« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月28日 (土)

地上5センチの恋心

地上5センチの恋心

 いやーーかわいいおばさんだよ!!この女優さん。調べたら1957年生まれ、年上じゃん!!なんてかわいいおばさんなんだろう!!

 ハーレクインロマンスみたいな小説を書く小説家にあこがれる主婦(で、デパート勤務で、娘と息子が居る)の彼女、小説家のサイン会に行って、彼に会うことができる!っていうだけで、心うっきうっき!!かわいい!!

 決して、教養あふれる彼女でもないけど、その気持ちを幸せにする何かということをちゃんと知っている。娘は無職で、息子はゲイで、そりゃー世間的に評価は高い職業でもないかもしれないけど、幸せのために大切なことは何か、ということをちゃんと身を持って知っています。女たらしの小説家が手を出してきても、うーんと憧れてはいるけど、ちゃんと「NO」と言える賢さを持っている。いいわ、ほんとに、かわいらしくって、でも、実はちゃんと強くって、正しくって、幸せは何かを知っている。日常の生活を楽しみ、家族と仲良く、慈しみあって生きることを、ちゃんと知っている50歳。かわいい、ステキな映画でした。かくなりたい、かくありたい。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

お昼ごはん、何にする?

お昼ごはん、何にする? 高級料理店のランチ / こぐれ ひでこ

 こぐれひでこさんのイラストの入った、食べ物のエッセイは好きで手に取ります。これまでも何冊もご紹介してきました。

 えーと、

2008年8月23日

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_c32e.html

2008年1月25日

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_6f91.html

2007年6月18日にも、2007年3月14日にもね。

 

 あー、先月(1月)にもたしか…えーと、11日においしい画帳をご紹介してますね

 これは、クロワッサンという雑誌に連載された(だから、マガジンハウスから出版)されている、そこそこ有名な都会のレストランにこぐれさんがお友達やオットさんとランチに行く、そういう話です。いやはや、都会のおしゃれなレストランが主で、近所のグッチーナ(サンチャだ)が出ているのが、唯一の救いっていうんだけど、私、この手の有名レストランシリーズの本て、実はあんまり読まないのに、これは楽しいな、って思ったの。なんでかなあ、と考えたら、このこぐれさん、本当に食いしん坊だからなんだよね。ブランド(店の名とか、シェフの名とか、あるいはめずらしい料理や食材)で書いているんじゃなくって、本当の食いしん坊が、たまたま、雑誌連載っていうこともあって、セレクトされている店に行っているけど、彼女、近所のラーメン屋さんでもこういう風に楽しむんだろうなあ、って食べ物、おいしいものを楽しんでいるんだよね。それで、イヤミがないし、あんまり縁があるレストランじゃなくっても、楽しめる本なんだなあ、と思ったのだ。

 だって、食べ物と一緒に言った友達の反応、自分の舌とお腹が満足するのって、有名かどうかとか、シェフが誰々っていう情報じゃないと思うのよね。まあ、店の雰囲気とか、そこまでいく街並みとかもあるでしょうけど、ブランドじゃないよね。そういう喜びが満ち溢れているのよ。この本からは。

 あー相当、食いしん坊だなあ、食べることが大好きで、楽しんでいるなあ、って思うから、やっぱり食いしん坊な私には、楽しんだろうと。そんな本です。

 お酒飲まないので、ランチのレストランって、好きだなあ。適度な量と時間と価格で、楽しめるものね。レストランのランチ@休日って、大人の楽しみの一つだろうな、うふふ…とほくそえむ*大人*な私。ま、本に出ているようなところは、さほど行ってないし、平日ランチが使えないので(日曜日はランチ営業休みだったりするとこもあるし)、経験は多くはないけどね。というわけで大人なランチの本です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月27日 (金)

もう一つ番外編~上海の人たち

 もう1つ番外編の上海です。(これで最後にしますね)雑技団を見て、おいしいものを食べて、買物して、とまあ、おばさん観光旅行の王道みたいな上海ね、というところです。たった48時間だけなので、上海の人たちの何がわかるんだ、という程度ですが、そんな中でもいろいろ面白いなあ、と思うのです。

 滞在したのは、土日月でした。まず土日の上海の目抜き通りは大込みです。

 あるいている人を見るに、もちろん私たちのような日本人も、多少の欧米人も居ますが、多くは同胞と思われる中国各地からの旅行者です。旗を持った案内人の後に、バッチをつけたり、同じようなビニールの帽子をかぶったりしてぞろぞろ歩いています。新しいビルの立ち並ぶ大都会と、豊富な商品、きらびやかなブランドショップなんかに目をまるくして、すぐなんでも人を入れて写真を取り合い、大声で話しながら歩いています。そして、今年は2月の末が旧正月なんですが、そのときのためか、ともかく安いガラクタみたいなお菓子やおもちゃや衣料品を買いまくる姿とそれにかけるすごい情熱が印象的です。上海は、中国の人たちの大大観光地なんですね。そして、それを受け止める上海人、一部の公的機関や空港などの特権階級の人の横柄さと怠慢さは例外として、まあ、愛想がいいわけでもサービス精神にあふれているわけでもないけど、もくもくとマジメによく働き、稼ごう!というのが顔つきに動きに表れています。10年いや20年以上前の日本の田舎の娘さんたちみたいに、がっちりとした労働者の体型と、黒髪、すっぴん、ひっつめ、太い足で、せっせとショウロンポーを作ったり、品物を運んだり、掃除をしたり。この機会に稼がなきゃ!!という感じが全身からあふれています。なんだか、すがすがしい気持ちになります。034_2

 いろんな歴史的建造物があるのですが、わずかの隙間もぜーんぶ商売にしてしまう、なんだかガラクタの土産物店にしちゃう、その節操のなさと、すごい意欲に圧倒されて笑ってしまうほどです。ここまでするかあ(大笑)、歴史も、悠久の時の流れにはせる思いも、ぜーんぶどうでもよろし、稼がなくっちゃ!がらくたに対する需要がそーんなにあるのか?と思うほど、ガラクタの山です。

 平日になると観光客がぐーんと減って、日常の様子になりました。朝、人民広場で太極拳をしているおじいさん、おばあさんたち。ペットの小鳥を持ち寄って、籠にかけている布をめくって、並べて吊るし、ペット自慢(鳴き声?姿?)をしながらお茶を飲むおじいさんたち。その横の広場では、流行らしい社交ダンスの練習が盛んです。話す言葉にものすごく勢いがあるので、ケンカしているようにも聞こえるのですが、ただただ、大声で話しているだけらしい賑やかな会話。市場で山のように買物をしたり、公園で社交ダンスの練習をしたり、孫をベタかわいがりしているおじいさんやおばあさんが出てきます。

 寒いのでパジャマで歩いている人は居ないなあ、と思っていたら、キルティングのかわいいパジャマ(?)で、社交ダンスの練習をしている人が何人もいらっしゃいました。とってもハデなチェック柄などで、かわいい動物のでかいアップリケつきのキルディングのパジャマがおしゃれです(いい年をしたおばさんが着ています、ちょっと欲しくなるくらいハデで笑えます)。社交ダンスの練習なのに、かかっている音楽がド演歌っていうのが不思議ですが、踊れるもんなんだなあ、と妙に感心。そんな日常の様子も楽しいです。

 

 世界的な金融恐慌で中国のGNPも大打撃とありますが、上海は国中のお客を受け入れ、たくましく商売しているように見えます。スターバックスさえ、歴史的な建物に入り、あのグリーンカラーでなく、不思議な色の店舗を構えてました。マクドナルドもいっぱいあるのですが、笑えるのがマクドナルドのマークの入ったテーブルの上に広げるような傘を店先に出している、非マックの店がいっぱいあること。それが価値なんでしょうね。マックから文句が来ないんでしょうかねえ。そういうたくましさにあふれ、偽物、コピー製品、うそ骨董品、売れればなんでもいいという徹底した根性がすがすがしいくらいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

高菜のぶっ漬け

 あたし、高菜漬けって好きなんですよね。すっぱいものはきざんで炒め物や、汁物にしてもおいしいし、あんまりすっぱくないものはご飯にくるんで食べるとおいしい。おにぎりを包むととっても美味!

去年、季節の終わりに八百屋のおじさんに教わって初めて高菜をつけてみました。えーと、ここね。2008年4月10日と16日ね、去年は少し漬けるのが遅すぎたのよね。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_1f4f.html

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_7c15.html

今年は、12月のはじめころから、生の高菜を見かけるたびに、そうだ、高菜漬け今年もしようしようと、狙ってました。でも、最大の問題はバケツ(笑) 我が家にはプラのバケツが3つあるんです。元オムツバケツが2つ、あとは掃除用のバケツが1つ。前者2つは、今味噌が仕込まれていて、年明けまで納戸の中です。仕込んだ味噌を出したら、また来年のを仕込むので、味噌用バケツとして空くことがありません。後者のバケツは、私はほとんど使わないので、いつも空いています。これに、去年高菜を漬けたのでした。しかし、年末ともなると、オットが使いたがるので、年明けてからじゃないと漬物には使いにくい。「床掃除と窓掃除はどうするんだああ」とかわめかれるとうるさい。年末に床とか窓とかしないでいいのに。もっとあったかくなってからが寒くなくていいじゃん。といっても、自分がそう主体的に取組むわけでもないので、なるべく発言しないのです。「だったら、やれよおお」と言われると困るもん。

よって、バケツが空になる年明けたら、高菜を漬けてやろう、と狙ってました。

ネットなどでいろいろ高菜漬けを調べて、干したり、発酵させたりといろいろなタイプがあることがわかったのですが、今年は、去年とは違う、ぶっ漬けというのをやってみることにしました。ぶっって何だろう!?と思ったら、干さないで直接「ぶっ」こむのぶ、らしいんです。アタシ向きじゃない!?というわけで、ぶっ漬け。200901232222000

やっと生の高菜とめぐり合い、ぶっ漬けにすることができました。お休みの日の午後、日当たりのいいリビングで拡げて、少し乾かした高菜を、塩と砂糖(サラメとあったけど、そんなものないので三温糖で代用)を降って、あとはしょうゆとみりんをお湯で薄めて煮立てた液を注ぐだけ。ダンベルの重しをしてビニールをかぶせます。なるべく寒いところがいいだろうと、玄関先において、待つこと1週間。高菜漬けになりました!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日もやっぱり処女でした

今日もやっぱり処女でした / 夏石鈴子/著

 主人公、24歳、就職した会社を2年足らずでやめて、派遣社員中。世田谷区上町のマンションに両親と同居。私大の文学部を出て、なんとなく就職して、やめて、はて、と考えてイラストの教室に通うことにした、教室がなければ6時半に乗り換えの三軒茶屋から自宅に電話して、かえるよ、というくらい、まじめでのんびりして、地味な女の子。中肉中背で、ごくごく普通で目立たない子。

 そんな子の日常。途中、同僚の派遣社員さんの前の仕事(AV女優さんだったとか)、お父さんが1年だけ別居したいって言って桜新町(また、やけに近所に別居)に部屋を借りてでていくだとかあるんだけど、びっくりもするけど、彼女の淡々とした生活はかわらない。その中で、ガッツがない!!と前の会社で言われていた子が、ないなりの自分のペースで、何かをつかもうとしている、そんな感じ。

 この作家さん、夏石さんのこれまでの小説は(えーと、いくつかすでにご紹介していますが)、ごく普通の働くかーちゃんや、OLさんが出てきて、殺人事件も、すごい恋愛沙汰もないけど、ちゃんと地味に暮らして、ちゃんと地味なりに、自分のやることを、自分のペースでみつけていく感じ。大事件も、目のさめるようなことも全然ないのよ。でも、現実って、小説みたいなこともあるけど、まあ、普通の人は、そーんな殺人事件も、命をかける恋愛もさほどないけど、地味な一般庶民の生活の中で、自分の道をみつけていくんだよね、それがとってもよくわかる。そして、それがいとおしいと大事にしている姿が、ワタシは好きだな、と思う作品です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月26日 (木)

番外編~上海でセイロを買うの巻~

いやはや、番外編で上海でセイロを買う気になっちゃったネタです。まあ、どうでもいいといえば、どうでもいいんだけど。

 大好きな平松洋子さんから、何度も何度もセイロのことを読み、お友達のMちゃんもIちゃんもセイロ派で、いいよ、いいよ、と聞いたり読んだりはさんざーーーんしていて、セイロ、っていうのは積年の課題ではあったのです。しかし、冷静に、「どこにおくか?」「そんなに使うのか?」問題があって、ふんぎりつかないでいたのがこの数年。蒸すという行為は、鍋の中に入れるスノコみたいのでおおかた代用、あとは手抜きのレンジ、でお茶をにごしてたわけです。

 上海の名物といえば、ショウロンポ-。中身いろいろ、蒸したのもあるし、蒸してからカリっと焼いたのもある。これが旨い!手軽な朝ごはんにも、小腹がすいたオヤツにも、あちこちで、いろんなショーロンポーを食べて、全部が、セイロで出てくる!旨い!この旨さにノックアウトされて、旅先だから、しまう場所を考える冷静さも失い、「そうだ!セイロを買おう!」という気持ちになったのです。しかし、セイロ、電子辞書で引いても出てこない。日本語はもちろん、teaでさえも英語はほとんど通じないところなんです。セイロ、なんていうんだ?たまたまガイドブックに人がセイロからショウロンポーを食べている写真があったので、指差すと、全員が、「この人は、ショーロンポーを食べたいのだ、それなら・・」とお店を教えてくれる。違う!違う、そのケースだ、カゴだ、入れ物だ、と日英で言ってみてもほとんど通じない。蒸籠と書いてみても、どうやら籠の字が少し違うらしく??の顔をされる。やっと、片言の英語の通じるホテルのえらい人に、理解してもらって、セイロを意味する単語を書いてもらった。蒸+カゴっていう字の複雑な字、発音は難しい(高低が難しいのだ)、この紙切れをもって、どこで売っているかを聞いてまわった。大概の都市には、道具街みたいなものがあることが多いのだが(合羽橋みたいなところね)、どうもそれがわからない。大きな問屋さん街みたいのを教えてもらい、そこで、紙切れを見せて教えてもらう(といっても当然共通言語はほぼ0%)→ウロウロする→また聞く→ウロウロする、の繰り返しの結果、やっとセイロを扱う店にたどりついた。くだんのホテルのえらい人は、「あなたがそれを買おうとするのは、たいへん難しいと私は思う」と、英作文みたいな文章で言われたのだが、見つけたぞ!

086 うれしくって、2段買おうか3段買おうか、いくらか?大きさは?(当然、共通言語は0%)、なんてやっているうちに、なんだか2セットも買ってしまった(笑) 重くないけど、かさばるセイロを抱えて、くだんのマネージャーに「買ったぞ!」と自慢(?)する私。「なんで、あんなものをほしがるのか理解できない日本人」だったろうな(あまりにも生活に密着して、どこの家にも当たり前のようにふるーいセイロがいくつもあるんだろうと思われる)。というわけで、上海からでかいセイロをフタ2つ、中身5段もかかえて帰ってきたのは、私です。ま、他になーにも荷物なかったんだけど。

 やっぱり置く場所なくって、冷蔵庫の上に鎮座しております<セイロ。

「なんで?」「なんだか、ほしくなっちゃった」「はあ?」という会話が、セーネンと数回つづきました。流行病(はやりやまい)にかかったみたいでした。ちなみに、直径25センチくらいので、全部で1000円してません。さてさて。病が治った気分なんですが、使うんでしょうか?セイロ。さて、どうやって!?

| | コメント (9) | トラックバック (0)

最後のリンゴジャム

200902190622000  オットが通勤に使っている駅のそばに地元のスーパー、オオゼキがあります。駅から家の方向とは、逆なんじゃないかと思うけど、彼はなぜかこのスーパーが好きで、しばしば帰宅途中に寄って来ます。「好みのお姉ちゃんでもいるんじゃねえ?」というのがセーネンの予想です。「かーちゃん、ほっておいていいのかよ!」なんていいますが、「いいですわ」

夜中に、大きな魚なんて買ってきても、妻に完全無視されることがわかっているので平日は、果物だとか、おせんべいだとか、特段緊急性のない食べ物(食べ物しか置いてない)を少し買ってきます。

 昨夜は「紅玉があったからさ~」と一袋買ってきました。「ジャム作ってくれないかなあ」

もう、リンゴジャムの季節は終わったつもりで、私はすっかりそんな気がありません。面倒じゃん。リンゴジャムって全部皮剥いて刻まなきゃならない。妻がちーっともいい顔をしないので、仕方がなく、自分で剥いて刻んでます。

 そこまでやってあれば、あとは砂糖とレモンを入れて、火にかければいいだけです。それならやってあげましょう(ってほどのことはなーにもないけど)。で最後のリンゴジャムにしました。最後のリンゴジャム、2瓶ができました。もう作らないからね!

*ちなみにお友達のYちゃんに教わった、品川のウイング高輪で売っているおいしいロールケーキ「蒜山ジャージーロールケーキ」(これ、私もお友達に何かとお渡しして、大好評のロールケーキなんですが)、これも、実はしばしばオオゼキで扱っているんですよ。ちょっといいものを扱う「こだわりのオオゼキ」っていうラインナップに登場するんです。(このロールケーキ、HPがありませんが、多くの人が誉めているブログがいっぱいあります。ご関心の方はググってくださいませ)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

泣き虫ハァちゃん

泣き虫ハァちゃん / 河合隼雄/著 岡田知子/絵

 2007年に亡くなった河合隼雄さんの最後の著作だそうです。とーってもかわいい物語です。兵庫丹波の田舎の男ばっかり6人兄弟の5番目がハアちゃん、たぶんにご自分の子供時代を反映しているハアちゃん(ちょっと泣き虫)の物語です。

 私は心理学の分野とか学説とか、まったくの門外漢ですが。河合さんの本は数冊読んだことがあります。表現が不適切かもしれませんが、タカ派じゃない、実に「それでいいんだ」「ありのままでいいんだ」というメッセージを強く感じたことを覚えています。

 この本は、兄弟は運動やケンカが強くて、ガキ大将なのに、自分だけが泣き虫のハヤオちゃんの物語。どのくらい泣き虫かというと、「どんぐりころころ」っていう歌を元気に歌っていると(ハヤオちゃんは幼稚園から小学校1-2年生くらいまでです)、ドングリさんが、お家に帰れなかったんじゃないか?と考えてしまう。そうすると、お家に帰れないせつなさを想像して、ドングリさんがかわいそうなのか、自分がそういう状況になることを考えちゃうのか、ともかく泣けてしまって止まらない、っていうくらい泣き虫なんですね。かなりの泣き虫君だと思われます。

 でも、この泣き虫君、メソメソすることも多いんだけど、結構、観察眼が鋭いんです。泣き虫だけど、結構思慮深く、勇気があることも多いんです。クラスのデキスギ君みたいな子、仲良しの女の子、そのちょっとした行動をするどく感じています。浦島太郎は、竜宮城で仲良く暮らしたのに、そんな浦島太郎に、どうして空けたらおじいさんになっちゃうような箱を渡したんだろう?とか(この彼なりの納得は中にあります)考えます。たしかに仲良しの人に意地悪とも見える箱を渡したのは変だという疑問もあるわなあ。近所のドイツの人のお宅にお邪魔して、すごく緊張したのですが、帰りに珍しいお菓子を5つ包んでくれた。そこで、彼は最大限の勇気をふるって言います。「ボ、ボクは6人兄弟です!!」(大笑)

そんなところは、河合さんっぽいかな。高名な心理学者で、いろいろな論文も、そして著作もいっぱいある方ですが、最後にこういう本を残されたところ、好きだなと思います。

 河合さん、昭和3年生まれ。小説の中で、ハヤオ君のやさしいお父さんとお母さんが出てくるのですが、両親を主語にすると、動詞が敬語になります。「お母さんは、やさしくおっしゃいました」というようにね。実父が、彼の両親に敬語で話していたのを思い出しました。そういう世代なんだろうね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月25日 (水)

上海はおいしい!

もう1日 上海ネタにお付き合いください。

滞在時間が短くて、おやつ―夜―朝―昼―夜―朝―昼、しか食べなかった上海ですが、ごく庶民的な日常の軽食やおやつが、おいしいなあ、、、って感じました。なにせ、手をかけてますから、手作り当たり前ですから、おいしいです。

たとえば、朝食(ホテルには60元の朝食バイキングもありましたが、(60元=約900円は、日本のホテルの朝食としたら決して高くはないですが、上海値段としては、とーんでもありません)、せっかく2度しか食べられない上海の朝ごはん、なにか地元のものを食べようと外にでかけて、行列ができているショーロンポー屋さんで食べるショーロンポーのおいしいこと!(行列はお持ち帰りの方で、テーブルが4つくらいの小さなお店はすぐに入ることができました)、カニとカニ味噌の味がちゃんとして、12個がセイロに蒸されて、ほっかほっかで出てきます。一番高い種類ので(カニです)19元、普通の豚肉のは、8元です。あと、ワカメ風の卵の入ったスープくらいでおなかいっぱい。このお店は、5人くらいでせっせせっせとショウロンポーを包み、運んだり、注文とったりで2-3人、たった4-5卓のテーブルの店(持ち帰りもありますが)に8-9人が見えるところで働き、裏でスープや皿洗いにまた何人かいらっしゃるんだと思います。こんな手のかけかた、日本では絶対にできません。だって、1人の消費額、15元平均としても225円ですよ。ちゃんと包んで、セイロで蒸して、それなりに時間がかかりますから、いくら回転させても10人も従業員を置けるはずがありません。それだけ、人手のかかるものは日本では食べられないわけです。うーむ。すごーーくおいしいんですけど。200902221026000

 買い食いもおいしいです。このお焼きみたいな、中においしいツブアンが入ったお菓子、外側がカラメル絡めてカリっと焼いてあって、香ばしくっておいしいんです。で香ばしいのをかじると、中からアンです。わりとどこでも売っている買い食いネタ。1~1.5元。アズキもおいしいし、こげたカラメルもおいしい。200902221259000

 お昼に軽く食べる、さまざまな具の入った麺、香菜や松のみなど、いろんな複雑な味がします。当たり前の麺なんですけど、数千年の歴史を感じる複雑な味です。

 夕食は中華のお店に行きます。メニューがわからなくて、いろいろ聞いたり、近くの食べている人のを見たりします。ほーんと豊かな材料、野菜、さまざまな部位の肉や魚、いやはや、食材の豊かさと、その確かな加工技術が、隅々にまで行き渡っていることを感じます。上海は、ほーんとおいしいです。

 街歩きの途中に迷いこんだ、新しい高層ビルの隣にある、ふるーーい家並みの中の市場、ひゃーーー!こんなに豚が牛が、あと、わけのわからないものが解体され、野菜いっぱい、なんだかわからない魚いっぱい、不思議な食024_17べ物いっぱい!こういうところで、食材を買って、食卓に乗せているんだなあと感心しました。

 決して、たいして豊かな層じゃない人たちが、ちゃんとジブンたちの食べるものを扱い、食べているというのは、実はとても大切なことだと思うのです。庶民になればなるほど、コンビニに通うようになると、実は根底から何か大切なものが失われていくってこともあるんじゃないかと思わないでもないこのごろ。

 あんまりにも蒸し料理がおいしくって、ついにセイロを買う気持ちになりました。その話は、また今度。いやはや、中国数千年のあくなき食の追求、そのほんの隅っこのほうをかじるまでにもいきませんが、おいしいです。普通の庶民のものが、ほーんとに豊かにおいしいです<上海

| | コメント (5) | トラックバック (0)

告白

告白 / 湊かなえ/著

 いやはや、人間の心、人間の言動のなんてわかりにくいこと!って思う小説です。真実って何なのか。本当の気持ちってなんなのか。そんなもん、一つに決められないし、実は、誰にもわからないんじゃないかとぐるぐるしちゃう気持ちになります。

 ある女性教師の愛娘が、プールに落ちて亡くなります。フェンス越しに、親しい犬にエサをやるために季節はずれにプールに入り、落ちたという説明もつきます。でも、女性教師は、そうではない、クラスの2人の男子生徒に殺されたのだ、と発表し、この2人に復讐をすることにします。その復讐とは!?

 真実は何なのか、事故なのか事件なのか?本当に復讐されたのか?復讐によって、人生がメチャクチャになったと思った男子生徒は、母親を殺したということになっているけど、母親が息子を殺そうとした正当防衛なのか?次から次へと疑念がうかび、それが何重にも、疑惑をうんでいきます。ただね、動機付けがどうも最後が弱い気がしないでもないけどね。

 本当のことなんて、誰もわからないのだ。そもそも本当のことってあるの?

 と考えると、真実を明らかにする、とか、人が人を裁くとかいうことのむなしさ、限界をつくづく思います。こういう事件と証言があったら、さて、どうやって人は裁かれるのでしょうか?そんな思いがいっぱいになる小説です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月24日 (火)

上海雑技団

 2泊3日で上海に行ってきました。たった2泊3日ですから、滞在時間48時間くらい。でも、朝、仕事へ行くより遅く家を出て(って仕事へ行くときが早すぎるんですが)、3時間弱のフライト。羽田発便を選んだこともあって、昼過ぎには上海です。3日目も街中でいかにもなお昼ご飯を食べて、お菓子を買って、市内の空港に出て2時間ちょいのフライトで羽田、夕飯にはお菓子を家族で自宅でゆっくり食べられるというくらい、ホントに近いんですよ。顔もおーんなじ。でも、言葉も(英語も日本語も全然通じない!teaさえ通じないです・・・)、性格も、勢いも、全然ちがって、結構楽しめた48時間でした!

 まあ、いろいろあるのですが、まずはお約束の上海雑技団!いやはや、1時間半くらいの時間に15-6個のプログラムが次々とあって、とっても楽しめます。いやはや、楽しい!雑技団は4つくらいの団体が毎日公演していますし、日本からもネットで予約できますので、上海行かれる方にはお勧めです。地下鉄のって、劇場に行けばいいだけです。ワタシがみた雑技団の公演は、3つ楽しみでした。

1つめは、口あんぐり、ポカーンという驚きです。あーんなことできるのかいな!?っていう、軟体動物としか思えないようなやわらかい体の方が、くねらくねらとランプなどを持ちながら(つまり水平に持っているってことなんですが)、体を回転させたり逆さになったりするタイプです。ひゃー!人間かよおお!!というお口あんぐりタイプ。これは、ともかく、口あけてあきれてみているだけ。ひゃーー!!

2つめは、ほほえましいびっくり芸です。たくさんの皿回しをしながら踊ったり、回ったり、たて回転したり。たくさんの帽子を操ったり、コマみたいなものを紐でまわしたり、というタイプ。まあ、これは、失敗してもご愛嬌だし、危なくないし、器用ねえ、って見ているタイプ。皿回しは失敗はなかったですが、コマみたいのは2回落とした人が居て、途中退場になっちゃってました(あとで、怒られるのかしら、と心配しちゃいます)。自転車の曲芸なんかもあって、1台に、運転する人プラス9人も縦にのって、いろいろしたり(当然、自転車は走ってる)、ひゃーーー!!すごいわ、と思う芸の数々。まあ、失敗しても、多少、すりむくか、皿が割れるかだから、安心して、すごいわ、すごいわって見ていられます。200902222103000

3つめ、ワタシ、これ、心臓に悪いです。発言権があれば「あ、あぶないからやめなさい!!」と言いたい!!椅子(普通の背のある学校の椅子みたいな椅子)を、どんどんどんどん5段、8段と積み上げていって、その上で倒立したり回ったりするんです。バランス悪いんですよ。やめなさい!危ない!!!もう乗せるのやめなさい!って思うんだけど、次々乗せていくわけです。あぶないよおお!!やめなさいよおお!!とかーちゃん気分で娘(またはムスコ)をとめたくなります。降りなさい!!

 きわめつけは、球形の網(運動場のカイセントウくらいの大きさ)の中を、中型のバイクで走るやつ。1台入って、ぐるぐる回るわけです。横だけでなく、上下でも。あぶないじゃないですか、やめなさい!!!そこにもう1台入ろうとするわけです。かーちゃん、びっくりです「危ない!!やめなさい!!」といいたくなります。それが、なーんと次々、5台、もうぎーーっちりはいって、ガンガンスピードあげて、縦横、回るんですね。0.01秒でもバランスがくずれたら、全員が大事故です。もう見てられません。は、はやく、出なさい!!やめなさい!!と叫びたいですよ。心臓バックバック・・・・

見終わって、やけにぐーったり疲れてるんですけど。

 という雑技団でした。「どうしたの?疲れた顔して」って、心配で疲れちゃいました。

終わった後、演技者がロビーに出てきてくれて、くねらくねらしてくれたり、いっぱい談笑していて、とっても庶民的な、楽しい公演でした。楽しかったです。心臓バクバクして、疲れましたけど。

 

| | コメント (5) | トラックバック (0)

人生おいしゅうございます

人生おいしゅうございます 料理記者歴半世紀 人生は長生きするほど面白い。 / 岸朝子/著

 「おいしゅうございます」のセリフ(?)で一躍有名になった岸朝子さんの半生記です。彼女は、大正12年生まれ、えーと、今年で83歳かな、もともと主婦の友などの料理記者という黒子だったのですが、料理の達人でテレビに出るようになって、ゲーノー界デビューしてからは、結構お見かけしますよね。料理番組や、それから最近は、食育なんかも取りざたされているので、講演会だとかなんだとか、編集者という仕事の他の仕事をいっぱいなさっていらっしゃる方です。

 彼女の食育関係の本は、以前にもご紹介しましたが、

えーと、ここです

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_3456.html

ちょっと女性や母親に「すべきすべきすべきすべき」が多すぎて、マジメな方は負担になるだろうなあ、それができない現実をどう考えるんだ、という点で疑問がないこともないのですが。まあ、それはおいておくとして、子供を4人も5人も育てながら、働き続けてきた職業婦人であり、かーちゃんであったこと、その半生には、ちょっと興味があります。

 保育園、保育ママさんとかの体制が整っていなかった頃、見合いで結婚したオットは職業軍人で、戦争が終ったことで、当然失職する。さて、働かなきゃ食べられない。そこで俄然働き出した岸さん。「そんな遅くまでお仕事なさってたらー編集の仕事は遅いーお子さんが淋しがるでしょうに」なんて言われて、「当たり前だ!!でも働かなくては食べられないんだああ」と思いながら、子供の淋しい気持ちを背負って働いたといいます。いつの世にも、そういうことを言うだけの人って居るんだなあ。

 その中で、お祭りで食べたものが原因で、お子さんを1人亡くします。疫痢だそうです。その身を切られるような慟哭の悲しみ、それを乗り越えていく姿があります。また、子供が育ってから、ともに働いてきたオットさんを、悪性リンパ腫で亡くします。うーん、あのお上品そうなお姿の陰には、すごい苦労と悲しみがあるんだなあ、と思う彼女の80余年の人生です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月20日 (金)

お休みのお知らせ

 この時期にお休みのお知らせ、って書くと、毎年ブログに遊びに来てくださる

 お友達の中では、 あらら?スキーでしょ。ニセコ?フラノ?って思われる方も多いかと

 思います。この時期、私が休暇を取るとなると、当然、周囲の人も、「足折らないでくださいね」っていうこともあります。はい。

 でも、おおはずれ!!なんです。

 2泊3日で上海に行ってきます。今回の狙いは、上海雑技団です。あとは、中華かな。

 マッサージなんかもやってみたいです。

 上海は、一部羽田からも便があるので、それを使って行ってきます。帰国は23日の夜の予定ですので、次の更新は24日(火曜日)になります。

 では、3日ほどブログをお休みします。24日以降、また遊びに来てくださいね!

                                              りょう

| | コメント (4) | トラックバック (0)

ヒトラーの贋札

ヒトラーの贋札

 ナチスドイツが、戦争末期に組織的に贋札作りをしていたことを全然知りませんでした。ベルンハルト作戦っていうそうです。よその国の贋札を大量に作ることで、経済を混乱させることを目的として、贋札づくりの犯罪者や、印刷技術者、金融業者などその分野の人を収容所で特別待遇で、ポンドやドルづくり、あるいは贋証明書づくりに従事させます。

 多くはユダヤ人で、この特別任務がなければ、ガス室送りになる人たちです。特別任務=贋札の開発をさっさと完成してしまったら、用なしになってガス室送りになってしまう。なるべくゆっくりやって戦争終結を待ちたい、でも、戦況悪化して開発をあせるナチス軍は、開発できなきゃ1ヶ月に○人銃殺するといってくる。開発することは、ナチスドイツに味方することだからやるべきじゃないという意見もある、開発しなきゃ殺される、完全に開発しちゃったら、印刷機だけがあればいいので、用なしになる。そのギリギリのところで攻防が続きます。

 最後のギリギリのところで、連合軍が攻めてきて、ナチス軍は壊滅します。そのときに大量の贋札を持って逃げた元贋札づくりの犯罪者、その大量のドル紙幣をどう使うのでしょうか。そんな話です。

 ベルンハルト作戦、まったくバカみたいな作戦です。そして、それがまかり通る異常な世界が戦争なんだとつくづく思う。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

47都道府県女ひとりで行ってみよう

47都道府県女ひとりで行ってみよう / 益田ミリ/著

 イラストレーターの益田ミリさんの本です。1ヵ月に1つずつ、約4年かかって、全都道府県を旅してみた記録。仕事で行ったとか、ついでに行ったとかはカウントしない手抜きのない47都道府県です。住んでる東京も実家のある大阪もちゃんと行くところが偉いです。

 私は、仕事という手抜きネタを全部導入すると、もう10年近く前に47都道府県を踏破しちゃいました。その数年前に46を踏破して、最後の高知に行く機会がないなあ、と数年待っていて47に達したくらい、あちこちあちこち行ってます。高知もその後3-4回行きましたね。もちろん、ミリさんと違って、ちゃんとガイドブックを買ってというのは少なく、仕事、それにプライベートでも観光的なことって、国内ではほとんどしないので(スキーとか山歩きとかが多いし)、知らないところも、雰囲気わかるところもいろいろですが、楽しく読めます。

 そして、ミリさんが正直で、素直で、そしてステキだなあ、と思うのは、最初は一人旅なんてつまらないなあ、と一人旅になれない感じだったのが、だんだん慣れて、そして楽しむ方法を会得していくこと。最初は、無理して、せっかく来たんだから、あんまり好きじゃなくても名物を食べなきゃって気負ってたのに、好きなものを食べようと、自分の自由意志を出せるようにちゃんと変化していくこと。そんなことを楽しみました。

私自身は、プライベートな一人旅は、今、あんまりする機会がありません。数年前に夏休みの予定があわなくって、一人でベトナム縦断旅行をした以来ないなあ。でも、出張(まあ、行くところが決まっている)で一人はしょっちゅうあります。昼間の自由時間は少ないけど、なにを食べるかとか、仕事後の時間をどう使うかは、自分一人に委ねられているわけで(まあ、大きな移動の自由はないけど)、ほんの少し、一人旅気分もあります。すでに、「その土地の名物を食べよう」という気持ちがかなり薄れていて、その時食べたいものを食べるのが基本です。そんな自分の、あちこちの旅を思い出しながら、読みました。

昨日は岡山でお昼を食べたのですが、午後の長時間のハードな仕事が予想されたので「がっつり食べよう」と新宿ツバキのとんかつでした(笑)、岡山まで来て、新宿かよ(自宅からこっちの方がずーっと近い)と思いながら。そんなもんです。

 

 全然意味ないけど、益田ミリさんって、雰囲気、室井滋さんに似ていらっしゃるんですって。なんかいいなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月19日 (木)

中原中也記念館

 山口通いが続いています。先日は、山口駅の隣の湯田温泉という温泉地(といっても、わりと都会の温泉で、さびれた風情とかはまったくありません)のホテルで大きな会議があって、日曜日に山口日帰りするという、もうかわいそうな一日だったのです。

 山口って、いい飛行機がないんですよ

朝2便が7:30、これだと新山口に10時頃つきます。朝7:30のフライトって、この時期、家を出るのがまっくらです。(しかも休日だと、人通り皆無で怖いです)でも、その次だと、9:55のフライトで、昼過ぎになっちゃうんですよ。13時から山口で仕事できないんですね。おい!その間に1本飛ばしてくれよ!

 しかも帰りですが、16:30発、これは3時過ぎには山口市を出ないとならないので、仕事的にはかなり無理。次が19:30ですよ、おい!その間に、1本飛ばしてくれよ、です。これだと、羽田が21時過ぎ、家につくのが23時近くなっちゃいますよ、朝6時に家を出て、山口まで往復して、23時帰宅って普通の平日にはしたくないですよね。というフライト事情の悪い山口、さらに日曜日なんかに日帰りしたくないじゃあ、ありませんか。でも、日帰りです(涙)

 今回、中途半端に時間があったので、湯田温泉にある「中原中也記念館」を覗いてきました、ほんの30分強ですけどね。200902011052000

 えーと、ここ

http://www.chuyakan.jp/00top/01main.html

 

 いや、中原中也の名前くらいは知ってましたが、山口のご出身だとはまったく知りませんでした。山口っていうと、政界の人くらいしか思いつかなかったです。へえ、へえ。この記念館、とっても小さな入場料300円のかわいい記念館ですけど、彼の生家(火事で焼けちゃったそうです)の跡地の一部に立てられているそうです。彼は、ひどく早熟で、神経質で、むずかしい人だったんだろうなあ、30歳でなくなってしまって、しんどそうな人生だなあ、とつくづく思います。

 というわけで湯田温泉まで行って、温泉とまるっきり関係なく、ロクなものも食べず、お湯にも触らずの湯田温泉日帰りツアー(涙)

 湯田温泉の町は、あちこちに、足湯があって、普通に地元のおばちゃん、おじさんが足をつけています。いいなあ。タイツ履いてた、アタシがバカでした。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

男よりテレビ、女よりテレビ

男よりテレビ、女よりテレビ / 小倉千加子/著

 あの、小倉千加子さんが、テレビ好きなんだなあ、と笑った1冊。まあ、週刊誌の連載だから、テレビネタって決められていて、それを数枚の原稿にして連載してたものだと思います。

 私、数年前からテレビを一切見なくなったので、最新のネタはよくわからないんです。実は我が家には、誰もテレビを見ないくせにテレビガイドが保険屋さんから送られてきていて、歯を磨きながらパラパラ見るのが日常なので(笑)、すごーくおおよそのテレビの中身は知っている(つもり)けど、細かいところはわからない。

 小倉さんのエッセイは、たくさん貯まって本になっているくらいだから、少し前のネタ(私がわずかに見たことがあるネタ)や、なんとなく雰囲気知っているネタも多いし、それになんと行っても中高年おばさんですから、ごくごく若い人だけが見るような番組については、彼女も見てないんでしょうね。テレビ見ていない私にも、楽しめる連載になっています。へえ、そういう見方もあるのか、と思うのもあり、そこまで言うのも、ちょっとじゃないの?(具体的に見てないのもあるので、正確な反論ができるわけじゃないけど)と思うのもありです。

 へえ、古畑さん(えーと、田村さんね)のスペシャルで、イチローと女優さん(松嶋さん)がそれぞれ犯人にだったのに、その説教に見るジェンダーってい視点ねえ、なんてくだらないといえばくだらない、そこに三谷さんの女性観を見るなあ、なんて思う本です。そんなことが楽しいです。気楽にパラパラとめくる本。テレビを見てない私ですが、テレビっていうのが、実に現代を如実に表しているなあ、そう思うと、こういう本は結構面白いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月18日 (水)

もしも私が大統領だったら

ロビン・ウィリアムズの もしも私が大統領だったら・・・

 あの、ロビン・ウイリアムズが、コメディアン役で(あたり役だね、そのままだもん)、ひょんんなことから大統領選に出馬して、システムのエラーで大統領になっちゃう!という物語。まあ、あれやこれやあるんだけど、大統領選に出て選挙活動するところ、その後、当選して次期大統領となるところ、ともかく、ロビンの魅力たーーーーっぷり!ほんとにこの人、器用で旨くって、機関銃トークだわ。

 彼が他の映画では出し切れないトーク満載で、ロビンファンにはたまらない!!ロビン、のあのちょっとシニカルで、やさしくって、ステキなところが丸ごと出てる。いやはや、笑える。政治に対する風刺いっぱいで、そして、彼のコメディアンとしての覚悟、人間としての覚悟を明確に打ち出します。どこぞの国の、なーんの覚悟もない、なーんの思想もない、バカお笑いの人たちに爪垢煎じたいと思う一作です。

 ロビンがとてもいいです。すごくいいです。大好き!といっても、あまりにも機関銃トークですから、当然字幕でしかわかりません。アメリカで一度テレビでしゃべるロビンを見たけど、ともかく早口すぎて、しゃべりっぱなしで、全然わかりません。あのシャベリが生でわかったら、楽しいだろうなあ、と思うけど、ぜんぜんわからなかったです。なんで笑っているのかわからないんで、ぼーぜんです。

 ロビン好きだなあ。あはは、なんの説明にもなってないじゃん。ロビン好きには楽しい映画。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

コンサル日記

コンサル日記 / 斎藤広達/著

 いやはや、なんちゃって偽のコンサル業をやっている私には、タイトルだけでちょっと読んでみたいと思わせる本です。著者は、なんちゃってではなく、もうすんばらしい経歴のコンサルの方です。シカゴ経営大学院修士(MBA)を出て、ボストン・コンサルティング・グループで仕事し、その後、経営コンサルタントなど、様々なコンサルファームにいらした、ちゃんとしたすごいコンサルの方です。そういう方のコンサル業について、なんちゃって偽の私があーだこーだというのはたいへんおこがましいんですが、でも、小説として結構面白いです。

 2つ同意した点があります。

 1つは、わかることと、わかってないことの区別がわからない人がもーっともやっかい。ということです。説明してもわからない人、これは居ます。でも、これはなんとかなるんですよ。わからないっていう顔をしたり、言ったり、反応してくれれば、説明の仕方を工夫したり、やめたりすればいいんですから。もっとも問題なのは、自分では「わかった、わかった」というんだけど、実は全然わかってないことがわかってない人、わかることとわからないことの区別がつかない人。これがもっともコンサル的には、やっかいです。これが多いんですよね。うん、うん。わかったっていうし、じゃあ、それで次に進めていくと、全然元の基本が何もわかってない、という人も実は多いです。そこでわからなかったなら、わからないと反応してくれえええ!!ということが日々ありますね。ストレスフルです。「よろしいでしょうか」とか何度も何度も何度も確認してるんですけどねえ。

 もう1つは、自分の仕事なのに、都合のいいことしか聞かない人。まあ、仕事じゃなくって、命運もかかってなくって、都合のいいことしか聞かない人(これもまた困ったさんではありますが)は多いとは思うんですけど、仕事で、命運がかかっているのに、都合のいいことしか聞かないんだったら、コンサルに頼むなよ、です。それなら自分で都合のいいストーリーを作れば?みたいな気分になります。だーかーらー!!そこだけ取り出したら、違うでしょ、っていうご都合主義のピックアップのなーんて得意なこと!

 そんなことが日々あるので、笑いながら、そうだよねえ、そうだよね、って読みました。特に、昨日は地方のわけわからちんと2時間以上電話で議論して、ぐーーったりしていたので、こういう本で、アタシだけじゃないのよね、みたいな同病(とは申し訳ないですが)相憐れむみたいな気持ちで、慰められたのでした。あーあー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月17日 (火)

ぶどうゼリーとマンゴーゼリー

 時々、缶詰を入れている棚を片づけて、消費につとめなければなりません。缶詰はさほど使わないし、買わないけど、なんだか遊びで買ってきたものなんかが、少しずつ貯まるのよね。

 ブームが去り、しばらく使っていなかった、生協のゼリー型で、ぶどう缶と、マンゴー缶を消費することにしました。ぶどう缶は、ぶどうのシロップ漬けの缶。実を型にわけて、汁を少し水で薄めて、ゼラチンで固めます。ぶどう味のジュースに実がゴロゴロ入っているゼリーになりました。100円の缶詰だったから、5個できて、1個20円(笑)200901181113000

 マンゴー缶は、汁と実をあわせて、ガーーっとフープロ化してしまい、味を見て、生クリームをちょっとだけ足しました。濃厚なマンゴーゼリーになります。全部がオレンジ一色の濃厚なゼリーです。これは90円くらいの缶詰だったから、1個18円。なんてチープなデザートでしょう!

*このマンゴーのゼリー、とろーっとしていて甘みがあって、すごくおいしい!!とオトコ2人には大人気です。それなら、マンゴー缶買ってきて、といって置いたので、また買ってきてくれるでしょう。簡単で、おいしくって、20円弱!すばらしい!(自画自賛)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

村田エフェンディ滞土録

村田エフェンディ滞土録 / 梨木香歩/著

 タイトル読んで、わかるのは村田(固有名詞じゃん)だけ。エフェンディも、滞土録もさっぱりわからないので、これが梨木さんの本じゃなかったら手に取らなかったと思う本。

滞土の土は、なーんと土耳古=トルコのことらしい。土耳古って知ってた?アタシ、恥ずかしながら知らなかったです。エフェンディは先生、くらいの意味で、19世紀の最後頃に、トルコの首都、スタンブール(イスタンブールだね)に留学した村田君のお話だったの。トルコの話じゃん。偶然ながら。何人かの志望者のなかで村田さんが選ばれたのは、MURATAが、トルコの一般的な名前のMURATとすごく似てた、ほとんど同じだったらから発音しやすいからっていう理由っていうところから、笑える。村田センセのスタンブールの日々。ただし、100年以上前、っていう小説。偶然であったけど、楽しい!

100年以上前って、日本とトルコ、そしてトルコを通してしる隣国の様子って今より、ずーっとずーっと異国感が強いと思うのです。その中で、「およそ人として」ということを何度も何度も考えるし、また豊かになること(日本から見ればヨーロッパ諸国はとっても豊かに見えるわけです)を疑問なく目指すんだと思っている日本と日本人に対して、貧なるけど善なる価値、豊かになることと退廃ということをすでにカノ国人は言っているわけで、驚きなのです。そんな100年前の村田さんのトルコ留学を通じて、今にももちろん通じる文化の違い、その中での共通する人間の価値、豊かさっていうことを、書いています。彼女の、えーと、あのイギリスの下宿のおばさんの話、「春になったら苺を摘みに」にも通じる楽しい本でした。えーと、苺摘みは、2008年3月2日にご紹介してます。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_38fb.html

これもとっても面白いです。

あとがき読んだら、家守なんとかっていう本の続編なんだと!え?そっち読んでないじゃん。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月16日 (月)

上海を歩こう

上海を歩こう

実は今月(って今週末だけど)、たった2泊3日だけ、上海に行く予定でおります。土日と、有休1日だけというあわただしい旅です(この時期、これでもコンサル稼業、長期に休めるはずもなく)。今は、寒い時期でオフシーズンなのですが、まあ、日本も寒いからそのままの格好でいいし、2泊なら街から出ないだろうからと、ロクな準備もしてないんです。

 図書館でチラっと見たら、こんな本があったので、手にとってみました。私は去年、香港2泊3日で入国したのが、中国初上陸で、それ以外行ったことがありません。香港はこの間までイギリスだったということを考えれば、歴史ある中国本土って、経験がないんです。トイレ事情は?やっぱり公務員的感覚で、サービス業はメチャクチャなの?なんとか思いますが、上海はまあ特別区ですし、観光客も(今は寒くて少なくとも)多いところですので、それほど、ショーゲキはないのかしら?なんて思いながら、見ました。

 著者は、上海だけでなく、蘇州も、杭州にもでかけていて、ずいぶん日数をかけて、たくさんの街を歩き、おいしいものも、?なものもいっぱい食べ、お洋服もオーダーでつくり、買い物もして、楽しんでいるみたいです。なんといっても、滞在時間48時間くらいだもんなあ、なんて思うので、こんなに見られないだろうなあ、こんなにいかれないだろうなあ、という気持ち満載になります。

 それなら、もっと時間がとれるときに行けばいいのであって、このあわただしい年度末モードの合間に行かなくてもなんて思うんだけど、数日でも、こういう楽しみを入れていかないと、なかなかもたないのよね。

 上海雑技団を見て、中華を食べて、街をあるいて、パジャマであるく人々を見て、新しい中国と古い中国の両方を感じてこようかなあ、動物園も大世界(なんだか不思議なさびれ方をしている遊園地)も行く時間があるかなあ、なんて思い、迫ってきた小旅行に思いをはせる本。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

キウイのチーズケーキ

 プレーンヨーグルトを買うとき、普通タイプを買いますか?低脂肪タイプを買いますか?私は、普通タイプを買います。一度、低脂肪タイプを買ってみたら、慣れてないせいか、どうも味がなくって、不評でした。

 レアチーズケーキなんて作るとき、クリームチーズに脂肪分たっぷりですから、低脂肪の方がいいんですよね。先日、はじめて見た「無脂肪ヨーグルト」、へえ、無脂肪なんてあるんだ、と買ってみました(ちなみにお安いです。100円以下)。これ、食べてみると、さらにさーーっぱりっていうか味がなくって、このまま普通に食べるのはちょっとだなあ、と思うので、クリームチーズでチーズケーキにすることにしました。これなら、脂肪分たっぷりのチーズと合わせるのだから、なんとかなるだろう、ということです。

 レアチーズケーキは何回もご紹介してますが、奥園方式(あたためて砂糖とゼラチンを溶かした牛乳で、クリームチーズを攪拌してしまう)で、クリームチーズを練るとかこねるとか全くせずに、ヨーグルトと生クリームを加えて、冷蔵庫。これにブルーベリーなどのジャムを添えて食べるのですが、今回は輪切りのキウイをあしらってみました。これ、本当は丸型とかリング型で型にキウイの輪切りをはりつけて作ると、とてもきれいです。ひっくり返したらイベントにも使える、白い綺麗なケーキになります。ただし、今回は冷蔵庫の関係上、こういう形やひっくり返し前提は却下(場所がない)。容器に固めて、上に乗せることになりました。カットするときに、キウイ1キレずつになるようにカットすれば、それなりに見えます。ブルーベリージャムがなかったんだよね(笑)200901111143000

 やっぱり無脂肪ヨーグルトのせいで、やけにさっぱりしたチーズケーキになりました。カロリー的には、こちらがきっとよろしいんでしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月15日 (日)

フートンの理髪師

胡同(フートン)の理髪師

 都市化が進む北京で、昔の城内のたたずまいを最後まで残していたフートン、漢字で書くと、胡同。今は、都市整備や再開発で、保存地区とされる一部を除き改築や取り壊しが行われているようで、残っているところは観光名所となっている場所です。そこで、昔ながらに、お得意様を回る床屋さんをやっているおじいさんの物語。街には、もっと近代的な床屋さんもできているし、フートンに住んでいる人も老人になって、マンションに住む息子の家に連れて行かれたり、あるいは病気でなくなったり、と生活が変わってくる。皮のあの、髭剃りナイフを研ぐ皮で、ナイフをさささーーっと研いで、ひげをそるような床屋さんはだんだん居なくなってくる。でも、彼を贔屓にしてくれているお客さんは、「やっぱり一番」と彼に髪をヒゲを整えてもらいたがる。

 そんな老人の床屋さんの日常を淡々と描いて、新しいものと古いものを対比させて見せている一作。何もたいした事件も起こらないけど、仕事して、いつもの町の食堂で食べて、静かに休み、たまに仲間をマージャンをして、小金をかけて遊ぶ。そんな淡々とした日常に、時代の波と、友人や自分の「老い」が、着実にやってくる様子。

 人は必ず死ぬ。そして、それを自然のこととして受け入れる。受け入れるまで、自らの暮らしを、平凡な暮らしを、平凡に着実に、丁寧に、おごることなく、さげすむことなく続けていくことの大切な大切な価値を描いています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

アカペラ

 アカペラ

 長い間の闘病生活を超えて、再婚日記(えーと、以前にこのブログで紹介済み)で復活した山本さんの復活後の作品です。中篇くらいの作品が3つ入っています。

 どれも、ちょっと世間的には、だらしないような、必ずしも大成功じゃない人が主人公で、でも、その人、それからそれを受け止める周りの人も、それを支えて、許して、そして許しているけど、ちゃんと期待して、付き合って、その中で、本人もぐずぐず・・ぐだぐだじゃない、その人のペースと力で生きている姿を書いているように思います。彼女が、せつないでも、実はピッカピッカの恋愛じゃなくて、こういうちょっとぐずぐず系の(もちろん恋愛もありだけど)ことを書けるようになったのは、彼女が病気をなんとか克服して、弱いところをいーっぱいさらして、そしてやっと立ち上がったからかなあ、なんてうがった見方をどうしてもしてしまいます。でも、それは、40代も後半戦まっただなか、ちょっと、いや、かなりお疲れの年代には、ピッカピッカより受け入れやすい(笑)気持ちがします。そんな作品集です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月14日 (土)

つけもの器買ってみた

 こんなものを買って見ました。

 去年、高菜漬けとか白菜づけとかトライして、それはそれなりに美味しくって、今年もやりたいと思いつつ、早くも、こんな季節。なんだか、願望だけで月日がたっていきます。今年高菜漬けや白菜づけ、できるのかしら???なんです。

 もちろん、ちゃんと野菜を干して、バケツに漬けて、すでに誰も使ってないダンベルで重しをしたちゃんとした正しいお漬物も作りたいとは思うのですが、もうちょっと手軽に、もうちょっと、いやかなり少量、日々簡単にできる、あんまりしっかり漬けない浅漬けをしようかなと思って、こんなつけもの器を買って見ました。200901102103000

 前々から買おうかと何度も思ったのですが、こんなもの冷蔵庫にあったら、ジャマじゃないか?場所ふさぎじゃないか?と迷って買えないでおりました。いや、冷蔵庫問題が解決したわけではありませんが、勢いで買ってしまいました。

 今回は、白菜を10枚ほど、塩とゆずと唐辛子、それにちょっとの昆布茶を入れて、押して見ました。あっという間に水があがり、水だけ捨てられて、この時期、トマトだとかキュウリだとかのサラダを作らないので、いい野菜のおかずになります。本格的な漬物よりずーっと塩分控えめだわ。こういう漬物器、どんなもんでしょ。ちょっとためしにいろいろやってみます。

 *実は我が家には、丸い筒型のこれよりずーっと小さいバネ式の浅漬け容器があります。これにはキャベツ、かぶ、にんじん、きゅうり、大根、みょうが、などの浅漬けがねんがら年中毎日入っております。ともかくセーネンがこの浅漬けが好きで、自分で仕込んでくれます。お塩をちょっとだけ、それに砂糖ちょっととお酢を入れて仕込むそうです。いつも空いたと思うと仕込んでしまし、ずっと小さいので白菜向きではないのです。今回は、それを考えて、ちょっと大振りなのを買ってみました。白菜はたっぷり入るけど、ちょっと邪魔くさいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ビネツ

ビネツ 美熱 / 永井するみ/著

 永井するみさんの本、積極的に探すほどではないけど、偶然見ると読んでいます。つまり、図書館で予約本がそれほどなくって、もう1-2冊何か借りようかなあというときに、特段目指すものがないときっていう程度の消極さです。わざわざ予約して借りたり、自分で注文して買ったりしません。そこまでの魅力が見出せない。

 これは、エステルームを舞台にした小説です。そこで働く人同士の競争、業界の競争、そしてエステに通うマダームやOL同士のやっかみやミエの張り合い、もちろん綺麗になりたいっていう気持ち、いろんなものが錯綜してます。

 うーん、エステ「ヴィーナスの手」の経営者とそのオット(健康食品を開発して売っている事業家)の関係、オットの浮気や、前妻の子供との関係、そのエステに引き抜かれた辣腕エステシャンのこと、いろんなことを盛りだくさんに入れているんだけど、どれもこれも、中途半端。通ってくるOLの会社の人間関係とか競争とかも、エステシャン同士のやっかみや陥れ、などいろいろあるんだけどね、どれが一番書きたいのか、もっと掘り下げたいのか、そういうのないんだろうね、いろんな人間模様っていうのに終始してるってところかな。

 エステ業界じゃなくても、普通の商社でも銀行でも、女性社会じゃなくても、やっかみや落としいれや競争はどこにもあるよね。それを「美」っていうかなり抽象的でありながらも目に見えることが介在していて、女性が多くってってっていうことで、この業界の小説にしてみたのかな、雑誌の連載にはよさげな舞台だなあ、と思いがちだとはわかるけど、それだけじゃね。という程度の小説。うーん。永井さん、どういうのを書きたいのかな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月13日 (金)

マロンクリームのスクエアケーキ

 前回、マロンクリームを使って、スクエアケーキを作ったのをここにご紹介。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-66e7.html

あの、マロンクリームがまだあったので、次回こそ、栗があるときに、栗を乗せて、ちゃんとマロンケーキにしようと思っていました。

 この頃、甘栗の剥いたのを売っていて便利よね。栗おいしいもんね。ということで、むき栗を買って、ちゃんと乗せてマロンケーキにしようと思っていたのだった。200901100859000_2

 マロンクリームを出して、タマゴと洋酒、バターに粉を混ぜて、生地を作ります。今回、マロンクリーム缶が小ぶりなので、生地を多くしちゃうと、たぶんマロンの味はしなくなっちゃう。生地は少なく(粉100gくらいか)、薄めにやいて、ビスケットくらいの薄い焼いたお菓子にします。そこに、マロンを乗せるのだ。四角くカットすることを考えて、そのトッピングに一つずつマロンを乗せていけば、栗の乗ったマロンケーキだ!!と思って乗せ始めたら、あらま、剥き栗を買って、ちびちび食べていたからいけなかった。栗が全然足りないじゃん!!(涙)、ほんの半分、栗を乗せたところで、栗は終ってしまって(食べたのは誰だ!!!)あとは、急遽代用したクルミ…あーあー。マロンケーキのできそこないっ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ノーサラリーマン・ノークライ

ノーサラリーマン・ノークライ / 中場利一/[著]

 岸和田シリーズをずーっと書いていらっしゃると思っていた中場利一さんが、サラリーマン物を書いているので読んでみました。ある合併した銀行で、吸収された側の若手銀行員が主人公です。いやはや、私は銀行員だらけの環境で仕事してますし、最近は地銀さんとのお付き合いもあるので、銀行員のたいへんさは(そして、もちろんイヤなところも、憎たらしいところも含めてですが)わりとわかるつもりです。でも、この小説の銀行員は、なんだかずいぶん違う。法人営業部ってこんな感じ?うーん、ある部分は、中場さんのユーモアを交えた誇張だと思うんですけど、ま、いっか。

 ともかく貸して貸して貸して(法人営業部ですからね)、その後、回収して回収して、金利変更を受け入れてもらって、なんていう話がいっぱいあるんですけど、サラリーマン、ここではバンカーですが、バンカーが軸足をどこにおいて(だって、風見鶏もいるし、上ばっかり見ているのもいるしね)、どう仕事するんだろう!?っていうのが、若手の主人公が、先輩を見て(転職した人あり、ノイローゼになった人あり、おちゃらけてる人あり)、上司を見て(本気で不倫している人あり、上ばっかり見ている人あり、わが道をいっている人あり)、考えながら、辞めようっか、続けよっか、と考えながら仕事している姿です。まあ、恋愛模様あり、昇進問題あり、あれやこれやありで、サラリーマン、それも銀行に近いところでサラリーウーマンをしてきた私には、笑えること、そうかあ!?って思うこと、いろいろあって、それなりに楽しめます。

 ただ、やっぱり柴田さんと違うのは、完全に男社会のバンカーの話。女性は、社内情報通のお局さん的女性とか、かわいい恋愛対象(は、銀行ではすなわち花嫁候補だけど)しか出てきません。男性は、いっぱいロールモデルがあっていいよな、って思う。どういう風に仕事して、どういう風に昇進したり、スピンアウトしたり、ひよったり、わが道いったり、っていっぱいモデルがある。そして、その累々とした屍が続いている。その後を歩く、あるいは少なくともそれを見ることができるな、と思うんです。女性は、私の世代はそれがなかったです。それを作ってきて、いろんな道の一つになったか、という程度で、自分には先が何も見えないんですよね。なんか、そりゃーたいへんそうだけど、いろいろモデルがあっていいなあ、(って小説だから、変化つけて描くのは当然だけど)思う、サラリーマン社会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月12日 (木)

倉敷珈琲館

 倉敷に行ったことを書いたのは、えーと、ここでした。10月から仕事が始まりました。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-7993.html

 あれから、何度も何度も通っております。倉敷は岡山までのぞみ(約16000円)とJR乗り継ぎ(400円くらい)で行くか、岡山まで飛行機(特割だと15000円)と空港から倉敷市内直行バス(1000円)で行くか、実に迷う場所です。金額的には、ほとんど同じ。のぞみは品川から4時間(ただし、1時間2-3本くらい)。のぞみだと早割は13000円。往路は、時間があえば航空機特割がいいと思うのだけど、復路は時間が確定しないので特割予約はしにくい(できたとしても余裕時間を見込むので遅くなる)、じゃあ、のぞみかというと、週末前などはのぞみがまあ、絶対に取れない(実際に金曜日だと2時間先まで満席だったことも・・)。ほんと難しい場所なのだ。(一度、あたし、岡山から横浜までのぞみで立って帰宅しました。さすがにぐーったり…)

 といっても、倉敷の仕事、事業化できないことがわかったので、あと2-3回で倉敷通いも終るはず。来年度はないだろうな。

 前回、10月にご紹介した豆吉本舗で買ったひよこ豆の甘納豆がとてもおいしかったので、また買いに行きました。今度は黒豆の甘納豆も買おうと勇んで行ったのに、「丹波の黒豆の会社がつぶれちゃったので黒豆の甘納豆は置けなくなったんです」とお店の方。ざんねーーん!レジのところに「期間限定」とあった(この言葉にどうも弱い)、ホワイトチョコ豆という邪道な豆を買って帰ってきました。200901100858000

200901091139000 もう一つ、倉敷珈琲館というレトロな喫茶店を見つけて(って、今月のJALの機内誌で紹介されてて、気になってた)お茶できたのもちょっとうれしい。こういう昔ながらの、静かで物思い(=妄想)にふけられる喫茶店が少なくなっているからね。仕事の合間に、ほんの20分、コーヒー飲んだだけなんだけど。それだけで倉敷日帰り出張、ちょっとうれしい気分でした。あと2-3回で終るはずの倉敷通いです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ミャンマー

ミャンマー 失われるアジアのふるさと / 乃南アサ/著 坂斎清/写真

 私、まだ日本でも「ビルマ」って呼ばれていた頃に、ちょっとだけ入国したことがあります。その後、軍事政権になって、呼び名が変わった国。で軍事政権になって、ずいぶん長い国です。

 知人でミャンマーを旅行するひとが、「なんだかよく説明できないけど、すごーく落ち着く国」と言います。なんだかわからないその中身は何なんだろう、っていつも思います。世界最貧国の一つ、仏教国、軍事政権、そういうことしか情報が入ってこない国ですもの。

 時々、作品を読んでおもしろいなあと思っている乃南アサさんが、ミャンマーを旅した本というので、どんな気持ちなんだろう、どんな国なんだろう、と思って読んでみました。

 彼女の本は、旅ガイドにまーったくなってなくって、彼女が気持ちを動かされた、ちょっとした町の人とか、夕焼けとか、景色とか、あるいはお寺の様子とか、そういうことばっかり書いていますので、旅ガイドしては、まったくわからないんだけど、逆にミャンマーの人たちのことがよくわかる気がします。

 子供を出家させてしまう親(やたら、僧侶の人口が多いんですよね。当然ながら、僧侶は生産活動をしないので、これだけ生産力が低い国では、僧侶を食べさせる負担が大きいはずです)、毎日、地味に暮らし、家族で助け合って、子供たちまで全員が働いている国、そして、いつも祈っている国、「来世はもっと幸福に生まれ変われますように」とひたすらひたすら祈る人たち、そして、たまのお祭りに、家族みんなで参加して、つかの間のハレの日を楽しそうに、楽しそうに遊び続ける姿、そんなことが静かに書かれています。

 乃南さんのこういう文章が、ミャンマーの人たちの、貧しいけど、幸せそうな家族の暮らし(そういう風に生きられる人が全部じゃないと思います。子供たちはいっぱい病気でなくなり、栄養が足りず、食べられないから僧侶に、として出家させられちゃっているんですからね)を表しています。

「彼らは知らないに違いない、実は豊かな国で暮らす私たちがとうにうしない、今もさらに忘れ果てようとしている多くのものを、自分たちがきちんと持ち続けていることも、それらに包まれて暮らせることの幸福も。もしかすると、代表的な先進国で生きている私たちなどよりもある意味ではずっと豊かであることも」

 こんなこと言うと怒られるでしょう。たっぷりの食べ物と、雨風をしのげる家、それに子供が栄養失調にならずに死ぬこともなく育てられる方が、どんなにかどんなにか幸せかと。一方、現代の日本から旅した人が、こういう風に言う、持ち続けているものがあることも確かなようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月11日 (水)

トラウマのさといも

 里芋って苦手でした。いや、全然食べないわけじゃなく、トン汁なんかには入れるのですが、ただのさといもの煮っころがしが、あんまり食べたくないなあ、っていうものだということです。私の父は、好き嫌いが多く、食べる範囲の狭い人ですので、母は、彼の好物である里芋をしょっちゅう煮てたわけです。よって、子供時代から、いつも出てくるおかず、で食べろ食べろといわれるおかず。いわゆる、子供が好きそうなおかずがあまりなく(実母は料理は嫌いで苦手です)、里芋の煮物ばかり出てきて食べろといわれて、好きになるわけはない。自分で自分の食を賄うようになって、*絶対に*作らないおかずの一つが里芋の煮っころがしでした。あー、ほんと、育ちって恐ろしいわ。二度と食うもんか、って思ってましたもの(笑)200811252058000

 自分で食を賄うようになって、四半世紀以上たち、この呪縛から、やっと少し自由になったような気がします。やっと里芋を煮られるようになりました。四半世紀たって!(大笑) 生きているうちに自由になれてよかった。

 といっても、我が家の面々、さといもを、普通に和風に煮るだけじゃ、なんとなく箸の進みが悪いです。小ぶりのお魚のおかずの時に、こんな風にとりそぼろとタマネギいっぱいで肉じゃがならぬ、そぼろ里芋風に煮ると人気です。甘辛味にして、タマネギとひき肉にまみれた里芋たちです。里芋に粘り気があるので、全体がなんとなく、とろーんとします。

 こんなものを食べながら、実母の作った里芋の煮っころがしを、箸で突っついていた頃を思い出し、あれから、ずいぶん遠くへ来たなあ、と思います。「また、里芋~」と不満げにしていた私が、里芋を煮ていると知ったら、実母は苦笑いをして、あなたも年とったわねえ、って言いそうな気がします。フンだ、あなたの煮ていたのより、ずーっとおいしいわよ、って心の中で思うんだろうな。悔しいから里芋煮てるなんて、いいませんけどね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

愛を乞うひと

愛を乞うひと / 下田治美/[著]

下田治美さん、ハルさんの映画にもなった小説です。ハルさんは、ひとり息子君の子育て本の方が知られてますので、読んでいらっしゃる人が多いと思います。脳外科の大手術をして、その後、1人息子君の仕事関係のトラブルなんかも一部報道されていますが(2005年に告訴)、その後、活動が聞こえてきません。うつ病気味だったという話もあるし、前の大手術の件もあるので、心配しているんですけど。「精神科医はいらない」という単行本を出したのが2001年、文庫になったのが2004年、その後出版物はありません。1947年生まれだから、もう還暦すぎてるんだよね、どうしてるかな、ハルさん。彼女は、子育てエッセイや病気のことを書いた本はありますが、小説はたいして数多くありません。その中で、私はこの本が一番好きです。苦しいけど、とても好き。何度か読んでいます。

台湾人のお父さんとお母さんの間に生まれた主人公、やさしいお父さんは早くに病死。お母さんは、お父さんと小さい娘を捨てて別の男のところへ行ってしまっていた。福祉施設の子ども園で育ったけど、急にお母さんが「ヒキトリ」に来た。そのお母さん、ものすごい虐待母。長じて、結婚して娘を持つようになってから、お父さんの遺骨探しという形で、子供時代を思い出し、お父さん、お母さんのことを娘に話すことになります。その主人公の壮絶な人生、そして鬼のようなお母さんの人生が浮き彫りになります。

ひどいお母さんですよ、ものすごい暴力で虐待で、とーんでもありません。今だったら絶対に逮捕した方がいい。それでも、それでも、母に気に入られようとする娘、それでも、何かお使いを頼まれて役に立つことがうれしい娘。読んでいて涙がでます。高校を卒業してお勤めしてから、逃げ出すように家を出て、それから一度も会わないで30年たって、母親のことを思い出すんだけど、もちろん子供を持つ親として、なんであんなことができるのか!という憤りも怒りも憎しみもあるんだけど、読み返して、あらすじはわかっている中に読むと、こういう母親を許さない、決してあってはいけない、という下田さんの子供への暴力に対する確固たる怒りと同時に、そうやって(次々と男にすがって、水商売で色気を生かしてしか)しか生きられなかった女性、子供を虐待することになっちゃう女性への、いや、人間の弱さへのどこか悲しい視線を感じます。

ひどい母親です。ひどい人間です。そうなんです。それはもうそうなんですけど、どこかかわいそうで、哀れなんですよ。許していいってことじゃありません。主人公も許そうっては言わないんです。許せないと思う。でも、最後の姿も含めて、哀れとしかいいようがない。人間は哀れなんだ、とその母親だけじゃなく、思うんです。そんな小説です。

ハルさんの小説で、長編といえるようなものはたぶん、これ一冊です。ハルさん、お元気でしょうか?将棋さして、お酒飲んでますか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月10日 (火)

奇跡のシンフォニー

奇跡のシンフォニー

 これねえ、現代がオーガスト ラッシュ(August Rush)っていうのよね、アタシ、そっちの方が好きだなあ。映画を見ると、このタイトルの意味がわかる。奇跡の~なんて、なんか安易すぎるっていう感じ。「ふれあい公園」みたいなネーミングに感じるのだ。原題の方がいいなあ。

 映画は、 子供は死産だったと偽りを言われて、自分の息子が生きているとは知らなかったチェロ奏者(女性)、そもそも妊娠していることさえ知らずに別れ別れになった元バンドボーカルの父親、音楽の才能豊かで、いつも頭の中に音楽があふれている乳児院育ちの11歳の子供。彼らのすれ違いと、出会いっていう、まあ予告編などを見ても予想された内容なんだけど、音楽がなんせステキ、それにアタシの大好きな、ロビン・ウイリアムズも一筋縄でいかない全面的善人じゃなくっていい。

ま、そう都合よくいくかよ、おいおい!っていうところもないではないけど、音楽がステキだし、11歳の少年は文句なしにかわいいし、ということで楽しめる映画でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラジ&ピース

ラジ&ピース / 糸山秋子/著

 群馬県、たぶん高崎郊外にすんでいらっしゃる糸山秋子さん(ホントは、糸が横に2つならんだ字)が、群馬の地方ローカルFM局のパーソナリティをつとめる女性を主人公にした小説を書いています。その女性が、ラジオではとーってもいい人なんだけど、実は結構偏屈で、人付き合いもヘタで、他人と付き合うのが苦手、っていう女性です。私、あんまり、どこでも、どんな場面でも調子がよくって、あちこちにお友達いっぱいっていう人より、実はそういう人の方が、同類感を感じます。人間、ホンネのところで、そーんなにあちこちの人と仲良くなれるもんだろうか、と思わないでもないです。あ、偏屈なんだと思いますけど。

 まあ、そういうことを、それほど表面に出さないで暮らすのが、大人なんでしょうけど、この小説の野沢さんは、いったんマイクの前を離れると、なかなか難しい、でもだから面白い人です。

 別に人に迷惑をかける難しさじゃなくって、仕事はきわめてきちんと、資料をしらべたり音楽をそろえたりしてやるんだけど、無意味に「打合せしよう!」というのは、無駄だなあ、と思ったり、番組が終ったらすぐ飲みに行って、狭い世界の、どーってことない話でバカ笑いしているのを、冷めた目で見ている人です。うーん、付き合いにくい人かもしれないけど、実は嫌いじゃない、好きですね。

少し前ですが(って去年だな)、雑誌の林真理子がホステスになっている対談の連載で、ゲストがおっしゃってたことで、そうだよな、と思ったことの一つに「現代人は、過付き合い」というのがありました。過食や飲酒、喫煙を戒めているのは、よくありますが、過付き合い、ってなかなか勇気を持って言わない人が多いだけに、なーるほど、と思います。特に、都会で、働いていると、過付き合い=たいがいが夜の飲食、それも世界的にみると、ひどく過剰で豊潤で、そして無駄な飲食 を伴うことが多いですよね。それを戒めてました。何かっていうと、今度一回、飲みにいきましょうって、いいがちですよね。なんだかな、飲みに行って分かり合えることって、飲みに行かないとわからないことなのかしらね。共有体験とか、共有することって、飲食なのかしらね、人間同士って。現代都会人のアフターファイブのお付き合い、好きじゃないんですよね。やっぱり、アタシ、偏屈だな。

*この大人の傾向は、確実に大学生にも広がっていて、おいおい、オヤジみたいな付き合い方するなよ、って思う言動もあります。彼らの世界は、確実に大人の世界と繋がっていて、そして、それはとてもつまんないと思うわ、この頃。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 9日 (月)

ザワークラウト

 どうして、キャベツが重なるんだろう?と思うが、我が家にキャベツが3つもあります。なぜえ~??1つは、実母便できた、ちょっと虫さんに献上した後、みたいなキャベツ。これは、どうしようかなあ、そうだ、ザワークラウトにしよう。

 たって、私のザワークラウトは、全然発酵させない、酢煮みたいなものなので、すぐできます。洗って、フープロガーーー!これをオリーブオイル少々と、ビネガー、それに白ワインでくーったりさせて、お好みのスパイス、えーと、ディルとか、ローズマリーとか入れて終わり。シンプルにキャベツの味です。200901070624000

 普段は、あんまりソーセージ類を食べないんですけど、こいつがある時は、やっぱりお隣はそういうものが合う気がします。パンも固めのドイツ風パンにして、朝ごはんです。

今日は、強気でいきましょう!(意味不明)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

借金取りの王子

借金取りの王子 / 垣根涼介/[著]

 去年の一時期、はまっていた垣根さんの本、新作を図書館に予約してたら、今頃すっかり熱がさめた頃になって私の順番がやってきました。久しぶりに垣根さん。

 これは、以前にご紹介した「君たちに明日はない」(2008年10月20日6月19日にご紹介しました、えーと、ここでご紹介

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_b578.html )

の続編で、再就職請負会社、いわゆるリストラ請負人の村上真介の仕事を書いている小説です。電鉄系デパート、サラ金、生保、ホテルなど、いろんな業界の会社に頼まれて、リストラのための面接をする村上さん。

 垣根さんのこのシリーズを読んでいて一番思うのは、彼は、仕事とか働くっていうことについて、すごーーく考えているなあ、っていうことです。いったい、何が幸せをもたらすのか、何のために働くのか、それってひとそれぞれでしょうけど、そのそれぞれをちゃんと考えて書いているなあ、と思うのです。リストラされる側の、それぞれの事情、それぞれの考え、それぞれの幸せがあるんだなあ、と思うのです。そして、仕事には、仕事のよろこびが、いろんな場面にあるんだ、ということもよく考えてるな、と思うのです。それは、単に収入がいいとか悪いとか、あるいは社会的な地位とか、あるいはカッコがいいとか悪いとかじゃなくって、そして狭い社内や部の内部の人間関係だけじゃなくって、いろんな要素があって、それが人それぞれの仕事のモチベーションになったり、あるいは辞める気になったり、喜びになったりするわけです。いろんな業界があって、いろんな仕事があるけど。その中で地味に働く人を、決して、すごい有名な人でもないし、収入も人並みだし、普通の会社員なんですけど、一人一人に喜びも辛さも、そしてやる気も、プライドもあるわけで、そんなことを書いているのが、好きなシリーズです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月 8日 (日)

サーモンのクリームスプレッド

 田舎風の少し黒い固めのパンを焼くと、なんだか、ペースト状のものをつけて食べたくなります。この間作った、レバーペースト(初めて義父に差し入れたら、好みだったらしく、絶賛されました。また作ったらくれ、と、そういうことをメッタに言わない人なのに、めずらしく所望されました。ま、また何年か後に。長生きしてくれ>じーちゃん)も、好評ですぐなくなったので、今度は、ちょっと違うものにしました。

ワタシが手間をかけるわけもなく、またまた、フープロ様のお世話になって手抜きのペーストを作りました。ネタは、スモークサーモン(生協の冷凍、マリネや押し寿司を作ることが多いので、冷凍庫によくあります)、たいがい2-3パックで来るのを1パック(50gくらいかな)使います。あとはとクリームチーズ(これは、カロリー高いのよね、普通に売って居る直方体の1/3か1/4くらい)。シンプル。いつでもできます。

適当にカットしてフープロに入れて、レモン汁、塩、こしょう、お好みで入れてガーーって回すだけです。これに、意外なんですけど、唐辛子の粉(一味っていうのかな)をちょっと入れると、これはおつまみディップになっちゃいます。朝ごはんには入れないでいいかな。

野菜やクラッカーにつけて食べる、いわゆるおつまみみたいにも使えますが、我が家では、全粒粉を入れたパン(ガサガサ系のパンね)にペットリ、ってつけて食べる朝ごはんネタです。フープロガーーー!!で終わりの超簡単ネタ。200901070624001

夏場(は、日持ちがしないので少量づくりですが)なら、パンにこれをタップリ塗って、トマトやレタスなどの野菜を乗せれば、十分な朝ごはんじゃ!終わり!なんていうことにも。 

ピンクのスプレッドで色も綺麗です。

クリームチーズはカロリーが高いからと、一度、カッテージチーズで作ったら、不評でした。なんだかちょっと味気ない感じになります。慣れかもしれないけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チューバはうたう

チューバはうたう mit Tuba / 瀬川深/著

 チューバって、あのでーっかい楽器です。メロディを奏でるものでは基本的にないですよね。ボンボン、ぼ、ボボン、ボンってやってるヤツっていうイメージです。

 この楽器にほれ込んでしまった(たまたま、中学でブラスバンドに入ったときに、体が大きかったので、チューバ担当になったのが最初)、その後、学校を卒業したら、部活をやめたら、吹かなくなるだろう楽器なんだけど、1人暮らしになってアルバイトで貯めたお金を全部つかってチューバを買い、荒川の河川敷で吹いているという変わった女性が主人公。

 この人の音楽、そしてチューバを吹くのが、彼女の音楽なんだけど、その音楽の表現が面白い。

 「音楽をやっている人間たちの大半、おそらくは99%かそれ以上は、実のところ、本当の意味で音楽をやっているわけではないのだ」「自分たちのやっていると信じる音楽を包括してくれるジャンルの中に居場所を求め、そのジャンル全体の認知を裏切らないことを最上の価値とするのだ」「そこに様式美はあるが、面白みはない」「要するに、皆いくつもの小島の周りを泳いでさんご礁の海を楽しんでは居るのだ、しかし、どんな波がくるかわからない外海へと向けて泳ぐ意志と力はないのだ」

 といって、彼女は、オーケストラなど集団で音楽をせず、チューバなのに、1人で吹くことを手放さないのです。

 ある偶然から、ゆるーーいチームの中でチューバを吹くことになって、インデペンデントのチューバ吹きと、そのチームで演奏をして回るというのの両方をやりながら、彼女は自分の立ち居地を探しています。

 そして、たとえ、どこで吹いても、どういう形で吹いても、自分は「個」としてチューバ吹きなのだ、という境地に達する気持ちの昇華までが書かれています。ふーむ、私の知らない世界、吹くということに取り付かれた体験したことのない気持ち、自分と他人との折り合い(この場合、チューバっていうボ、ボン、ボンボンの楽器であることがとても意味があると思うのだ。フルートだったら、ここまで他人とかチームを意識しないでいられるような気がする)、そのあたりをしつこく、しつこく考えたんだろうなあ。

 かなり理屈っぽい人にもお見受けします。

「趣味というのは、余暇の過し方といえば、聞こえがいいが、結局のところ社会性を持たない自分の内的な欲求だからだ」「突き詰めても自分本位の手前勝手なものだ」「趣味を下支えする真理には、どうにも御しがたい内発性があるのだ」「それはよしたまえといわれて、はい、左様ですかとスイッチを切るように泊めることのできる趣味ならば、当人にとって、しょせんその程度の価値のものであったに過ぎないのだ」

 という彼女の、この本での趣味が、ひたすらチューバを吹くことなんですね。ね、変わってて、おもしろそうな人でしょ。

 瀬川さんは始めて読む作家さんです。1974生まれの小児科医。3編が入ったこの中編集の、表題作で太宰治賞(なんでも賞があるのね)だったようです。あとの2編は、あんまりだったなあ。彼女がチューバを吹くのか、何か楽器を1人でやるのか、はてはて、かなりの凝り性なのか(他の中篇もそんな気配が濃厚)、そんなことを想像しちゃう人です。これからの方ですね。さてさて、どう化けるかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 7日 (土)

唇のあとに続くすべてのこと

唇のあとに続くすべてのこと

 

 2月3日にご紹介した「ランチタイム・ブルー」と一緒に永井さんの棚からもう一つ、取ってきました。永井さんの本を選ぶときは、本の最後を見て。「書き下ろし」と書いてあるのを選びます。雑誌連載のは、なんだか、雑誌の注文にあわせて、無理しているような、本当に書きたいわけでもない設定にしているような、そんな経験があるからです。

えーと、このことはここに書いています。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-bd09.html

そして、このこれも、書き下ろしなのだ。ある男性が、交通事故で亡くなります。交通事故かと思っていたら、誰かに突き飛ばされて道路に出たところに車に轢かれたんじゃないかという疑いがでます。彼と、10数年前に不倫していた女性、今は結婚して料理研究家として活躍中、10数年ぶりにその活躍を目にとめたことから、彼が何度もアプローチしてきていたの困惑から始まります。

先日、ご紹介した永井さんの「ランチタイム・ブルー」は、悪人があんまり出てこないで爽やかだったのですが、今回は、いろんな人の悪意や裏の気持ちが交錯してきます。実は妻の昔の不倫を知っているのに、そして今も付きまとわれていることを知っているのに、しらんぷりのオット。妻の担当編集者と不倫しているオトコ、仲のよいフリをして、実は陰であれこれ言い散らす友人、味方のようで、何考えているかわからない元同僚、子供もいて、オットもいて、新進の料理研究家として売り出し中の女性の困惑や疑いは深まるばかり。というミステリータッチのストーリーなんですが。

そう、なんですが、なんていうか彼女がどうしても、ある男性に会いたいっていう気持ちが軸になっていくはずなんだけど、どうもね、永井さん1961年生まれ、ほぼ同年代、40過ぎの女性の気持ちを書こうとしている意欲作だというのはわかるんだけどね、私には、うまくはまれないんだよね。人物交換図、人物関係もまあ設定がちょっと複雑だけどわかる、でもそこに懲りすぎたのか、なんだ40数歳のこの女性の、どうしようもない気持ちが共感もできないし、理解もできないんだよね。そう書いてあるからそういう設定なんだという理解はできるけど、なーるほど、とか、そのどうしようもなさの一端がわかるっていう気持ちにならない。残念ながら。うーん、この手のことを書かせたらもっとうまい人が居るなあ、って思っちゃう。残念ながらね。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

魔法にかけられて

魔法にかけられて

 ディズニー映画で、期待値低く見ました。

 お姫様と王子様(当然、美男美女)が、真実の愛のキスで結ばれる法則、はあ、そうですか、みたいなストーリーであることは、まあ、そういう映画なんでしょ、気分です。お姫様が、いわゆるブロンド、白人、くるくる髪、まあ、既定のお姫様路線を1%も裏切らない、自分で何かをしようとか、幸福のためにどうしようとかなくって、強くて逞しくって、かっこよくって、自分を無条件に愛してくれる王子様を待っているだけっていうのも、まあ、この手の話しのお決まりですよね。この手の話しのね。それを現実とは違う!!っていうことを突きつけているのが、突然、おとぎの王国の井戸に落ちると、NYのど真ん中のなぜかマンホールから出てきちゃうことから始まる。

 そこには、猥雑な現実があり、離婚弁護士(これが、あの、グレイスアナトミーの、デレク、あのメルディズの彼氏のタレ目のデレクなのだ)が、愛を誓ったはずの夫婦の離婚の慰謝料について交渉し、王子さまは居なくて、怒りと諦めと、お金の世界があるのだ。

 そのシビアな現実に紛れ込んでしまったお姫様と、探しに来た王子様、2人を結び付けたくないいじわるな義母というお決まりのパターンのお話。やっぱり、決定打は真実の愛と、それを証明する真実のキスというのは、笑えるが(今時、小学生だって思わないでしょうに)、まあ、それをお決まりと思ってみれば(地球は回る、みたいなね)、あれこれ楽しめます。

 お姫様はおとぎの王国で歌を歌うと、鳥やリスが寄ってきます。お掃除もお料理も、彼らがどんどんやってくれる。じゃあ、NYで歌うと?ハトと、ドブネズミとゴキブリ(!!)がやってくるんです。ひゃーー!!ファンタジーで、ドブネズミとゴキブリは、日本の感覚ではNGだと思うのだが、ちゃんと集まって(ゲゲーーー!!)仕事してくれるんですよ(大笑)、すごい!セントラルパークで歌うと、いろんな人が一緒に踊り歌ってくれるのですが、そのカオスぶりも面白い。特典映像で見ると、往年のミュージカル俳優(すでに80歳を越えて引退している)たちが、出演して盛り上げてくれてるらしい。ネズミに芸をさせるインストラクターも居るらしい(ほんとか!)

 そんなあれこれ、既定の法則は法則として、ちょっと楽しみ、まあ、ギズギスした現実に、夢のような恋愛、真実の愛、そういえば、そういう言葉や概念があったなあ、と思い出させてくれる一瞬の映画でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月 6日 (金)

売れないかなあ、の田舎風イジチクパン

 トルコ(去年の9月に旅行)で買ってきて、大切に冷凍保存していたセミドライいちじく、ついに最後に最後になりました。糖分を加えてないのに、実がとろーんと甘くって、3-4つをカットして、全粒粉を入れたパンに混ぜるだけで、すごーくおいしい田舎風のパンになります。

 えーと、最後だからちゃんと書こうかな。普通、HBのパンは280gくらい粉を入れるのですが(いつも適当)、そのうち30-50gを全粒粉にして、HBの生地コースでこねて一次発酵してもらいます。途中、HBがドライイーストを入れるときに、ドライいちじくを3-4つにカットしたものを入れておくだけ。

 あとは生地ができたら、適当に丸めて、オーブンで40分くらい二次発酵、12分くらい焼くだけです。ずいぶん手馴れてきたので、なんとなく、姿もよくなって(味は甘みがあるパンです)、十文字にカットなんか入れてみて、わりと私としては、姿のよいパンになりました(まったくもって自画自賛ですね)。200812301025000

 ねえ、ねえ、このパン売れる?と機嫌よくオットに聞くと、(妻の機嫌を損なうことはしたくない、売るわけじゃないので、言うだけはタダと思うのか)「おいしそうにできたねえ、売れるんじゃないの?」とおだててくれます。だから、この人と居るとラクチンなんだよね。おだてるのは、いくらでもしてくれる(大笑) それでアタシがつけ上がっているともいえるが。

 でも、機嫌よくした私が、セーネンに「売れるかなあ」と聞いても、「ええ?」なんて反応がはかばかしくない。「1個230円でどお?」「おれ、ぜったい買わねーな!」だそうです。フン!買わないのかよ!と現実を教えてくれるのは、息子だったりする。売れないかな、だけど、おいしいんだよ。

 今年はどういう旅行をしようかなあ、どこに行こうかな、おっと!不況なんだ、そんな余裕があるのかな?旅を楽しみに、せっせと働きましょう!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

グラニテ

グラニテ / 永井するみ/著

 永井するみさんの最新刊。グラニテって、なんだかご存知ですか?紅茶の氷菓子らしいです。しらかったけど。

 彼女は*ほぼ*同年代ですが、お嬢さんがいらっしゃるのかしら?オットを急病で亡くして、娘と2人で生きてきた43歳の女性が、娘(17歳だったか、高校生)の自立にとまどい、裏切られた気持ちになり、それを認められるようになるまでを、彼女自身の恋愛と、娘の恋愛を絡めて書いている小説。

 私ね、娘が居ないし、こういう風な子供の自立が、置いてけぼりになるような、そういう感情ってないんですよ。息子だからなのかもしれないし、そこまで精神的にどっぷりじゃないのかもしれないです。彼が、自立していく(って、まだ大学生で、自宅生なので家に居るけど)姿は、そうだよなあ、と思うけど、特段、すごく淋しいかっていうとそうでもないです。まあ、そうだろうなあ、って思うくらい。

 たとえば、これまで年末年始は、いつもスキー三昧で過してきました。ずーっと、家族でスキー場近くに滞在して、スキーばかり。スキー場では分かれて滑ることも多いけど、基本、宿は一緒。ところが去年、大学1年生だったムスコは、行きも帰りも同行しないで、一部だけ参加してきて、2-3泊だけ一緒に居ました。途中参加、途中退場っていう感じかな。それでも、2-3泊一緒に過し、彼が検定を受けるスキー場に一緒に行って、別々に滑ったけど、あーだこーだとスキーの話をしたのでした。ところが、今年の正月は、一部行程も参加せず。年末年始は完全に別行動でした。私は、まあ、自分も20歳の時、両親と一緒に旅行したくなかったし、しなかったよなあ。そんなもんだろう、と思っています。秋に宿の予約をするときに、「オレ、行かないよ」というので、「あ、そう」で終ったのです。しかし、オットは、諦めきれないらしく、しつこく息子をさそっては、断られてました。妻と2人がそんなに怖いかよ!(笑) 我が家は息子と同居してますが、年末年始が別になったので、これですべての旅行が別行動です。私は当然のことと、受け止めていて、平気なんですけどね。

この主人公の43歳は、オットの死後、自分でカフェを経営して、その店舗を増やしたりしている経営者だから、もちろん働くかーちゃんだし、年下の映画監督とカフェでの撮影をきっかけに恋愛関係にもなっており、条件から言うと娘べったりじゃないのよね。でも、娘が、短期留学するのを大反対したり、自立していくのを、ともかくともかく怖がっています。もちろん高校生だから、娘だから、っていうのもありだけど、なんだか、どうしてそこまで!?っていうくらい強い抵抗がある。

 2人とも美人という設定で、親は経営者で、比較的豊かな生活で、食事だとか買物だとか、仲良し母娘だったからなのだろうか?その心情が、わからないことがあります。はてはて。永井さんはお嬢さんがいらっしゃるのかなあ、そういう気分なのかなあ、と思ったのはそこからです。

 わかんないなあ、と思ってたんですけど、よーく考えてみると(って考えなくてもだが)娘の居ない私ですが、娘であることも事実です。30年くらい前は、この年頃の娘だったのです。あの母の様々な抵抗や反対は、ともかく鬱陶しくって、私には反発して反発して蹴倒してくる壁だったのですが、あれは、もしかして、こういう要素が!?なんて思ったら、恐ろしくなると同時に、ちょっと同情の気分が沸いたのでした。かといって、いまさらどうしようもないですけど。もう完全に蹴倒して、壊してしまったベルリンの壁だから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 5日 (木)

スエリーの青空

スエリーの青空

 仕事がないってことは、働かないってことは、もちろん困窮や貧困っていうこともあるんだけど、人生の目標みたいな、夢みたいなものも奪って、ひどく人間を荒廃させるんだなあ、と痛感する作品。

 ブラジルのある田舎で、出会って恋愛した20歳そこそこの男女が、サンパウロに駆け落ちしたらしい過去を持っている。でも、子供が生まれたところで、男性は逃げてしまう。女性だけが、子供を抱えて、都会で暮らせなくなって田舎に帰ってくる。

 でも、仕事なんてない。お金もない。詐欺まがいのくじをうったり、売春まがいのことをしたり、昔のボーイフレンドとよりが戻ったりするけど、とてもすさんでくる。

 ラテンのリズム、陽気な音楽、お酒、ジョーダンばっかりの女友達、若い肉体に集まる男たちの熱い視線、そんなもの満載だけど、全部が荒涼としていて、あれてすさんで、寒々しい。暑いから、みんな短パンでタンクトップで、うらやましいくらいのメリハリボディなんだけど、寒々しい。から元気の笑い声だけが、ラテンのリズムに乗っている。

 なんだか、厳しい、淋しいばっかり思う映画。すばらしい肉体と音楽と陽気な笑い声とお酒があるのに、彼女の心はとても冷たく、さみしくって、むなしくって、からっぽ。

 彼女が心機一転を図って、田舎町を出て行くところで終わるんだけど、そこにはスコーン!!と抜けるような青空なんだけど、幸多かれ、いいことがありますように。あったかい気持ちに満たされますようにって思うばかり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サポートさん

サポートさん / 日向蓬/著

 初めて読む方の短編集です。表題作ほか、数編の別々の短編が入っています。どでも不思議な感触の食べ物を食べたような感じ。

 あれ?これって、こういう食感?こういう後味?って不思議に思う、これまであんまり食べたことがないような、でも決してまずくはなくって、もうちょっと食べたいけど、どうやって手に入れるのかな?何これ?っていうような食べ物に出会ったような感じ。不思議な短編だったんです。わーーー!!これ、大好物だ!!絶対これから、たーくさん食べるぞお!というまでには至らないけど。

 いや、特に知らない世界のことでもないし、SFタッチのことが書かれているわけでもなく、ごく平凡な現代の日本の、日常を書いた短編なんだけど、それだけにちょっとの予想外のまとめ方っていうか短編の作り方が、意外性があるわけだ。不思議な作家さんだなあ、と思う1冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 4日 (水)

コーラスライン

コーラスライン

 先日、ご紹介したル・シネマでみた「ブロードウエイ・ブロードウエイ」(えーと!1月13日のブログみてね)の話をうちで何度もしていたら、うちのセーネンが、「オレ、そのコーラスラインってみたことないや」ですと!え!?あんな有名な映画なのに、知らないの?じゃあ、わかりにくいよね。ということで、コーラスラインを見ました。何度目かですけど。

 私、基本的にここでご紹介している映画は、ほとんどがレンタルDVDです。買ってもっているのは少ないです。ケチですし、それに買うと「いつでも見れる」と思ってすぐ見ない、っていうことになるからです。

 ですが、このコーラスライン、実はLDでもっています。LDなんてもう死滅した媒体か?という状態ですが、いくつか気に入っているの持っているんですよ。ミュージカルは結構ありますね。

 よって、ゴソゴソ探して、コーラスラインを出してきました。やっぱり好きだなあ、買っておいてよかったなあ、と思う一作です。20年前、NYのブロードウエイで1週間、ミュージカルを見たことがあります。わかりやすいのも、全然わからないのもあったけど、その中でコーラスラインは、実にわかりやすい舞台でした。

帰国後、映画や舞台を見に行く時間も、余裕もなく、子育てしたた頃、少しずつ買いためたLDを、でっかくなった子供と並んで、大人の話をしながらみることになるとは、そんな時期がきたんだなあ、アメリカに2人で旅行した頃、LDを少しずつ買ってたころ(片手に子供用品を持って、LDを持って歩いた頃を思い出したり)、なんて考えながら、セーネンと一緒にLDを見ました。

こーんなセリフがあっただったなあ、と思い出すのも懐かしい。セーネンははじめてみるミュージカル映画に目を輝かしています。なんだか、世代交代ですかね(笑)

 映画の後、踊っているセーネン、いや、ずいぶん大きなサルになりましたわ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

戸村飯店青春100連発

戸村飯店青春100連発 / 瀬尾まいこ/作

 大阪の中華料理屋(っていうか、町のラーメン屋)の2人の息子の物語。って、物語っていうほどの大きなストーリーはないものの、何が100連発なのかも不明(100個も何もない)だけど、私には、その2人の青春群像がまぶしく、うらやましくも見えます。

 大阪のディープな場所にある、町の常連さんがいつも出入りするラーメン屋さん、そこの2人の息子が、高校を卒業して、さてどうしようか、というときに、親もだけど、周囲の誰もが結果を急がないんです。人生は長い、すぐ決められないだろうと、思ってくれている。そして、それが行き詰っても、失敗しても、とんでもない方向へ行っても、しょーもないやっちゃなああ、と受け入れてくれる、そんな人たち。彼らがやろうと思うことについては、多少ずれていることもあるけど、応援してくれる。失敗しても、とがめるわけじゃなくって、また受け入れてくれる。そうだよね、18や19で何が決まるっていうのさ。

 この頃、結果を急ぐこと、簡単な、あるいは一度の成功を求めて、それがかなわないと大問題のようなことが身近に多かったので、その結果を急がない人の物語が、とても若者を成長させるなあ、と思うのです。結果?って何だろう、成功って何だろう?人生は全員が死で終るので、結果を究極に急いだら、死んじゃうんじゃない?人生そのものが、死に至るプロセスなんだから、せいぜいそのプロセスを楽しみましょうよ。で楽しみために成功したいとか思うような姿になりたいって思うのだろうけど、思うような姿になりたいって思って、すこしずつ行きつ戻りつ、近づいているときが実は楽しいのかもしれないなあ、と思うのです。いっぱい寄り道して、いっぱい迷って、ぼちぼち行こうよね、って思う小説。何もないけど、タッチが好きな小説です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月 3日 (火)

ランチタイム・ブルー

ランチタイム・ブルー

 先日、永井するみさんの本をご紹介した時に、このブログによく遊びに来て下さって、とてもたくさん本を読んでいらっしゃるS子さんが、お勧めとコメントくれたので、さっそく読んでみました(たまたま、図書館の永井さんの棚を覗いたら、あったんだよね)。近藤史恵さん(2-3冊しか読んだことがないけど)や、柴田よしきさんを彷彿させる、その路線の読後感のいい連作短編集でした。あれ?というようなことが起こるんだけど、基本的に人の善意や、ちょっとした誤解程度のことで、ひどく手痛い裏切りがあるわけではなくって、なんだか読んでいてほっとします。インテリアの会社に転職して雑用から、だんだんに仕事をするようになる主人公のひたむきさもなんだか、すがすがしいです。

 爽やかな読後感、2時間のお楽しみ、っていう本でした。S子さん、ありがとう!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

コロッケ大量作戦

 お気楽に仕事しているように見えるかもしれませんが、一応、コンサル業なので、1-3月は年度末モードで、まあ、それなりに仕事が詰まっています。休日出勤なんかも、結構しちゃいます。いや、休日出勤大嫌い、残業大嫌いを公言して、「遊ぶために働いているんだから、遊べなきゃやだ」とわがまま言ってる私でも、まあ、やらなきゃならないことはやらなきゃならない。今回の年度末は、一つ事業化案件を抱えていて、事業者を決めて契約交渉して、なんとか事業化までこぎつけるある九州地方の仕事があって、その対応もあって、1-3月年度末モード全開中なんですね。

 なんていって、お気楽なことばっかり書いていますが、仕事もしてますっていう言い訳みたいね。ま、働いてますよ、ってことです。たいしたことじゃあありません。

 今週もいそがしいだろうなあ、っていうときのねた、えーと、1月30日にご紹介した大鍋ロールキャベツもその一つ。何度もご紹介して、お友達から「りょう煮豚」といわれている(アタシが豚みたいなんだけど)、煮豚もその一つ、あれやこれや、いっぺんに作って何度も展開、一つで何度もおいしいネタっていうのを使いまわしてますが、コロッケ大量作戦もその一つ。コロッケで何度も!?と思われるでしょうが、これ、意外と融通の利くやつです。

 具はなんでもいいのです。冷蔵庫の野菜室、お掃除ネタ。たまねぎ、しいたけ、その他野菜をどんどんフープロにつっこんで小さくカット。ひき肉(があればよろし、合びきだとさらによろし、なければツナ缶でも、サケ缶でも、ほたて缶でも、カニ缶でも、それもなければバラコマ切れ肉をフープロでも)類を入れてなんだかいためてしまいます。そこにじゃがいもがあれば、少し入れて、なければ小麦粉と牛乳でつないで、少し休ませて(この時期、キッチンにおいておくだけで大丈夫、夏場は冷蔵庫)丸めて揚げるだけ。私はコーン(冷凍)なんかもいっぱい入れちゃます。じゃがいもだけじゃなくって、さつまいもも、さといももOK。野菜室の半端野菜が片付いて(青梗菜とか入れることも)、野菜いっぱいのコロッケが大量にできます。200812290828000

 これ、1回は、普通に千切りキャベツにソースでおいしい。お弁当の隅に1つ入れてもおいしい。あまりは、トマトソースでペンネと一緒に食べるとか(これが、つぶしながら食べると、カリカリの表面、ほこほこの中身、トマトソースと合うんだよね)、中華風の野菜アンと一緒に食べるのも、え?って言われるけど、私はおいしい。ね?すぐれものでしょ?でコロッケ大量作戦。人気で、展開し続ける前になくなるのが玉に瑕。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年2月 2日 (月)

鶏大根にレンコン

 子供の頃、あんまり食べなくって、大人になって、大好きになったものの一つにレンコンがあります。子供のときは、穴のあいたセッケンみたいだなあ、って思ってたもんだ。お箸を穴につっこんでまわしたり、いじくったりして、散々おもちゃにして、実はあんまり食べたくなかった。ちょっと1つ食べたといって、食べた言い訳にして終わらせたいものだったなあ。ぐるぐる回していた記憶ばかりがあるレンコン。

 大人になったら、妙に好きになって、冬場になると季節でおいしくなって、いっぱい出ているのでうれしくって、いつも買うレンコン。この収穫作業っていうのをいつか見たことがあるんだけど、寒い時期に冷たいドロ水みたいなところで、とてもとてもたいへんなんだよね。感謝して、おいしくいただくレンコン。

 鶏肉と大根の煮物って、めずらしくもなーんともないけど、和風の大根煮が苦手で(これはトラウマだ、絶対に食べないぞ、と思って大人になった)、ついついスイートチリソースなど入れて、エスニック煮にしちゃうんだけど、レンコンも入れて、オイスターソースも入れた、なんだか何風だかわからない、ピリっと甘辛い煮物。私が大根を煮ると、いつもこんなになっちゃう。うちの子供は大根の煮物っていうとこの味を思い出すようになるのかもしれないなあ、と思うけど、ま、変だけどいいや。レンコンもスイートチリソースで、エスニック風煮物、どんな味付けもちゃんと受け入れて、えらいな、レンコン!!200812291143000

 子供のときからの変わらない豆好き、ひたし豆(秋になるとおいしい豆が出てくるので、買いだめ中)と並べてみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

愛は勝つ、もんか

愛は勝つ、もんか(角川書店)

 ふふふ…タイトルでいいな、って思っちゃいました!姫野カオルコさんがあちこちに書いたエッセイをまとめたものです。初版が1994年ですから、内容はかなり古いです。たとえば、電話(留守番電話、キャッチホン、ファックス)の話題がありますが、携帯普及前の話題かと思われ、メールも登場しませんので、そういう時代のエッセイです。

 あの、男性歌手の(名前思い浮かばず)の「愛は勝つ」とか、「夢をあきらめないで」なんていう、えーと女性歌手(名前思い出せず)の歌って、新興宗教!?っていう話から、タイトルが来ています。前者は元気な感じの行進曲風で、若者向けの今風の宗教、後者はしっとりタイプで古典的な宗教(古典的な新興宗教?)っていうところでしょうか。東京ラブストーリー(古いですね、私も見ましたもん、っていうくらい古いです)で、リカ(鈴木保奈美さん)からカンチ(織田裕二さん)をとった、おとなしそうな顔した、関口さとみさん(顔は浮かぶが名前が浮かばない女優さん)は、愛が勝ったのでしょうか?赤名リカの愛は?愛なんて勝ちませんって。好きだな、そう言っちゃうの。

 清純そうで、子供好きで(たしか保育士さん、当時は保母さん?幼稚園の先生?)か何かで、おとなしそうで、ってひかえめっていうイメージを作っていたけど、三木なんとかさん(これまた名前わからず)と同棲してた人よね。それって、一番嫌いなタイプ、っていう姫野さんの気持ち、すごーーーくよくわかります。うんうん、うなずき。

 そんな話満載、1958年生まれの姫野さん、ほぼ(ほぼです、ほぼ、アタシが年下)のおばさんの気持ち、「アタシは恋人が居ない、かつて居たこともない」と断言する、おもしろい方です。

 いや、最後は愛でしょ、とか愛さえあればとか、なんていうのを本気で大真面目におっしゃる方もいらっしゃいますが、アタシは、ぜーんぜん思ってません。愛はすべてに勝つもんじゃあありません、抱きしめたって伝わらないものは伝わらない、そんなことで解決しないことはいーーっぱいいーーっぱいあると思っています。はい、いやなおばさんと思うでしょうが、そんな美辞麗句に惑わされる大人が居ることにびっくり。愛は勝ちません、抱きしめたって必ず子供が改心するわけでも、関係がよくなるもんでもない。そんなことで解決したり関係がよくなるものなら、元々そうであったものが、たまたま抱きしめたことがきっかけになっただけじゃないかしら。そんなことでなんとかなるなら、多くのことが、こんないろんな悲惨なことが起こるわけないじゃん。って思っています。愛が勝つ、もんか。はい。賛成。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 1日 (日)

トランスアメリカ

トランスアメリカ

 もうすぐ手術して女性になる予定の男性(でも、ホルモン投与とシリコンと、女装で見た目はおばさん)と、彼が学生時代に一度だけのことでできた息子(母親は死亡、息子が居たことは知らなかった)、麻薬や盗みで、とりあえず不良、映画俳優を目指したい10代が、ひょんなことから、親子の名乗りなく、アメリカを横断することになっちゃうというロードムービー。

 なんだか奇妙な2人旅。最初は、性同一障害っていうのをわかってはいるんだけど、妙なこだわりにしっくりこない気分蔓延で、どっちだって、あなたはあなたなのになあ、って思いながら見ていたんだけど、彼女の悲しみ、友人や家族が徐々に受け入れていくようになる(あるいは抵抗する)姿、そして、息子が驚き、わめき、そして理解しようとしはじめるのを見て、その人をそのまま受け入れるって、実は難しいなあ、って思うようになったのだ。

 私は今、オットと大学生のセーネンと3人で暮らしているけど、いっぱい期待して、いっぱいあきらめてきた今がある。きっと、私のことも同じようにあきらめられていることがいっぱいあるんだろう(いや、ほんとに、掃除しないこととか、気が強いこととか、譲らないこととかいっぱいあるしね)。その人をそのまま受け入れられるかっていうと、今でもダメなことがいっぱいある。たとえば、若い人が結婚の条件とかいろいろ言うけど、背は縮むことはないかもしれないけど、その他の条件なんて、いろいろ変わるじゃん?勤め先とか、収入とかもかわるでしょ?状況が変われば対応も違って、性格も違うように見えたりするかもしれない。次男だとかいうことも、長男に何かがあったりして変わるかもしれない。不変の条件なんてないよね。じゃあ、それでその人を受け入れられるのか?と考えます。私も、全部を受け入れられるか、自信がないです。でも、どこか、転職するようにあるいは、服の趣味を変えるように変えればいいじゃん?新しいのにすればいいじゃん?別の会社にすればいいじゃん?って思えない人とのつながりも感じるのです。

 最後に、肉体的な手術を終えて、すっかり女性になって、教師の資格を取ろうとしている元父親と、映画俳優を目指してポルノ映画に役をもらった(元父親の倫理観では、受け入れがたかったことなんです)が出会います。お互いを認めよう認めようとします。「あら、ステキ、映画の招待券をちょうだい」といえるように努力しています。おばさん状態の父親を受け入れようとします。そんな2人で、でも、コーヒーテーブルの上に足を置くことは、どうしても認められない!!そんなところが笑えます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

君のためなら千回でも(下)

君のためなら千回でも 下 / カーレド・ホッセイニ/著 佐藤耕士/訳

 先日ご紹介した上巻の続きです。

 アミールと彼の父との関係、友達で召使であるハッサンとの友情、裏切り、保身、その罪の意識、そういうものを持ったまま、アメリカで青年になるアミール。

アメリカに逃げてから心の中に秘めているその傷、同じように心に傷のある女性との出会い、結婚、子供ができないで苦しむ様子、そして、アフガニスタンにハッサンに会いに行くこと。ハッサンの子供との出会い、それに、アフガニスタンというイスラムの社会の慣習やしきたり、メチャクチャになったかつての豪華な家や村、そこで見ること感じること、すべてがとても生き生きと描かれています。彼の気持ちの動き、そしてアフガニスタンという国の状況、個人的な気持ちと、国や社会の移り変わりの両方が、とてもシンクロして、うまくマッチしています。わくわくするし、心配するし、そしてどこか、人間の気持ちにとても救われるのです。だって、国はとーっても悲惨なんですもの。

映画を見ているので、その記憶が甦るということもありますが、本だけでも十分楽しめるし、本の方が私はとても時間的なことを丁寧に追っていて、(映画は、すぐ次のことになっちゃうので)、じんわりきます。

アフガニスタンのこと、私たちはアメリカ経由情報が多くって、あんまり知らないことがいっぱいです。だからこそ、その中に、普通の子供の友情があり、父と子の葛藤があり、人の喜びも楽しみも、そして悲しみもいっぱいあるんだ、そういう社会が、メチャクチャになっているんだ、ということがよくわかる、こういう小説が私はとても大切だと思います。いい本です。お勧めです!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »