと胃が疲れ気味っていう現実。あたし、出張が多いと、どうしても、胃が疲れます。外食が多くなる、食べなきゃバテるって思うので、ちゃんと外食で食べます。野菜ジュースとかしょっちゅう飲んでますが、やっぱりウチ飯より野菜不足なんでしょうね。出張続きだと、ジムであばれる時間も減るので、胃が疲れるなあ、体がすっきりしないなあ、という状態になります。そういう時に、ガツン、どっしりのフルーツケーキはちと重たい。うーん、それじゃあ、ということで、久しぶりに軽いシフォンを焼くことにしました。

 これは、お友達のMちゃんに教えていただいた、タマゴがハンパにあまらない、バターも要らない、サラダ油と粉と砂糖と、タマゴって、普通にあるものだけでできる、超簡単、でも、ちゃんとシフォンのシフォンケーキです。今回は、抹茶を入れて緑にしてみました。

 これは、何度もご紹介してますが、秤が要らないんです。

 200903070759000 粉はカップ3/4くらい、BP,砂糖カップ1/2くらい、水と油、カップ1/4くらい、タマゴ3つ。ね、カップ1つあればできちゃう。あとは、できれば電動泡だて器、手でやるとたいへん。

タマゴの白身をあわ立てて、砂糖の半分を入れて、残りの材料を合わせてものとあわせるだけ。粉に抹茶を入れたので緑になりました。

 ふわふわのシフォンケーキ。なんだか疲れた胃にやさしいです。

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空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ

 この人、もと大手都銀に勤務されてたということで、銀行員の話を2作読んで、ご紹介してます。

 えーと、「オレたちバブル入行組」と、「シャイロックの子供たち」の2作です。金融や銀行と少しでもお付き合いがあれば(今時、誰でもあると思うのだが)、その銀行の姿というのをとても如実に書いていて、私はとってもおもしろかった2作です。

 しかし、銀行物(っていうジャンルがあるのか?)ばかりでは、いくらなんでも限界じゃないだろうか、この人の銀行物以外の作品はどうなんだろうか、と思っていました。なかなか機会がなくって、それにまとまった時間がとれなくって、この本、積んであったんだけど(だって、分厚くって2段組で時間がかかる)ついに読み始めました。ところが、読み始めたら止まらない、止まらない、睡眠時間を削られ、一挙読みの傑作です。

 あの、三菱ふそうでしたっけ?トラックの大きなタイヤが突然走行中にはずれて、歩行者に激突して死傷事故を起こした、車両の整備不良じゃなくって、車軸の強度に問題があったという事件、あの事件を彷彿させる、東京ホープ自動車と、ホープ銀行、それにホープグループという旧財閥系の企業グループがあり、死傷事故を起こしてしまった赤松運送という弱小の運送会社があり、整備不良で運送会社の責任として片づけられそうになり、銀行の融資もつかず、従業員は辞めていき、取引先も引いていく中、同じような事故があったという情報を持って、自社の整備のせいじゃないんじゃないか、と戦う運送会社の社長と、ホープ自動車の内部告発、グループの隠蔽、銀行の支援が絡まった、実にリアルな小説です。決して、告発小説じゃなくって、その中で、それぞれの仕事をして、幸せを追い求めようとする人間が居ます。

 夢中になって読み進めながら、この池井戸さん、銀行員やっていて、「銀行員っていうのは、バンカーっていうのは、どうあるべきか」っていうのを、ものすごく考えたんだね。そういうところがあちこちに出てくる。銀行員はどうあるべきか。そして、サラリーマンは、働くということは、どういう意味を持っているのか、何を目指すべきなのか、そして働くことを通した人間の幸福は、ということを、ほんとに考え抜いたんだなあ、ってつくづく思う。そうやって考えて、銀行員やめて(超メガバンクだ)、こういう小説書いて、その中の登場人物に、自動車メーカーで、運送業で、銀行で、車の整備で、そしてPTAで、子育てで、奮闘させています。

 金融に興味のない人も、働く人みんなにお勧めです。いや、池井戸さん、大きく、私の中の評価アップです。別のも読んでみようっと!

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2009年4月22日 (水)

塩ちゃんこ小鍋

 お鍋の季節は終わりました。日曜日に一日中外出して、あー疲れた。簡単にお鍋にしようという手は、暖かくなってくると使いにくいです。テーブルにカセットコンロを出して、材料は切るだけ、あとは食べながら入れていけばいいというワザ、簡単でおいしくって、家族が揃う冬の日には、多用しますよね。

 このところ、平日はもちろん、休日も大学生がほとんど居ないので、休日は中高年2人の夕食が多いです。なんだか、加齢とともに、ウチ飯が好きになってきて、食べたあと、移動しないでいい(帰宅しないでいい)、ラクチンにダラダラ食べられるウチご飯がいいねえ、と自宅で食べることがすごく多くなりました。カセットコンロに鍋、という技が使えない季節ですが、小さい土鍋をキッチンで調理して、そのままテーブルに出す、というのは、いつまででも使えます。カセットコンロを持ち出さなければ、暑くないし、2人くらいなら、途中材料を足していくほどでもないので、小鍋で十分です。他に小さいおかずも並べられるし、いろいろ食べられるということからも、私は小鍋を愛用しています。200904042049000

 今回は、ちゃんこです。ちゃんこって、つまりあれやこれや入れる鍋だと思うのですが、逆に言えば、材料が少しずつしかないときに便利。今回は、とりもも(ちょっとだけ)とひき肉ちょっとだけ、という組合せです。どちらも1食分ないわけだ(笑)、あんまり味をつけないで、基本、塩とダシだけの塩ちゃんこ。鶏肉は、最初ににんにくでやきつけて、あとはダシで、ひき肉団子、白菜、ネギ、豆腐。塩でさっぱり、香りのある野菜があるとおいしいので、セリとミツバをたーくさん入れます。一回の小鍋に入るだけの量をガスで調理して(といっても10分もかからない)、テーブルの真ん中におきます。

 梅酒やビールを飲みながら、向かい合って食べます。オットはヤンニョンジャンというお隣の国の唐辛子味噌をつけて、「塩ちゃんこには、これが合う」と主張しますが、私は自己満足自家製ゆずコショウで食べます。これも、唐辛子と塩とゆずですから、似たようなものです。

 シャキシャキしたセリやミツバ、あったかい豆腐、お肉は、ちょっとずつ。少しずつ冷めていく頃に食事が終わります。もう1回、ガスコンロであたためて、ちょっとご飯を投入、おじやで占めて終わりです。

 ものすごく簡単で、調理時間は10分未満ですが、満足度の高い夕飯になります。

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憑流

憑流

 ぼちぼち読んでいる明野照葉さんの作品です。そう積極的に本屋で買ったり、図書館で予約して入手したりはしない。1-2週間に1度くらい図書館に行くときに、棚にあれば(だから貸し出し中だったり、あるいは区の別の図書館の蔵書だったりすると読めない)1-2冊手にとってみる、っていうくらいの曖昧な意思で読んでいる明野さん。

 これは「蛇」って言われるいわゆる神様が憑いてしまう血統の女性と、その周辺のお話。なんだか、説明できない、神がかりなものとか、超越した何か(神でも宇宙でもなんでもいいんだけど、超能力があるようなもの)に依拠して、それに全部理由を押し込めた話って、実は好きじゃない。全部の説明や真理や、謎解きを、そこにもっていけばいいので、ものすごく安易な方法で、読むほうだって、理解できなくてもいいわけだから、つまんない。けど、これは、その超越した力に右往左往する人間とその心理を書いていて、テンポもよくわりと楽しめます。明野さんって、こういうミステリーちっくなのが得意ねえ。

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2009年4月21日 (火)

スノー・バディーズ

スノー・バディーズ 小さな5匹の大冒険

 ディスニー映画です。あらすじ、設定、なーんでもいいんです。どーんなに無理があって、も、ありえねーー!!でもいいんです。だって、かわいいワンコが走っている、それだけでいいんですから、ワンコの映像が見られればいいんですから!!

 ワシントン州のあるゴールデン・リトリバーのカップルの5匹のちびたち、こいつらがとーんでもなくかわいい!!この子犬たちが、ひょんなことから、アラスカの犬ぞりレースに出ることになるんです。はあ!!?もう設定メチャクチャ、ありえねーだろう、の満載です。いいんだもん、居るだけで、走っているだけでかわいいんだもん。

 過酷な犬ぞりレース、訓練を重ねたシベリアンハスキーがねをあげるレース、ゴールデンの子犬、のほほおーーーんと飼われてた子犬が、立ち向かえるはずないだろうとか、なんでアラスカのヘリから落ちるんだよ、とか、どうして帰りはVIP待遇?とか、あのアイスクリームはどうした?とか、突っ込みどころが多すぎでわからないくらいあるんですけど、そーんなことはどうでもよろし!モコモコした子犬が耳たらして走っているだけで、かわいんだもん。

 へんな洋服着てなくって、綱にもつながれてなくって、意思を持って犬が走っているだけで、ともかくいいのだ、の犬好きには、それだけの映画。かわいいいなあ、もうっ!!

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東京てくてくすたこら散歩

東京てくてくすたこら散歩

 ワタシ、歩くの好きです。平日は、駅まで(駅が近くないので歩かない人も居るくらいの距離です)の往復、それに会社も乗り換えの関係で一駅手前で降りることにしているので、駅から会社までの往復、必ず歩いています。そのほかに、土曜日の朝は可能な限り散歩タイムと決めているので、昼ごはんまでともかくテクテクテクテク歩いています。そこで出会う魚屋さんとか、八百屋さんで珍しいものを買ったり、あれー新しいケーキ屋さんだ!とケーキを買ってみたり、1000円!なんていうシャツを安物買いしてみたり、なんていうこともしながら歩いています。何も買わないときもあるし、図書館に行くこともあるけど、基本的には全部歩きです。歩くの好きだなあ。

 旅に出れば、あちこちの街をよく歩いてます。歩くっていうのは、自転車や車とちがって、ものすごくいろんな物が見えて、お店がなくても、住宅地でも楽しいです。もちろん山歩きも好きです。

 伊藤まさこさんって、いまどき、ちょっと派手派手しくないイメージで(詳細しらないものですいません)、まちがってもVERY風の雑誌じゃなくって、手作りっぽ雑誌とか暮らしの雑誌なんかに出てくる人っていうイメージがあります。彼女が、東京のいろんなところをてくてく歩いている本です。私と違って、とてもおしゃれな人なので、おしゃれなパン屋さんとか、お菓子屋さんとかキレ屋さんとか(そういうチョイスがとてもイメージに合致しているんですけど)、おしゃれなカフェやギャラリーなんかをちゃんと入れているんですけど、基本的には都会(世田谷だったり、渋谷だったり、港区だったり)を歩いて楽しんでいます。

 まあ、都会的な雑誌で、でも派手派手じゃない雰囲気のつくりに、単なる消費喚起型だけじゃない、街を楽しみ、そしてちゃんとお買い物もおいしいものをっていう企画になってはいるんだけど、そう遠くない町もいっぱい取り上げられていて(地元は取り上げられてない、やっぱりおしゃれな街じゃないんだなあ)、お散歩好きには、面白いです。いつも、自宅から歩いていかれる範囲のお散歩ばっかりの週末の朝だけど、ちょっとだけ、遠出してみてもいいなあ、って思える街歩きの本です。

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2009年4月20日 (月)

俺たちステップ・ブラザーズ

俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-

 なんだか笑っちゃう40歳の2人の話です。

 ある、引退をまじかに控えた2人の男女が、たぶん60歳くらいで恋におちて結婚することになりました。それは、いい。まあ、これからの老後、気の会う2人で生きていかれればハッピーだよね。

 ところが、彼と彼女には、それぞれ40歳と39歳の無職で、引きこもりの問題のあるムスコが居たのです。髪の毛も後退してきているのに、ウチでテレビの前に座り、楽器をいじり、でかける親に「僕のお昼は?」「ピザ代が足りないよ」というようなオヤジくさいガキです。

 新婚さんが同居することになったので、当然、2人もついてきて同居です。

 この2人、40歳でおやじで、はげそうで、でぶなんだけど、中身は40歳じゃなくって、せいぜい14歳くらい。14歳が喜びそうなことに喜び、2人で騒いでいる。この2人の自立物語?にもなってない奇妙な映画です。まあ、自立なんて、本人したくないんだろうし、趣味好みを大切にすれば、そんなもんかもしれないけど。なんだか、すごく陽気でおかしくって、バカっぽくって、ガキっぽいけど、ハッピイな2人なのだ。世間的には妙かもしれないけど、とてもハッピーで驚くくらい。そっか、あたしの既成観念がいかんのかな、と何度も思うんだ。40で、無職で、親の家に住んで、親に扶養されてたって、悪いことないのかなあ!?何度も何度も自問する、あたしの頭が固いのか!?

 

 あたしねえ、息子@学生、に、特段、絶対に絶対に結婚してくれとか、孫を見せてくれとか、思わないし、言うつもりも全然ないのね。彼が彼の人生の中で、どういう人とどういう関係で生きていくか決めることだと思う。孫を見せてくれ、なんて、あたしのエゴでしかないよね。あたしのエゴは、ただ一つだけ、あたしより先に死なないでくれ、これくらいに留めておきたい。でもねえ、40歳になって、こういう風に親のすねかじって、うちでガキみたいに暮らしていてていいか、というと、やっぱり辞めて欲しいと思うのも事実。食わせるのたいへんだからなあ、とか置いておいて、たとえ、食べさせることができたとしてもだ。自分で生活して、自分で仕事して考えることも、見えてくることもあると思うんだよね。やっぱり、勘弁してくれって思うなあ。でも、この映画見てると、そんなこと決め付けることないのかなあ、とも思う。なんだか、ハッピーそうなんだもん。ぐらぐらしたあ。

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主婦たちのオーレ!

主婦たちのオーレ!

 いや、はや、遥さん、こういう小説書けるようになったのか!!と元気がでる1冊。大手都市銀行の女子総合職、なんとか主任調査役って、エリートなんだよね。がんばって、勉強して、がんばって入行して、その後も実績あげて、目標(もちろん銀行だから金額だよ、金額)クリアして、順調に会談をのぼってきた。その仕事を突然辞めることになった。

 さて、経歴があまりにもすばらしすぎて(というテイのいい断り文句で)、外資も信用金庫も、なかなか再就職の門戸が開けない。パリっとしたスーツを着て、バリバリ仕事できるスタイルに怖気づいちゃっている感じ。

 ガラっとかわって、健康サンダルにスーパーで売っている服が似合う、地元の弱小、実は経営がかなり危ない、銀行員から見たら倒産寸前のプロダクションに経理担当として就職。芸能プロダクションといっても、小さなダンススクールをやっているくらいで、たいした実績はない。地元の無料のフリーペーパーで見つけたところだし。バリバリのキャリアスーツだとどうしても浮く。母親のズドンとしたスカートと、ぺったんこの靴に着替えていくことで受け入れられる。そんな180度の転換を図った女性の話。

 違う世界で知り合った主婦、パート勤めの人、姑の介護をしている人、いろんな不満を持ちながらも、自分の世界で働いている人たちと一緒に(まあ、使えない地元新聞の営業担当も居るけど、いや、こんなの居たら腹たつけど)、なーんと宝塚(風)の舞台をやることになっちゃう!いやはや、すごいパワーと、そして結構なしたたかさ、元気が出て、笑えて、うれしくなる小説です。

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2009年4月19日 (日)

大きな約束

大きな約束

 椎名さんの私小説の流れの本です。この流れは、古くは「岳物語」があり、「海ちゃんおはよう」があり、最近では「かえっていく場所」があります。

かえっていく場所は、2007年2月25日にご紹介してます。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_b0e1.html

 その後の椎名さんは、相変わらず旅の多い生活を送りながら、これまた旅の多い奥様と、渋谷区のはずれ(実際は笹塚です)に地上3階、地下1階の家に住み、屋上で洗濯物を干しながらビールを飲んだりしています。古くからの友達が病気で亡くなったり、サラリーマンをしている友人は定年になります。ご自分も還暦を過ぎ、アメリカの東海岸と西海岸に住む2人の子供とは年に数回会うような生活です。

 こんちくしょうと思うこともあり、人生の寂しさを感じ、いろんな変化もあります。岳物語で一躍有名になった岳君は、もうアメリカにわたって13年、結婚して2人の子供がいます。その上のオトコの子、「風太君」とじいじい(椎名さんですね)との電話での会話、彼がとても大切にしている時間です。「英語の発音が本場仕込みだ」と言っては奥さんに「ジジバカっていうのよ」とたしなめられるおじいちゃんです。

 風太君が殺人事件に遭遇して(SFのあまり治安のよくない場所らしく)、「じいじも死ぬの?」と聞きます。「じいじいは死なないよ」と約束する椎名さん。交通事故でも、世界の辺境でも死ねなくなりました。そんな約束しちゃったので。「今度、ベイブリッジの下の方に一緒に釣りに行こうね」という大事な約束もあります。そんな本です。

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ipod 買っちゃいました。走ってみてます

 12月にお友達のPちゃんが、なーんとホノルルマラソンを完走した!っていううれしいお話をしてくださり、びっくりしたんです。だって、去年の6月にご一緒に多摩川ウオーク

えーと、ここね 2008年6月2日

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_d06b.html

を歩いたときには、あるご病気の後で、19キロ歩けるかなあ、なんておっしゃってたんですよ。その後、さっさと歩く距離を伸ばし、走りはじめ、年末にはホノルルマラソンですから、すごい!行動力と、その進化の早さにびっくりです。アタシ、長年ジム通いしてますけど、こういう進化してません。彼女がおっしゃるには、時速7-8キロ(だからフルマラソンで5時間~6時間くらい)の、しゃべれる速さで走れば続けられるというのです。私、そんなゆっくり長い距離走ったことないのよね。

 ちょっと刺激を受けたので、ジムのランニングマシンで、時速を設定して初めて走ってみたのが、クリスマスイブ(笑)。だって、いつも混んでいるマシンがさすがに空いてたんだもん(笑―イブですから、華やかな用事のある方が多いのね、アタシは仕事して残業して、ジムに寄ってました)。エアロ1本踊って筋トレして、あまりにもマシンエリアに人がいなかったので走ってみました。いや、ほんとにそのくらいの速さだと、「珍しいですねえ」なんて話しかけてくるインストや、「年内で退職するんです」なんて挨拶してくれるトレーナーとも話しながら走ることができ、あっという間に1時間弱。でも速さがこれですから、ウオーミングアップとクールダウンいれると5-6キロにしかならないよね。時間がかかる。初日に5キロ強走ってみて、汗はかくけど、息は切れない。なんだか爽快、って思って遅くに帰宅しました。

 これで気をよくして翌日(クリスマスだよ)また遅く(エアロだとレッスンの時間に合わせなきゃならないけど、走るならいつでもいい、ジムが開いている7-23時の間ならいつでもできる)、今度は7キロ走ってみました。これまたどーってことない。すっかりその気です。汗はかくけど、息切れするわけじゃないので、気持ちよくシャワーを浴びて帰れます。

 ということでクリスマスイブから、ゆっくりですけど、週に2-3回、5-10キロくらいマシンで走っています。(いっぱい走ったときで、週20キロくらい、少ないときで5-7キロくらいですね) 狙っているエアロは、やっぱりやりたいので、その合間っていう程度だけど。走っている間、マシンについているテレビなんか見てるので、テレビ視聴時間がゼロから2-3時間に増えました。つまんないからチャンネル変えたりしているんだけど、いつもつまんない。テレビって面白いのがないなあ。いや、毎週決まった時間に走るならば、決まってみる番組もあるんだろうけど、なんだか行き当たりばったりだと、興味の持てる番組に出会いません。走る方は、ゆっくりくらいなら、どうってことないな。という感じ。それ以上はともかく時間がなくって走っていません。だって10キロ走るのに、その速さだと、1時間半近くかかるんだもん。20キロだったら3時間!?時間がないんですよ!

 200903141921000 課題は、時間確保(走るには時間がかかる)、と走っている間のつまらなさです。外だったら、まだ面白いのかもしれないけど、マシンなので、つまんない。本読めたり映画みたりしたいです。テレビつまんないんだもん。お外は、まず服装(季節があるよね、ジムは一年中おなじカッコ)、場所、ルート、時間が問題で、まだ走ったことがありません。

  ジムのランニングマシンの友として、私の好みでいうと本が一番いいけど、さすがに読めない。映画も見られない。画面がゆれる。つまんないなあ、とボヤイていたら、ipodがいいのではないかということになり、買物無精の私がうだうだしているうちに(だって、電気屋さんって混んでてわかんないんだもん)、オット(←無類の買物好き、単に消費性向が高いとも言う)があれこれ調べ、なんと私がipodを買うことになってしまい、ついに入手しました。これで音楽やマイブームの落語(笑)、オーディオブックなどを聞きながら走ろうというわけです。うふふ… ipod-nanoのピンク(!)です。

落語とipodについてはここを参考にしました。

http://allabout.co.jp/gs/raku5/closeup/CU20070323A/

 ちなみにPちゃんは春からホノルルまでで15キロ(!)も体重が減ったとおっしゃいますけど、あたしの体重、まったく変化しません。なぜえええ!?(走るととてもお腹が空くので夜遅くにあれこれ食べるのがいかんのでしょう。だって、お腹が空くんだもん)

 というわけで、ゆーっくりちょっと走ってみるのも、なかなか爽快です。落語聞く時間がなかなかないなあ、って思っていたところだから、これで一挙に解決!?ってなるかな。まだ操作がぎこちないんだけど(笑) ねえ、スイッチってどこにあるの?状態です。はい。

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2009年4月18日 (土)

新タマネギと新ニンジンのかき揚げ

 新タマネギって、この季節だけの食べ物ですね。白っぽくって、中身がすかすかしていて、頼りないけど、なんだかフワーーっとおいしい。新タマネギがでると、タマネギのかき揚げが食べたくなります。

 お休みの日の昼ご飯、家に居るときは、麺類が多いです。おいしい山形の寒河江からお取り寄せしているおそばや、小豆島からのおうどん、五島うどんなど、麺食い家族なので、乾麺はいろいろあります。そのときに、ちょっとだけ、かき揚げがあるとおいしい。

 新タマネギと、せっかくだから新ニンジン、それにちょっとだけ桜海老なんかがあれば入れて、かき揚げにします。豪華な材料は何も入ってないけど、野菜の甘みがおいしいかき揚げです。もちろん小柱やエビなんか入れると豪華になりますが、そんなもん、メッタに冷蔵庫にありません。

 私、夕食のおかずに天ぷらってほとんどしません。1、2種類だけの野菜天ぷらとか、さつまいも天とか、いわし天なんかを作ることはあるけど、あれこれ、種類いっぱいの天ぷらはやっぱりお外で食べる方がおいしい。揚げてる人間が、揚げてるうちになんだか、油の匂いをかいでいっぱいになっちゃうこともあって、材料を揃えた天ぷらって、ほとんどしません。でも、かき揚げは、うちで作ると好きな野菜いっぱい入れておいしいなって思います。作るまでは、ちょっと億劫に思うのだけど、やってみると、実にどーってことない簡単でおいしいかき揚げ。ニンジンとタマネギ、なんていう、いつでもあるものだけで十分です。200904041306000

 多めに作るとジップロックに入れて冷凍。お昼に大学生が家に居るときに、大喜びで、麺類に乗せて食べてしまうようで、いつの間にかありません。お弁当に入れたいなあって思ってたのに。

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もっと塩味を

もっと塩味を!

 

 林真理子さんの新作です。ものすごくエネルギッシュで、欲望に正直なあるベロ(舌)の肥えた女性が主人公。彼女が、いろいろな紆余曲折があって、パリでミシュランの星をもらうレストランのマダームにまでなる話です。林さん、うまいんですよ。構成の仕方、今、マダームがシェフである夫から、外に子供ができたから離婚してほしいっていわれた時点から、回想させる形の構成にしているのに、ちゃーんとつながるし、ちゃーーんと気持ちが理解できます。これが時系列で書かれた小説だったら、こうは思えないでしょう。なんだか、成り上がることの好きな女性の、立身出世物語が、最後にオットに裏切られるみたいなみじめな感じの小説になっちゃう。この構成だからこそ、そりゃーないんじゃないの?オットはひどいんじゃないの!?って思える(笑)

 林さんの構成力か、編集者の力と林さんの筆力か、わからないけど、構成の力ってこういうことなんだなあ、と思う作品。あたし、こういう貪欲な人、嫌いじゃない。自分が、あんまりこういう要素がないんで、うらやましいくらいすごいと思うな。いいな。

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2009年4月17日 (金)

すき昆布

 生協のチラシで、時々、「乾物屋さん」っていう別刷りの紙が入ってることがあります。どういう規則性で入っているのか理解してないんだけど、これが入っていると、うしうしと喜んでチェックします。切干大根とか、豆類とか、買う気いっぱいで見るなかに、海苔みたいな形状になっている「すき昆布」っていうのがあります。これ、好きで、喜んで注文します。2つ3つ注文することもあります。

 200903092046000 水につけると、ほそい昆布の集合体になるすき昆布。もともと、細いのか、細くカットされているのか知りません。私はレンコンなんかいれて、いため煮風にするのがすきです。にんじんやシイタケや油揚げやチクワや、あれこれ入れて五目煮にしてもいいし、シンプルにすき昆布とレンコンだけっていうのもいいです。昆布ですから、そーんなに味をつけなくっても、ちゃんとダシのある味がするし、なんだか体にもよさそう。今回は冷蔵庫にあった、厚揚げなんかも入れて煮ました。こういうものばっかり並ぶと、セーネンは、「うちのババメシ~」といいますが、言うわりには、よく食べてます。

 そんなお惣菜。うちのご飯がほっとするおかずです。

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幸せになっちゃ、おしまい

幸せになっちゃ、おしまい

 大好きな平安寿子さんが、雑誌Hanakoに連載していたものをまとめたものだそうです。いやはや、50代の平さんが、30代くらいを想定している読者に、あれこれ書いていらっしゃるんだけど、平さん贔屓の私は、とっても楽しく読めます。彼女は、雑誌やメディアでとりあげられる、ばりばりのキャリアウーマンとか、起業家さんとか、社長さんとか、そういう人の本を書きたいんじゃないんですね(明確におっしゃってます)、その他大勢の、「あたしにはあんなふうにはできないわあ~」って思う、ごく普通の、働く地味な女性を元気づける本っていうのを書きたいんだ、っていう彼女のあたたかい、妹たち(いや、娘たちかな)を励ます庶民のおばさんの視線が好きです。

 彼女が、若い頃にパリに遊学に行った話

(えーと、「セ・シボン」でご紹介 2008年10月2日 

 市民落語の話、これは「こっちへお入り」 2008年7月23日

なんかも出てくるし(愛読者なんで、全部読んでます)。意外なのは、バレエ好きで、ヨーロッパまでバレエを見に行ってらっしゃるんだけど、その解説が、なんとも面白い!うふふ。たしかに王子様は、王子様っていうだけで、人格も性格もないよねえ、「ステキな王子様」っていうだけだ(まあ、みたくれは悪くなくって、腹黒くないだろう、程度の設定だよね)。笑えるなあ。王子様役って、ダンサーもつまらなさそうっっていうのもおかしい。へえ、へえ、と楽しめます。

 彼女は、自分の作品のことを書いたブログを検索して、読んでいらっしゃるというので、書いておこう。働く普通の女性を元気づける小説、楽しみにしてます!!

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2009年4月16日 (木)

ねじってみましたーチョコねじりパン

 日常的にパンを買うことがないので、パン屋さんとか、パン売り場とかに足を入れません。スーパーもあんまり行かないのですが(基本的食材は、全部生協で配達してもらっている)、たまに入って、パン売り場の横を通ると、なーるほど、こういう形のパンもあるのか、と覗いてます。今回は、ねじったパンを見て、ほおお、ねじってみようと思いついたのでねじりパンです。

 200903072314000 生地を細く伸ばして、ねじるときに、ちょこスプレッドを少し塗って、ぐぐうーーっとねじってみました。チョコがベトベトしてしまって、意外と難しかったです。

 その上、二次発酵したら、なんだか、しまりなく膨張しちゃって、あー、原型はもっとずーーっとスリムにしなきゃカッコよくならないんだなあ、と痛感。ねじるだけでも、いろいろ学ぶことがあるってもんです。

 ま、とりあえず、ねじりチョコパン。なんだか楽しい。

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アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

 アメリカでは90年代に入って、学生や若者の負債超過、保険に入っていない若者の事故なんかが激増したといいます。景気の後退で、顕在化してきたわけですね。

 そういう若者に消費者としての教育をしなければならないという認識から、経済の教科書の方向転換があったそうです。だって、経済学の基礎っていったら、アダム・スミスおじさんとか、ロックおじさんとか、ケアンズおじさん、最近じゃ、サミュエルソンおじさんのお話ですか、そういう歴史と理論じゃ、現実は戦えないんだ、という認識です。(いや、ほんとのところは戦えると思うけど、そこまで普遍化できる能力をつけられないってことでしょうね)

 だって、カード(という名のプラスチックの破片)当たり前にもち、18歳でほとんどが足代わりに車を運転する世の中ですから、保険の必要性、カードで物は買えない、ちゃんと金銭的裏づけがなきゃだめ(当たり前だ)、借りれば利息がつく、利息は増えていく、じゃあ、どのくらい増えていくの?何年で倍になるの?え?というようなことを、懇切丁寧に説明しています。働くってどういうこと?価値の源泉はなに?どうして時給のいいバイトと悪いバイトがあるの?その値段はどうやって決まるの?当たり前すぎるといえば、当たり前すぎることばっかりです。でも、その当り前のことを、ちゃんと考えないから、カード破産とか多重債務者とかがぞろぞろ出るのよね。

 あのプラスチックの破片さえあれば、夢がかなう、みたいなアホCMもおおいに問題だと思うけど、「そっかー、○○カードさえ手にいれれば」と思うのもバカ。なんでプラスチックのカードさえあれば何でもできるの?(ってこれは、貨幣=紙、さえあればっていうのと、実は紙一重なんだけどね、あの紙は国家と世界が認めた紙なのよね)、働くことの経済的意味、消費と貯蓄について、利息の計算方法、利子って?インフレとデフレ、名目価値と実質価値、保険の仕組み、なんてことが少し経済的に説明されています。うーん、これくらい読める程度なら、カード地獄には陥らないだろうなあ、と思うのだ。たぶん、こういう本(活字とグラフいっぱい)が読めない、理解できない、自分の身に置き換えて考えられない層が問題じなんじゃないかと思うのだけど。アメリカの若者が、この本を自力で理解でき、行動を変えられるのか?

 ただね、世の中複雑になっているから、全然知識や知力がなく、欲望のままに行動したら、とんでもないことになるのよね。お金だけならなければ使えない、友人知人から借りたとしてもせいぜいが縁を切られるくらいのこと、でもカード地獄はそうじゃない、臓器だって売られちゃう。知力は力になってるからね、最低限の知力はつけないとなあ、と重いながら読む本。経済というよりは消費教育の基礎本。改めてこの世の面倒さを感じる一冊。ま、わかりきったことばっかりなんだけど。

 これね「経済」の他に2冊、「起業」「資産運用」があるのよね。「起業」よ、アメリカっぽでしょ。こっちも読んでみようっと。

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2009年4月15日 (水)

超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実

著者は、長銀総研の研究者で、その後(長銀つぶれたし~)アメリカにわたって26年の方。超がつく、特権階級と、プロフェッショナル階級と、貧困層と落ちこぼれの4階層がくっきりわかれ、その格差は日本の比じゃない、階層社会であるアメリカの現実。それを超えて、移動することがとてもとても困難な現実。今、日本で格差だ、格差だ、なんていわれていることが、ずーっとずーっと強固にあるアメリカ。

 なのに、どうして、アメリカ人は(最近はちょっと違ってきたのかもしれないけど)、アメリカンドリームを口にし、自由の国、理想的な国として、がんばれば成功できる(一部の野球選手だけじゃなくって)、チャンスがある国として評価しているんだろう!?という疑問です。彼女自身、アメリカに行って、とっても、自由を感じ、いごこちがいいと感じた、開放感があったといいます。そこまで強固な階層社会なのに、なんで?というのを、なんとか解き明かそうとしています。

 歴史的に、階層社会を生み出してきた政治、経済を解き明かし、ヨーロッパとは異なるアメリカの考え方の根底を探り、その「経済的な成功がアメリカ社会の最終目標であり、国家と人々の責任感なんだ」というあまりにも単純な一つ*だけの*目標にまい進する国家と国民を明らかにしようとしています。

 うーん、おもしろいんですよ。チャレンジとしてはとてもおもしろい、そういう視点でこうやって書いていることはとても興味ふかいし、納得できる面もあるんですよ。

 でも、その強固な階層社会の中で、絶望しているたくさんの貧困層や落ちこぼれ層にささえられている国なのに、どうしてアメリカンドリームが存在しつづけられるのか?3億人近くいるんだから、歴史が浅いたって、200年以上あるんだから、そこからなぜ、もうちょっと異なる哲学も生まれて成長しないのか?どうしても、多様性があって、分岐して広がっていってもいいんじゃないかと疑問をもつ、たかだか1億人の国に暮らしてると思います。あの、非常に豊かな自然と、食べ物と、いくら貧困でも、どこか自然に支えられているから、最後の最後まではいきつかない、何かがあるんだろうか、とか考えながら、たいへん興味深い分析ながら、これだけか?と思わないでもない本。うーむ。格差社会を考えたい方には、一読をお勧め。

 おいておいたら、セーネン@一応、政治学科の学生、が、「オレ、これ読みたい」と持っていきました。

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豆乳かんてんーきなこ黒蜜

 そろそろ鍋の季節も終わりだなあ、とそろそろ最後の豆乳鍋にしました。いやはや、疲れて帰ったときに、鍋って手軽で助かる。ま、もちろん家族が揃うとき限定っていうのが一番の問題だけどね。

 豆乳鍋の後、先日、豆乳プリンを作って、黒蜜で食べたときに、なんだかおいしかったんですね。和風で。

 それなら、プリンという形はやめて、わらび餅風にしちゃえば、よりそんな感じになるし、手間も減るんじゃないのか、と思って、今回は、四角い容器に流し固めてみました。固まったらカットして、きなこ&黒蜜、ね?わらび餅風の豆乳かんてんです(和風なので、ゼラチンを寒天に変えてみました)。なんだか、和風なおやつになりました。

 人間の舌ってすごいなあ、って思うのは、ゼラチン固めと寒天固め、微妙な差がちゃんとわかることです。すごいなあ。

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2009年4月14日 (火)

マーブルパン焼いてみた

 我が家には、なぜか保険屋さんが、レタスクラブをくれることがあります。ことがある、というのは、毎号くれるわけじゃなくって、忘れた頃にくれる。なんで?まあ、読まないでポイするときもあるし、期待してないから、どうでもいいとおもっていて、聞いたことがないんだけど、時々くれる&時々めくる、ので、たまーに見る。例によって、見て何か料理することはないし、めくって、古新聞の戸棚に入れてしまうのであんまり役にたったこともない。

 この前、めくったレタスクラブが、HBの特集をしていました。ウチにあるのより最新の機種を基本に特集をやっているので(当たり前だわ、我が家のはもう10年以上前のもの)、いろいろできるのねえ、いいわねえ、ウチの壊れたら買いたいなあ、なんて見ていました。そこでなーるほど、面白いなあ、って思ったのは、生地ができたら、その生地を取り出して、1/3をココア生地にして、残りと一緒にぐるぐるっと大きく巻いて、(ついでにグランベリーなんかも入れていたが、それは無視)、それをまたHBのパンケースに入れて、HBで焼くというもの。そうすると、形は食パンなれど、中がマーブルの食パンができるのだねえ、ほお、ほお、なーるほど。グランベリーなんか散らさなくっても、断面がマーブルで、カットできるとなれば、丸める手間要らないじゃん、で、マーブルとなれば、面白いわよねえ。ほおお!!200903030616000

 でも、ダメだあ。ウチの機種は、一次発酵で取り出して、また突っ込んで焼成ということはできないのだった。そこで取り出したら、終ってしまうのだ。そういう風に工程を分けてスイッチを入れることができないのだった。む・む・む・無念じゃああ。(紹介されていた新機種は、メロンパンコースという、途中の成型タイムがあるコースがあるように書いてある。当然ながら、我が家の古い機種にそんなしゃれたコースはない)

 そこで考えた。こういう時だけ頭使うもんね。生地をマーブルにして、パウンド型とか、そういうものに入れて焼けばいいじゃん!HBで焼成しなくても、パンはできるだろう?ね!?

 でやってみたのがこれ。HBで一次発酵までやってもらってできた生地を1:2(だいたいね)にわけて、1の方を茶色にして、白い生地と一緒に大きなロールにして、大きくぐるーっと巻く。それを、なんだか別の型に入れて、オーブンで二次発酵→焼成。

 それでできたのがこれ。

問題点1)適当な型がない。パウンド型では、どうみても細すぎる(細すぎると、横に膨らめないために縦方向に異常に膨張し、上がこげることが予想される)。今回は、丸い型に山にして入れたので、形がきれいにならなかったです。

問題点2)これは、レタスクラブに言いたい。1/3の発酵済みの生地を茶色くするっていうのは、結構たいへんです。(まだらになった時点であきらめました)。生地は発酵しちゃってから、粉を混ぜるというのは、とても労力が必要です。本作った方、ほんとにやった!?粉からまぜないと均一になりにくいです。成型タイムじゃできませんよ。それとも、すごいうまくいく方法でもあるのかしら(あるんなら、書いてよ!)

 というわけで、茶色のまだらにしかならなかった1/3の生地を白い生地の内側に入れて、ぐるーっと巻いて、大きな塊にしたのを丸型に乗せて、二次発酵→焼成、としたのが、このパン。ま、形は、ちょっとだけど、ちゃんとマーブルっぽくなって、それなりに楽しくおいしいです。カットして食べられるのも便利です。おお!マーブルパン!と受けもよろしい。

 さらに!このパンを見て考えた。これって、適当な型がないから、こういう形になるんだよね。HBのパンケースに入れて、オーブンに入れたらどお?型として使っていかんということはないだろう、金属だし、耐熱だろうね。ほら、そしたら、できるんじゃないか?ここまで考えて、次回は、やってみようと思うのであった。パンケースオーブンに入れたら、なんか壊れちゃうとか、ゆがんじゃうとかあるかなあ!?(ま、そしたら、大手を振って新しいHBを買おうと!) ということを話しながら、朝ごはん。すると、セーネンが、「普通の食パンコースで作って、途中で無理やりコンセントをひっこぬいて、生地を入れて、またコンセントを入れたら、あ、停電だったんだああ、と勘違いして、続きをやるんじゃないだろうか?」と、HB君を騙す案を言い出した。そんなことできるのか!?

 HBが、停電と勘違いしてくれるだろうか!?

というわけで、みんなであれこれ、考えながら朝ごはん。そんな話題提供にもなります。

うふふ…・次回のトライをお楽しみに~(笑)

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海鳴

海鳴

 地味に少しずつ読んでいる明野照葉さんの本です。

 若い頃、歌手になりたかったけど、そこまでの才能も運もなくって、酒場でちょっと歌うくらいだった女性、その後、かなりやばい事件に巻き込まそうになって男と田舎に引っ込んだ女性が、娘の歌の才能に賭けてみようと思い立つことから始まります。

 どうやって、娘の歌の才能を見出してもらえばいいんだろう?田舎で商売にどっぷりはまっているオットや姑はどうやって説得すれば?デビューさせるまでの資金は?誰を頼ればいいんだろう?そこで昔のコネが出てきます。やばいこともあったという過去、実は彼女自身も人に言えないことがいくつもあります。その残骸はまだ生きている。

 という設定もうまく、展開のテンポもよく、一気に読め、楽しめます。

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2009年4月13日 (月)

無実(上)

無実 上

 ジョン・グリシャム、ってリーガル小説で売れた人です。有名なのは「ペリカン文書」かな。ジュリア・ロバーツ主演で映画になったのでご存知の方も多いかも。私、一時期、ずいぶん読みました。なんだか重たいハードカバーの本が多くって、リゾート地に行く時にトランクに詰めていったら、荷物の追加料金取られたことがあるくらい(笑)

 最近、すっかりご無沙汰でした。このブログにも時々遊びにきてくださるS子さんが、ジョン・グリシャムを読んでいらっしゃるというので、最近は、どういうのを出しているのかな、と見てたら、めぐり合ったのがこの本です。どうやら、彼の珍しいノンフィクションだそうです。訳者も白石さん、これなら読みやすそうだなあ、と手に取りました(翻訳物は、訳者によって、とんでもなく読みにくいことがありますよね)。

 1980年代のアメリカ、オクラホマ州のエイダというかつて石油産業で栄えた町、産業の衰退後は、大学のあるのんびりした平和な町、そこで凄惨な強姦殺人事件が起こります。いったい誰が!?その犯人も捕まらないうちに1年半後、さらにもう一つの殺人事件が。警察は、犯人探しにやっきになり、最初の事件から5年後、2人の男性を逮捕します。物証も自白もメチャクチャ、だいたい、事件の頃、エイダに居なかったし、車も免許も持ってなかったということすら、彼らの前科や麻薬・アルコール中毒、素行の悪さの前には認められないわけです。警察が、「なんとか犯人を特定したい」というあせり、「どうも目に付く気に入らないオトコが居る」という事実、脅したり、すかしたり、偽証を誘発したり、まあ、万国共通といえば共通なシステムが動いて、黒とは言ってないが白とも言わない様々な積み重ねで、2人が逮捕されてしまうところまでが上巻です。ひゃーー、2-30年前だとは言え、そこそこ科学的な捜査もできそうな時代に、いくらなんでもズサンだ。

 警察の「なんとか犯人を特定したい」(決して真犯人を逮捕したいというのではない)という気持ち、住民の「なんだか怪しいーつまりアル中でヤク中で、危なそうな言動をしているー男が居るのが、気になるし、なんとなく怖い」という気持ちが都合よくマッチしちゃう。陪審員制度を含めて、下巻でどう展開していくかが見どころだな。

 冤罪って、もちろん何もしてないのに、長い間拘留されて、場合によっては処罰されちゃう容疑者にとって、とーーーんでもないことは言うまでもないけど、その長い間、別人を拘留し裁判している陰で、真犯人はノウノウとしているわけだし(だって別人の逮捕で捜査は終る)、その真犯人が味をしめて別の犯罪を犯す可能性も高いわけだ(偶発的な犯罪じゃないから)。となると新たな被害者が生じる可能性もある。いろんな面で、とてもとても、ものすごくとんでもないことだよね。

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胡同愛歌

胡同(フートン)愛歌

 胡同を舞台にした映画を、先月も確かご紹介しました。

胡同の理髪師、

ここね http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-5d10.html

 また、胡同の映画があったので、借りてきました。これねえ、なんでこういうタイトルなのかなあ。主人公の父子は確かに胡同に暮らしているけど、原題は「Parking Attendant in July」なんですよ。7月の駐車場管理人っていうことでしょうか。お父さんが駐車場の管理を仕事にしているんですよね。

 こういうタイトルだったら、借りないかもしれないのは事実だけど、胡同はあんまり関係ないなあ。なんだか、父と子の物語なんだよね。

 離婚したお母さんは、北京から離れた田舎に住んでいる。お父さんは、息子と一緒に北京の胡同で暮らし、夜は駐車場の管理をし、昼間は再婚予定の女性がやっている花屋さんを手伝って、息子も花の配達なんかを手伝って生活している。そこには、ムスコをちゃんと育てようとする父親と、新しい奥さんを貰うのに、ちょっとうれしい気持ちでいる、貧乏だけど、まじめに暮らしている素朴な1人の男が居ます。

 ところが、その女性の元オットが出所して出てきたことで状況が変わります。そのオトコ、妻に暴力をふるうくせに、別れない。酒ばっかり飲んで、駐車場で悪さをしたり、お父さんを脅したりする。ガマンするお父さん、殴られる女性、辛い物語です。なんといっても、別れたいのに、別れられない女性、ろくでもないオトコのいいなりになっている女性の姿が辛いです。お父さんは、理不尽なことにそのオトコのせいで、駐車場管理の仕事をクビになっちゃうし、息子には暴力を振るわれてしまいます。なんだか、何をやっても、うまくいかない。

 お父さんは、そのオトコに復讐しようとします。でも、そうすると、父と子の貧乏だけど、支えあって暮らして居る生活が壊れてしまいます。

 行き場のない怒り、理不尽な気持ち、そういうものを16歳のムスコがいっぱいいっぱいの表情で表します。

 ね、胡同の映画じゃないでしょ?悪くない映画なんだけどな。

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2009年4月12日 (日)

黒ごまあんまん

 以前にも宣言してますが、あたしはつぶあん派です。こしあんの大福と、つぶあんの大福があったら、絶対につぶあんの方が食べたいです!

 しっかし(息をつめて言うほどのことでもないが)、あんまんは、例外的にこし、それも黒ゴマ風味のあんがいいです。あそこに、もそもそしたつぶあんじゃあ、ちょっとねえ。ということで、セイロであんまんを作ることにしました。200903070800000

 こしあんってどうやって作るんだ!?とよくわからなかったけど、小豆の煮たのを、いきなりフープロでガーー!!そこに練りゴマ(黒)を入れて、砂糖を調整して黒ゴマアンにしてしまいました。あとは、薄力粉、BPを水とサラダ油ちょっとで練った生地に黒ゴマアンをくるんで、セイロで蒸すだけ!

 うふふ・・黒ごまあんまんのできあがり!!包むときに、黒ゴマアンが手につくので、皮を触ると黒くなっちゃうんですよね、そこが問題!

 またまた、セイロであんまん!ほっかほっかのあんまん!甘さもちょうどよくって、おいしい!

*上海で食べたショーロンポーがおいしくって、セイロを買ってきたものの、ショーロンポーの作り方を見ると、ちょっと工程が多いです。皮、具、それに肉汁のゼラチンを一緒に包むというのが、齧ったときのジワーーとした肉汁につながるようなんです。工程が多いこと、それに、小さく包めるか?という懸念から、まだショーロンポーをトライするに至っておりません。だって、ショーロンポーだと、たーくさん包む必要がありますが、肉まん、あんまんなら、5-6個も作れば一応足りるわけですし。というわけで、ショーロンポーは、まだ高い高い敷居の向こうにあります。

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蒼のなかに

蒼のなかに

 玉岡かおるさんの本です。45歳、出版社勤務から独立して友人と編集プロダクションを作って10年、がむしゃらに仕事してきた女性が、子宮ガンになってしまいます。乳がんで亡くなった自分の母のこと、母との葛藤のこと、故郷である播磨(で実家は、素麺製造業を営んでいる)のことが交錯します。

 自分の恋愛(相手は既婚者)、新しい出会い、病気、同じ病気でなくなった母のこと、母との葛藤、反抗して家出して仕事について、結婚せず、家にも戻らずの娘だったことに対する気持ちなんかが揺れ動きます。ちょうど仕事もうまく行かなくなって、恋愛も挫折、病気になって、いったい自分は母に逆らって、家を出て、何をしてきたんだろう、という弱気になってしまうのです。

 主人公は、私とほぼ同年代、家に縛られて、自分を犠牲にして働いて働いて亡くなった母が、娘も家に戻って、同じような結婚をして欲しいと思うのでしょうか?私はたぶんとても幸運なことに、実母自身が、必死に壊して逆らってきた人間だったので、娘は2代目ですから、こうした束縛がほとんどありませんでした。その束縛からがんばって逃れてくれた実母と、そして偶然ながら義母に、きっとたくさんの葛藤とがんばりがあったんだろうな、と思います。

 玉岡さんは、播磨のご出身で、播磨を舞台にした小説がいくつもあります。私、一時期仕事で、播磨町という小さな町に通ったことがあり、小さな平たい埋立地の多い静かな町です。IHIの本拠地なので、小さい町なんですが、財政が豊かな町だったことを思い出します。その播磨を故郷とする女性の奮闘の物語。

 最後に希望も出てきて、元気を出してくれる働く女性の逞しい物語です。厳しい母とそれに反抗してきた娘の、長い物語がやっと落ち着くっていう感じで、母娘問題を持つ身には、ちょっとうれしい結末でした。

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2009年4月11日 (土)

甘夏マーマレード

 いつも、2-3月になると、熊本県水俣市のきばるという生産者グループから、甘夏みかんを1箱(あるいは追加にもう1箱)お取り寄せしています。これで作る甘夏マーマーレードや、皮のピールは毎年、ご紹介してますが、私の数少ない「売れる」ネタで(大嘘)、季節の大切な楽しみです。

 なんだか3月も半ば過ぎでも、甘夏がこないなあ、こないなあって思っていました。

はっ!!もしかして、あたし、注文してないんじゃないの!?このきばるですが、ネット注文というのをしておりません。電話でもできるのですが、なるべくハガキでというDMが、ずいぶん前に来ていて、なんとなく、当然来るものだとほっておいたような!!いかーん!!あわてて、ハガキを探し出し「即送ってください!」と書いて投函。やっと、甘夏みかんが1箱やってきました。注文しなければ、来ないよなあ(毎年、必ず、と10年くらい予約しておきたい気分です)。

 みかんはぜっせと食べるのですが、加工はなかなか追いつきません。まず、お手軽なマーマレードにしました。200903080833000

 私のマーマーレードは、実:皮が2:1、実6個分を剥き、皮3個分を刻んで水につけます。がしがしともみ洗いして、白いワタの部分が半透明くらいになったら、実と一緒に鍋に入れて砂糖で煮ます。水は一滴も入れないけど、果汁たっぷりで煮て、皮がやわらかくなって、トローっとしてきたらできあがり。実6個、皮3個で大きな瓶4つのマーマレードになります。

 このきばるの甘夏ミカン、大きな箱で、2200円と送料で、3200円!実は、自然食品店で、甘夏マーマレードというのを売っているのですが、小さい瓶で800-1000円します。大瓶4個作ってしまえば、十分、箱一つ分の元はとれたなあ、とアタマで計算してほくそえむのも毎年のこと。毎年計算して、毎年ここに書いて、毎年、ぐふぐふと自己満足しているような気がするわ。甘夏のさわやかな香りと、ちょっとの苦味が大人味のマーマレード。今年もおいしくいただけることを感謝します。

 あとは、これまた毎年課題のピールです。皮だけでできるのですが、マーマレードよりも手間がかかり、ついつい後まわしです。さてさて、いつになりますことやら。

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久遠(上)(下)

久遠 上

 鳴沢了シリーズ、ついに最後の2巻です。これまで7冊、1冊で一応完結するようになってたけど(だから、どこから読み始めてもまあ、多少の登場人物とかの関係はあるものの、事件そのものは引きずってない)、これは上下巻になってます。

 最後は、なーーんと、鳴沢自身が、かかわりあう人が2人も殺され、殺人事件の容疑者にされそうになります。え?まったく身に覚えがない鳴沢は、犯人を捜そうと動き始めるのですが、そのたびに裏目裏目に出ていくことになる。まずいぞ、鳴沢、みたいな展開になっていくのですが。

 鳴沢って、妙に頑固で、酒たばこやらず、付き合い悪く(だいたい夜8時以降は何も食べないのだ、体調を崩していざっていうときに体が動かなかったら刑事失格だと思っているから)、馴れ合いとか妥協とか大嫌いで、人事なんて、けっ!みたいなところがあるから、人付き合いも悪くて昇進もしないで、一匹狼だから、こういう危機的状況のときに助けてくれる人があんまり居ない、と自分では思っている。恩を売っておくとか、恩を着せるとか、恩に感じる何かをしてもらうことが大嫌いだったりするからね。

 でもね、ちゃんと真摯に仕事してきた人は、ちゃんと見てくれてる人も、信頼を寄せている人も(でも、信頼してますーー!!なんて寄り付いてこないけど)も居たんだなあ、と思う安心する一冊。便宜を図ってやったり、人事で何かしてもらったり、ワイロとか手加減とか無縁の世界の鳴沢だけど、罪を憎み、被害者の苦しさを心で感じようとしてきた鳴沢には、ちゃんと最後まで裏切らない人が居た。決して財界、政界、そして警察組織の大物じゃないけどね。そういうのが、よかったし、好きだったなあ、と思う鳴沢了シリーズ。とりあえず完結。ふー!

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2009年4月10日 (金)

とり手羽の国籍不明煮の後のスープ

 これまた、何度かご紹介しているトリ手羽と大根の国籍不明煮。

えーと、ここあたりかな。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_90d7.html

 大根の和風の煮物が苦手なワタシが、鶏肉(できれば、骨のあるもの)と煮る時に、スイートチリソースと、オイスターソースとだし醤油という世界各国の味で煮てしまう、というネタです。仕上げにごま油もおいしいです。これね、時々作ります。そして、すこーしだけ余ると、全部密封容器にいれて冷蔵庫。食べるときに出してみると、コラーゲンさまが200903011159000

固まって、ジュルンジュルンの中に鶏肉と大根が埋まっている状態になります。鶏肉と大根は、取り出してチンして食べてしまうのですが、このジュルンジュルンの元液体、コラーゲンたっぷりのはずです。この液体を、水で延ばして、ちょっと味を見て、修正して、スープにしてしまう、国籍不明後の後のスープ(まあ、国籍不明煮を食べてから数日後がよろしいかと存じます、同じ味ですから)が、ワタシは好きです。

 香菜があれば最もよろしいのですが、なければタマネギとかミツバとか、なんだか入れて、ちょっと味を修正して、コショウを振って、スープです。なんだか、これまたよくわからないけど、エスニック?なスープです。ダシはチキンのダシが凝縮されてるはずだから、なーにも要りません。チャーハンなどによく合います。これを作りたいために、元の国籍不明煮をわりと液体たっぷりで作り、具がなくなった後も、ジュルンジュルンを冷蔵庫にとってあるくらいです。「これ、何?」「食べられるの?」と覗き込むオトコが不思議そうに見ています。あ、捨てないでえええ!!

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瑠璃でもなく、波璃でもなく

瑠璃でもなく、玻璃でもなく

 うーん、昨日ご紹介した新しい取り組みとはうってかわって、また既定路線に戻っちゃった感じの作品。年頃のOLの恋愛、結婚、そして既婚者との恋愛と、彼の離婚、再婚、離婚した女性の別の生き方、みたいな話満載。これって、もうバブルのころくらいにさんざん出尽くした話題で、そろそろ違う視点があってもいいじゃないの?のお話。

 だいたい出てくる会社員の女性が、おしなべて結婚か?(で、結婚には、条件がです。長男か?資産は?学歴は?仕事の将来性は?)、仕事か?仕事を選ぶ人は、ステレオタイプな感じだし、それがどこかで挫折するのもお決まりのストーリー。母親は全部、娘の結婚の条件を、当たり前のごとく、百年一日のように同じことを言う人ばかりだし、男性の母親(姑ね)が、仕事に反対し、二世帯住宅を望み、孫の教育に口を出し、○○家の味とかお正月とか法事とかごちゃごちゃいうというのも、ぜーんぶ同じ?世の中ってこんなに、ステレオタイプな人間であふれているのかしらね!?アタシが、あんまり見えてないってこと?こんなことの中で、結婚か、恋愛か、仕事か?オットか仕事か?家庭か仕事か?自由か、子供か?というタイプを何人も登場させてても、いくらやっても同じじゃないの?なんだか、人間が先に変われよ、っていう気がしてくる。この話題、もういいじゃん!?そうでもないのかな。

 うーん、私、会社の若い女性を見ていても、この話題はもういいかな、って思うんだけど、世間的には、一般的にはまだまだなのかしらんねえ。

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2009年4月 9日 (木)

最後の初恋

最後の初恋

 なんだか予想できるような、映画だなな、と思ったけど、予定調和の安心して見られる映画を見る気分で借りてきました。

 ムスコとの関係に悩む、医師のリチャード・ギア。妻はほとんど出てこない。自分の手術で、死ぬはずがないと思っていた患者さんが亡くなってしまって、訴えられたり、息子はエクアドルに行っちゃったりで、なんだか旨く行かない人生。一方、女性は、女性関係が発覚して家を出ていったはずのオットが、女性と別れて戻ってきたいと言い出しているところ。子供たちの父親として、必要なのか?難しい年頃の2人の子供を抱えて迷っている。そんな2人が、海辺のペンションで出会う、というまあ、お決まりのストーリー。

 ともかく、そのペンションの立地がすごい。日本だったら、ぜーーったいに私有化もありえないし、建築許可もでないだろう、もう水のすぐそこで、ものすごい立地。海の家よりも、海にずーっと近い。ありえねーだろう、という水際で、他に何もなくって、すばらしい立地。いやはや、いい場所。当然、めばえる恋ね(笑)

 なんだかんだとあって、結局、オトコはムスコに会いにエクアドルに行って、和解し、理解しあえるし、女性は子供たちと旨くやっていけるようになりそう。で、現実の生活が2人に訪れる前に、男性が事故死。うーむ、うまくできてる。生活が襲ってこないものね。

女性の夫(女性問題で家を出たのに、女性と別れて戻ってきたいとごねる)が「子供たちの親であることを君も考えてくれ」というセリフに「あんた、何、都合のいいこと言ってるの、考えないでオンナ作って出てったのは、そっちでしょ!!」と、アタシと映画の中の女性が同時に言ったので(大笑)、隣で見てたワタシのオットが、びっくりしておびえてました。そうよ、この妻、怒らせると、まあ、戻れませんことよ。

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とける、とろける

とける、とろける

 唯川さんが、性愛を描いたというので話題になった本です。9個の短編が入っています。うーん、彼女の脱皮したいという気持ちも、これまで路線を変えたいという試みもわかるけど、性愛に支配される人(主人公の多くは女性だけど)と、そのむなしさ、気持ちや行動とのバランス、いろんなことを書いているんだけど、なんだかなあ、その果てにある荒涼としたつめたい、むなしい、寒空のしたに枯れた木と、岩ばかりで冷たい風が人の居ないところに吹いているような、そんな果てが見えてこない。いや、見えちゃったら、枯れちゃうのかもしれないけど、私が、さっすがーーー!!って思っている篠田節子さんの「純愛小説」(えーと、2008年4月9日にご紹介)

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_0b13.html

に比べると、悲しくもさびしくも、そして共感もできないちょっと異常さばかりが目についてしまう。もっと、もっと、淋しく、悲しく、どうしようもないところにあるからこそ、救われないような、でも、どこか共感できるものが、人間にはあるんじゃないかと思うのだ。ちょっとがっかり。

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2009年4月 8日 (水)

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(下)

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

 先日、ご紹介した白石さんの下巻。胃癌の手術をして2年、仕事に復帰しているものの、体調がよくなく、入院生活を共にした友人は、再発して亡くなってしまう。仕事でも、週刊誌から月刊誌へ移動し、花形編集長になったのだけど、社内の派閥争い、政局をゆるがすスクープへの圧力、オンナがらみのネタでゆすられる。妻にはどうやら愛人が。

 人は何のために生きるのだろう、どうやって、この富めるものと貧しきもののある世界で、生きることが、本当に自分にとって正しいと考えられるのだろうということを、再発ということが目の前にあるかもしれない(よって、死が近いかもしれない)というギリギリの状況だからこそ、何度も何度も苦しみ、考える主人公が居ます。

 大切にしているつもりの妻は、発展途上国の経済の研究者で、それは人のために、他国のためになる研究なんだろうけど、それにだけ注力していることは、正しいのか?家族や娘が淋しがっており、家族の幸せを得られていないのに、世界の経済のほうが重要なのか?一方、自分の家族の豊かさだけを追求していることは正しいのか?妻とは普通に会話し、労わりあって暮らしているけど、自分は別に性的関係を持つ女性が居る、妻も愛人がいるらしい。この先、ずっと妻と居たいかというと、そうは思えない。

 といっても、会社の派閥争いや、裏工作などにはうーんざり気味、妻と別れて一緒に生きていこうという具体的な相手が居るわけでもない。

 小説の中で、白石さんは主人公の独白という形で、多くの人の著作や意見を使って、何のために生きるのか、この不平等な世の中をどう考えるのか、ということを何度も何度も問いかけてきます。死を前にして友人が何を考え、どう生きたいと(同時にどう死にたいと)考えたかを知り、自分はどうしたいのか苦悩する主人公は、そのまま白石さんの苦悩で、私たちの苦悩なんだと思うのです。重たいけど、真摯に真正面から取組んだ、彼の渾身の作です。

 最後の展開はえええーーこうなっちゃうの!?と思わないでもないけど、それはどちらかというと枝葉末節。300ページを越える上下巻について、ここまで厳しく真摯に貫いた作品を評価したいです。

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黒ごまプリン

 久しぶりに黒ゴマプリンを作りました。単に練りゴマの瓶が目についたからなんだけど。練りゴマ(黒)と砂糖を牛乳で煮溶かして、ゼラチンを入れて固めただけ。ほーんとにそれだけ。

 で、作って少し冷めたから、冷蔵庫に入れようと思って見て気がつきました。黒ゴマって、*混ざる*けど、それは一時的に混ぜたから混ざっただけで、*溶ける*ものじゃあないのね。つまり、溶けてるわけじゃないから、置いておくと、また分離するわけ。200903052224000

 冷ましている間に、なんだか、均一じゃなくなっちゃう。黒っぽい沈んだ部分と、グレーのまあ、沈んでない、たぶん粒子の細かいのがまざっている部分とで、色が分かれちゃいます。ゴマですから、完全溶解しないよね。うーむ。

 売ってる黒ごまプリン、綺麗に同一色なのは、なんでなんだろう!?

 まあ、味はいいんだけどね。気になるなあ。

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2009年4月 7日 (火)

かぶの甘酢づけ

 なんだか、疲れると酸っぱいものが食べたくなります。かぶは、浅漬け好きのオトコがせっせと浅漬けにして使っているんですが、私は甘酢づけも好きです。ちょっと葉をつけてカットして、甘酢(酢と水と、砂糖とちょっとの塩)を煮立てた液を注いでおくだけです。口の中がさーっぱりして、パリパリとおいしいかぶの甘酢になります。200903011209000

 これ作ると、どうしても葉っぱが大量に余るんだよね。で味噌汁と浅漬けは、カブの葉っぱだらけになる。

 酸っぱくてパリパリ、好きな味です。

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セーヌの川辺

セーヌの川辺

 池澤夏樹さんが、フランスのパリの郊外に移住(転居?)してから3年くらい立ちました。彼は、ずーっと前にギリシャにも居たし、その後沖縄にも居たし、もちろんギリシャの前は東京にも居たし、ご出身は北海道だし、ハワイにも住んでないかもしれないけど、ひどく頻繁に通ってたし、とあちこちに居る方です。フランス暮らしのことは、1年目に「異国の客」というエッセイを出していらして、あれやこれやまだ物珍しいっていう感じで書いていらっしゃいます。えーと、これはすでにご紹介しましたね。ここね。2008年2月10日です。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_ef6c.html

 

 この本の、何でも珍しい、マルシェ(市場ね)にいけば、それだけで珍しい食べ物が満載、というところから、3年も立つとかなり落ち着いて、珍しがるだけじゃなくなって、その分、フランスのいろんなことを考えるように、そしてやっぱり日本人ですから、日本と比べたり、あるいはヨーロッパのいろんな国に出かけて(友人と会いに、あるいはブックフェアみたいのに招かれたり仕事として)比べて考えてみたことなどを書いています。私は、たぶん非英語圏に暮らすことは難しいと思うのですが(といっても、池澤さん、フランス語がおできになるわけじゃないみたい、そこがすごい)、ヨーロッパの情報って日本に居るとすごく少ないので、へえ、と思うことが満載です。

 日本でも、報道されたことで、フランスで26歳以下の若年労働者を2年間、契約社員として正社員にしないで雇用できる法律が議会にはかられたことがあります。これに対して、若年層を中心に、そして広い層の反対のデモが相次いで、この法案は廃案になりました。この若年層を守る、人権を守ろうとする国民の意識の強さ、周囲の人の反応や感想など、あれ?契約社員ばっかり(しかも無期限)の日本に暮らしていると、すごいなあ、って思います。一方、たとえば公共駐車場の機械式の精算機が壊れていたと想定しましょう。日本だったら、苦情が殺到して(たとえ夜中であろうと)「駐車場から出られないじゃないか!!」という怒りが市役所なりなんなりに行くと思うんですね。で即刻対応しないとならなくなる。フランスで実際にそういうことに遭遇した池澤さんは、肩をすくめて、数人が協力して出口からじゃなく入り口から出て行く工夫をするフランス人を目にしているわけです。窓口が混んでいて、窓口の人が、おばあさんと世間話をしてもゆったり待っているというような権利を振りかさず寛容さを見せる部分と、前述の契約社員問題などへの抗議、いろんな意味で自由と個人主義と平等の考え方の違いを考えています。そんな本です。珍しがっている前著も、珍しいと感じる私には楽しかったんですが、落ち着いたこの本も、へえ、なるほど、ふーん、と面白いです。だって、アタシ、フランスに3年も住むってなかなかなさそうだからさ~

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2009年4月 6日 (月)

チーズパン

 HBを買って、10年以上になると思います。きっかけは、実家の母が友人に進められて購入、パンをほとんど食べない米党の父が、「パンがおいしい」とパンを食べ始めた、というびっくりな報告を聞いたことです。あの、父親(食べ物の好き嫌いが激しく、食べる範囲が非常に狭い)が、パンを食べているなんて!!私は、中学生くらいの時に、手作りパンに凝った一時期がありまして、発酵機能なんてない小さい電気オーブンでパンを焼いていました。発酵は、コタツの中やお風呂の蓋の上など、温度管理に苦労したものです。長じて、忙しくなって、すっかりパンづくりから遠ざかっていたのですが、実家からのHB報告を聞いて、欲しくなったのが10年ちょっと前。ナショナルの初期の頃のHBを買って、小さな一斤の食パンを長年焼いていました。HBも進化しているらしく、もっともっとおいしいものが焼けるようになったり、いろんなバリエーションができるようになったりしているのは聞いているのですが、「壊れないものは捨てられない」ので、まだ1台目です。私より少し前に買った実家では、ある日突然モーターが動かなくなったらしいので、我が家のHB君のその日までは使うつもりです。

 さすがに食パンは、いまいちになって、このところ、生地コースばかり使っています。生地コースの最大の問題は、タイマーが使えない→つまり朝アップができないことです。よって、帰宅後、動かし始めます。生地ができるまで約1時間半。いくら遅い帰宅でも、帰宅後1.5時間くらいは起きています。あとは、夜更かしのオトコに任せて寝てしまうことがありますが、生地づくり→なんらか成型、くらいまではやります。オトコ2人もなんでもできるので、全部おまかせしてお風呂入っているときもあります。もっとも手抜きが、ただの丸パン。気が向けば、粉を混合したり、チーズを入れたり、ジャムを入れたり、あまった餡を入れたり、適当に遊びます。バジルや、かぼちゃを入れるのもおいしいです。200902280003000

 今回は、細長くして、二次発酵後に、ピザ用のチーズを乗せた、チーズパン、チーズ好きのセーネンが、「おお!!これ、オレ買うなあ」と喜びます。田舎風なんとかパンみたいのには魅力を感じないセーネンは、チーズが乗っているとうれしいらしいです。

「え?ホント、買う!?」と喜ぶと、払うのかと思ったらしく、慌てて「いや、安かったらだけどね」と逃げ腰です。あなたから、今は、お金取りませんって。安心して食べてください。

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讐雨

讐雨

 もう、何巻だか忘れちゃった刑事鳴沢了シリーズ、もう最後まで(たって9冊だけど)突っ走っていきます。

 こういう雨があるのか?というタイトルだけど、復讐の犯罪の巻。ある変質的な幼女誘拐殺人者が捕まります。幼女を誘い出して、残忍な方法で殺害して埋める。家族に髪の毛を送りつける。というどこかで似たようなことを聞いたことがあります。犯人は30代半ば、誰かの命令(っていう妄想)でやっていることで、事件を自白しているものの、これから、責任能力とやらで長い裁判になることが予想される。この特別捜査班の打ち上げ解散から話が始まります。

 「この犯人を釈放しろ」さもなければ、都内のあちこちで爆破事件が起こるぞ、という脅迫が舞い込んできます。テロ?組織ぐるみの反抗だったのか?え?変質者の猟奇殺人じゃないの?と混乱します。導入はうまいです。なんで?逮捕した容疑者の釈放って、よど号以来ないでしょ?でも、なぜ、この容疑者を!?という風に展開します。

 幼い娘をとーんでもないヤツに、とーんでもない方法で殺された父親が、司法の手にゆだねて、長い裁判の後、治療なんていうことを許せない気持ち、それを支持する同様の体験を持つ警官、光市の妻子殺人事件の問題などで議論された、報復という点、読ませる展開とともに、罪と犯罪者をほんとに憎んでいる鳴沢だからこそ、苦悩します。

 鳴沢が好きなのは、罪と犯罪者を心から憎んでいることです。罪を憎んで、人を憎まずって言うけど、刑事の中での昇進とか派閥とか、取引とか、そういうことを全部捨てて、純粋に罪と犯罪者を憎み、被害者の悲しみを共有するのが好きなんだと思います。でも、じゃあ、こういう犯罪は、誰を憎めばいいんだろう、と思う展開です。

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2009年4月 5日 (日)

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上)

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

 白石さん、新しい本が出ると必ずチェックする人の一人です。真摯にここまで突き詰めるのは、本人生きにくいだろうなあ、と思うくらいの方です

えーと、これまでにご紹介したのは、と検索してみたら、

 この世の全部を敵に回して(2008年9月27日)

 心に龍を散りばめて(2008年3月7日)

 草にすわる(2007年9月11日)

 永遠のとなり(2007年8月31日)

 私という運命について(2007年8月18日)

 不自由な心(2007年6月22日)

 一瞬の光(2007年4月17日)

 もしも、私があなただったら(2006年8月15日)

 など、たーくさんあります。

*あんまりにもたくさんあるので、リンク貼る気力が失せてしまいました。バックナンバーというところをクリックすると、これまでの全年月が出てきますので

そこでご覧になるか、下左の検索機能で検索してくださいませ。

 今回は、すごいタイトルだな、って思うのですが、41歳で胃癌になって手術をして、職場復帰している43歳、週刊誌の編集長が主人公です。大学教授の妻と娘が1人。一緒に闘病生活を送った入院仲間が再発で亡くなり、妻とは仲がいいけど肉体関係はない。10年前に1人息子を生後3ヶ月でなくしている。職場での、派閥争い、政局をゆるがすスクープ合戦と政治的圧力、自分の女性関係を描きながら、白石さんが非正規雇用の問題、自由主義が引き起こした問題について、地球上で何億人もの人が飢えている現実と、その現実に向き合う生活、自分の生活の質を保つことについて、主人公の独白、思考という形で(主人公は白石さんなんだと思います)、問題を投げかけていきます。そうした中でも、納得できない圧力で裏金問題が隠蔽されそうになったり、社員の使い込みが許されたりします。彼が何度も何度も問いかけます。

 人はどう生きるべきなのか。1作まえの「この世の全部を敵に・・」で、これは彼の遺書みたいな作品だなあ、と思ったのですが、白石さんは行き続け、考え続けています。渾身の一作なんだと思います。

 小説っていうのは、もちろん考えてることを表現する手段だと思うのですが、ストーリー展開とか、キャラクター設定が求められるのは当然のこと(後者ばっかりで考えがないっていうのも多いですけど)。その点からも下巻に期待したいです。

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トウチ蒸し

 セイロネタが続きます。えーと、夏場に火を使わないネタで、ご紹介した、豚肉のトウチ蒸し、

 ここね

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_a859.html

 これは、薄切りの豚肉に、トウチ(あの、発酵した中国の黒いお豆ね、見た目はウサギの○○)と中華の調味料を適当に乗せて、レンジで蒸すやつです。簡単で、おいしい火を使わないで済むネタ。夏場の定番です。

 これは、実は肩ロースの塊とか、スペアリブとか、そういうある程度、ボリュームのあるお肉でやると、すーっごく豪華になるのよね。少し厚みがあるようにカットしてやれば、お客様にも十分だせる豪華料理です。

 しかーーし、レンジの場合、肉が大きいと、中まで加熱する間に、お肉がしまってしまって、なんだか固くなっちゃうのよ、だから、レンジには薄切り肉。これ、セイロでやれば、ふーんわり、塊肉もおいしくできるはず!!(鍋にスノコを入れてやってもできます。でも、その場合、結構蒸す時間がかかるので、水分がなくなるのに要注意!)200903011959000

 さっそく、セイロにお皿を入れて、蒸しました。お肉を煮たり、ゆでたりしているわけじゃないので、旨みがぜーんぶお皿に残っているし、厚みがあるので、多少蒸す時間はかかるけど、蓋をあけてひっくり返してみることができるし、レンジのように固めになっちゃうこともないし、とーってもいい香り!おいしいトウチ蒸しです。薄切り肉は、夏場の火を使わないおかずにいいけど、厚みがあるお肉やスペアリブを使うときは、セイロがいいわね!

 味つけておけば、あとはセイロに乗せるだけだから、お客様の時なども手間要らず。セイロって、手がかからないのよね!というわけで

 肩ロース肉のトウチ蒸し!これは、旨い!

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2009年4月 4日 (土)

風花

風花

 川上弘美さんの作品です。子供がいない夫婦で、オットの浮気が発覚します。相手が妊娠し、堕胎し、さらに別の女性の存在もわかります。別れて欲しい、っていわれながらも、それ受け入れられない妻の気持ちを中心に書いています。

 なんだか、「どうしてもどうしても別れない!」という強いものではなくって、「オットとちゃんと向き合って話してみたい」っていう静かな、そしてとても当然の気持ちです。恋人が居ます、だから別れてほしい、はい、別れます、じゃあなくって、(もちろん、慰謝料がどうとかいうことでもなくって)これまで一緒に暮らしてきて、突然、よく知っているはずの人が、知らない人になっちゃったみたいなそんな感じのまま、別れてしまうんじゃないくって、どういう気持ちなのか、どういうことを考えているのか、ちゃんと向き合って話してみたい、と妻が思うだけのことなんです。ごくごく自然だよね。責める気持ちとか、ひどいわ!ひどいわ!っていう気持ちが先にたっているわけじゃあないということがよーくわかる。

 ちょうど、先日、数億円の結婚式をした女優さんと芸人さんが、芸人さんの女性問題でたった2年くらいで離婚するという報道が世間を賑わしました。ゲーノーネタに弱いので、芸人さんのことは全然知らないんですけど(結婚報道があったとき、同じ苗字の別の男優さんかと思いました)、そして離婚の詳細も、本当の原因も実は知るよしもないのですが、ちょうどその頃、人間ドッグに行って、待ち時間に備え付けの雑誌を見たのです。へえ、この間、結婚したと思ったら、そして大規模豪華披露宴をしたのに、離婚かあ、3億円の披露宴で2年とすると、日割りで40万円か!すごいなあ、なんて思ってたのです。美人でスタイルもいいという世間的な評価の女優さんと、収入も背も彼女に劣る大阪を本拠地とする芸人さん、そういう関係で、浮気される女優さんのプライドがズタズタになっちゃったのかな、と勝手に想像します。(真実は知りません、そして、女優さんがプライドで離婚したかどうかも、実は全然しりません) *自分の*プライドを問題とせず、オットと向き合って話してみたい、彼を知りたい、そして納得したいと思う妻の小説が、私にはとても新鮮で、納得が行きました。そういう風に、*自分の*プライドじゃなくって、いろんなことを考えられる人間で居たいです。

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香菜肉まん

 やっとやっと、年度が明けました。コンサル稼業に年度末は、いっぱい締め切りがあって、前倒し、ダンドラーな私ですが、やはりバタバタします。上海で買ったセイロは、年度があけてから、と見ないふりしてたのです。やっと4月になったぞ!

 ショウロンポーがおいしくって、セイロを買ってきたので、ショウロンポーを調べてはいたのですが、具と皮と、そして肉汁をとじこめるスープ(のゼラチン固め)を作るのが多く、3つも作るのかよ!と敷居が高いです。その上、小さく作らなきゃならない。うーむ、まあ、とりあえず、肉まんでなれてからだよね(笑)

 肉まんは、これまでも何度か作ってますし、たいだいデカイので、不器用なアタシでもなんとかなります。

 薄力粉にBP,水、サラダ油ちょっとを入れて練ります。薄力粉だから、なんとかまとまる程度。それを冷蔵庫に入れてお休みしている間に、具です。ひき肉、しいたけ、ネギ、タケノコ水煮、このあたりはフープロさまの出番です。ガーーー!!、冷蔵庫にあった、香菜も入れちゃいました。あとは、オイスタソースとかごま油とか、しょうゆとかでちょっと味付けておいて、皮を分割して、伸ばして包むだけ。具はあるものなんでもおいしいです。ザーサイやタカナ、かぼちゃなんか入れてもおいしい。野菜餡でも、いいし(その場合は水気を切ることがポイント)、ひき肉なければ、生協バラ冷凍をフープロでもいいし、おごってエビとかホタテにしても高級じゃん。まあ、なんでも入れて、皮に包んで、セイロへGO!200903011159001

 うふふ…2段でも3段でもおかませあーれ!ふんわり、肉まんができました。今回は、思いついていれた香菜が、いい香り!香菜肉まん、うふふふ!!

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2009年4月 3日 (金)

ビバリーヒルズチワワ

ビバリーヒルズ・チワワ

 ワンコさえ出ていれば、ワンコさえかわいければ、まあ、どうでもいいのだ、という期待値限りなくゼロで見た映画です。ともかくワンコがいっぱい出るだろうからさ。知らなかったけど、ディズニー映画なんですね。

 ビバリーヒルズで、お金持ちの人に、イタリア製の靴だとか、なんとかかんとかのダイヤの首輪だとか、カシミアでなんとかいうデザイナーの服と帽子だとか、ともかくメチャクチャにスポイルされているチワワのクロエが、ひょんなことから、メキシコで野良犬になってしまう。シェフが料理してくれたものばっかり食べてたから、旅行中の缶詰だって食べたくないのに、ゴミをあさらなきゃならない、お風呂も、トリートメントもない生活なんて信じられない!?っていう超贅沢娘が、生きるために自立していく、ワンコの自立物語なのだった(大笑)。なんとか自宅に戻ろうとする間に、それまで大金持ちの人間にかわいがられる一方で、ワンコ仲間には鼻持ちならない性格だったのに、助けてくれる友人(もちろん犬)ができたり、あるいはアステカ文明の中で群れをなしてくらすチワワたちにチワワの尊厳(!)というものを教わったりと、それまでの生活からは考えられない世界を見聞きし、自分のチワワとしての生き方を考えるわけです。

 といっても最後は、また家に戻って、贅沢な暮らしに戻るんだけど、それまで見下していた庭師の犬と理解しあうようになったり、世界に友達も増えたりという、かわいい子には旅をさせよのワンコ版とも言うべき、ワンコ好きには、かわいい犬、カッコいい犬、愛すべき犬がいーーーっぱい出てくる、ワンコさえ出てくれば満足の人のための映画。

 ワンコかわいい!!

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治験

治験 / 仙川環/著

 仙川環さんって、たしか「感染」というのを読んだなあ、と思って調べたら、ここね

 2008年7月20日

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_55cc.html

 医学部を出た、医療ジャーナリストさんで、新聞社にお勤めの傍ら、小説を書いていらっしゃるという方だと思ったんだけど、その後、お勤めをお辞めになって、専業作家さんになったのね。そして、時間ができたのか、かなり発表しているものも増えてますね。

 治験は、もちろんこうした経歴から、健康食品とか、ガンの治療とか、健康食品に含まれる成分の治験とかいう問題を絡めて居るんだけど、それだけじゃない、

「信念のない人は、だまされやすいのよね、損得だけで動くからね」ということ、じゃあ、信念って?信念がある人は、いつも正しく行動するのか?という命題もからめて、医療関係小説だけじゃないゃない、要素をいれたものになってます。仙川さん、うまくなったなあ、という一作です。

 ある仕事が続かないフリーター、宮野という男が、アメリカの健康食品の日本販売代理店になってくれないかと持ちかけられて、「失うものは何もないしなあ」と高待遇に目がくらんで、ビスケットのようなガン患者にいいと言われる食品を取り次いで販売する仕事を自宅のパソコンで始めます。ところが、それがとんだ食わせ物だった、ということから、話をぐんぐんひっぱります。良いことも悪いことも、自分がどうすべきか、何がしたいか、どう生きたいかがなくって、損得だけで関わることになった宮野が言われるセリフが、前述の「信念の…」です。確かにそう、仕事の善悪も、何が誰に役立つのかも考えないで始めている男が居ます。しかし、一方、アメリカまで人探しに行って知るのは、「信念」のもとにとんでもない殺人事件を起こしている構造です。信念ってなんだよ、の気持ちになります。最後のところは、ちょっと尻切れに思えなくないけど、医療関係の知識や業界への知見を活かして、小説として普遍の命題を問いかけているという点で、仙川さんの成長を感じます。

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2009年4月 2日 (木)

マンマ・ミーア

マンマ・ミーア!

 こういう映画は、DVDじゃなくって、映画館に行きたい!って思ってました。やっと、やっと見にいくことができました。いや、ストーリーはわかってます(四季の舞台も見ています)、ひたすらABBAの曲と、61歳のメリルストリープの踊りを楽しみます。

 この映画、ストーリーはABBAのヒットメドレーを抽出して、そこから共通項で作ったものらしいし、四季の舞台も見ているので意外性があるわけじゃないんだけど、ともかく、ドナ(メリル・ストリープ)を中心とした3人のおばさんの、若さを超越して魅力で、みせる映画だなあ、と思うのです。おばさんバンザイ!女はたくましく強いわ!っていう映画だなあ。同年代という設定の父親かもしれない3人の男が、なんだか魅力的に見えないんだもん。

 メリル・ストリープ、61歳!?ひゃーー!ほんと!?どっしりした腰つき、たくましい腕、そして慈愛にあふれる娘を見るまなざし、いやはや、すごいわ。ほそっこくって、かわいい娘たちを連れてきて、スタイルはいいのかもしれないけど、全然負けてる。いやはや、こういうたくましい、つよい、やさしい大人の女性って、すばらしいわ!そして、あの元気さ、歌と踊り!単純に、そういうのを楽しむ映画です!

 私は週に何本かエアロのレッスンを受けます。大汗かいて音楽にあわせて踊り(狂う?)ことで、汗だけじゃなく、いろんなストレスを発散するので、精神的な安定のためにとても効果があります。もちろん、今風の曲もいっぱいかかりますが、どちらかというと30代以上が多い、エアロの中上級者レッスンでは、クイーンとかアバがかかると、メンバーのノリが違います。昭和の時代のコリオ!なんて古いステップもやって大盛況!なんてなります。メリル・ストリープが61歳であれだけ踊れるなら、あと10年以上、エアロで暴れられるかしら、なんて思いながら見ました。あと10年以上やれたらいいなあ。(たいがい、中高年になってくると、エアロも初中級くらいのレッスンに出て、ヨガとかピラティスとかを主にする人が多くなります。それもいいけど、あの大暴れの快感も捨てがたいと思う私です)

 細くなくていいです。モデル体型なんて望むべくもありません、たくましくって、がっちりしていて、そして働ける、動ける体の美しさっていうのを痛感した映画でした。がっちりたくましい、動ける、踊れる、笑って困難を乗り越えるおばさんになりたい。

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ことば汁

ことば汁 / 小池昌代/著

 初めての小池さん、なんだか偶然手に取ったんだけど、この方、詩人なんですって。だから、短編集も不思議な世界を見せてくれる。ちょっとリアルな小説とは違うんだけど、不思議な要素が入って、なんだか、心の底の風景を見せられるような、そんな短編集。なんだか不思議な作家さんで、私が通常読むのとは異質な要素があるんだけど、それが妙に不思議なんだけど、気分が悪くないんです。おどおどろしい世界をこれでもかっ!みたいなやつは大嫌いなんだけど、そうじゃないんだよね。ちょっと不思議な作家さん、発見!っていう気持ち。これからどう化けますかねえ。

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2009年4月 1日 (水)

ドライアンズのケーキ

 トルコで買ってきて、冷凍庫に入れておいたいちじくを全部いちじくパンにして、終わりました。おいしかったなあ。トルコの皆様、ありがとう!と気づいたら、野菜室の奥に、なーんと、ドライアンズがこれまた密封されて入ってました。アタシ、食品を溜め込み、忘れる(どこかのリス?そんなにかわいくないか、犬?)習癖があるようですわ。

 ドライアンズ、そのまま食べるのも大好き!トルコでは、ドライアンズのジャムっていうのありました。日本では、あんずのジャムはあるけど、ドライアンズのジャムって、あんまり聞かないなあ、と思って食べてみたのですが、違いがあんまりわかりませんでした(笑)

 さて、大好きなドライアンズ、このまま出しておいたら、このままの状態でなくなっていくことが明白です。それでもいいけど、どうしよう?と考えて、やっぱり焼き菓子にすることにしました。色が綺麗だし、酸味もあるから焼き菓子に向いてると思うの。

 レーズン(これは生協)と一緒にフープロでガーー!!!ラム酒を振って、タマゴ2個、粉、バター、BPと混ぜて焼くだけです。断面が綺麗な色になるし、酸味もあって、しっとりおいしい焼き菓子になります。トルコからはるばるありがとう!200902071320000

 ついでに、トルコで買ったドライトマトと、なんだかわからないミックスハーブも発見してしまいました。両方とも、真空パックになっているとは言え、使わなきゃだなあ!あー、買って、戸棚にしまうと忘れてる…懺悔。

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残るは食欲

残るは食欲 / 阿川佐和子/著 荒井良二/絵

 「愛欲と物欲を捨てた今、自分と俗世を結ぶ唯一の絆は食欲のみ」とおっしゃったのは、女優の壇ふみさんだそうです。そのセリフをうまいっ!と使った、親友アガワさんのエッセイで、クロワッサンに連載していたものだという本。阿川さん、嫁に行かないネタも、ドジネタもどうでもいいから、こういうごく普通の食のエッセイ、悪くないなあ、と思いながら読みました。まあ、ご実家は到来物も多かっただろうと予想されるお宅だし、東洋英和でお育ち、都会のおいしいものを食べてそうじゃないですか。のワリには、一人暮らしも長くって、あれこれ作ったり工夫したりも当然なさる感じ(ぜーんぶ、セーネン実業家にごちそうになっているという感じはしないし)で、バランスよく、おいしいものの話が並びます。

 アタシ、愛欲も物欲も捨てたつもりはなかったのに、いつの間にか風前の灯火状態で、確かに食欲のみかもしれない。いや、楽しみたい欲みたいのはあるけど、まあ、食欲よりは劣っているかもしれない。食欲か、たしかに愛欲より物欲よりあるなあ。彼女のあれこれの食べ物に関するエッセイ、嫌いじゃないです。

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