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2009年1月31日 (土)

無水鍋でやきいも

 1960~70年代に爆発的に流行った無水鍋。いまじゃ、もっとおしゃれっぽい鍋におされて、なんだから肩身が狭い感じですが、今でもちゃんと売ってます。この鍋のことを書いた、有元さんの「無水鍋料理」という本をずーーっと前にご紹介しました。2006年10月7日のことです。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_2ab2.html

 なんだかこの本を見て、子供の頃のキッチンの姿がよみがえって懐かしくなりました。私は親元では全然料理をしなかったのですが(ご飯は母のテリトリーだったので)、お菓子作ったりは(彼女が一切しないので、私のテリトリーで、つまり一緒に何かをするってことはないんですが)しました。無水鍋のふたをひっくり返してホットケーキをやいたり、ふたの上に鍋をひっくり返してふたにして蒸しパンを作ったりしたことを思い出しました。

 実家の物置から、すでに使わなくなった無水鍋、すでに平らじゃなくって、ベコベコになっているのをもらってきました。これで、一番、おいしいと思うのが焼き芋。鍋に新聞紙を1枚入れて、そこにさつまいもを並べる。ふたをして弱火にかけておくだけ。忘れた頃に、焼き芋屋さんのいいにおいがしてきます。

 200812280946000 ほーーんとそれだけ!なんだか素朴な匂いですけど、うれしい匂いです(笑) フタをあけると、水一滴も入れてないのに、おいもがほーーっくり焼き芋になって、新聞紙はぐーーっしょりぬれているのです。お芋ってこんなに水を自分の根にためて、冬を越すんだなあ、と感心し、おいもをほめてあげたくなります。

 そんな素朴な焼き芋、おやつに焼き芋、なんだか、ほっとしてうれしいです。結構おなかが張っちゃうんだけどね。

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狸の夫婦

狸の夫婦 / 南伸坊/著

 南伸坊さん、あのおにぎり顔の方のエッセイです。年齢不詳な感じですけど、還暦をすぎたおっさんです。そして、彼を「シンチャン」って呼ぶ、正体不明の奥さん、この人の大物ぶりっていうか、このオットにして、このツマだよなあ、という奥さんブリが笑えます。

 たいしたことは何も書いてないです。

 彼が日常的に、お散歩したり、床屋さんに行ったり、ちょっと仕事したり、冷水摩擦したり(笑)したなかでの、どーってことないエッセイ。何も事件も不倫も起こらない。妙に大物の奥さんと、還暦すぎたといいながらも、ガキ大将のようなシンチャンとのほのぼの生活。欲張らず、派手に暮らさず、自分のペースで、ひょうひょうと、そして日常のちょっとしたツバメの様子、蛙の声などを楽しみ、暮らしている様子がうらやましいです。あと、10年かな、10年以内かな、今でもかなり地味な暮らしですが、もっと地味に、地味に、もうすこしのんびり暮らしたいなあ、と還暦ちょっとすぎの伸坊さんの暮らしの様子を、いいなあ、とあこがれながら読みました。さてさて、いつ実現しますことやらです。

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2009年1月30日 (金)

ハイパー

 野田MAPの新作です。松たか子さん、宮沢りえさんという2大女優さん(お一人では、それぞれ野田さんのお芝居に主役で出られてますが、お二人揃っては初めてです)が共演されるということで、メディアでも結構取り上げられてます。渋谷のぶんかむらに出かけました。

 ここね、2月いっぱいやってます。

 http://www.nodamap.com/site/news/47

 アタシ、SFって苦手です。椎名さんのSFの作品は読みませんもの。この舞台は人類が火星に新天地を求めてから900年後、人類から見捨てられた火星が舞台です。金星は見捨てられたんだけど、独自に食べ物を作り出して反映していくのですが、火星はそれができていない。その食堂(いや、フードなんとか)の主人に橋爪さん、娘2人居ます(松さんと宮沢さん)。人類の幸せをサポートするハイパーというロボットが居て、幸福度はハイパー値という値で示されます。距離や時間を計るための数値が、なんでもかんでも量りはじめて、能力も幸せも、ぜーんぶ数値化される世界です。SFだけど、とても面白いです。荒唐無稽な世界じゃなくって、ちゃんと現実から考えることができるからだと思います。

 ここそこに、そんな風刺もきいてるし、楽しい舞台でした。松さんも宮沢さんも上手だなあ、と楽しんで見ていました。野田さんも50歳をすぎて、メッセージ性がずいぶん明確になってきたなあ、と豪華な舞台を見ながら思います。幸せ度って何さ!?人類の幸福って何さ!?そんな中で、死体を食べつつ、巨乳のお姉ちゃんにうつつを抜かしている橋爪さんがいいです。

 だた、野田さんの舞台、ぶんかむらのシアターコクーンで、これまで何回も見ましたが(えーと、このブログでも、何回もご紹介してます)

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9745.html

 こんなのね。今回、休日の夜公演だっていうのに、立ち見はないし、席もチラホラ空いてましたねえ、うーん、こんなの初めてです。出てる劇評もあんまりよくないけど、アタシ、好きなのになあ。当日券まだあると思いますよ~

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大鍋ロールキャベツ

 今週は、ちょっと忙しいぞという週、まあ、いろんなストック料理があるのですが、冬場にはロールキャベツもしばしば登場します。

 生協の合びき肉冷凍(500g)の大袋、それに、フープロでみじんにしたタマネギとしいたけ、あとはパン粉(あるいはHBのパンの耳をフープロでガーー)を混ぜて、好きなスパイスを入れて具は完成。大きめのキャベツをクルンクルンクルンと剥いていきます。

 私は具は小さめでキャベツの2重3重巻きが好きですが、具たっぷりが好きな男も居るので、いろんなパターンで、キャベツをたーくさん使って、15個-18個くらい作ります。これを鍋にぎーーーっしりつめるように並べて煮ます。基本は薄味のコンソメです。かんぴょうで巻くとかそういう面倒なことはしません。、巻き終りを下に入れて詰めて煮れば、まかないでも全然大丈夫。

 まず、薄味のコンソメで1回、さらにトマト味にして煮込んで1回、ここまでは確実に食べます。それでなくなるときもありますが、もしいくつか残っていたら、ラッキーと、軽くホワイトソースがけにしてチーズを乗せてオーブンで焼いて1回。3回使えればいいなあ、くらいの気持ちです。最後の1回は、あったとしても量が足りないので、野菜とか、何か足して増量することも多いです。こんな使い回し、おいしく煮えたキャベツがいっぱい入っているとはいえ、誰も文句もなく、おいしい、おいしいと食べているグルメじゃない家族でよかったです。

*あれ~!!写真がないっ!

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君のためなら千回でも(上)

君のためなら千回でも 上 / カーレド・ホッセイニ/著 佐藤耕士/訳

 2008年9月25日に同名の映画をご紹介したところ、お友達のCちゃんが、「本を読んだよ」と教えてくださいました。本があるって知らなかった!

 えーと、映画はここね

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post_8659.html

 

 読んでみたいなあと思って早川書房の文庫だったので割りと簡単に入手でき、ずーっと積んでしまいました。やっと読みました。いつでも読める(図書館の本のように返却しないでいい)、軽いから出かけるときに、って思っていると積まれてしまうんですよ。

 やっと読み始めたら、すぐはまります。

映画の記憶がふつふつと甦ってくるだけじゃなくって、とってもおもしろい小説になっています。著者はアフガニスタン生まれ、その後アメリカにわたった人なんですが、アフガニスタンが平和だったときから、ソ連軍の侵攻でメチャクチャになる頃に子供時代をすごしております。それを多分に取り入れた物語です、

 スンニ派(聞いたことくらいはある)でパシュトーン人のアミール(お金持ちでお母さんが居ない)と、その家の召使の子供、ハザラ人でシーア派のハッサンは、大の仲良し。ハッサンとの友情、ウソ、裏切り、そして別れ。

 上巻は主にこのあたりまで。

 子供時代のいろんな気持ち、平和なアフガニスタンの子供たちの様子、父の期待に添えない自分と、父との関係に悩む息子の気持ち。そんなことが、とってもうまく書かれています。

 いやはや、面白い!!そして、イスラムの社会の食べ物とか風習とか、ちょっとしたことが、トルコに行ったときに初めて知ったイスラムのことと少し重なることもあって、そういうのも、そうだったなあ、と思い出します。

 さ、即、下巻行ってみよう!!

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2009年1月29日 (木)

サラエボの花

サラエボの花

 地味な映画です。サラエボの内戦後、たくさんのなくなった人が居て、不幸な体験をいっぱい背負った市民の姿、そして、その中でも生きていくある母と娘の家族を描いています。

 サラエボの内戦のことは、ニュースで知っていたんですけど、街の風景とか、こーんなに寒いんだ、というようなこと、こういう食べ物を食べてるんだ、ということなど、映像から感じる国の姿はまた全然違います。その苦しみも、「収容所で犯されて妊娠した女性の苦しみ」と言ってしまえばそうですが、彼女の苦しみ、そしてうまれた子を憎みたい気持ち、でも泣く赤ん坊を見たら抱きしめたくなる気持ち、親もオットも全部亡くなってしまった中で、赤ん坊を抱きしめていきてきた悲しみと強さみたいなものを、切実に伝えるのは映像で、女優さんです。映像の力を感じます。

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年下の男の子

年下の男の子 / 五十嵐貴久/著

 私の世代がこのタイトル聞いたら、音楽が流れてきます。よねっ?♪

 ということはおいといて、37歳(途中で38歳)、乳業メーカー、広報部の独身女性、もうお局って言われはじめた女性が、出入りの広告会社の契約社員23歳(途中で24歳)と恋愛する話です。14歳年下の男の子。もう、子ですね。大学出たての新入社員ですから、私から見たら、子であります。

 仕事絡みでいろんなトラブルに対処し、そのお礼と称して食事して、意気投合して、ツーカーの仲になっていくんですけど、男性(子ですが)が積極的なのに対して、女性はどうしても年の差を気にして引いてしまいます。20歳の時に、小学校に入ったガキですよ(笑)

 男性はかなり積極的で結婚も考えたい様子、話が合うけど、楽しいけど、将来がある関係じゃないとどうしても考える女性。びっくりしつつ、応援したり揶揄したりする女友達。(まあ、このあたりはあんまりうまくない・・男性作家だからかな)

 もう1人、バツイチで、仕事ができて憧れの部長さん、役員になるとかいう凄腕のナイスミドル、彼女にアプローチしてきます。さて、さて、どうする?片や14歳年下、契約社員、片や、年齢的に釣り合う?役員候補。どうする?っていう小説です。

 何度か書いていますが、私は非恋愛体質で、恋愛願望が特にありません。同年代の友達が「恋がしたい!」と言っても、ふーん、そうなのか、って思う程度で、私の中から渇望する気持ちが全然ないんです。枯れてます。そして、若い男が特に好きでもないし、年下と恋愛している同年代を見ても「いいわねえ」(口では言うこともあるかもしれませんが)たいして思っていません。ふーんっていう気持ち。別に15上でも15下でも同じ反応かな。そんな私でも、彼女を応援したい気持ちになります。マジメに地味に働いて、頭金300万円で3980万円のマンションを東久留米(っていう適度な郊外)に買って、職場と家を往復して、休みの日には、のんびり本を読んでDVDを見て、デートは4年半くらいしてなくって、っていう地味な地味な30代後半、10も年齢が違うくせに、親近感抱いて見ているからだと思います。その彼女を、好きだ好きだという男性が2人も出現!いいなあ!すてき!!

 この小説、映像化してほしいな。ただし、全然美人女優さんじゃなくって、まーーったくオーラがない普通の普通の普通の平凡な、絶対女優さんっぽくない女性が主役。これを美人女優さんがやったんじゃ全然だめ。かわいくもない、そこを歩いていても、誰も注目しない中肉中背普通の容貌(特段、太ったキャラとかもだめ)の女性で、見ている一般人がココロから応援したくなる、そんな映像にならないかな。そういう女優さんってあんまり居ないかも(美人女優が変人を装うのはダメ)。活発でも、キャリアウーマンでもなく、美人でも特段目立つ才能があるわけでもない、ごくごく普通の女性の応援歌かな。そういうのが映像になるといいな。

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2009年1月28日 (水)

レバーペースト

 先日、田舎風パンのところで予告したように、レバーペーストです。田舎風パンのようなガサガサしたパンには、ペットリしたものをつけるのがおいしい気がして、クリームチーズ系のディップとか、レバーペーストが食べたくなります。

 お断りしておきますが(って断る必要もないかもしれませんが)、私はレバーは大大大嫌いです!!死ぬまで絶対にレバーのソテーとか、レバニラ、とか、焼き鳥のレバーとか食べないぞ!!と固く決心しております!誰がなんて言っても、食べないぞ!!

モーレツ実母が好き嫌いを絶対に許さないタイプで、食べなければいけない!!と強烈教育をした結果、死んでも食うものかっ!と思っております(大笑)

 しかし、このへんが軟弱なところで、みっともないのですが、レバーペーストは好きです。新宿中村屋のレバーペストなんて、紀伊国屋に行くとついつい数本買ってきて、冷凍してます。(今、中村屋さんのHPを見てもレバーペースト出ていません。地味な商品なのかもしれないけど、一階の奥に必ずあります。大昔からあるから絶対にあります。おいしいですよ)

 レバーは大嫌いな私がおいしい、レバーペーストは、新宿中村屋さんの600円くらいの腸に入ったレバーペーストと、そしてこれからご紹介する、フープロガーー!!のうちのレバーペーストです。

200812240627000  鶏レバーを買います。それをカットして(変なところは取ってしまう)、冷水に5-10分くらいさらします。バターとにんにく、ベイリーフとたまねぎをしんなりするまでいため、レバーを入れてよーくいためます。ここで完全に火を通してしまいます。小麦粉なんかもちょっと振っておく。ワインをどぼどぼ入れて、煮ます。アルコール分は飛んでしまいます。レバーにもしっかり火がとおりやわらかくなります。そこに生クリームを入れて、塩こしょう、トローっとしてきたら、終わりです。フープロに入れて、ガーーー!!バターも入れてガーーーー!!これで、自家製のレバーペーストです。お好みのスパイスを入れてもいいけど、おいしいコショウくらいがアタシは好きです。翌日、味がまろやかになった頃からおいしく食べられます。

 「アタシ、レバーはちょっと」、というお友達が、我を忘れてパンにつけて食べていらしたり、「この子、レバーは苦手なの」というお子さんが、見るとお皿ごとなめてたりしたこともあるくらい、レバー嫌いも絶賛の、レバーペーストです。ポイントは、レバーの血などの部分を最初にとっておくこと、冷水にさらすこと、あとはしっかり火を通すことかな。 レバーの臭みがなくなって、いい香りのレバーペーストになります。フープロがあれば、ほーーーんとに簡単に、フープロ前10分(冷水にさらす時間は除く、あれは、水を出しておけばいいだけだかから)、フープロ2分でできあがり。おいしい、自家製レバーペーストです。

 有元葉子さんによると、これはフランス風で、ワイン、生クリーム、バターをオリーブオイル、アンチョビ、ブランデーにするとイタリア風だそうです。イタリア風は作ったことがありませぬ。

     内臓加工品ですから、あんまり大量に作らないで早めに食べてね。あと、夏はやっぱり不向きです。

 私はレバー200gくらいで作ります。200gのレバーって200円くらいなんですよ。で、おいしい、パンに合う、贅沢なレバーペーストがたくさんできます。お勧めです!

*フープロといえば、先日、ジムのお友達@新婚さん、にフープロをお勧めしてしまいました。きっかけは、頂き物のお礼にひょんなことから、自家製ゆず胡椒を小瓶で差し上げたら、「すごおおーーーくおいしい!!彼も大喜び!作り方教えて!!」と言われたことからです。「いつもゆず胡椒買ってたんだけど、香りが違う!感動のおいしさ!」なんて持ち上げられて、ついついフープロをお勧めしてしまいました。ゆずと唐辛子と塩だけですから、アタシのワザは何も入ってないんですよ、と種あかし。

フープロって偉いなあ、愛好家の皆様、ガ^―――!!です。レバーペーストもあっという間、おいしいですよ。中村屋さんのもおいしいですけど。

*ちなみに、うちのオットは、私の作るもので、既存製品よりおいしいから、売れるぞ、というものが3つあります。たった3つかよ!と思わないでもないけど。1)ゆず胡椒、2)レバーペースト、3)甘夏ママレード です。あとは売れないってことなの!?って言うと、まあ、買ってもたいした違いはないそうであります。アタシは、味噌もピクルスも、梅酒も十分売れると思うんだけど!!と抗議すると、あわてて「もちろん、何でもおいしいけどね」と機嫌を損ねないように、損ねて食いはぐれないように取り繕いますが、本音はたぶん、3つが売れる程度と思っているんだろうとバレバレです。パン類なんていろいろ作っているけど、まあ世の中においしいパンいっぱいあるしね。なーんだよ!でも、この3つは買う製品より格段においしいというお墨つきです。ほんとかなあ。どれも私の技ではありません。フープロさまさまでございます。ありがとう>フープロさま

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東京の俳優

東京の俳優 / 柄本明/著 小田豊二/聞き書き

 俳優の柄本明さん、今年還暦だそうです。その記念に出した(といっても本人はしゃべっただけ、小田さんという人が聞き書きしています、ちなみに小田さんは、秘法の方です)本です。彼が銀座で生まれて(意外!)東京で、ずーっと育ち、工業高校出て就職し、それから演劇に入っていくところ、あれやこれや、自分の面白いと思うことをやり続けている姿が、彼の力の抜けた、気負わないしゃべりで語られています。

 私が初めて、柄本さんを見たのは、つかさんの舞台「蒲田行進曲」の初演。ヤスが柄本さんでした。小夏は根岸さんね。この本で見ると、それは昭和55年だったそうです。ひゃーーー!!変な、でも、すごく魅力的な役者が出たなあ、と思っていました。彼が32歳くらいの時ですね。

 その後、大原麗子さんの主演の夜10時台のドラマに出て、セリフは「ママン」だけ。あれからテレビに出るようになったなあ、と思っています。変な仕事しないで、いい役者さんで居て欲しいなあ、と思っていたけど、仕事いーーーっぱいしてほんと何でもしているように見えるけど、いい役者さんで居続けてすごいなあ、と思う人です。家が近所なので(彼の息子さんは下北沢保育園出身ですから、あ、すでに俳優さんですね)、しばしばお見かけしますし、自転車乗って、ふらふら、犯人みたいに見えますけどね。

 その彼が、いろんな役者さんを見て、すごいなあ、と書いていたり、ちょうどこの本の中身をしゃべっているときは、95歳の新藤監督が撮った学校の先生役をやっているときだったらしくその話題もあります。

 役者っていうのは「檻」があって、その檻を自在に出入りできる人なんだ、と言います。檻?見られるという立場の檻(動物園みたいですよね)があって、その中に居ると、何でも見られることを意識する。でも、檻は自分でなくしちゃうこともできる、それがすごい役者さんなんだな、と書いていて、そのいろんな説明がなーるほどおおお、と感心します。力の抜けた演技、迫真の演技たって、全部見られることを意識しているわけです。でも、その意識だけではやっぱりだめ、檻をどこまでとっぱらえる役者さんになれるのか、なのかな。そんなことを考えながら、読みます。

 彼と彼の作品をいくつか見ているので、面白い本でした。

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2009年1月27日 (火)

ミニバケット

 レバーペーストを作ることにしたので(明日、ご紹介予定)、となると、バケット風なパンにつけてつけて食べたいなあ、と思います。あ、レバーは流水で匂い消し中なのだ。あのフランスパン風のバケットにレバーペーストって合うでしょ?

 バケット、まあ細長くしてしまえば、というわけでもないでしょう。やっぱり皮が違うよね。ということで、強力粉に少し薄力粉をまぜてHBで生地を作ってもらいます。あとは、ちょっと霧吹きしたり、外側だけ最初高温で焼いたり、中はあとからじっくり長時間やいたりしてミニバケット風に挑戦してみました。こーんな感じ。200812211326000

 うちの大学生、「最近、こういうのがかーちゃんのブームなの?」「普通のパンは出てこないねえ」なんて言ってます。バケット風、まだまだ工夫の余地ありです。皮のパリっとさが、まだいまいち。まあ、ぼちぼち工夫してみましょう、というわけで、ミニバケット風のパンです。

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エイジハラスメント

エイジハラスメント / 内館牧子/著

 内舘牧子さんの小説です。

 ヒラリーさん(女性の方ですね)が大統領候補として、オバマさんと最後まで戦って負けましたが、そのときにこう言われました。

「知的であると同時にセクシーで、母親であると同時に自立して、美しく安心でき、モラルがあって、現代的で常に若々しく…  男性候補では決して求められないことを求められている」と。

 そう、これがエイジハラスメントなんですよね。

 女性であれば「若く見られたい」ということを考える人って多いですよね。どうして?若く見られたほうがいいの!?いや、男性でもそうかも。若い方が加齢した人より、価値がある、という前提があるからじゃないかしらね。

 若さは、老いよりもプラスの価値、それをより女性に求める、っていう図式があるからでしょうね。最近、40代、50代向けの雑誌なんかがいっぱい出てますけど、女は40代から(あるいは50代から)、成熟した魅力、おちついた美しさ、とか、なんだとか、いっぱい言いながらも、 しわを隠し、しみをつけない、若い肌でいるための工夫とかも、一緒に打ち出していますよね。

 やっぱり老いの象徴である、肌の老化は、美しくないって認めているわけですよね。中身はおちついて、成熟して40代、50代であるのをなんとか認めても(そっか!?)、外見はできるだけ若い方がいいっていう感覚なのかしらね。で、ほんとに中身は40代50代がいいと思っているのかしら?それは変えられないからなんじゃないの!?っていううがった見方もしちゃいます。

 そのくらい、年齢とか若さって、妙なこだわりがありますよね。

 もちろん私もあります。若く言われて「20歳の子供!?見えませんね」と言われれば、お世辞とわかっていても、悪い気持ちはしないです。「お孫さんがいらっしゃってもいいんじゃないですか」と言われるより、ずっといいでしょう。自分の中でも、ちゃんと若さを価値として思っている気持ちがあります。たるんだお腹や、背中の線は、いやだなあ、と思ってトレーニングしよっかな、なんて思います。

 若さはバカさに見えることもあるけど、負け惜しみも入っているかもしれないし、見た目はオバサン臭いより、若い方がいいかな、なんて思うことも事実です。

 でもね、もう一度20代に戻れるってもし神様が言ったら、戻るかっていうと、あのバカさ(自分のですよ)はちょっとなあ、と思います。一度やったからいいかな、と思わないでもない。自分の年を隠したくないし、そのまま受け止めたいと思います。そういう中途半端なところに居ます。

 小説としては、ごくごくありきたりの終わり方で、それが根本的なことかなあ、と疑問を持たないでもない終わり方になってますが、年齢=AGEということを改めて考えてみる小説です。

 あなたは、自分の年を、隠しますか?声高に叫ぶことでもないけど、普通に年齢を聞かれたら「いくつに見える?」なんていわないで「48です」といえる人間でありたいと思います。

*年齢の質問に対して、「いくつに見える?」って言われるのが一番いやです。少し実年齢より若めに答えてあげるのがもっとも喜ばれる回答だろうな、と予想はつくのですが、あまりにも大きく下回るのも返って失礼かな(バカにしている?幼く見える?と思われてもなあ)と考えたりします。年齢だけじゃなくて、余計なことを考えさせる、こういう問いは辞めたいと自分では思っています。年齢を聞かれたら、ちゃんと答えたいです。

 さてさて、年相応の中身の人間であるかどうかを問われることになりますね。中身を磨いて、ココロを磨いて、ちゃんと答えよう、48歳!文句あっかっ!(大笑)

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2009年1月26日 (月)

バナナアーモンドタルト

 先日、ブルーベリーのタルト風を生協のパイシートで作ってみて反省しました。パイシート、パイを作るにはたしかにすぐれものだけど(パイ皮を作るのは結構手間がかかるから)、タルト風にするには、もったいないんじゃないか?だって、タルト台ってとっても簡単なんだもん。

 リーマンショックから、不況風が吹き始め、不況に打ち勝つ倹約法とかなんだとか、言われることがあります。倹約法とか生活術って、実は苦手で、倹約倹約ってうまく暮らせないし、細かい収支の把握も苦手なんですが、一つだけ思うのは、「消費を楽しみとしない生活を工夫したらどうだろうか?」と思うのです。本当に楽しいのは、「消費する」ことじゃないんじゃないか、と思うのです。今の日本、特に都会は、すべての雑音が、買って買って買って、こうすればお得お得お得お得!、これを買えば(あるいは消費すれば)素敵素敵素敵!!っていい続けている社会のような気がするんです。買うこと、消費することに対する欲望だけが、ものすごく刺激されて、それを満たす場合だけが王様で居られる瞬間だったりする。家にものが足りなくって、困っている人は少ないのに、「ボーナスで何を買おう」「今度は何を買おう」「何を買ってあげよう」「何を買ってもらおう」ばかり考えるようなことが多い日々。くだらねーと思いませんか?買うこと、消費することになんの喜びが?何の意味が?作り出すことの方がずーっと工夫して、考えて、面白くって、充実して、楽しくない?そういう楽しみをもっともっと楽しみたいです。

消費することが、楽しい!!ということ自体を変える、その方が喜びも大きく、不況だとか収入減だとかにも打ち勝てる、工夫すれば、いろんなものが自分で作れる、作る喜びもある、楽しみもある、エコだしね、そんな風に考えてみたらどうでしょう?

 と大げさに考えると、パイシートは、パイのときにしよう、タルトのときには使わないようにしよう、そして簡単なタルト台を工夫して、できれば、簡単なパイ皮も考えよう、と思うのです。話、でかいところから卑近すぎますけどね(大笑)。

 200812202254000 タルト台は、実はとても簡単です。フープロで3分です。まず、小麦粉カップ1杯くらいを入れて、塩をひとつまみいれてガーー!!(塩はしばしば忘れます)、そこに卵の黄身1つ、バターをサックっと入れて、ガーー、これでフープロの中で生地がまとまってしまいます。卵の大きさにもよるので、まとまらなかったら粉ちょっと足せばいいし、固そうでボソボソしそうだったら、冷水をちょっと入れればOK,フープロの中で生地がまとまってきたら、終わり。ラップの上にポン、とあけて、くるんで冷蔵庫で最低1時間、ご都合によっては、翌日までお休みしてもらえば終わりです。あとは、これをパイ皿の上で、手で伸ばして(お休みした後の生地は扱いやすくって、手で伸ばせます)、タルト生地のできあがりです。

 今回は、バナナショックからすっかり回復して、お値段も落ち着いたバナナを輪切りにして、それにいつもの万能フィリング(卵、生クリーム、砂糖、洋酒)に、さっきのタルト台に使った卵黄のあまりの卵白をくわえて、アーモンドスライスを振りちりばめて、バナナアーモンドタルトにしました。

 タルト台、作れば3分なんですよ、面倒がらずにやりなさい>ジブン!

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カイシャデイズ

カイシャデイズ / 山本幸久/著

 山本さんは、えーと、2007年12月11日に「美晴さんランナウエイ」をご紹介した方です。

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_1d76.html

今度は、ガラっと変わって、ある店舗の内装などを手がけるココスペースという従業員100人弱の会社の話。各章がそれぞれ会社の営業だったり、係長だったり、新人だったり、経理のベテランだったりの登場人物が語る形で、サラリーマンの仕事を書いています。

 彼らは、たぶんサラリーマン(またはウーマンですが)として括られる普通の勤め人なんだと思いますが、やっている仕事はそれぞれ全然違います。そして、人事異動があれば、それは変わってしまいます。キャリアアップ?とか、専門!?とか、きっと彼ら(架空の方ですが)に聞いても、はあ!?って言われると思います。私はココスペース(架空の会社です)の、営業部、あるいは経理部に勤めているだけです。っていうかな。それでも、各仕事をきちんとやって、顧客のことを考え、社内の人のことを考え、それぞれが、それぞれの立場から、工夫して問題をみつけては解決しようといろいろ苦労しています。そんな普通の働き方が、ちゃんと評価され、ちゃんと仕事をしている人がいっぱいいるから、会社って回るんだと思います。専門とか、キャリアとかばっかりじゃない、普通の働き方をちゃんとやっていることが大事なことって、いっぱいあるんじゃあないでしょうか。

 この人、働くっていうこと、カイシャ勤めっていうことを、ちゃんとわかって、ちゃんと事務の若い女性の一人一人も見ているなあ、と思ってうれしい気持ちになる、そんな本でした。

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2009年1月25日 (日)

田舎風くるみパン

 あたたかい季節はずーっと白いパンばっかり焼いてたんだけど、寒くなって、トロトロしたシチューやスープと食べるようになると、妙にガサガサした田舎風パンが食べたくなります。そんなときは、グラハム粉(全粒粉)や、ライ麦粉を投入します。量は少しでいいです。あんまりいれると、さすがにほんとに田舎パンになっちゃって、ふくらみも悪く、固くって喉越しが悪い。量らないけど、普通の強力粉を入れて、あと数十gくらい足しておくだけ。あとは、普通にHBでこねてもらって一次発酵。

 でっかい一つでもいいし、適当に丸めてもいい。田舎風なので、妙に綺麗に成型する必要はありません。と言い訳して、実にどかんと、オーブンに置きます。十文字に線くらい入れてみましょうか。くるみとかレーズンとか入れてもいい。今回は、生協の無塩くるみ、ローストもしてない、塩も振ってない、ホントにくるみそのままっていうのがおいしいので、適当に入れます(HBの段階でいれても混ぜてくれます)。オーブンで二次発酵して、焼くだけ。200812162320000

 朝、まだうす暗い時に、トローンとしたあったかいシチューやスープと、ちょっとガサガサ度のあるパンで朝ごはん。なんだか冬場に食べたくなるガサガサのパン。ガサガサ度はお好みで、適当に粉入れればできます。クリームチーズ系のペーストを塗ってもおいしいです。そうだ、こういうパンにはレバーペーストもいいなあ、なんて考えます。

粉ふきかげんも、なんだか田舎風ですよね。

レバーペースト食べたいな、いいレバー売ってるかな。

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ぐるりのこと

ぐるりのこと / 梨木香歩/[著]

 梨木果歩さんのエッセイです。「考える人」という雑誌に連載されたものだそうで、8編のエッセイが入っています。彼女が、モノゴトをきっかけに(旅だったり、とても日常的なできごとだったり、ニュースだったり)考えたことを、すーっと書いています。ただ、○→△って思った、というのじゃなくって、なんていうか、ひたひたひたひたひたひたひたひたって、歩いているように、つまり走ったりいそいだりしていない、でも、とまって捨てたり、歩くのをやめたりしていない、ゆっくりだけど、同じペースで進むように、考えて続けているというのが、とてもよくわかります。

 ○…・→○○…・・→○○○……→○○○○……→△○○○…→△△○○

っていう具合に、結論はいそがず、ひたひたと考え続けているっていうところでしょうか。

 8つの短編のうち1つが、偶然にも彼女がトルコ旅行をしたことをきっかけに書かれており、コンヤっていう町、そしてモスクを訪れ、イスラム教の信仰を持つ人に出会ったこと、そこで考えたことが書かれています。私は今回、コンヤという町には立ち寄っていないのですが、トルコの町の喧騒、モスクの雰囲気などが思い浮かぶので、彼女がトルコ旅行で考えたことが、とてもよく感じられ、楽しめるエッセイでした。

 私の同僚に数年前の9月(つまり私がトルコに行ったのと同時期)にトルコに旅行に行った人が居ます。私の帰国後、彼女と共通の話題であるトルコ旅行について話をしたのですが、8日間の全食事ツキツアーでトルコ旅行をした彼女と私の印象や、面白いと思ったことが大きく違っていました。

 たとえば、彼女は、9月がラマダン(断食)期間中だということを知らなかったし、旅行中全く感じなかったそうです。観光客用のレストランでは関係ないんですね。そして、地元の方とお話しないし。また、イスタンブールで香辛料の量り売りをしているのや、ドライフルーツを量って買うようなところは一度も見なかったそうです。うーむ、お土産屋さんにはないからなあ。食べたものについても印象が違って、レンズマメのスープは一度も食べてないみたいな一方、キャベツのたいしておいしくないサラダが毎回出てきてイヤだったといいます。私はそういうサラダを一回も見ませんでした(コース料理を頼まないからなのかもしれない・・彼女はメニューも決まっているツアーなので)。

 一方、さすがツアーなので、すごく多くの町を回って、見た遺跡もはるかに多いようです。「頭の中でごちゃごちゃになっちゃったけど」とはおっしゃるものの、私の倍くらい見てますね。私は12日も行ったけど、とてもとてもそんなに回れなかったです。トルコって広いんだもん。で、ちゃんと日本語ガイドがついているので詳しく説明を聞いていらっしゃいます。私がいいかげんに理解していたり想像していることを、非常に詳しく説明を聞いています。すごいなあ。同じ時期に似たような場所を旅しても、全然違うなあ、と思ったのでした。

 話は飛んで長崎です。長崎はいま、教会群を世界遺産に登録しようといろいろ活動をしています。

 http://www.pref.nagasaki.jp/s_isan/

 県内には古い教会が点在していて、それが非常に地元の生活に密着した形で残っています。さてさて、世界遺産登録はいいですが、これはどれだけの観光資源となりうるか?という点です。この点について、まだまだ「世界遺産として有名になりさえすれば人が来るだろう」というスケベ心が長崎の観光業者にあるように思います。確かに、世界遺産登録されれば、ツアーなんかも企画されて、一定程度の人が来るでしょう。でも、それは、そういうバーゲン時期に「一度行ってみたいね」っていう層が文字通り「一度」来るだけでリピーターにはならないし、一度が終るとその後は閑散として、設備投資したホテルやお土産屋さんが潰れていく、という姿なんじゃないかと思うんです。古い教会群、建築的にも文化的にも他地域にはないものだと思うのですが、3-5個みたら、それ以上、いっぱい見たい、何度も見たいという人はマニア(建築?宗教?スタンプコレクター)だけでしょう。そこに、何度も見たいと思わせる魅力、ここへ来て、何かを感じることが、来る人の心をひきつけなければ、何度も来ないでしょう、そういう何かを提示できなければ、世界遺産登録は、長期的な集客をもたらせないのではないかというのが、私の見方です。

 

 翻ってトルコです。今回のトルコ旅行、私はカッパドキアのハイキングも、イスラム文化も、イスタンブールのごちゃまぜの喧騒も、おいしいドライフルーツや野菜も、豆腐のようなチーズも、とても楽しかったし、また行きたいと思う地です。カッパドキアも、まだまだ歩きたい、登りたい岩、登ってどんな景色か見たい、夕日も朝日も見たい、と思います。あのごちゃまぜの喧騒の中で、たべるサバサンド、豆腐のようなチーズ、顔の濃い人たち、をまた味わいたいと思います。それは、めずらしい遺跡を一度見て、知識を得た、という喜びとはまったく違う、そこの空気を楽しみ、人の生活を感じて、へえ、へえ、と驚き、楽しむ喜びです。それは、一度見たからいいや、はい次のところ!っていう気分とは異質のものだと私は感じています。

 梨木さんのエッセイの中の旅で、彼女が感じていること、考えていることを私自身の旅の思い出と重ね合わせながら、そんなことを考えています。私にとっての旅は、そういうもので、これからもそういう旅を、もちろん近場でも、海外でもし続けていきたいと思っているのです。

で、この本、8編のうち、トルコのことは1編だけです。もちろんとても楽しく読んだのですが、他のエッセイも、少しとっつきが悪くて、読みにくいものもあるんですけど、彼女のひたひたひたひたっていう考えいく思考経路をゆっくりたどっていくと、なかなか面白いなあ、と思えます。これまで私が読んだ梨木さんとは、また違った梨木さんがいました。

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2009年1月24日 (土)

マリア・カラス最後の恋

マリア・カラス 最後の恋

 オペラ歌手のマリア・カラスが、最後に来日したのは、確か1985年か1986年です。もちろん、私は生で聞いたことはないのですが、当時、私が習っていたピアノの先生が(20年くらい習っていた人で、私の長年のピアノ修行が続いたのはこの人のおかげとしかいいようがない恩師です)マリア・カラスの公演に行って、大衝撃を受けて、1ヶ月以上、そのことばかり話していたので、はっきり覚えています。はーーー!!そんなにすごいのか、と知り、映像が流れるたびに見ていて、すごい人だなあ、と思っていました。

 彼女の映画で、「永遠のマリアカラス」という映画があります。年をとっていく悲しさ、孤独、そして再び情熱を取り戻す彼女の姿がとても印象的な、いい映画でした。調べたら2002年の映画ですね。たしか新宿の映画館で見た記憶があります。この映画は、オナシス(あの石油王のオナシスさんね、ジャクリーン・オナシスの死んだ夫さん)との恋愛、彼の死の後、失意のドン底にあるマリア・カラスからストーリーが始まるのですが、そのオアシスとの恋を描いたのが、今度の映画です。

 貧しい家に生まれ、歌うことで生計を助けてきたマリアが、オーディションで見出され、世界の歌姫になったころにオナシスに出会います。両者とも既婚、自分の離婚、彼の離婚、妊娠と流産、歌姫が、家族を持ち、子供を持ち、普通のお父さんとしてオナシスが家に帰ってくる家庭を望んだのに、かなわなかった悲しみ。天才で、神様からたぐいまれな喉をもらったからこそ、得られなかった幸せがあります。誰もが、彼女に子育てより、歌うことを期待するのです。薬漬けになって苦しみ、孤独と戦う姿がかわいそうです。神様はあの声をくれたんだけど、でも、彼女に心休まる日常をくれなかったですね。彼女を理解して支えてくれるのが、長年の付き人だけっていうのも、淋しいです。そんな映画です。

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密やかな結晶

密やかな結晶 / 小川洋子/[著]

 小川洋子さんの、とっても上質な小説だなあ、と思って読みました。彼女の作品は、いくつか読んでいるんですけど(で、いくつかすでにご紹介していますが)、文体はあくまでも静かで、登場人物も激しいタイプの人は少ないんです。これもそうです。出てくる人は概ね、穏やかで、いい人が多いんですが(秘密警察っていうのが出てきて、こちらは、穏やかでもないし、いい人でもないのでしょうが、秘密警察という団体だけで、個人はまったく浮かび上がってこないんです)、ちゃんと芯があって、思慮深くって、いろんなことを考え、感じています。ちゃんと人間に見えます。

 ある島という閉鎖された空間で、いろんなものが少しずつ「消滅」していきます。その物の存在そのものがなくなるというだけでなく、その物の名前も、人間がもっている、その物の記憶も、消滅していくのです。ただ、記憶がなくならない人がわずかに居て、そういう人は秘密警察が連れていってしまいます。もちろん、消滅したはずのものを隠してもっている場合もです。

 リボン、エメラルド、ハーモニカ、絶対に必要というわけではなくいけど、生きるための最低必需品じゃないけど、美しいもの、夢のあるもの、いろんなものが次々と「消滅」していきます。さらに、徐々にフェリーとか、カレンダーとか、必要なものも消滅していきます。本も消滅し、小説を書いているお嬢さんは、文章っていうものが理解できなくなっていきます。

 

 人間にとって必要なものって何だろう?島(という限定的な暮らし)の中で、どうしても必要なものって、食べ物とか家とか、そういうものだけなんだろうか?本もエメラルドも、リボンも、香水もなくてもいいもの!?現代のあまりにも、過剰な物に囲まれた生活がある現実の中で、もう一度必要なこと、物ってなんだろう、と見回します。香水なくても、生きていかれるけど、じゃ、なくてもいいんだろうか?

 小説家のお嬢さんは、消滅されずに記憶が残る(だから秘密警察に狙われる)編集者を家の中に匿います。自分は、どんどんいろんな記憶をなくしていくのに、編集者はちゃんと覚えているんです。彼が覚えている、ということで、物は完全に消滅しないんです。でも、彼女と島の消滅は、どんどん多くのものに広がります。

私は、「物」にすごくこだわっていくのが苦手で、どこか嫌っています。物なんて、結局は物のゴミじゃん、って思っているところがあります。うーん、物が嫌いっていうか、消費行動のみに喜びを見つけることが簡単になっている、今の仕組みが嫌いなんです。物を手に入れる喜びとか、所有する喜びに、満足する自分が嫌いなんだと思います。そういう一方、物を作り、楽しみ、暮らしていくことが人間の豊かな気持ちにもなることもよくわかっています。物ってなんだろうなあ、大切な、なくせないものってなんだろうなあ。そんなことを考えながら、静かな世界を楽しむ小説です。

消滅は、だんだん身体にも及んできます。左足が消滅します。でも、なんとかなるもんです。あれ?そうなの?そしたら、最後まで必要なのは、心臓だけ?あれれ?という小説です。 最後の終わり方は、ちょっと不満です。じゃあ、どうやって終らせればいいかというと対案がないんですが。

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2009年1月23日 (金)

蕪と麦の豆乳スープ

 冬の蕪が大きくって、お安くっておいしい季節になりました。浅漬けにも、味噌汁にも、鍋物にもシチューにも蕪っておいしいなあ、とよく登場します。大束で100円!なんてあると、おいしそうだなあ、とせっせと買うのですが、こういうときに限ってやってくるのが実母便。あー、蕪がいっぱい。キッチンが蕪だらけになりました。

 200812240627001 そうなったら、朝ごはんにも蕪です。蕪の葉っぱも入れて、水分ちょっとで蒸し煮にして、豆乳のスープにします。寒いまだ暗い朝ですから、ちょっととろみがあった方が暖まるような気がして、麦(生協の押し麦、これ一袋買うと安いので大量にあるのよね、せっせと消費中)も入れて、とろーんとさせます。牛乳でもいいけど、なんだか和風かな、と思って豆乳にしてみましたが、微妙に和の雰囲気でいい感じ。大きな束が朝ごはんで消えていきます。まだ、いっぱいの蕪!

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果てしなき渇き と 平等ゲーム

果てしなき渇き / 深町秋生/著

 地方で、本屋さんに入って、2-3時間、楽しめるミステリーを買って、東京に帰ろう、というときに手に取りました。「このミステリーがすごい」大賞の、第3回の大賞受賞作品だというので、楽しめるかなあ、と思って手にとったんです。

 でもねえ、ダメだった。これって、すごいミステリーなのかしら?部屋に麻薬だの、なんだのを残して元妻のところにおいてきた高校生の娘が失踪したという、ヤメ刑事(現、警備会社勤務)が娘を探そうとする、という導入で、高校生の間の問題、組ヤクザとの関係、そして娘がほんとはとーんでもないビジネスに手を染めていて、同級生には自殺者も出ていることが暴かれてくる。悲惨な高校生の状況、同級生や仲間をひどい目にあわせる手口、いろいろ描写が細かかったり、怖かったりするけど、すごく暴力的で、大人が誰も思慮深くなく、アホみたいに見える。1人として、ちゃんと人間を描いていない。で、やることだけがエゲツない。これで、「このミス」大賞!?なんだよ、くだらねーー!!とポイして帰った本でした。あーあ、時間とお金のムダだったわ。

平等ゲーム / 桂望実/著

 つまんねーー!!という本もあるけど、ひゃーー面白い!って思う本があるから、本巡りは辞められない。時間とお金のムダだったなあ、と思うこともあるけど、うひゃうひゃ、1000円くらいで2時間、こーんなに楽しませてもらって、あんがと!というのもあるので、救われると思うのが、これ。

 桂望実さんの最新作。えーと、桂さんは、一時期何冊か集中的にご紹介してます。

(えーと、2008年の2月頃ですね)。織田さん主演で映画になった県庁の星の作家さんですね。

桂さん、面白いのも、うーむ、イマイチ!のもあるけど、これは、結構面白い。鷹の島っていうすべてが平等!!っていう崇高な目標のもとに1500人くらいのユートピアを作っている島を想定し、そこで人口をある程度維持するために、人口減少に対しては、内地の人を勧誘することで、人口を一定量にしている、その勧誘員の人を中心に話が展開します。

 ほんとの平等って何?仕事も平等っていうことで、4年ごとに仕事が抽選で決まる(2年で半数が入れ替え)、家も所得もぜーんぶ公平。大事なことは投票で全部決まる。一度離島した人が、帰島したいという帰島申請が出た場合、それを認めるかどうかも投票できまる。すべてが平等!ユートピアでしょ?

 っていう話です。仕事にむいてようがむいてなかろうが、全部抽選。これは得意なんだけどなあ、と思っても4年で抽選。そして、人間が介在するので、どうしても、不正とか、袖の下とか投票で決まることに対する事前工作が発覚。あれ?ユートピアだったんじゃないの?絵を書きはじめることで、人間の悪意っていうものを知るようになった、生粋の島っ子の勧誘員が疑問を持ち始めます。平等って?ユートピアなの!?

 そのあたりが、もちろんフィクションなんですけど、上手いです。

 うふふ…格差社会とか、あれやこれや言われているけど、じゃあ、平等社会ってどうよ!というキョウレツなメッセージですね。

 うふふ・・読んでいろいろ考えてくださいまし。

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2009年1月22日 (木)

ひき肉カレーと印度の味

 ひき肉のカレーで、香菜のカレーというのを何度もご紹介してます。香菜、つまりコリアンダー好きにはたまらない一品で、コリアンダー嫌いにはたぶん地獄の一品です。お友達のIさんは、これにセロリも入れて、コリアンダー&セロリカレーにしていると伺い、セロリも大好きなので、さっそく取り入れさせていただき、アタシには至福の一品となっております。

 うちの大学生、セロリは大好きですが、コリアンダーはさほど好きじゃない、といいます。わざわざ買って食べようとは思わないなあ、だそうです。もちろん入っていれば食べますけど、そんなにたくさん入れないでくれたほうが、オレ的にはうれしい、くらいのものだそうです。コリアンダーの在庫がないとき、セロリと他の野菜で、ただのひき肉カレーをします。フープロで、たまねぎ、セロリ、ピーマンなど、冷蔵庫の半端野菜をガーーっとみじんに。あいびき肉といためます。ナスもみじんでもいいけど、揚げナスを乗っけるのもおいしいです。

 200812190827000 こんなときに出してくるのが、「印度の味」の瓶詰め。以前、この瓶詰めを知るまでは、オレンジの瓶詰め(名前忘れた)を時々買ってたのですが、川津さんの本でこの瓶詰めを知って、一度買ってみてから、こちらに転向しました。ほどよくスパイスが入っていて、でもクセはあんまり強くなくって、便利なカレーペーストの瓶詰めです。この瓶を一瓶入れて、この瓶2杯の水またはブイヨンなどを入れて味付け。あとは適当にガラムマサラとか、トマトなんかを入れて10分でひき肉カレーのできあがり!

 ナスは揚げるとおいしいけど、手抜きで焼きなすにしちゃいました。印度の味、ありがとう!

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ダブル

ダブル / 永井するみ/著

 短編集を読んで、長編を読んでみたいと思った永井するみさんの長編です。

 自分の家族、自分の家庭はとーっても大切にしているのに、それ以外となると、ちょっと暑苦しいとか、声がきんきんして耳さわりだとか、歩いているのが気持ち悪いとか、たいしたことないことで、その人が「居なくなればいいのに」って思うことってありませんか?

 居なくなればいいのに、まで思わないけど、やだなあ、って思うことくらいありませんか?いろいろ思われることを恐れず言えば、私はあります。たとえば、あんまり頻繁に来ない路線の急行に乗りたいのに、エスカレータで広がって立ってて、いそいでいる人のジャマをしておしゃべりに余念のない人、あーあ、こいつのために乗れなかったよ、って思うとき。これに乗れれば終電間に合うのになあ、という電車だったりすると、アンタのおかげでタクシー(それも結構混んでいて並んだりする)じゃん!!おい!って思いますね。彼女(または彼)が、楽しいおしゃべりの時間なのねえ、なんてやさしく思えないこと、多々ありますよ。自分だって、そういうときがあるかもしれないのに、そんなことは、スコーンと棚の上にあげて、あーーっ!じゃまくせーー!って思いますもん。だからって、その人を殺そうとは思わないですけどね。

 

 なんか、その程度のことで殺されちゃったら、私もあちこちでうるさい、ジャマくさいことしているでしょうし、不用意な発言もしているでしょうし、命がいくつあっても足りないなあ、と思う。でも、逆の立場だったら?誤解されるかもしれないけど、どこか、ある意味すっきりするかもしれないですよね。怖いけどね。頭くることもあるし、うーんざりするヤツもありますからね、居なくなってくれたら、すっきりするかも・・えっ!

 とそんなことを考える、妙に怖いミステリーでした。

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2009年1月21日 (水)

むし白菜のゆずしょうゆ味

 白菜を大量に蒸す(あるいは火を通す)っていう技は、でかい白菜が重なってゴロゴロある時、それをはかすのに便利なワザで展開もきくのでベンリなワザです。カサも減りますしね。

 蒸し煮にしてあとはクリーム味などつけて、朝ごはん(我が家はHBのパンですから)のおかずにしてしまうという手、トマト味にしてスープにしてしまうという手もよくつかいます。   

豚肉を重ねて蒸してもいいですね。

下の方は豚肉と重ねて蒸して、辛味ダレをかけて食べる用、上の方は白菜だけ、その白菜だけを取り出して別に使っちゃえば、その日のメインと、別の日の白菜おかずができちゃいます。蒸して鰹節にポンズもおいしいし、からし醤油もいいよね。蒸した白菜の甘みがおいしいです。といっぺんに丸1個くらい蒸しちゃうときがあります。200812141944000

ゆずのある時は、ゆず醤油味にして冷やしておきます。ゆずの絞り汁をちょっと入れて、だし味とうすい醤油、あみえびなんか入れてもおいしい。にんじんを極細スライサーで加えてもきれい。それにゆずの千切りをちらして、容器に入れて冷蔵庫。夕飯の強い味方になってくれます。 こってりおかずにもさっぱりした冷たい野菜なんていうのがおいしいです。白菜、片付いてうれしいです。

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傷つけ合う家族

傷つけ合う家族 ドメスティック・バイオレンスを乗り越えて / 藤木美奈子/[著]

 著者の壮絶な半生記です。

 この本は、彼女が女子刑務所の刑務官をしていたことがあって、その体験をつづった本を書いていた著者が、本の最後に自分のことを一部書いた部分があったところから、注目されて、彼女がDV(義父からの性的暴力、逃げるようにして結婚した後のオットからの暴力)の被害者で、そこから逃げて、乗り越えていく姿を書いています。ほとんど同年代なんですけど、こーんな生まれと育ちがあるのか!と思うくらい、高度成長期の日本での、その恩恵に全くあずからない生活をずーっとつづけ、強くなりたいと打ち込んだ柔道で知り合った10歳上の先輩と、家族から逃げるように若くして結婚したのに、その男の暴力、でも別れようとは全く考えられない、自分が悪いのだ、自分がもっとちゃんとすればという精神構造、そこから立ち上がっていく姿、新しい出会い、母親とも葛藤、いやいや、きつい人生です。そして、今は、そういう立場にある人を助ける活動をしている彼女です。

 DV、目に見える殴るとかケルとかの暴力だけじゃなくって、言葉でのDVや、何かをできないように押さえつける(例えば、外出できないようにするとか)もDVっていいます。言葉とか、あるいは何かをガマンしあうこととかって、1人で暮らしているのでなければ、必ずいろんなことがあると思うのです。DVって難しいなあ、って思います。親が子にすることだって、親っていう権力のある中で、「こうしなさい」あるいは「こうしちゃだめ」っていうことがいろいろあります。それぞれの家庭のルールもあるでしょうしね。

 この著者の義父やオットからのDVの体験、母も知っているのに放置してる、それは母からの間接的なDVでしょう。そして、彼女自身はもちろんものすごく辛くて、たいへんで、それを乗り越えるのに、大変な思いをしているんですけど、この本を読んでいると、オットだった人(もちろん暴力を振るうのは、ひどいんです、わるいんですけど)の悲しさ、義父だった人の悲しさ、そしてそんな男と居るしかない母の悲しさ、決して許されることじゃないことはわかってますが、そんなする人の悲しさも、感じます。人間って悲しいなあ、と何度も何度も思う本。そして、強いなあ、すごいなあ、人間って、とも思う本。

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2009年1月20日 (火)

パパブブレ

 会社の同僚が、「うちの近くで人気の飴なんです」ってとーってもかわいい飴の袋を持ってきてくれました。いや、トロピカルな果物なんかを模した飴で、すごーーーくかわいい!!聞けば、中野の新井薬師の近くの飴屋さんで、最近人気だとか。スペインとアムステルダムと、ここにしかない(!)というところだそうです。中野に用事があって出かけたので、行ってみました。

 スペインに料理の修業しに行った方が、バルセロナで飴技術に出会い、すっかり虜になって飴技術を習得して帰国し、始められたお店だそうです。へえ、へえ。

 えーと、HPはここね、すごくかわいい飴が並んでいます。新井薬師商店街(といっても中野から6-7分かな)、大人気で結構人も多いです。

http://www.ntv.co.jp/burari/060225/info06.html

(お店のHPは、なんだかながーいデザインが動いてイライラしますので、ご紹介のページをのせました、辛抱強い人は、この中でご紹介されているお店のHPを見てください)

 私、日本の飴技術って結構優れていると思っています。浅草や、地方でも、老舗の飴屋さんがあって、きれいな模様の飴が小さい袋に入って売っているのを見ます。いわゆる金太郎飴で、長い飴を作ってカットすると同じ模様の飴ができるっていうタイプです。日本のもきれいな和風の模様や縞模様なんかがありますよね。もちろん、和風の飴もなかなかだと思う。ただ、この飴は、それらの和風なものとはちょっと趣が違って、また違った雰囲気がありますね。キウイとか、南方の果物を模したもの、字が入っているもの(HAPPY BIRTHDAYなんて入っています)、これまで見たことない、かわいさがあります。一袋450円で、いろんな飴があって、その上、作っているところも見えます。どうしてあーんなに伸ばした飴が、こんなに小さな飴になって、模様が崩れないのかいくら睨んで見てもよくわかりません。いやーこういう手仕事の技術って、すごーく面白い!

 すっかり見とれてしまいました。いやはや、すごいわ!

200812231814000200812231813000   実は中野に行ったら、お友達のTさんのお勧め、彼女の同級生のお豆腐屋さんのがんもどき(Tさんの会社同僚にも大人気というおいしい一品だそうです)、というのも狙っていたのですが、日曜祝日がお休みで買えませんでした(涙)残念!!狙っていたのはここね、尾張屋豆腐店

http://www.heart-beat-nakano.com/shop/s27/27016.html

 がんも好きなので、是非食べてみたいです。おからドーナツも魅力だわ!

 私は中央線から離れたところで暮らしており、なかなか中央線界隈には行く機会がないんですが、いろいろ楽しそうなところがあるなあ、と思う中野界隈でした。

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ボランティア・スピリット

ボランティア・スピリット / 永井するみ/著

 お友達のCちゃんが、永井するみさんの本を読んだって、ずーっと前に教えてくれました。でも、雑誌の注文で書いたと思われる連載を集めたものより、一冊どかーんとしたミステリーの方がよかったって。ほお、そういうのを読んでみようかなあ、と思ったのは、たしか去年のこと。それから、すっかり忘れていて、偶然、著者の名前を見て手にとってみました。手にとってから気がついた。これって、前者(雑誌の注文で書いた連載を集めたヤツ)じゃないのか?気がつくのが遅かったよ。

 というわけで、市民センターの日本語教室に通う主として東南アジアからの人と、その日本語を教えるという無資格の普通のボランティアをしようとする日本人が、あれこれ登場します。彼らと日常的な話をしたり、雑誌を読んだりしながら、日本語を教えていくわけです。

 東南アジアからの人は、勉強目的できたのだけど、生活費や仕送りを稼ぐための仕事が忙しくなって学校を辞めちゃう場合、日本に来るために、現地に遊びにきた日本人と恋愛ごっこをしてうまい具合に日本にやってきた女性(で、すぐ男は取り替えられるのだが)、滞在ビザが切れたり、仕事先との契約が終って祖国に帰るにあたって、いろいろお土産を見繕う男性など、いろいろです。教える日本人の方も、ボランティアをしたい主婦や、国際貢献、南北問題に関心を持つ男性、エスニック料理に関心がある女性など、さまざま。時には、親睦会をかねたエスニックパーティなどをやったり、日本の生活の世話を焼いてあげたり、いろんなことがあるんですが、短編集で、どうも、この著者の特徴として、前半は丁寧に書いていながら、話をまとめるところが短い。わざと?枚数が足りなくなっちゃう?結末をごたごた言ってもしょうがないと思っている?どれかわからないけど、どうも最後は、ストン、あっという間に締めて終わり、という形の短編が多いです。もう少し配分考えて欲しいなあ。

 というわけで、次回はCちゃんのおっしゃるとおり、長編ミステリーを読んでみたいな。

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2009年1月19日 (月)

フープロで超簡単チョコブラウニー

 この時期になると、チョコ商戦が始まりますよね。お正月終ったら、チョコですかね。

 チョコを売るのはわかるのですが、この時期、製菓用品とかチョコ菓子用品も出回りますよね。チョコを何らか加工したいとか、なんかのお菓子を作りたいとか(まあ、お菓子作り用品はクリスマス前にも出回りますが)思う人が居るんでしょうかね。長年VDと無縁な生活を送っているので、その気持ちさえ、すっかり忘却のかなたなのですが、2月15日を過ぎると、製菓用チョコとか製菓材料が、投げ売られるには興味があります。このときに、製菓用チョコや、アーモンドプードルや、なにやかにかつい買うことになります。あくまでも15日以降であります(笑)

 じゃあ、何で今頃?というご質問は最もでございます。

 去年のがあるんです。片づけておかないと買いにくいじゃないですか(大笑)

冷蔵庫でほぼ1年寝ていた、製菓用のチョコを使ってしまわねば…って寝かせすぎでカチカチです。

 チョコブラウニーはいろんなつくり方があります。アーモンドの粉なんかを入れてもおいしいし、バナナやくるみを入れてもおいしい。これは、耐熱皿(パイレックスでいいです)1個とフープロ1個さえあればボールも要らない、超簡単、すぐできるチョコブラウニー。でも味はしっとりおいしいので、これを知ったら、こればっかりになっちゃいます。

 200812141042000 まず、チョコを適当に包丁でガリガリしてから(でないと、さすがのフープロ君も困るでしょう、1年寝てたカチカチのチョコですから)フープロでガーーー!!細かくしてしまいます。これをパイレックス(など耐熱容器)にあけて、チンして溶かします。湯せん?しなくてチンで大丈夫。ついでにバターも入れてチンしてしまいます。どうせまぜるんだから、一緒にチンして大丈夫。フープロは洗わないで(洗うと濡れるからダメです。そのまま、そのまま)、そこにココアをカップ半分以上、一杯以下、小麦粉さくっと大匙山盛り強、砂糖は適当(ココアの甘さによるわな)、BP、つまり乾いた粉類だけ入れて一回、ブイーンと回します。これで空気が入って、ふわふわに。

 そこに、さっきのチンしたチョコとバター、タマゴ2-3個、生クリームタラーー(あればね)、お好みで洋酒を入れて、ブイーン!ともう一度回す。全体がドローっとしたこい茶色のものになります。これを型に入れて、オーブンで焼くだけ。終わり。ボールを一つも使わない、混ぜるのも全部フープロ。でも、ちゃんと濃厚な(チョコをたくさん入れるとさらに濃厚)でしっとりしたブラウニーになります。ブラウニーは、パウンド型でもいいけど、やっぱり丸かな、と丸く焼いてみました。ほんと、しっとり。ラム酒をきかせれば大人の味。砂糖やチョコやココアはいろんな種類があるので、お好みで適当に調整してくださいね。

混ぜるときにバナナを投入すれば、バナナチョコブラウニー(バナナはフープロで砕いてくれますし)、くるみをちらせば胡桃味、粉にアーモンドプードルを入れれば、またちょっとおしゃれな味になりますが、シンプルなチョコだけっていうのも、飽きないおいしさです。量は適当でいいです。

大丈夫、焼けばちゃんとブラウニーになりますって!

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テルちゃん

テルちゃん / 玄侑宗久/著

 フィリッピンから20数歳上の日本男性のところに、お嫁にきたテルちゃん。たった2年ちょっとで赤ん坊を残して、やさしいお父さんが死んじゃった。残されたのは、耳の遠い、体がちょっと不自由なお姑さんと、ハーフの赤ん坊、という小説です。

 日本語を習ってかたことの日本語ととびっきりの笑顔でまわりの人みんなに愛されるテルちゃん。彼女の姿を、義理の弟夫婦(共働きで近くの都会に住むDINKSという設定)の眼から描いています。子供がなく、共働きして、効率的に合理的に暮らしている都会人夫婦から見ると、お姑さんの世話、家事をし、どこか緩慢な動作で動くテルちゃん、免許の試験に10回も落ちちゃうし、子供の躾も厳しくないテルちゃんにイライラすることがある一方、そこに、自分たちがいつの間にかなくしてしまった、大切なものがあるようにも思うのです。病気のお姑さんが、孫にも近い年の娘に頼ってしまうものが、あるように見える、その様子をごくごく自然に、そして作者の得意技でもある(テルちゃんが日本語を覚えるために読んでいる子供向けの民話という設定で)、かぐや姫や浦島太郎やわらしべ長者とひっかけて書いています。うまいな、と思った作品です。

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2009年1月18日 (日)

久々のいちじくパン

 私、コレクションの趣味は全然ないんです。何一つ集めたことがない、と思っているのですが、なんだか食べ物に関しては、冷凍庫に入れると安心してしまうのかもしれないと思ったのは、冷凍庫の済みで、トルコで買った(去年の9月じゃん!)いちじくが、小分けにされて凍っているのを見たとき。帰ってきて、数週間はせっせと食べたし、パンにもしたんだけど、カビるからな、と小分け冷凍した後、すっかり熱が失せ、いちじくが凍ったままになっています。あれま、といちじくパンにしました。

 いつもの通り、強力粉にグラハム粉をちょっとまぜ、あとはいちじく(包丁で適当にカット)、とくるみ(無塩くるみを手でパラパラとくずす)をいれて、HBで一次発酵、取り出して大きなひとまとめにして、オーブンで二次発酵、焼成。もう何度もやったプロセスです。

 200812141144000 冷凍されていたいちじくは、溶かすとちゃんと柔らかくなり、甘みも香りも復活して、おいしいイチジクパンになります。あー、トルコを思い出しながら食べる久々のいちじくパン。いちじくの甘みがおいしい。

 今年はどこは行こうかな。行かれるかな。

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流星の絆

流星の絆 / 東野圭吾/著

 売れっ子、東野さんの作品です。たしか、大ヒットして、ドラマにもなったんですよね(見てませんが)。去年、図書館に予約して、何百人か待ちで忘れた頃に、順番が回ってきたときに旅行に行ってたので、流してしまい(涙)、再度予約してやっブームが去った今頃、読むことができました。

 「白夜行」「幻夜」など、救いがないほど、辛い小説もあるなか、これは、なんというか、最後には、ちゃんと救われるようになっていて、読んでいる人間をほっとさせます。人間の苦しみとかエゴとか、いっぱい出てきて、復讐とか恨みとかあるんですけど、それでも、最後には善意とか、反省とか、後悔とか、償いとかで、なんとか気持ちが納得できるような形にしています。テンポもよく、設定も上手で、ほんとにドラマにしやすそうな作品。あっという間に読んじゃいます。

 容疑者Xも映画になったし、この人、映像の原作になるのがやたら多いな、と思うけど、読みながら、ほんと映像化しやすそうだもんなあ、映像向きだなあ、と思う。

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2009年1月17日 (土)

ばーさんさんの豚キャベツ

 ここでも、これまで何度もご紹介している、「ばーさんがじーさんに作る食卓」は人気のブログです。本も出ています。私は本を見つけ、それから時々ブログを見て楽しんでいます。楽しんではいるのですが、おしゃれでステキなものが多く、私には敷居が高くって、使わせていただいているレシピはほんとに少しです。暮れにご紹介した黄色いゆずのゆず胡椒も、ばーさんさんは、丁寧にすり鉢ですが、私はフープロです(でも、とってもおいしいです。おすそ分けしたお友達にも大好評、私の自己満足の一品であります)。

 これなら簡単そうだなあ、と私の厳しい選別眼(たいへん僭越で申し訳ないのですが、簡単で手軽なものを選別する眼)を通ったのが、この豚キャベツ。実に簡単で、おいしいです。

 えーと、ばーさんさんの記事はここです。

http://sesenta.exblog.jp/9035133/

 厚手の鍋でタマネギミジンを強火であめ色になるまで炒める。手がかかるのは(って忍耐力だけだけど)はこれだけ。完全にこれだけ、そこに、ニンニクをはさんで、塩をすりこんだ肩ロース塊をドカンと入れて、周りにキャベツを大きくカットしたのを埋めるようにいれて、鍋にぎっしり状態にします。そこに、お酒をちょっと入れて、ローリエと唐辛子、フタをしてあとは弱火に乗せて、1時間ほっておくだけ。

 肉に火が通ったら、取り出してカットして、また戻してもう少しキャベツがくたくたになるまで煮る。必要なのは、時間だけ、という料理です。時間なら、本読んでても、映画みてても、お風呂入ってってもいいですから、簡単であります。200812152059000

 タマネギの甘さとキャベツのとろとろ、お肉のスライス、の揃った一品になります。私は、お手製のゆず胡椒がおいしいですが、粒マスタードも合います。

 イタリアあたりの田舎料理の本なんかに、ストーブの上に乗っけて、農作業に出ているうちにできているっていうものがあります。スネ肉とトマトをガツンガツンと入れた煮込みみたいな料理ですね。おいしそうだなあ、と思ってみます。留守の間に消さないでおく薪ストーブが、午前中の農作業を終えて家に戻る家族においしい煮込み料理を作ってくれるっていいなあ、と思うのですが、さすがに大地震国では留守にはできませんね。寝るのもちょっと怖い。せいぜいがお風呂に入るくらいでしょうか。ガスの火さえあればできるので、翌日分をかけながら、夕食食べて、ゆっくりしているというのも便利です。

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チューリップの誕生日

チューリップの誕生日 / 楡井亜木子/著

 楡井亜木子さんの2冊目の本です。この間、17歳の心にワープしちゃった(笑!)「はじまりの空」がよかったので、この方のデビュー作ともいうべき10年以上前の作品を読んでみました。

 チューリップといわれる主人公は高校1年生、15歳。あるバンドのオーディションを受けて、受かってしまってバンド活動を始める。その子の、23歳男性との恋と別れ、という話で、彼女が、バンド活動を始めて、自分で「仕事」をするようになり、その責任も、辛さも大変さも、いっぱい実感して、精神的に大人になっていく姿、同時進行の恋愛、なんかを描いています。学校にうまくなじめないで、ライブハウスに遊びに行っている15歳が、いろんなことを考え、大人になっていく様子なんだと思うんだけど、小説としては、かなり中途半端。なんだか、思い入れだけで書いているうちに終っちゃったよ、の作品。作者自身がバンドをやっていたことがあるらしく(とあとがきで書いてます)、思い入れが先行しちゃった感じかな。まあ、その後10年以上たった作品が「はじまりの空」だからね。

 今度は、もうちょっと最近の作品を読んでみようかな。

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2009年1月16日 (金)

久しぶりのブルーベリーパイ

 時々、なんだかムショウにパイ皮が食べたくなります。カロリー高いんですけどね。今じゃ、生協のパイシート愛好家に成り下がっておりますが、中高生の時は、そんなものなかったので、パイ皮、手作りしてました。もちろんフープロもなかったので、手コネであります。こねて→冷蔵庫で寝かす→また折り方を変えて→冷蔵庫で寝かすを律儀に何回も繰返し、午後いっぱいかかったものです。母はお菓子作りをしない人で、電気のオーブンもねだってねだって買ってもらって、普段はカバーをかけてしまってあって(笑)、私が使うときに押入れから出してくるというような状況だったけど、パイ皮を作るのは楽しかったなあ。何時間もかけてこねて寝かした生地を、カバーをはずしてコンセントを入れた電気オーブンをゆっくりあっためて焼く。中身はほとんどアップルパイでしたね。なんだか、4-5時間もかけて作った、つたないパイだけど、ずっとずっと大切なパイでした。

 今じゃ、ごくたまにフープロで生地を作るくらいで、普段は生協のパイシート、少しとけたところで伸ばしてパイ皿に敷き、ブルーベリー(これまた今の季節は当然冷凍)をいれ、タマゴと生クリーム、洋酒と砂糖の手抜き万能フィリングをまわしかけて、キッチンに装備されているガスオーブンで焼く。オーブンにいれるまで10分弱という手軽さは、平日夕飯あとに作り始める私にはありがたいけど、なんだかパイのありがたみまで減耗しちゃった気がします。たたんで、寝かせて、楽しみに冷蔵庫をあけたりしめたりしていた時間も、楽しかったことを思い出します。

 ま、作り始めるのが10時頃なんで、そんなことやってたら3時になっちゃうから、今のスタイルで、寝る前にいい匂い!と端っこをつまめるのがありがたいんだけどね。

 200812112220000 というわけで、ブルーベリーパイ。30年前と違って、すぐできます。もちろん、フープロで生地を作っても、あと10分足せばいいくらいです。それでも冷凍を使うアタシって・・

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イスタンブールの闇

イスタンブールの闇 / 高樹のぶ子/著

 この本を手に取った理由は、1つ。「イスタンブール」だから。そしてまあ、置かなかった理由は一つ、高樹のぶ子さんだから。これだけで読み始めました。

 津和野(岡山県ですね)の窯元の女性と、イスタンブールの郊外のイズニックという陶器の町を舞台にした、恋愛&ミステリー小説っていうエンターテイメントです。イズニックというのは、モスクなんかに使われている青い模様が多い、イズニックタイルの産地で、そこでの、ある色と模様の謎というミステリーをからめています。

 日本人が、イスタンブールを歩き(で、その描写が、数ヶ月前に同じところを歩いてきた私には、目に浮かぶようで楽しい)、イズニックタイルを知り(これも、モスクやその他でいっぱい見たのでとても印象的、藍が好きな日本人にはこのまれる青い柄が多いヤツです)焼き物をやっている人なので、それに惹かれていくっていう物語です。イスタンブールで取材したのかなあ、いいなあ、小説家って(笑) みたいに思いながら、トルコの風景や、陶器の町の様子を懐かしく読む一冊。その思い入れがなければ、実にあっさりとしたエンターテイメントだと思う。それだけです。

 イスタンブールの町は、モスクがそれこそ50mおき、100m置きにあります。もっとも有名なのは、ブルーモスクで、これはまあ観光客の方がずーっと多いくらい。大規模で、それに壁にぬりこめられたキリスト教のモザイク(マリア様とかキリスト様)なんかも見れて、歴史の中での宗教の戦い、変遷も感じられて、大観光スポットになっています。でも、これ以外にも、ともかくともかくモスクが多いです。一つ、観光スポットとしては、あまり人が行かないけど、とてもタイルがきれいというモスクがありました。不思議なことに、エジプシャンバザールというバザールの裏の横道を入って、トンネルみたいなところを抜けて、2階にあがった、ものすごくわかりにくい、観光客は行かないだろうという路地裏の路地裏みたいなところ抜けたところにあります。露天商の人、ただ路地にたむろしている人に聞きながら、幸運なことにたどりついた小規模ながら、タイルがとーってもきれいなモスクでした。そのタイルの柄が、あのイズニック柄。うわーーー綺麗!モスクの中は壁から天井からずーっとタイルです。と見上げて感嘆していたら(モスクは入場料はただ、もちろん喜捨はありますが。そして女性にはストールを貸してくれます。頭からすっぽりかぶって入るわけです)、ごくごく普通の、さっき入り口を聞いた露天商みたいな人、そのへんのチャライお兄ちゃんみたいな人、普通の買物途中のおばさん、みたいな人が祈るためにやってきます。ちゃんと、あのイスラムの祈りの体制をとって、何度も何度も臥せって、祈って帰っていくのです。うーむ…そういう場所なんだなあ、モスクって。と改めてタイルに感心している自分の無信心を感じたわけです。そういう柄がイズニックタイル。そのタイルの色と柄に潜んでいる謎と、恋愛をかけて、津和野とイスタンブールを舞台にした小説です。トルコの喧騒、匂い、モスクの静寂さ、イスタンブールの混在した町の様子、なんかが思い出されて懐かしかったわあ。

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2009年1月15日 (木)

あみえびとぎんなんの炊き込みごはん

 1月に入って、あみえび炊き込みごはん、あみえびピザとあみえび消費推進月間になっています。あみえびピザは、香ばしくって、いい香りでおいしいんだけど、ちょっと味が単純。1キレ、2キレはいいけど、こればっかりじゃなあ、となってしまって、大量製造大量消費にはむきません。よって、しばらくお休み。

 あみえび炊き込みご飯は、たいへん好評でしたので、またやります。で、何かしたくなるのがアタシで、今回は銀杏を入れてみました。綺麗だわ!200812112055000

 アタシ、銀杏って好きなんですよね。これも豆?というより実ですね。子供の時、あんまりたくさん食べてはいけないと言われながらも、せっせと食べてましたね。今は、ぎんなんの缶詰も買うし(小さいくせに安くない!)、季節になると殻つきの実を、職場の近くの自然食品屋さんなんかで買います。

 うちの大学生が今度の3月まで通う大学のキャンパス(4月に進級できれば、都内の違う場所に通うことになるのだ)には、すごーくきれいな銀杏並木があります。秋には、全面まっきーーーーーってなってとっても綺麗です。そこにいっぱい銀杏が落ちているらしい。「ぜひぜひ、拾ってきて!」「この袋で500円だよ!結構高いんだよ」と頼むのですが、「絶対にやだ!拾っている近所の人は*銀杏バーサン*って言うんだよ」と拾ってきてくれません。

 私「アンタならバーサンじゃないから、いいじゃん」

大学生「そういうモンダイじゃないだろうが」 

私、「じゃ、アタシが早起きして拾いに行くかな。そこに息子が通ったら、大きな声で声かけてあげるね」

大学生「やめてくれよ~、絶対にやめてくれよ、ダッシュで逃げるからな」

 なんて話しているのですが、やはり早起きして拾いに行くまではせず、買うばかりです。

 一年中使いたいんだけど、時々殻の外側がかびたりしてます(涙)

 銀杏大好き!

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砂の花

砂の花 長編サスペンス / 明野照葉/著

 何冊かご紹介している明野照葉さんの、書き下ろしだそうです。

 ある女性、10年間の結婚生活を精算し(離婚)、さらに18年勤務した大手企業を退職し、約3000万円の貯金をもって、ポツーンと1人になります。元オットはもちろん、両親や姉などの肉親、そして友人などとの関係も、希薄だ、自分は孤独だ、何もない、と考え、貯金を10ヶ月で使い果たして、海外へ行って死のう、と決心して、身辺整理を始めます。部屋の中の私物を減らし、3000万円を10ヶ月で使い切る、つまり1ヶ月300万円、1日10万円使い切るんです。私物を減らしているので、車とか大型液晶テレビとか別荘とか、そういうものは買えないわけです。で、これだけ使うのって、結構たいへん。あと10ヶ月しかない、ということで、かつての知り合い、羽振りがよかった頃の知人、学生時代の友人、その他いろんな人に会います。そのときに、みえを張りたいので、会社をやめて起業したとか虚構の話をして、ブランド物を見につけて、エステに行って、羽振りの良さと若さを印象づけます。死ぬ前に会うんだから、惨めに見られたくない。

 死にたい、孤独だ、私なんてどうだっていいのだ、あと10ヶ月で死ぬっていいながら、人を求め、知人に会い、ミエをはることで自分をアピールしています。そして、ちょっとしたワナにひかかって、殺人者になっちゃうわけです。で絶望する。え?もうとっくに絶望してたんじゃないの?だって、もうすぐ死ぬんでしょ?って思う。それを数ヶ月予定を短縮したって、どうってことないじゃん。

ところが、彼女は、ここへ来て、逃げて逃げて逃げてやろうともがきます。つまり彼女は、死にたくなかったんだ、死にたいといってたけど、ホントに死にたかったら、人になんと思われるかじゃないよね。ミエはって、自分を印象づけて、ってもっともっと私を知って!注目して!かまって!?っていうことですよね。このあたりの心理が親子の関係、姉妹との比較、なんかも含めて描かれています。人間って、むずかしくって、めんどくさくって、やっかいで、そして、かわいらしいもんだなあ、と思う、40歳くらいの大人の気持ち。

猛然と逃げて、生きてやろうとするところで終わります。いやいや、皮肉なことに殺人者で逃亡者になったときに、彼女は孤独から救われるんです。家族や友人知人、誰にも会えないだろう、名前も変えて変装して行きていくことに、猛烈に意欲的になります。他人との関係なしでは生きられない人間の孤独と、それだけでも生きられない気持ちの底にある冷たいものの両方を書こうとする、皮肉な小説でした。

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2009年1月14日 (水)

ブロードウエイブロードウエイーコーラスラインにかける夢

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

 この映画、これは映画館で見たいなあ、と思ってたんだけど、なかなか見に行く機会がなくって、あーもう終わっちゃう!とあわててル・シネマ(渋谷ぶんかむら)に行きました。

 あの有名なブロードウエイ(ミュージカルの舞台に出るダンサーたちのオーディションを描いた映画ね)の再演のために、ダンサーたちをオーディションするドキュメンタリーになっています。まだ芽が出ないダンサー役をやるために、アメリカだけでなく世界中から数千人のダンサーたちがオーディションにやってくる。まず団体で踊って、指名された番号だけが残り、何ヶ月もかかって、どんどん絞られてくる。最後は、売れないダンサー役(脚本はもう固定ですから)のキャラクター、セリフにあわせて演技をしていく中で、役が決まってくる。

 延々8ヶ月もかかるオーディションなわけです。その人たちの苦労、ドキドキ、不安、期待、そんなものが伝わってきて、見ている方もドキドキするし、もう全部、合格させてあげたくなっちゃう。みんなうまいじゃん!!

 最後に、全員の役がきまって半年後、舞台の幕があきます。あのときの彼女たち、彼らが、華やかな衣装をつけて踊っている、ニコニコ、せいいっぱいやってるのを見ると、ワーーン!!よかったあああ!!の気持ちでいっぱいになります。彼女たちの親戚のおばちゃん気分。あちこちでオーディションに落ちたり、うまくいかなかったりしたのを、全部知って、応援しているおばちゃんになります。いやはや、よかった!(って何が)

     ちなみにル・シネマは、ごたごたしないとてもいい映画館です。一般1800円、前売り1500円のところ、日曜日の最終回(普通は19時か19時半)は1000円均一で、これを狙いたいといつも思うのだけど、なかなか。ところが、今月から毎週火曜日の全公演が1000円になったんです!(これまで1000円は日曜日最終回と映画の日―毎月1日―だけ)。顧客減少対応対策だと思うのだけど、うれしいです。火曜日に映画に行かれるかというと、なかなか難しいんだけど。

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冠・婚・葬・祭

 冠・婚・葬・祭

中島京子さんの読んでいない本を見つけたので読んでみました。冠婚葬祭、という人生の一大事にまつわる短編が数編納められています。まあ、こうした人生の節目、そして個人的なイベントは、その場では形式的に進むことが多いものの、一皮むけばさまざまな人間の関係や、欲望や憎悪、それまでの関係性を浮かび上がらせるのは、この世で生きていればいくらでも目にすることです。あんまり、美しくないし、カッコよくないことも多いですけどね。

 そんな話を、あれこれ短編にしているものです。

 中島さんは、ずーっと前にご紹介した「FUTON」(10月13日にご紹介) や「イトウの恋」(10月5日にご紹介)みたいの、モチーフがあって、重層的な小説になっているがよかったので、見つけるとチェックしてみるのですが、それらを越してるなあ、と思う作品には、まだ出会ってないように思います。「コタツ」は、わりと好きだったけどな。

 彼女のものは、他には、「平成大家族」「桐畑家の縁談」「さよならコタツ」など、9月から10月頃に読んで書いています。

 作品リストを見ると、この冠婚葬祭は川英治文学新人賞候補になっているらしいけど、まあ、候補で終ったようですね。あと、読んでないのが「ツアー」という作品くらいかな。そのうち、一応読んでみるかってところ。わざわざ探さないけどね。

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2009年1月13日 (火)

成人式のローストチキン

 今年、いや昨年末のクリスマス、実になーにも料理しませんでした。セーネンは、授業が終った翌日の朝7時の便でルスツにスキーに出かけてしまい(朝6時羽田集合って、しかも板や靴持参、何か頼みたそうだったけどきっぱり無視して起きませんでした。これぞ、ムスコを一人前にする母の愛です!うそ、起きたくないだけです)、クリスマス前後はずーっと不在。イブも本番も全くの平日、仕事じゃ。祝日だけ、ちょっと遊んで、毎年行く店で外食、終わり。

 あとは、普通に家でみーーーなご飯を食べるクリスマスでした。

こういう日々で、まったくクリスマスっぽい料理をしなかったのです。そこで、季節はずれも甚だしいのですが、突然、チキンを焼いてみました。って一応、セーネンが成人式だから、派手な料理にしようかなと思っただけです(本人の希望は、餃子だったのですが…) すきやきかローストチキンか考えたんですけどね。(といっても区の成人式の日は、どうせ友達と出会って、まともに帰ってこないだろうと予想されたので、前日―この日はTOEICのテストだったようで、とりあえず帰宅―です)

 お友達のIさん、料理上手で有名です。彼女がちゃんとクリスマスの日に丸鶏を焼いたというブログを拝見して、おおおお!という技を教えていただきました。

その技というのはこれです。塩水プレイとおっしゃってます(笑)。

「丸鶏を海水くらいの塩水に2日くらいつけておく(ビニールに入れて冷蔵庫ね)このときにローズマリーやレモンなど一緒につけておいてもいい」

 なんて、簡単そうな技じゃありませんか!?技っていって、テクニックとか何段階もの工程を要するものじゃ、読むだけで終わりますけど、これならアタシにもできるんじゃないか!?

 あとは、その鶏に塩、オリーブオイル(またはバター)を刷り込み、スタッフィングはお好みで、あとはオーブンで焼くだけ。

 私はスタッフィングが好きなので、これは阿川さん(阿川佐和子さんね)から教えていただいた(たって、本でだけど)詰め物。

 阿川さんのお勧めのスタッフィングは、鶏レバー、さつまいも、セロリ、レーズン、栗、食パン(あいまいな記憶ですが)をフライパンで炒めたものです。レバーは個人的に 嫌いなので排除、さつまいもおいしいけど、甘くなりすぎるのでかぼちゃやじゃがいもに変更しても、ミックスでも可、食パンはうちのHBのパンと、我が家仕様にカスタマイズしちゃいます。それをつめて、縫って終わり。

 ここまでやって、遊びにでかけてしまってクタクタになって帰宅。くず野菜を敷いたオーブンに入れて、ソファでだらだらしてれば、豪華なローストチキンができちゃいます!あとは、野菜、それにご飯(どうしても飯がほしい男のために)はサフランライスを炊きました。サフランだけは売るほどあるので(トルコで大量に買ってきた)。

(ホントは、地鶏でやれば、あるいは冷凍じゃないのでやればもっとおいしいんだと思うのですが、年始で非冷凍の丸鶏があちこち探したのだけど、週半ばまでに入手できませんでした)

ひゃーーー!!おいしそうに焼けたぞお。オットが、実家で長男の役割と鍛えたカット術で、カットするチキンを3人でせっせ、せっせと食べます。200901112028000_2

途中で、気がついた。忘れてたわ。「セーネンよ、成人おめでとう!!」(もぐもぐと食べながらだけど)

夫婦で、「まあ、ここまで育てた、ご苦労さまだったねえ」(アタシにいっぱい言ってほしいぞ>オット)

セーネンから「20年間どうもありがとうございます」と、一応の御礼(?)「もうしばらくお世話になります」、だそうです(笑)

今回は、Iさんの塩水プレイのおかげで、冷凍丸鶏、おいしいローストチキンになりました!Iさん、ありがとう!

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裏庭

裏庭 / 梨木香歩/著

 私、ファンタジーって苦手です。どこまでも現実的な人間で面白みがないんだなあ、と思います。これって、なんとかいう(忘れた)ファンダジーの賞をとっている本です。で、ファンタジーかよ(すいません、嫌いなんで)と思ってたんですけど、梨木香歩さんだし、お勧めしてくれる人も居たので手に取りました。 

 いや、ファンタジーといっても、こういうのは、すごく面白い。現実のこの地球上に起こると通常考えられること(普通に認識できること)を越えている、という点ではファンタジーなんですけど、(で、超人類とか出てくるわけじゃないから、SFじゃあないよなあ)、でも、その別世界が、ちゃんと世界を構築している(わけのわからない日本語と思うけど)んです。

 この物語は、町にある不思議な洋館(空き家)とその庭が舞台になっています。戦争前まで、そこに外人の家族が住んでいて、普通に日本の子供と庭で遊んでいた。その後、その家族が本国に帰っちゃってから、空き家になって、草木がボウボウとしげり、子供たちからの間では、いろんなウワサがある、古い洋館となっている。こういうシチュエーションは、子供はどきどきします。そして、何かが起こりそう。

 そこに、なんだか教訓的なおばあさんが出てきたり、あるいはおばけや妖精が住んでいたり、別世界に行くことのできる扉があったり、っていうファンタジーは、きっと、いーっぱいあるんですよ。ある年齢の子供だけが見ることのできる世界っていう設定。

 この物語は、そういう要素のあるファンタジーと、現実の日本と西洋、生きること、死ぬこと、昔と今、そして子供の死とか親との関係(キョーレツ実母との関係、そっけない母との希薄な関係)なんていうどーっぷり人間現実世界のバックグランドをもって、現実の世界、それに別世界(時と生死を越えた別世界)を描いて、それが現実世界の限界(時と生死、それに場所の差っていう限界)を越えています。そういう手法が、ファンタジーには可能なんだ、と苦手だったファンタジーを見直した気分です。だって、時代と、生死、国の境界は、現実世界では大きな壁ですよね。それを越えて、人間を結びつけることができるのは、この手法なんだなあ、と。ファンタジーにしようというファンタジーじゃなくって、そういう境界を越えた人間を書きたいと思ったら、こういう仕組みになったと理解しました。それで読める。イヤじゃない、楽しい。そんなファンタジー賞をとった作品です。

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2009年1月12日 (月)

ウール100%

 ウール100%

サンチャのTSUTAYAさんは、ともかく大きなレンタル屋さんです。私が使うTSUTAYAさんは、ここと渋谷なんですが、どちらも大きすぎて、たまにいくと、いろんな場所が入替わっており、目当てのものが見つけられなくって、いつも迷ってしまう困った店です。いつも迷って、ぐったりするんだけど、品揃えはとてもいいので、なかなか見捨てられません。地元の小さなショップでは、新作といっても入る本数が限られているので、なかなか入手できないってこともあって、両方を使う生活をやめられません。

時々、レンタル半額!となると、普段は地元の独立系の小さなレンタルショップ(狭いので迷わない)に行くところを、たまにはとTSUTAYAさんに出かけ、迷ってぐったりしてしまいます。

今回、新作の品揃がいいので、つい高額払って借りて、いやいや半額なのは旧作じゃなくかと、タイトルも、全く聞いたことないんだけど、すでに亡くなっている岸田今日子さんが出演していらっしゃる(しかも、親友の吉行和子さんと)とあったので、邦画の棚から取ってきたDVDです。

映画としては、とても変な映画です。お二人が不思議な家に姉妹として住んでいて、そこになんだか毛糸だらけの少女がくる、セリフも状況説明もほとんどない。彼女たちもまともなセリフは非常に少ない。ただ、映像じゃなくって、絵の表現がいっぱい入っていて、それが楽しいです。映画としては、かなーり冗長で、こういうテンポが苦手は私は、新聞や雑誌をめくりながら流してましたけど、絵のところだけは見ました。岸田さんが懐かしいわ。

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絵を描く日常

絵を描く日常 / 玉村豊男/著

  私、絵を描ける人ってあこがれです。

  小学校と中学校の途中までは、図工または美術の授業があったのですが、その後、全然、絵を描かなくなって早35年近い(!)、絵が描けるっていいなあ、と思います。

 玉村豊男さんの絵、実は失礼ながらたいして好きではありません。特に最近、ビラティストとか言ってやっているのに乗じている、植物を描いたお皿とか、実は全然好きじゃあありません。彼は、普通にエッセイ書いているほうが、その中で面白いのが時折あると思っているくらいで、絵はその余興(本の挿絵とかね)でいいわ、くらいにしか、私自身は思っていません。絵のことはよくわからないので、たいへん失礼なんですけどね。

 でも、絵の好き好きはおいておいて、絵が描ける、絵が好き、特に人物画や風景画じゃなくって、彼は普通に野の花とか野菜を書くのが多いので、そういう題材を好んで描けるっていうことが、好きです。

 玉村さんが肝臓の病気をきっかけに絵を書くことを再開してからのことを書いているエッセイです。彼のお父様は著名な日本画家だし、学生時代は美術部だったり、絵が身近にあったようですが、数十年ぶりに油絵、そして水彩画へと絵を書くことにチャレンジしてく様子、その中の苦心なんかも面白いです。

 私は、手仕事っていうのが好きです。でも、根っからの貧乏性なので、つい「役に立つもの」を作っちゃう。調理系もそうだし、編み物とか、袋物とか。そんなに要らないし、単純な楽しみとしては、限界を感じることがあります。ただの使う物、消費する物じゃない、なーんの「役に立たない」、手でやることで、熱中して時間や他のことを忘れて集中してできることって、ほーんとに憧れてもっともっとやりたいです。ピアノを弾くくらい(これは、うまくならないしなあ、他人に聞こえちゃうしなあ)しかできることがない。絵、いいなあ、と思うわ。特に、山歩いているとき、ささーーっと野の花とか景色とかスケッチしている人が居ると、わーーステキ!!って思う。ささやかな野の花を描いて、自分だけの楽しみにしている方がいらっしゃると、いいなあ、って心から思います。役に立たない、全然実用的じゃない、そういう楽しみと手でやること、そして結果が思い出にもあるし、見て楽しい、その価値って大きいなあ、って思うのです。

 そんなことを再認識しながら、読みました。いつか、そういう絵を描いているおばあさんになるのが、憧れの一つです。

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2009年1月11日 (日)

鯛のトクヤム鍋

 冬のお散歩、寒いけど、わりと好きです。手袋、マフラー、ニットの帽子ででかけるお天気のいい日なたは、とっても気持ちがいいです。歩いても暑くないし、空気もピーンと張った感じ。土曜日の朝は(朝のジムは週末はないんです。平日だけのプログラムなんで)、お天気がよければお散歩時間と決めています。起きられればだけどね。いろんな道を適当にあるいて、予約本があればちょっと離れた図書館へ行ったり、いつもの商店街や、知らない商店の間を歩き、よそのお宅のお庭や畑を楽しみ、ぐるーーっと回って2時間弱。考えことをすることもあるし、たまにいる同行者とポツンポツンと話をすることもある、そんな何の計画もないお散歩タイムです。

 まだ、開店前の魚屋さん、市場からの荷をおろして準備中。小ぶりだけど、とってもいい鯛と目が合ってしまいました。いや、鯛はすでに亡くなっているんですけどね。

 ジーーーット見つめること数秒。500円でいいよ!と魚屋さん。よーし!買った!

500円の鯛。さて、どうしましょう。どかーんとテーブルの中央に置くには、ちょっと小ぶり。大きかったら、以前にご紹介したエスニック蒸しもおいしいし、豪華に見えるけどね

 えーと、ここね。5月26日

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_f198.html

 小ぶりだから、「鍋にするから2枚におろして、カットして」と頼みました。鯛は骨がやたら硬いから、お魚屋さんに頼むのがラクチンだわ。さてと、何の鍋にしようかと思ったけど、冷蔵庫に香菜があったので、トムヤム鍋にしました。ちょっと肉っけも欲しいかな、とナンプラーとネギを混ぜ込んだトリヒキ団子も加え、あとは野菜とキノコと豆腐。200812072008000

 トムヤムクンを始めて食べたとき、その辛さに加え、酸味などの複雑な香りに圧倒されました、こういう味のものが!!とすごい体験だったのです。その後、トムヤムキューブを見つけ(コンソメキューブみたいにキャラメル状になっているものね)、ペースト状のものが出回り、今は、ハーブ類が密封されていて、それにお茶パックみたいな布パックがついていて、煮出すようになっているキットみたいなセットがついているトムヤムクンの素キットみたいのもあります。初めて食べてから30年くらい。なんて、手軽にトムヤムクンが食べられるようになったもんです。20台はじめにタイに行ったときに、あれこれ食材を買ったのですが、今じゃかなりのものが日本で手軽に、近所で入手可能ですものね。

 というわけで、トムヤム鍋、レモングラスとか、ガガーなんとかとか唐辛子とか、いろいろなハーブセットをお茶パックで煮出して、トムヤムペーストを入れます。あとは、ナンプラーで味を調節して、リッパなトムヤム鍋です。えびが入ってないで、鯛ですけど、アラからダシも出て、とてもおいしい体のあたたまる鍋になりました。

 最後の麺は、黄色い中華麺が正しいのでしょうが、なかったのでビーフンで代用。ビーフンが水分を全部吸ってしまって、お腹が膨れてしまいました。500円の小さなタイでトムヤム鍋、辛くてあたたまって、いい夜です。

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おいしい画帳

こぐれひでこのおいしい画帳 / こぐれひでこ/著

 いや、こういう本を読む時間、私には至福の時間です。

 私の読書は、完全に楽しみのためだけで、世の中のために何かを考えることでもなく、ましては、自分のためにキャリアアップや知識アップを図るためでもなく、たとえこういう食べ物関係の本でも、それでなにかしら一品作ってみようとするわけでもなく、すべて自分の時間が楽しく過ごせればいいという読書です。それは雑学すらならないし(だってすぐ忘れてしまうし)、知識も身につかない、役に立たないと人から言われるものなんでしょうけど、役に立たなきゃいかんの!?と聞きたい。時間は何か役に立つことに使わなきゃいかんのでしょうか?私自身は、たいへんぐうたらで、まあ、必要な仕事はしていて(そのために本を読むことはあるけど、それは読書じゃなくて情報収集なのだ)、その糧でなんとか生活は成り立っていて、洗濯とか飯炊きとか、これまた最低限の必要なことは家族と分担しているけど、なんとかしていて、その他、まあ、大人の人間として必要なことも最低限程度はしていて、税金も払っていて、足りないことも多々あるのはわかっていますが、まあ、なんとかやっているつもり。

 さらに役に立つ読書をしなければならない、なんて言われたら、かなり鬱陶しい。やらなきゃならない最低限のことはなんとかクリアしているから、あとは好きにさせてくれ、と思う。役に立たない好きな本を読ませて欲しいです。

 というわけで、いつもこのブログでご紹介している本は、私のそしてあなたの人生にきっと何も役に立たない、キャリアもアップしない、収入も増えない、人生訓も得られない、賢くもならない、そんなことばっかりです。でも、私はそういう役立たずのことが好きなんだもん。

 こぐれひでこさんの食べ物関係の本はこれまでも何冊かご紹介していますが、これは読売新聞だかに連載されているものを集めたものです。彼女は、オットさんの小暮徹さんが「昆虫になったみたいだ」というくらいの野菜好き。埼玉生まれの埼玉育ちで海がない育ちだけに魚類に対する憧れが強くて、野菜と魚のお話ばっかりです。肉って話題がとっても少ない。あれこれ、うるさいレシピを書くのじゃなくって、海外で(彼女はパリ通ですね)、おいしいお店で食べた味、食べることが好きなお友達との情報交換、そんなの加えて、彼女の応用適当化、大胆で自由なチャレンジが生み出す、おいしいものと、その絵が魅力的です。うわー、そうくるか!わはは、おいしそう、というお話満載で読みながらとっても楽しくおいしい気分になります。といっても、このまま本を開いて作ってみるってことは、まずしない私。(記憶の底に入って、そのうち何らかのきっかけで一部を使うことはあるかもだけど) やっぱり役に立たない、でも私にとっては楽しい読書の時間。

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2009年1月10日 (土)

あみエビのピザ

 あみえび、まだいっぱいあります。300円でこーんなにあるなんて!

いろんなあみえびがあったのですが、一応、原材料に塩も着色料も入ってないあみえび、だけのものを買ってきました。それでも綺麗なピンクです。200812071008000

炊き込みご飯も毎日だったら飽きちゃうので、週末はピザにしました。いつもの発酵しないピザ台を作って(薄力粉とオリーブオイル、塩、それにちょっとのBPで軽くこねるだけ)、あみえびを乗せます。タマネギをフープロでミジンにしてあみえびと混ぜた具だけ乗せて、あとはチーズを振って焼く。あみえびのピザ!ピザソースもなーにも乗せてないけど、あみえびの香ばしい香りと塩気で、なんだか和風のピザになりました。焼いているときからして、香りがイタリアーンじゃなくって、潮っぽい香りでいつもと違います。

あみエビの和風ピザです。

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厭世フレーバー

厭世フレーバー / 三羽省吾/著

 初めて読む作家さんです。デビュー作がなんかの賞をとって、これが2作目だそうです。ある父親が会社を辞めた後失踪しちゃった一家、父親の父親、妻、先妻の子供(27歳)、妻の子供(17歳、14歳)が残された一家の様子が、この5人全員の語りで語られます。最初は、なんだ!?この家族って思うんだけど、徐々に複数の人間が語ることで家族の像が見えてくると、それぞれが感じているのと全然違う像となってきます。家族の崩壊と再生(14歳の中学生が駅伝を走ることになって、それを応援するのにまとまるという結末です)の物語っていうことなんだろうけど、私は全然別の見方をしました。

 私は私の家族を、私の視点で見ています。そして、それが私の家族だと思っている。でも、他の構成員はまた全然違う風に見ているんだろう、ということです。そして全貌はどれでもないし、誰にも見えてない、ってことなんだろうなあ。私は私が見ている家族の姿を基本に考えることしかできないけど、でも、それは一面から見た認識でしかない、ということを忘れないでいないとなあ、そんなことを思いながら読みました。

 小説家としては、この方、まだまだですな。

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2009年1月 9日 (金)

すっかり定番化、ひじきのサラダ

 えーと、11月21日にご紹介した、Yちゃんマネッコのひじきのサラダ。戻しただけのひじきに、にんじん、レンコンなどの根菜をあえて、マヨ味をつけ、その後、フライパンで炒めるという不思議な順番のサラダ。すっかり我が家の定番になっております。だって、簡単なんだもん。で、おいしいんだもん!!最初にご紹介したときは、たまたま三つ葉を入れていたのですが、最近は、いつでもある、安値安定の水菜を入れることが多くなっています。だって、一年中あるし、手軽だし、冷蔵庫で疲れやすいからすぐ使っちゃう、それに色合いもよろしい、しゃきしゃきしていて、とっても合うんです。200811230945000

 その上、そのときにあるものを入れてしまうことも増えて、今回はしめじが入っています。

 このひじきのサラダ、うちのセーネンが大好きで、小鉢を抱えるように食べています。セーネンは、そと飯も多いのですが、まあ、財力の関係上、たいした物は食べていないと思われます。野菜や根菜が豊富な店に行くとも思えない。まあ、せめて自宅で食べるときくらいは、こういうものをたくさん食べておいたらいいわね、と思いながら、鉢を抱えて食べているのも見ています。

 面白いのは、もう一人の男性@おじさん。彼は、非常に洋食な育ちで、ひじきの煮物とか切干大根とか、いわゆる庶民の和風の食をほとんど食べないで成長しています。その分、グレービーソースとか、なんとかビーンズとか、私が食べてこなかったものを食べて大きくなったという全くの異星人なんです。純和風な食卓で育った私と、こういう異星人が同居して、私が煮物を作るので、おそるおそる食べ始めたのが、四半世紀ほど前。すっかり、感化されてしまって、今じゃ、「最近、はりはり漬けが多かったけど、切干大根は煮物がやっぱりおいしいねえ」とか、「セーネンはひじきのサラダが好きだけど、やっぱり大豆やチクワとコッテリ煮たのもおいしいねえ」と田舎のばーさんのようなことを言うようになりました。四半世紀前を知っている私は、噴出しそうになります。「ひじき?知ってるけど、食べたことないなあ」「こういうのって、家で食べるものなの?」って言ってのたは、このおじさんが若いころじゃあなかったかしらん。(大笑)

 というわけで、ひじきのサラダも、ひじきの煮物も年中食べております。

 実は、「だんだん野菜が増えてくるねえ」「そのうち、油揚げとかちくわとか大豆とかも入ってくるんじゃない?」「で、マヨ味が薄くなったら、いつもの煮物とあんまり変わんないねえ」なんて男同士が話しています。そうか、ま、いいや。

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裸でも生きる

裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記 / 山口絵理子/著

 25歳でマザー・ハウスを起業した山口絵里子さんの自叙伝(たって、たった25年)です。マザー・ハウスは、発展途上国のジュードという麻袋の繊維を使ったバッグのメーカーとして、最近、ちょっと話題ですよね。

 えーと、http://www.mother-house.jp/home.php

 こういう発展途上国、彼女の場合は主にバングラディシュですが、その製品を扱うとなると、フェアートレードもありますが、多くの場合、製品そのものの産地を秘した場合の他の製品との競争力は乏しく(たとえば、デザインとか品質とか価格とかの面でですね)、社会貢献とか国際貢献、あるいは途上国支援という名目の価値を付加価値として販売している製品が多いと思います。それがいいとか悪いとかじゃなくって。彼女の場合は、そういう要素を前面に出して、あんまり使われないけど、国際貢献で売るというバッグではなく、バッグそのものにたとえどこ産であろうと魅力を持つものにしようと(バッグというものは、ともかく競争が激しく、かつ競争も仁義なき競争ですからね)取組み、バッグとしてデザイン、品質、などで競争力を持ち、デパートで扱ってもらえるものにするという方向を目指したという点が特徴的です。そして、この本は、それまでも、メチャクチャというか猪突猛進というか、ともかくすごいパワーとがむしゃらさいっぱいの彼女のやってきたことが書かれています。あきれる無謀さとあきれる粘り強さ、諦めない力と根性に圧倒されます。

 ある程度、マーケティングとか、技術とビジネスとかを考えたことがあったら、この方法は取らないよなあ、あんまりにも策がなさすぎと思うことだらけですけど、いやはや、その無策さを彼女のあきらめない気持ちと、なんでも一緒に自分もやることで周りをひきつけていく魅力でカバーしちゃってます。いやはや、頭でっかちになって、「それは難しいでしょうねえ」なんていうコンサルとは真逆のストレートな行動力があります。いやはや、あっぱれ。

 私はこのやりかたが正しいともベストだともやっぱり思わないけど、こういう要素っていうのはいつの時も、どこでも何かしら人を理屈抜きで動かすし、投入量と結果量との比率はたぶん非効率なんだけど、要素の足し算で得られる方程式を越えた、予想しえない化学反応を引き起こすこともわかります。その予想外の化学反応がすべてじゃない、ビジネスの中にそれを引き起こせる力を持ち続けることができるかどうかが、これからの勝敗を決めていくんだろうな、と。そして、それは、たぶんここまで猪突猛進型じゃない、すべてのビジネスで程度の差こそあれ、同じなんじゃないかな、と思っています。それを、普段目指して行動している様々なことの中に要素として取り込めていくかどうか、日々感じていることです。

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2009年1月 8日 (木)

ドライマンゴーのケーキ

 ドライマンゴーって好きなんですよ。(ま、ドライフルーツのたぐいは、なんでもわりと好き)。いつも通る駅前のカルディにあるのは、緑っぽい袋のなんだけど(で、これももちろん喜んで食べるけど)、特に、メッタに見かけないこの黄色っぽい袋のドライマンゴー、「くだもの屋さんのドライマンゴー」って書いてあるヤツ、すごくおいしい!たまーーーにカルディに置いてあると、そのときだけしかないから、絶対に買うものの一つです。最近、おいてないなあ、と思っていたら、なーんと、オオゼキ@シモキタ にあった。偉いぞ、オオゼキ!ということで3袋掴んでました。

 この袋、封を切ると、食べ終わるまで手が止まらない。いかんぞ、いかんぞ、って思うけど、ついついついつい食べてしまう。止まらない。いかんいかん。で1袋、すぐ食べちゃいました…380キロカロリーくらいあるらしい。見なかったことにした。

 あとの2袋は、開けて食べ始めては絶対にいかんのです。ということで、袋を開けたら加工です。レーズンと一緒にフープロで細かくして、ラム酒につけます。それを具として、いつものパウンドケーキを作るだけですが、色合いが綺麗で、マンゴーの甘みと酸味が入って、いつもとはちょっと違う香りのするパウンドになりました。200812082050000

 断面も綺麗!!

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ナマコのからえばり

ナマコのからえばり / 椎名誠/著

 シーナさんは、週刊文春だかになんとか赤テントという連載をずーっとやっています。たぶん15年以上やっていて、これは時々単行本になります(タイトルは、毎回違うけど)。文春は医者の待合室でたまに見ることがあるくらいで、単行本はまあだいたい見ているけど、気がつかないのもあるから全部は読んでないかな。全部読まなくっても、ちーっとも困らない。話が続いてないもん。ただの身辺雑記だもん、みたいなエッセイです。

 これに加えて、サンデー毎日(さらにお目にかからない週刊誌だ)の連載をはじめたそうで、これが「ナマコ」、その最初に1冊分が同名の単行本になったのがこれ。週刊誌2誌で連載を持つとなると、同じ身辺雑記じゃなあ、と差別化を図ろうという意図が見えて、赤マントよりは主張が強いものを打ち出しています(くじけている回もあるけど)。私はこっちの方が好きだなあ。結構、声あげて1人寝室で笑いながら読んだものもあります。これもシリーズ化されるのかな、そしたら読み続けたいな。当然、毎日新聞社です。

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2009年1月 7日 (水)

あみエビとしらすの炊き込みご飯

 山口宇部空港で、あみえびというのを買ってきました。このごろ、書類が重くって(といっても、同僚の中では少ない方なんですが)、フロアーの面々への軽いお菓子を選ぶと、自分用の買物は、ともかく軽いもの!!になります。あみえび、軽いです。そして、安い300円!お好み焼きなんかに入れるとおいしいだろうけど、そーんなにしょっちゅうお好み焼きは食べませんって。200812062012000

 あみえびを入れて炊き込みご飯にすることにしました。生協のしらすの小さいパックもあったので、冷凍のまま入れてしまいます。あとはなーんにも味をつけなかったけど、えびからダシが出て、塩気もあり、香ばしい炊き込みごはんになりました。いやはや、彩りも綺麗で食が進む!

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世の中で一番おいしいのはつまみ食いである

世の中で一番おいしいのはつまみ食いである / 平松洋子/著

 平松さんの本だわ、と文庫をよくよく見もせず手に取りました。で、よーくみたら、以前に読んだことがある「こねて、もんで、食べる日々」(単行本)の文庫版です。今回は、前回(「おいしい日常」←「おいしいもののためならば」)と逆に、文庫の方のタイトルが好きだな。

 料理、調理、食品加工、なんでもいいですけど、食べ物を扱って、口に入れる状態にするときに手をどのくらい使いますか?菜箸や、トングやお玉やヘラ、そういう手にさらに何かを持って、あるいは電動の何かを持ってではなくって、手のヒラをどのくらい直接、食品に触れますか?

 この本を読みながら、私が昨夜、今朝、キッチンでしたことを思い出したりしてました。最近やった手を直接使うことも考えてみました。しばしば手のヒラを使っていることもあるし、なんでも菜箸やヘラでやっているときもある。ずーっと考えていて感じたのは、「元気なとき、パワーのあるときは手を使う」けど、「面倒なとき、だるいとき、気力が充実してないときは菜箸やヘラや、なんか適当な道具でやってる」ようだということです。平松さんは、手でこねたり、ちぎったり、混ぜたり、つぶしたり、揉んだりといろんなシチュエーションのエッセイ添えて、とーってもおいしそうに、食材の旨みを引き出し、丁寧に大事に扱う姿をいろんな風に書いています。そういう風に扱えないとき、私は道具にやってもらっちゃいます。逆に気力が充実しているとき、手で仕上げたり、やわらかさを見たり、混ぜ具合を確認したりします。人間の手って、丈夫な皮膚なんですけど、とーっても敏感ですよね。

 いつも、こんな風にそのものに手で目でもちろん舌で五感全部で向き合って、調理できたらすごいんだけどなあ、とおっくうがって、適当にやってる私は思います。

 すごいなあ、と思ったのは、あるおばあさんが毎年お味噌を仕込み続けて半世紀、ゆでた大豆を手でつぶして確認するとき、親指と薬指で確認するというのです。「人差し指じゃだめなの?」と尋ねる平松さんに「薬指は力が入らなかろうもん」と。力が入らない指もちゃんと役目があるんです。入りすぎてはいけないこともあると。手の使い方も奥が深い!と、大豆をフープロでつぶして味噌を仕込んでいる(!)私は思うのでした(笑)

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2009年1月 6日 (火)

フープロで作るリンゴケーキ

 そろそろ紅玉も終わりの時期になってきました。一山6個、最後の紅玉かなあ、と思い買いました。まず一瓶だけリンゴジャムを作り、保存。これで4個消費。

 さて、2個は何かお菓子にしようかな。カツ代さんのざくざくリンゴケーキ

もいいけど、今回はフープロで焼きこむ型にしてみました。リンゴを普通にカットしてフープロでガーー、ついでにレーズンもガーーー(レーズンでもくるみでも、なくても構いませんが)、それにレモンとシナモン、洋酒を振って、あとは生地(粉100gくらいとBPに対して具は200~300gくらい、リンゴは水分があるので、粉を少し多めに)と、タマゴ(2個、卵黄と卵白で分離)、砂糖とバターに混ぜて焼くだけです。生地の中にジューシーなリンゴが細かくなって入っている感じです。リンゴの水分によって粉量を調節します。具を入れてみたら2個の小さい紅玉だとちょっと多かったので、残りをスライスして上に飾ってみました。皮剥かない方が彩りが綺麗だったけど、剥いてから気がついたので、皮なしです。上にリンゴが乗り、中はリンゴが焼きこんである、リンゴいっぱいのパウンドケーキです。そろそろリンゴのお菓子づくりの季節も終わり。200812071110000

  リンゴが終ったら、甘夏のシーズンですよね!

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本の本

本の本 書評集1994-2007 / 斎藤美奈子/著

 この本ねえ、年頭にご紹介しようかと思ったんだけど、それじゃああまりにも、私からのメッセージ性(っていうほどのものはないんだけど)が乏しいかなあ、と思って2日目にしたの。でも、年始から、こういうものを見て、喜んでいるのが私の実態なのだ。 

大好きな斉藤美奈子さんの本です。なーんと700ページ以上ある、分厚い本!ひゃーー!!1994年から2007年までに彼女がいろんなところに書いた書評を、分野別にまとめた本です。彼女は書評家ということで、いろんな本を出しているけどね、純粋な書評本ははじめて、っていうのです。ともかく大量の書評がいーーーっぱい詰まっています。読み物っていうより、書評のカタログみたいなもの。もちろん、読んだことがあるものもあるけど、まあ6-7割は全然読んだことがない本。存在すら知らなかった本もいっぱいあります。

詳細な目次と索引があるので、まず読んだことのある本の書評をどんどん探して読む。ニタニタ、ウシシ、ヘエ、ヘエの連続。この顔は人に見せられない、きっとすごく変だと思う。ニタニタしたり、考えた顔したり、自分だけの空間にひたって楽しむ時間。書評って、普通は本を読む前、本を選択するときとかに読むものなんだろうけど(もちろん、そういう場合もある。書評を読んで、本を買うことももちろんあるわけだけど)、読んだことのある本の書評を読むのも、書評家が好きだととっても楽しい。あら、斉藤さんたら、こーんな言い方しちゃって、とか、うんうんそうだよねえ、とか、よく言ってくれたわあ!!それが私がもやもやと感じてたことだわあ、とかいろんな気持ちが交錯するんだよね。楽しいのだあ!

読んだことのある本の書評を一通り楽しんだら、読んだことのない本の書評もパラパラと見始める。もちろん存在すら知らない本もあるけど、タイトルとかは見たことがあるとか、話題になっていたけど読んでない本とかもある。へえ、へえ、と思いつつ、これは結構斜め読みも取り入れて眺める。その中から、読もうと思う本に、最優先、まあ自然体で、そのうち、くらいのランク付けをして、ピックアップしていく。どれを買おうかなあ、これは図書館にあればいいかな、なんて思いながら、ポストイットだらけにする。ここまでがとりあえずの楽しみ。

そして、またいくつか本を読んだ後、自分の感想を感じながら、斎藤さんの感想を読むわけだ。ニタニタ、ウシシ、ヘエ、ヘエ・・

こういう繰返しをずーっと楽しめる本。本を読むっていう一度目のお楽しみの後には、もう一度、こういうお楽しみ。読書ライフのお楽しみは一度じゃないのだ。

今年も楽しい読書ライフをすごそう!

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2009年1月 5日 (月)

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

 三谷さんが、露出多すぎで宣伝しまくって映画がDVDになったのでお正月に見ました。彼の前作、「有頂天ホテル」が演歌あり、ロックあり、外タレあり、お笑いありの紅白歌合戦のようなカオスだなあ、と思いましたが、今回はもう少しすっきりしています。

 で、脚本はうまいよね、彼。ほんとに、あれやこれやと訴えるところあり、笑えるところ満載で、ちゃんとどんでん返しを器用に織り込み、秀逸だと思います。娯楽映画ってこういうものなんだろうなあ、と。そして、彼のいつも好む俳優さんが、ちゃんと脇も主役も固めて、まあ、売れるだろうという映画になっています。娯楽大作ってこういうもんなんだろうな、と思います。

 私は、はーーと楽しんでみて終わり。感動映画とかジーンと映画じゃないんだよね、そういうのはなし!

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人生という名の手紙

人生という名の手紙 / ダニエル・ゴットリーブ/著 児玉清/監修

 あけましておめでとうございます。というには少し遅いですが、今年もブログに遊びにいらしてくださいね。皆様、どんな年末年始をお過ごしでしたでしょうか?私は例年通り、すべって、食って、本読んで、寝るという休みでした。スキーウエアと部屋着以外の服を着るのが、1週間ぶりっていう今週が始まりました。今年もどうぞよろしく!

 児玉清さんって、俳優さんとか司会者の方だと思っていたんだけど、読書家で本が好きで書評家なんですって。知らなかったです。その児玉さんが、イチオシのエッセイなんです。ほお。

 アメリカの、ライターの方が30代で不慮の事故(高速道路で大型トレーラーからタイヤがはずれて吹っ飛んできて車をつぶす、というどこぞの国でもあった事故)で四肢が動かなくなった方、その後20年余を経ている方が、孫が生まれたときにその孫に伝えたいということを40個の手紙にして書いているものです。自分がいつまで生きられるかわからない。その上、孫が成長するに従って、障害があることがわかってくる。孫にどういう形で自分の思いを伝えることができるか、わからないので手紙という形で残しておこうとしたものです。

 人生のいろんな苦悩、人に助けられること、人を助けること、家族や友人について、自分が他の人と異なるということについて、非常に根源的な事柄について、正面から向きあって書いています。孫には、綺麗ごとではすまないと考えているんだと思います。

 こういう本によくあることとして、1)非常に失敗の少ない人生を送ってきている場合(酒に溺れたことがないとか、恋愛や結婚に失敗したことはない、親や子供との関係は常に良好みたいな)の成功の指南書、2)何らかの挫折や失敗(恋愛とか、親子の関係のぎくしゃくなど、あるいは一時ぐれたとかね)があったけど、それを克服している克服指南書、のどちらかがあると思うんだけど、2)に近いんだけど、それを克服したという形でアピールしてないのが彼のスタンス。事故の後、それが遠因となって妻と離婚、妻は病死してしまう。娘とはその関係でぎくしゃくもしている。あれやこれや、難しい問題も抱えている。その中で孫に語りかける50代の男性の姿です。

 その率直さと、許しましょうとか、すべてがアナタの糧になるんです、とか相手のことを考えましょう、満載じゃない、いうわがままでこらえ性のない私が、「そういったってさ~!!」っていうところがないところが、私は好きです。「ちゃんと戦いましょう」といいます。社会的事項についても、そして個人的事項についてもです。もちろん、身近な家族、友人、知人、その他と仲良く暮らすことの大事さは十分わかっているつもりです。でも、根がわがままでこらえ性がないので、どうでもいいことはどうでもいいですけど、それは違うんじゃないか、とか不当だと思うことについては黙っていられない、それでたくさんの損をしている人生なので、彼の率直なそして、逃げない、いいかげんにしない、ちゃんと戦う姿勢がほっとします。

 

 今年は、こんな風にちょっと小説世界じゃない人生の指南書みたいのでスタートしてみました。私は、この手を本をたくさん読む方じゃありません。だいたい人生なんて指南書ではどうにもならないと傲慢にも思っているからです。ただ、本当の意味で(たいがいの本はそうじゃないのですが)、私に生きる力をくれる本、私に知恵と勇気の片鱗をくれる本も、少数ながら、あることはあります(多くの本はそうじゃありません、残念ながら)。この本は、少しだけど、今年の私に知恵と勇気の片鱗をくれた気がします。

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