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2008年11月30日 (日)

チーズ丸パン

 寒くなって過発酵しないので、パンづくりがしやすい季節になりました。今年の夏は、ずーっと、ケーキの丸型でパンを焼いていました。なんだか、食パンに飽きてしまって、ずーーっと、こんな形のパンにしておりました。

これね

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_fe54.html

これは、HBで生地を作って、簡単に型に投げ込んで、オーブンで二次発酵(30分~40分くらい)、あと11~13分くらい焼けばいいのですが、一応、一次発酵後、取り出してひと手間かかります。1回のパンで、7-8個の山のパンにするので3人で朝ごはんをたべて2日くらいもつので、2-3日に一回、この手間をかけなければなりません。そして重要なことは、その時間にHBの近くにいて、型に放り込み、オーブンに入れなきゃならないってことです。

 こういうアレンジをするのは、私だけだったので、そうそうパンがなくなる日に、適度な時間に居ないわよ、と思っていたんです。居なけりゃ、全部HBにおまかせの食パンね、みたいな気分です。ところが、人間、成長するもので(笑)、いつの間にか、私が不在の時でも、だれかしらがパンを型に入れて、ちゃんと山パンにするようになってしまいました。一番早く帰宅した人が(といっても21時とかいうことはザラなんですけど)、HBをセットして、最後に寝る人が、焼成後のパンを取り出す、なんていう連携プレーをすることができ、なんとかひと夏、山パンを食べて暮らしました。

 さて、すこしパン生地で遊べる季節ですので、また丸パンが復活しました。200811032103000 生地を7-8つに分割して、丸めるだけです。丸めるときに、チーズを入れることもありますし、チョコスプレッドなんて入れておくと、「当り!!」と楽しいです。このアレンジは、オットはなんとか習得して、すこしいびつですが丸めるようになったのですが、いつの間にか全員が手を出してきて、私が不在の時も、山パンになったり、丸パンになってチーズやリンゴジャムやチョコスプレッドが入っています。自分でやると、どれが当りかわかるのがうれしいらしいです。

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スローモーション

スローモーション (ピュアフル文庫)

 この間から、ほたる館とか、MANZAIとか、青春ピュアフル文庫(ってすごくこっぱずかしいネーミングだけど)を続けて読んでいるうちの1冊です。

 中学生の妹と、年の離れた、お母さんの違う、美青年の兄、その兄が、いろいろ問題を起こして学校をやめ、警察のご厄介になり、教師で超マジメで堅物の父親に見捨てられている家族を、妹の視点から書いています。その妹の学校でも、いろんな人間関係があり、仲間はずれにされたり、くっついたりの女の子にはありがちな日常が渦巻きます。ほーんと面倒だよね、こういうの。と元女の子の私は思います。ある、学校にはうまくなじんでない、殺人犯の娘というウワサのある、ものすごーーーく、動作がスローモーな妹のクラスの女の子と、お兄さんが、妙なことから助け合うようになります。何もできなくって、行き場がなくって困っている兄、今はながーいお休みの途中のような兄(マジメな父親はそれが許せないんです。学校へ行くなり働くなりしろ、と言う)と、父親のことがあってから、何事もゆーーーーっくりしかしないと決めている女の子との波長が合うのかもしれません。そのゆるさを受け止められる何より本人の資質が(全然、いらいらしてないんですね、お父さんだけがイライラしている)、うらやましいです。

 私、かなーりせっかちです。人生でながーーいお休みって、とったことがありません。せいぜいが、10日か2週間の旅行だけ。ちゃんと予定して休んで、ちゃんと旅行に行くので、なーにもしない、ながーーーい予定しない、不確かな人生のお休みってやったことがないんですよ。学校卒業して、就職しちゃって、そのままだからね。その上、せっかちですから、いかんです。(逆に結構忙しくしつづけてても、せかせかしているわけでもなく、平気なんですけどね)。仕事やめても、習い事だとか、ジムだとか、旅行だとか、あっちの会合だとか、こっちのボランティアだとか、いっぱい予定を入れてそうな自分が、ちょっとイヤです。もっと、ながーーい何かを蓄えるお休みをちゃんと、楽しめ、充電できるようになって、仕事を辞めたいと思うのです。なんだか、会社の替わりにあちこち行って忙しくしているんだったら、仕事してた方がまし、という気分です。さてさて、どうなりますやら。

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2008年11月29日 (土)

リンゴの季節の焼肉のタレ

 お宅で焼肉をするとき、焼肉のタレってどうしてますか?私は適当に赤ワイン、しょうゆ、にんにく、しょうが、すりごま、なんかで作るのですが、冬場、リンゴのある季節の時は、リンゴのすりおろしを入れます。

 特に、買ってみたリンゴが、ちょっとフカフカだったわ~という時は、そうだ、焼肉のたれにしちゃおう!!と逆に焼肉にしちゃうくらいリンゴの焼肉のたれが好きです。

 しょうゆ、赤ワイン、すりごま、にんにくおろし、しょうがおろし、なんかをまぜて、ちょっとはちみつとリンゴのすりおろしを入れます。これで焼肉のたれ、半分はつけておいてお肉をやいて、食べるときにお好みでまたつけてもいいし、豚肉のしょうが焼きのようなのだったら、つけておいてフライパンで焼いて、もやしとかニラとか付け合せも一緒に焼いちゃってもいい。結構日持ちもするので、多めにつくっておいてもあれこれ使えます。200811032009000

 ちょっとボケちゃってる、フカフカするリンゴにあたっちゃったときは、こういうタレにしちゃうっていうのもありです。

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ラヴソング

ラヴソング / 伊藤比呂美/著

 伊藤比呂美さんが、家庭を壊して、あちこちあちこち世界中のいろんなところで、空港の行き先表示板みたいにあちこち、ふらついていた頃に書いたものだそうで、彼女は「あんまりつらくて、長い間読み返せなかった」もの、と言います。やっと読み返せる状態になったらしく1冊の本になりました。苦しんで、もがいている伊藤さんがチラチラ見えます。

 おなかほっぺ…など、何冊かの育児本の頃、彼女は一応、子供の父親と同居し子供(といっても、ベイビー)を育て、一つの家庭を作ってえーっと、ヨーロッパと熊本で暮らしていたと記憶しています。その後、その家庭がとても窮屈で壊したくなって、偶然、パートナーも合意したので、壊してから、放浪が始まったわけです。

 うーん、ここまで彼女は、自分を見つめているっていうこともあるけど、そーんなに自分って不自由かしら、とおもう気持ちが、お気楽なワタシには思います。ダイエットや拒食症も、その不自由な自分と自我との戦いなんでしょうね。そして、子供が居ても、理解してくれるパートナーが居ても、多少は緩和され、多少は器用に生きられるようになりつつあっても、不自由なココロを抱えて、苦しむ伊藤さんが居ます。

 いやはや、そんなに自分って、でかくて、肥大化して、始末に終えないものにしちゃったら、当然持ちきれない。それほどのもの!?たーいへんだなあ。

 自分、ワタシがこんなブログを書いているのも、そのコントロールの一つなんだろうけど、そのわがままさとか、大きさって人によると思うけど、適当に飼いならすことも、技もいるよね。そこばっかり睨んでいたら、どんどん大きくなって、始末に終えない。放置しとくことも必要。いやはや、たいへんな自分を抱えた詩人の苦悩。ふーー

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2008年11月28日 (金)

烏帽子岳とパノラマ台

200811171157000  箱根にきたので、温泉、ごちそう、惰眠をむさぼり、翌日起きたら、世の中が霧でまーーしろでした。箱根の霧、すごーくきれいだけど、山のぼりには、まずいよなあ。と山の反対側に行くことにしました。御殿場を抜けて、籠坂峠を越えれば、霧はたいがいありません。つまり山中湖→河口湖→西湖→精進湖→本栖湖の富士五湖側です。富士五湖、この順で、どんどん田舎になり、開発が少なく、自然が豊かになります。本栖湖なんて、もう裏は御坂山塊ですから、山が深いです。ここは、東京から遊びにくる軽いハイキング地として、すごく便利です。たいして高い山はないけど、どこへ行ってもたいがい、富士山がどっかーんと見えるので、気持ちがいいし、交通も便利です(東名からも中央からも近い)。よって、これまで15年くらいかけて、つまり子供が保育園の時から、ありとあらゆる富士五湖周辺の山を登ってきて、山中湖、河口湖あたりは、とっくに登り尽くし、何度も遊んで、最近は奥の方の山に登っています。

 たしか、本栖湖のふちにある台形の山、竜ケ岳に上ったことを書いたことがあったなあ、と探したら、もう2年前だったわ。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_9311.html

 今回は、この竜ケ岳の本栖湖をはさんで向かい側の烏帽子ケ岳、それから、その奥のパノラマ台に上りました。本栖トンネルの淵あたりから上り始めて、高低さが、450~500弱、たいしたことはないのですが、なにせ急なので、ヘアピン状の登山道がぐるぐるぐるぐるついている。いらいらするほど、高さが稼げません。たった、500m登るのに、歩く距離は3キロ以上。おいっ!!と思うころに、頂上です。えーと、烏帽子ケ岳までコースタイムが60-70分、パノラマ台までさらに30分と書いてありますが、この時期、岩だらけだと思われる登山道に、落ち葉がぎーーっしりしきつめられていて、とてもソフトな道になっており、さくさくさくさく、さっさと登れます。よって、パノラマ台まで1時間くらいで軽く上がれる。展望は十分!富士山が、どっかーん!!青木が原が眼下に広がり、足和田山がまっ黄色に色づいて、とてもとてもきれいです。やったーー!!!今年最高の紅葉の山でした。200811171219000_2

 これで、今年の軽い山のぼりは終わりです。あとは、雪の上をすべるだけ。足で登るのは、春までおあずけ。今年もごくろうさん>私の足。そして、また、来年も元気に登れますように。ありがとう>山たち!

 私が座って、コーヒーを沸かして飲んでいるところに、4人組のおばさん(たぶん、50台から60台)が上ってきました。ちょうどそのとき、富士山が雲に隠れていて、「あちゃー見えないわ」。それから、疲れた疲れたとおっしゃいながらも、口はぜんぜん疲れてないようで、4人のマシンガントークが始まります。親の介護のこと、ちょっとおいしいお芋のこと、息子の嫁のこと、まあ、よくしゃべるしゃべる。相手の話をロクにきかず、しゃべりまくる4人。その間に富士山は雲の間から、きれいに姿を見せ、また隠れてしまいました。降りていくときに、「あーあ、富士山、ぜんぜん見えなかったわねえ」って。しゃべっている間に、ちゃーんと見えてたんだけどなあ。食べ物の交換とおしゃべりに夢中で、まるで見てない4人組み。とっても、ほほえましい、お姉さまたちでした。わはは・・・私もあーなりたい。元気で楽しい4人組でした。私は、コーヒー飲みながら、ちゃんと富士山、見ましたけどね。200811171509001

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ボローニャ紀行

ボローニャ紀行 / 井上ひさし/著

 あのムッソリーニの生まれ故郷である、イタリアのボローニャという町に、井上ひさしさんが、数週間滞在して、いろんな人に会い、ボローニャ方式という市民による町づくり(っていう言葉、手垢がついちゃってキライなんだけど)、町のハードじゃなくって、市民の力をどう生かして、メチャクチャな政治の行われているイタリアという国家の中で、文化を大切に、市民の意見を大切に、自分たちの暮らしを守っていく方法を作り上げてきている姿を書いています。彼は、旅行や物見遊山に行ったわけではなく、日本のことを憂いながら、ボローニャに学ぶことはないかという視点で書いています。雑誌の連載だったようで、とても平易な語り口ながら、わかりやすく、そして様々な示唆に富んでいる良書だなあ、と思います。

 イタリアってファッションと料理のイメージが強いですが、都市国家で、機械工業と技術が盛んな国です。その中で、ボローニャがどうやって、町の暮らしを守り、市民の文化を守ってきたか、がよーくわかります。伊藤園のお茶のティーバックを作る機械は、実はイタリアの技術なんだそうです。うーん、ひどく中央集権的な国家で、それぞれの町の文化を守り、市民の生活を守るという意識の弱い国(日本ですね)に、こういうことができるのか、という疑問がありますが、こういうことが唯一の方法なんじゃないかと井上さんがおっしゃているようにも思えます。いい本に出会った喜びを感じる一冊です。

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2008年11月27日 (木)

晩秋の箱根

 明日は、箱根あたりで晩秋の紅葉ハイキングに行こうと思って、休前日に眠りました。

 ところが、誰も主体的に起きないものだから、目が覚めたらすでに10時。あーーあ、いくら東京の西部に居るとしても、この日の短い季節に、都区内に10時に居たら、山歩きは無理でしょう。まあ、お天気もあんまりよくないので、しょうがないなあ、と一応でかけましたが、年寄りみたいだけど、湖畔歩きになりました。200811161434000

 芦ノ湖の湖畔、東側は、真ん中にホテルがあって、ホテルの真ん中を通っていけばいかれるけど、周遊道路は一応は繋がっていません(あ、歩く道ね)、東側の方が、駒ケ岳とか神山へのロープウエイがあったり、潰れちゃったスキー場開発があったりして、開けているんだけど、西側は、湖の南端(箱根港、元箱根あたりね)と北端の湖尻あたりをのぞくと、とても静かな木々の間の遊歩道が10キロ近く続きます。静かで、平らで歩く人も少ないです(少し外側には三国山に登る、展望のいい、富士山がくーっきり見える登山道もあるからね、これはスカイライン沿いです)。時折、かさをさしたりたたんだりしながら、平らな遊歩道を、湖岸を見たり、対岸の紅葉を見たり、黄色い木の下を歩いたりしながら、ゆっくりお散歩。まあ、おとなしい休日の午後。箱根って、すごく俗っぽいし、ポピュラーだけど、実は自然がいーっぱい残っていて、歩いたりするのにいいところなんですよね。

 箱根関所が、完全復元して公開してたので、そんなのもちょっと楽しい。

http://www.hakonesekisyo.jp/

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くらしのなかの日用品

くらしのなかの日用品 / 赤沢かおり/著

 物に対するこだわりって、ひとそれぞれでかつ、濃淡があるよね~

 と思う一冊。でも、どれも、これすごいだろう!いいだろう!っていう金額の高さとか、稀少さ(稀少さは、当然金額を吊り上げる要因だけど)を誇っているんじゃなくって、こういうのがアタシ、好きで好きで好きで好きで、っていう偏愛する日用品の話なので、へえ、へえ、こういうことが好きなのねえ、って読めます。人の好きなことを知るのは、そんなに嫌いじゃない。私自身がわりと好きなものもあっても、また、全然好きじゃなくても、へえ、そういうものが好きなんだあ、と思える。これが正しいのだあ!鍋はこれを使うのが、正しい料理人で、クロスはこれを使うのがリッパで正しい主婦なのだあ!といわれるのは鬱陶しくって、ほっといてくれ、と思うが、「アタシ、こういうの好きなんだああ」というのは、結構面白いです。

 といっても、私、コレクターとしての要素が何もなくて、何かを集めるってことが一つもないんです。過去においてもコレクションしたものってたぶん一つもない。その上、物の3つの価値、使用価値と保有価値と、思い出価値(記憶の価値)のうち、使用価値は大切にするけど、使用価値のないものに対して、他の2つの価値を見出して保有し続けようって思うことがたぶん、少なめなので物のこだわりが一面なんだよね。使えれば使うけど、持っていたいという願望が少ないです。 持ってものも多くないし、使いやすければ同じものをずーっと使い続けるタチです。(バックだって、服だって、やけ物持ちがいいのよ)本は結構持っているけど、でも、捨てるのも平気で捨てます。消費者として、適切なものを適切な価格で買いたいけど、どうしても、どうしても、それじゃなきゃダメ!!っていうこだわりが少なめなのかもしれません。私には、こういう本に登場して語るものがないわ~

 

*例えば洋服屋さんで、これどうしようかな、と迷っていると店員さんが言います。「買っておかないと売れちゃいますよ、人気ありますから」(買わせるための言い方ですね)、すると、私、即、辞めますね。「別に売れてもいいわ、世の中から服がなくなるわけじゃなし、また、気に入るのがあるに決まってるもの」くらい言いますもの。どうしても、コレ!!っていうものがたぶん少ないですね。うーむ。

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2008年11月26日 (水)

ざくざくリンゴケーキ

 毎年、紅玉が並ぶ季節になると、ご紹介している小林カツ代さんのざくざくリンゴケーキ。量は適当でいいし、ボールも一つでできる。でも味はピカイチにおいしい!っていうので、カツ代さんの本領発揮!のリンゴケーキです。

 大きめのボールにサラダ油、そこにタマゴを2個わって、砂糖を入れて、ガチャガチャとかき混ぜます。そこにリンゴ(紅玉がおいしいよね)を2-3つ、イチョウ切りくらいにカットして放り込む。さらにレーズンもお好みで。レーズンが固そうだったら、洋酒につけておけばいいし、やわらかそうだったら、洋酒もボールに入れるだけでも大丈夫。そこに小麦粉、重曹(BPでもいいし)、あとは、シナモンとナツメッグをわりとたっぷり入れて、ガチャガチャと混ぜる。液体の調整は、牛乳でも洋酒でも、サラダ油でも。それを、平ための型に入れて(流すほど、液状じゃない、リンゴがたっぷり入っているから、ザクザクっていう感じ)、オーブンで焼くだけ。ほんとにボール一個に次々入れていくだけ。時間がかかるのはリンゴを剥く時間だけ。あとはオーブンに入れれば、スパイスのいい香り!

 スパイスが入っているから、ちょっと茶色くなるけど、味はほーんとにおいしい!リンゴとシナモン、リンゴがいっぱい入って、それがすごくおいしい。こーんなに簡単なのに、大人気のざくざくリンゴケーキ!

 毎年のことながら、カツ代さん、ありがとう!

えーと、これまでも毎年ご紹介してます。代わり映えしないけど、私がたぶん一生作り続けるお菓子です。

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_8d7a.html

*すいません、パソコンの具合がわるく、写真がいっぱい飛んでしまいました。今、バックアップ作成中です。写真がないエントリーが続くかもしれません。もう買うぞ!

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ドライブイン蒲生

ドライブイン蒲生 / 伊藤たかみ/著

 伊藤たかみさんの3つの中編が入った小説集です。彼の小説は、前に1冊読んだことがあるんですけど(えーーと、タイトルが出てきそうで出てこない・・うううう・・)、それとはうって変わって、家庭のものすごい理不尽さ、それも子供の立場からどうにもならない理不尽さ、たとえば父親の事業がうまくいかなくって店が潰れて、父親がアル中状態だとか、母親が分裂症(的な言動を繰り返す、もちろん子供はそういう病名は知らないんだけど)で、精神病院と自宅を行ったり来たりする、というようなどうしようもない、逃れたい家庭の事情、その中で、子供は「本当のお父さん、お母さんは別に居るんだ、この2人は違うんだあ」と思いながら暮らし、大人になって家を出ていくのだけど、何かのきっかけ(両親どちらかの病気とか死亡とか)、懐かしく、どこか捨てきれないで思い出す、といような小説ばかりです。

 私はこの手の話しは苦手なんです。親は、深刻な顔して物を考えてるより、バカみたいな単純なのが一番、陽気で明るく、ご飯食べられるのが一番、って自分に言い聞かせて、生活を楽しみ、ニコニコと食べることを基本に暮らそう、暮らそうと思っている根元には、そうじゃない、自分の過去を引きずっているからです。子供にどうにもならないことで、そこまで辛い思いをさせ、引きずらせるって、まあ運命としかいいようがないけど(だって、子供は親を選べないから)、イヤなんですねえ。そういうシチュエーション、まあ、誰でもある程度は自分の親のイヤなこと、迷惑なことを引きずるわけですけどね。それを、なんとか昇華しようとしている伊藤さんの小説。うーむ、共感するには、まだ時間がかかりそうです。

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2008年11月25日 (火)

やわらかい手

やわらかい手

 孫が難病にかかってしまった。その治療のための海外渡航にお金が要る!もう家も売ったし、借金もできるところは全部した。両親である息子夫婦が困り果てている。でも、ほっておけば孫の命は消えてしまう!!

 そういうときに、それまで働いたことがない、おばあちゃんが職を探します。でも、経験も資格もなく高齢である彼女に、仕事はないんです。偶然飛び込んだ風俗の世界。彼女のタッチのやわらかい、ソフトな手が、売りになります。そこで、孫の治療費、渡航費を稼ぎ出すことができるんです。

 急に資金を援助してくれた母を疑って後をつける息子、そんな汚れたお金はいらねーよ!!とわめく息子。男ってなーーんて子供っぽいんでしょう。とまどいながら、子供のためにそこまでしてくれたことを、感謝するムスコの妻。まあ、ここまでは予想されたこと。

 この映画で感心したのは、全然かっこよくもなくって、横幅がひろく、体がたるんだ、おばあさんそのものの彼女が、仕事して稼ぎ、さらにもっと稼いで、早くお金を貯めようと意欲的になっていく過程で、どんどん自信をつけて、背を伸ばして、しゃっきり前を向き、自分の意思を伝えられるようになっていくこと。すごいわ。最初はとまどって、「私にはできないわ」みたいなことばっかり言ってたのに、もっと稼ぎます、週に800ポンドは稼ぐわよ、っていう意志のある目つきになってくる。そして、友達(有閑マダム、カード仲間)にも、仕事を聞かれて答えるし、積年の恨みもちゃんと言えるようになる。仕事は、その人を強くするし、自分で立てるようにするなあ、とつくづく再認識。そんなおばちゃん、見た目はそのまま(何もスタイルがよくなるわけでも、おしゃれになるわけでもない)けど、ずーっと自信のあふれ、息子に、「ちゃんとしろ!」「孫の治療に行け」といえるかーちゃんになります。いやはや、偉いぞ、ばーちゃん!すごいぞ、ばーちゃん!

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骨肉

骨肉 / 明野照葉/著

 えーと、8月12日にご紹介した「汝の名は」の明野照葉さんの作品です。妻に先立たれ3人の娘(1人のみと同居)が居る初老の老人の家庭に、大異変が起こります。彼が4人目の娘を連れてきたのです。これが18歳、高校中退、金髪、お酒、タバコなんでもやるという3人の比較的まじめな娘(全員がすでに成人、1人は既婚、2人は勤め人)から見ると、とーんでもない不良娘、ヤンキー、いったい本当にお父さんの娘なの!?という状態。母親を亡くしてから、バラバラだった3人姉妹が、俄然結束を固め、連絡を取り合って骨肉の争い(?)に突入します。そんな小説です。

 このヤンキー娘が、すごくしたたかで、本質を突いて面白いんです。あっぱれだわ。という移動時間に楽しむ小説。終わり。

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2008年11月24日 (月)

なんだかわからない青黒豆

 山の方にでかけると、野菜を売っている直売所みたいので野菜を買うのが楽しみです。まあ、普通の野菜もありますが、めずらしい、普段の生活ではおみかけしない野菜もあることがあるんです。この間は、わさび菜(まあ、たまには近所の八百屋さんにもあるけど、機会は少ない)なんて買っておひたしにして食べてみました。ちょっとピリっとするかな、しないかな程度の普通のおひたしでした。

 涙を飲んであきらめたのが、青い「ピクルス用トマト」っていうのです。私は実家で家庭菜園をやっていた時、トマトの苗を夏の終わりというか秋にひっこぬくと、そこに青い小さいトマトがついていて、それをピクルスにして食べるのが大好きでした。ところが、トマト栽培をやめてしまったら、そういうものは流通してないので、作れません。一度、お友達のご実家のをいただいて作ったことがあるっきり。それを売っていたのです。わーー!!青いトマトだ!ピクルス用だああ!ともう大大大感激したのですが、なにせ、すごい量で。大きなバケツ2杯分くらいまとめてあるんですよ。そーんな大袋じゃなきゃだめですかい?アタシ、店やっているんじゃないんですけど。とかなり迷って、周囲を3周くらいしたのですが、買ってもどうにもならない。と涙を飲んで、後ろ髪をひかれまくって帰宅しました。あーー、蓼科の自由農園!!(号泣) きっと、この季節、トマト農家さんが、苗をひっこぬいて処分したんでしょうね。メッタにお目にかからないものなので、あー欲しかったです。でも、あれをピクルスにしたら、お酢が何升要るんだか?で、私はピクルス屋に仕事を変えなければなりません。号泣…思い出すだけで、惜しかったです。

 そういうところでは、豆も売っています。名前なんてちゃんとついてないんですけど、緑の地に筋のような黒い色が入っている青黒豆みたいの、なんだろう?と買ってきました。わからないけど、水につけて圧力鍋で煮れば食べられるだろうと。ずいぶんたってますが、乾燥豆ですから大丈夫。煮てみました。青大豆の親戚なのかしらね?200810271831001

 200810282117000 ところが、煮たら、黒い色が豆全部に拡大してしまって、全体が黒くなってしまいました。え?青い豆じゃないの?そして大豆のように丸いんじゃなくって、花豆のようないわゆる豆の形に膨張。なんだこれ?で味は、なんだかボーっとした味。甘みをつけた豆は好きじゃないので、軽くダシで煮たんだけど、なんだか、不思議な豆でした。

 ここを見ると、くらかけ豆(お友達のDちゃんが、軽井沢で買うとおっしゃってた珍しい貴重なお豆ということで、実は軽井沢に行く日のあたりの手帳にポストイットに書いて貼ってある)に似てるんだけどなあ、違うのかなあ。

http://www.yamagen-mame.co.jp/shurui.html

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ひよこのひとりごと

ひよこのひとりごと 残るたのしみ / 田辺聖子/著

 田辺聖子さんが雑誌に書いていらしたエッセイをまとめたものです。かもかのおっちゃんこと、彼女のオットさんが亡くなり、白寿(99歳)のお祝いで、朗々と歌を歌われたお母様が101歳で亡くなる頃までの文章です。

 彼女は、本当に楽しむのがお上手です。人生の悲しみ、別れをいっぱい知った上で、その上でだからこそ、楽しんでいらっしゃる姿がとても魅力的です。以前、沢村貞子さん(私の浅草、などの著作のある方ね)がオットさんで映像作家である大橋さんを亡くして、嘆いて嘆いてさびしがっている様子と対比してみたことがあります。ぜんぜん違うんだよね。

かもかのおっちゃんが亡くなった際の田辺さんの弔辞は、ほんとにすばらしく、大切な人を亡くした悲しみ、一緒に生きてきた喜び、生きることの喜びと悲しみをちゃんと全部受け止める強さみたいのが出ててすごかったなあ、と思ったものです。「残花亭日暦」にも、その別れの日々と、彼女の覚悟がよく出ています。

これはその後、1人になった彼女のエッセイです。

彼女がかもかのおっちゃんのことを思い出し、「ヒマなときには、夢枕にでも立ってみてよ」なんて話かけている様子、それに対して、「こっちはいそがしいてなあ、毎日、先輩たちが先輩風ふかして、宴会つづきやねん」なんて言っているだろう(笑)、と全然夢にも出てこないことを笑っていたりします。そんな姿です。「どうして、夢枕にも立ってくれないんですか」なんて恨み言も泣き言もいいません。いいですよねえ。これ。

101歳のお母様を亡くす77歳の田辺さん、オットさんも亡くし、さぞお辛いことと思いますが、それでも、源氏物語を優しく解説したい、日本の古典をもっと知ってもらいたい、笑ってお酒を飲んで、たくさん楽しい話をしたい、と考えていらっしゃる姿、決してメソメソして同情を買うようなことはありません。リッパだわあ、ステキだなあ、と思う80歳前の田辺さんです。

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2008年11月23日 (日)

グレープゼリー

 私、2ヶ月に1回くらい、地元の美容院に行きます。美容院の選択基準は、ひとつ。夜遅くまでやっていること(大笑)、いいのか、それで!って我ながら思っているけど、22時までやっている美容院の便利さは、やめられません(もちろん、カラーリングとかパーマとかはそんな遅くまでやってくれません。でも、そういうことしないもん、カットだけだもん)。

 あー色気もなにもない選択基準なんですが、その美容院に行く時だけ通る道に、不思議な食品店があります。輸入物店というわけでもなく、自然食品店というわけでもなく、コンセプトは不明なんですが、時々、そこでしかみかけないものがあったりして、美容院に行く時に開いていれば覗きます。そこで、なんだか、ぶどうジュースを買ってきました。ジュースってあんまり、いやほとんど買わないんだけどね。

 何ヶ月か前のことなんだけど(だって、2ヶ月に1回しか行かないし)、ジュース飲まないのでずーっとある。よーし、それならゼリーにしようということで、リング型でゼリーにしてみました。牛乳とまぜて、砂糖とゼラチンを溶かして、生クリームを少し入れて、型に流しただけ。あとは冷蔵庫が固めてくれる。終わり。200810302205000

 なんだか、紫っぽいゼリーになっちゃいましたが、あまり見たことのないグレープジュース、本物だったらしく、わりといい味!なんだか不思議な店、2ヶ月に1回だけ見る店。

 もうちょっとちゃんとしたスタイルとかで選ぶ美容院に行った方がいいんだろうか!?

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鬱の力

鬱の力 / 五木寛之/著 香山リカ/著

 香山リカさんと五木寛之さんの対談が本になっているものです。五木さんは、どうも最近、あの昔の面影がすっかり変わり(見た目じゃなくってだ)、仏教とか、人の道とか言い出しているので、私はちょっと眉唾気味なんだけど、香山さんの分析と精神科医としての経験が、彼のボヤーーっとしたところを引き締めて結構面白く読めました。

 日本もそして世界の先進国の高度成長時期が終って、日本のバブルっていう異常な躁の時代が終って、長い長い低迷期に入っています。人口はこれから3千万人くらい減っていくんじゃないかと推計されている、近代に経験したことがないダウンサイジングな局面なわけです。その中で、キャンキャン!!と勢いのある躁じゃなくって、しんみり、ゆっくり、下降気味の鬱という状態を是として、それを力にしていく必要があるんじゃないかというのが全体の主張です。

 いや、香山さんの領域である脳の病気としての「うつ病」ではなく、ちょっとイヤな気分を引きずっているけど、それを持ちながらも進んでいける力としての鬱の力という意味だと思います。なーるほどなあ、と思った私が今考えているのは、こんなことです。

 私、年をとって、イヤなことに対する耐性が少しついてきたかなあ、と思うことがあります。仕事でも、ちょっとしたプライベートなことでも、イヤなことってまあ、人並みにはあるのですが、それをギャーギャー騒いで発散しちゃうのでもなく、落ち込んでぐーったりしているだけでもなく、ちゃんと忘れないで判っているし、考えているし、じっくり対処するんだけど、速攻何かをしなくても大丈夫な体力っていうか、そういうものを少しずつつけていきたいと思ってきたからです。大人の生活は、いちいち大落ち込みして、食欲を減退させたり、1日何もしないで過したり、フテネしたり、ばっかりしていられません。社会的な存在としてのいっぱいの予定がある日々を、いちいちぶっちって居られないからです。じゃあ、飲んで忘れよう!!とかで、発散するのではなく、ちゃんと心の隅にその事柄の居場所を作って入れておくけど、忘れるわけじゃないし、発散もしないけど、今は別のことに対処し、生活も仕事も進められるような大きさの心の場所を空けられるようになってきた(全部じゃないけどね)力を少しずつだけどつけられてきたなあ、と思うことが、今年は何度かありました。心の居場所にうまく収まらなくって、ダメだったこともあるけどね(これは、主に実母ネタ、こいつは、うまく収まらない…)。そういう時は、ちょっと鬱、ちょっと部分的に暗い部分を抱えている、でも、それをちゃんと抱えながらも、やっていける力、100%じゃないけど、エコ運転くらいできる力、いちいち落ち込んで飲んだくれたり、予定を全面的に変えたり、引きこもったりしないでやっていける、保持力、でちゃんと消化できるときに消化したり、一転して戦ったり、対処したりできる力、そんなものをつけていきたいと思いました。それが私の鬱の力になればいいと思いながら読んだ本です。

 たとえば、「これじゃあお金が足りないなあ」といことがあったとしましょう。(いや、もっと個人的な関係とか、いろんなイヤなことでもいいんですけど)経済的見通が甘いな、困ったなあ、これじゃ先行きが暗いわあ、年取って困るわあ、と落ち込んでいったら、鬱の気分ですね。じゃあ、なんとかしよう!と前向きに考えるとはいえ、こういう問題は、今日1日考えたからといって即解決するわけじゃない。かといって考えなくていいわけじゃない。飲んで食べて忘れていい問題じゃないあ。日常的なことをちゃんと進めながらも、心の中に先送りじゃなく、ちゃんと場所を作って入れておいて、熟成させつつ解決させていく力、イヤなことから逃げず、追い払わず、かといって無視せず、即応できなくても抱えられる力っていうのを、もっと強固にしていきたいと思う、それが私の力になると思っています。

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2008年11月22日 (土)

鶏から揚げネギ和え

 以前にもご紹介したと思うんですけど、うちの鶏から揚げはこんなんです。

 油淋鶏って、ありますよね。あれ、好きなんですよ。あげて、たっぷりのネギの入った汁をかけるやつね。カロリー高いけど、まあ、おいておきます。でも、これって、お弁当に不向きなんですね。汁気が多くって。私が弁当義務があって、毎日、毎日作っていたとき、油淋鶏の翌日、このネタを使いたいと思っても、汁気がなあ、と躊躇したことから適当に汁気省略パターンを作ったのが始まり。200810252120000

 ネギとざーさい、きくらげ(戻す)を、みじんにして、しょうゆととごま油で味をつけておく。これを、普通にあげた鶏から揚げにまぶすだけ。これで、油淋鶏とはいかないけど、ネギっぽ味、中華っぽい味の唐揚げになります。で、汁気もほとんどないけど、お弁当にも使えるというわけで、わりと好評だったので、いつもこんな感じになりました。

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百瀬、こっちを向いて

百瀬、こっちを向いて。 / 中田永一/著

 何かと話題になって、あちこちで取り上げられてたので、手にとって見ました。で、結論?なんでそんなに話題になるの?

 数編の短編が入ってますが、全部の主人公が(男だったり、女だったりしますが)、クラス(学校ね、だいたいが中学生か高校生)で、めだたない地味な、誰からも注目されない生徒です。その地味な(そして地味であることを、自分でよしとして受け入れて、その役割をちゃんと目立たず、果たしている)生徒が、何かのきっかけで(表題作は、サッカー部の花形選手である先輩で近所の幼馴染の二股を隠す、なんていうことですが)、ちょっと地味な生徒としてはあるまじき状況が起こる、っていうストーリー。そのとまどいとか、周りの反応をうかがうこととか、そんななかで芽生えた、地味な自分にはあるまじき恋心とか、そういうものを描いています。なんで、そんなに話題になるんだろう?こういう本が。

 学校を卒業して、クラスの中の力関係みたいなものと決別して、ずいぶんになるんだけど、今って、こういう力関係がこーんなに固定化して絶対で、強固なものなのかしら?昔から?いや、私の個人的な感覚では、もっと流動性も下剋上もあるようなものだったんだけど、そうでもないのかしらねえ、なんて思いながら読みました。なんで、話題になったのか、よくわからん1冊。

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2008年11月21日 (金)

さつまいもケーキ

 あんずやレーズンを入れた、具たっぷりのフルーツケーキは、私のいつもの定番です。粉100g程度に対して、具は300g近く入れて、ラム酒も結構入れて、パウンド型で焼くお菓子で、年中作ります。ぎっしりタイプなので、薄くカットしても、結構充実感があって、また日持ちもするし、日がたっても、しっとりしているので冷蔵庫にしばしば入っております。

 この季節、リンゴのケーキもいいですが、もう一つの秋の食材、さつまいも!!これを使ってケーキを作ろうと思い立ちました。

 ところで、フープロ愛好家の皆様、生のさつまいもをフープロにかけたことがありますか?私、やったことがなかったんです。で、まるまるさつまいも一本は、さすがに入らないので3-4つに大きくカットして入れてみました。大大大失敗です!ぐさって、芋に刃がささったまま、止まってしまいました。この刃を引き抜くのが、たいへん!!(号泣)

 ある程度、包丁でカットして(硬いからやだけど)、入れてみました。あ、ちゃんとできます。マッシュというのより粒のあらいさつまいもミジン?ができました。これをレーズンと一緒にケーキに焼きこんでみました。なんだか、すいぶんがなくってもさもさしそうなので、洋酒を多めに入れたケーキにしました。200811061433000

 色合いは地味です。なにせ芋ですから、生地と区別がつかない。その上、レーズンも緑のレーズン使っちゃったんであるかないかわかりにくいくらい。でも、味は、しっかり芋です。甘みも芋の甘みがわかるように薄味にしたので、全体が芋ケーキ!!っていう感じで、芋好き(女は、いもたこなんきんですから)には、芋だああ、となつかしい、おしゃれじゃない、素朴な味がします。そうだ、今度は芋ようかん作ってみよっと!

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嘘 / 永瀬隼介/著

 久しぶりに読んだ永瀬さんの小説。子供の頃の友人が末期がん(スキルス性胃がん)で余命いくばくもないところに、34年ぶりに会いに行く48歳、タクシー運転手と友人の会話、その思い出となる事件の話、が錯綜します。

 田舎の貧富の差が歴然とあった頃(私の子供のころは、今よりずーっと明確にありましたねえ)、それでも子供たちはごちゃごちゃと一緒に遊んだり、いじめたり、いじめられたり、仲直りしたりしていた頃の風景があります。今は、もっとたぶん差があるんだろうけど、差が見えにくくなっていたり、最初から分けられていたりしてわかりにくくなっているんだよね、そんなことも思いながら読みます。

 そのなかで、50歳近くなったおじさんが抱える謎が少しずつ少しずつ語られてきます。ほおほお、展開もまあまあテンポよく、イッキ読みだけど、それだけだなあ。うーむ。

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2008年11月20日 (木)

ひじきのサラダ

 このブログにも時々遊びにきてくれるお友達のYちゃんのお料理ブログ、楽しみに見ています。彼女は、ほとんどプロです。食品関係メーカーにもお勤め。ブログでも、新しいカメラで撮ったきれいな写真と、分量をきちんと図ったレシピが並びます。残念ながら、諸事情があって、PWがついているのでご紹介できないのですが。私は、教えていただいても、その通りに作れないし、調味料とか分量図れないし、適当化してしまうので、申し訳ないのですが、ま、似たようなものは作れるだろうと思って、時々マネッコしてます。本家本元さまからは、「似てないだろっ!!」と言われるかもしれませんが。

 で、Yちゃんが、アナタ向き、と太鼓判を押してくれたのが、このひじきサラダ。ひじきを戻して(生協の一袋をそのまま使います)、にんじんとれんこんを細かくカットして、マヨネーズ味にします。私はマヨネーズ味があんまり得意じゃないので、とっても少量でわずかに味をつけたくらい。その替わり、ちょっとめんつゆとかだし醤油みたいな味をつけておきました。

 そして、ここからが意外なんですが、これを、油を敷かないフライパンで加熱するんです。マヨ味つけてから加熱?って疑問だったんですが、これでにんじんとレンコンが食べやすくなります。マヨ味もさらについているんだか、ついていないんだか、わからなくなります。加熱して、根菜が食べやすくなったら、味を見て、適当に加えて終わり。彩りが地味だったので、私はみつばなんかも入れてしまいました。200810121059000

 ひじきのサラダって作ることがありますが、マヨ味をつけてから加熱っていうのが、え?っていうところで、それでマヨ味がとっても気にならなくなります(マヨ味、あんまり得意じゃないので)。これ、うちのセーネンにとってもうけて、お鉢抱えて「これ、食べちゃっていいの?」と一鉢食べておりました。Yちゃん、ありがとう!

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キャベツ

キャベツ / 石井睦美/著

 石井睦美さんの本を(なんだか長いタイトルの本)探してたんだけど、見つからなくって代わりに手に入ったのがこの本。お父さんが病気でなくなった、お母さんと兄(中学生だったのが大学生になった)、と妹(小学生だったのが高校生になった)3人の家族。働き始めたお母さんがくたくたになって帰宅するので、兄がご飯の支度をするようになって数年、すっかり炊事がうまくなった兄と、ご飯を彼に頼りながらも、なんとか父親の居ない暮らしを助け合っている3人の物語。なごむ一家なんだけど、どこかせつない、がんばっている兄と妹がけなげな、そんな物語です。

 どんな子でも、どんな親でも、家族って不思議な力を持っていて、なんか無理しちゃったり、力んじゃったり、いい子演じちゃったりしちゃうんだよね。それがすこーんと抜けられればいいけど、つもりつもってロクなことにならないことも多いわけだ。

 そんな家族の気持ちが、兄の作るご飯という形を通して描かれる毎日。うーん、私はこの手の話は、ちょっときついわ。家族の、そういう無理しちゃうのが、痛く痛く感じちゃうんだよね。突き放して読めないわ~

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2008年11月19日 (水)

ジェシー・ジェイムズの暗殺

ジェシー・ジェームズの暗殺

19世紀のアメリカに名をとどろかせた犯罪者ジェシー・ジェームズっていう人が居たらしいのですが(全然知らなかったです)、10何人もの人をお金のために殺している人ね。その人の役を今をときめくブラッド・ピットが主演してます。その人の周囲の人、で結局仲間うちに殺されてしまうのですが、その仲間の人との心理、裏切られるか?あるいは味方か?殺さなければ殺されるか?っていう話もおりまぜています。その後、ジェシー・ジェイムズが悪党なんだけど、英雄視されたり、その暗殺が数々の物語になったりと、どういうわけかあんまり憎まれないで、大衆に支持されるような、そんな犯罪者のようです。

 ブラッド・ピットが、この人を主人公にした映画を熱望し、自らプロデューサーもやっているという作品で、2時間40分っていうアメリカ映画としては、とーっても長い、だから興行的にはきっと?なんだろうけど、ということでDVDを借りてきて、睡眠を削ってみたのですが。

 うーん、私はこの人の孤独とか、彼が稀代の犯罪者なんだけど、魅力的だったらしい(仲間からも、そういう風な発言が多いわけですが)ところとか、わからないです。ブラピの演じるこの人は、全然魅力的じゃない。悪いやつだけど、妙に憎めないってところが、うまく出てないです。長いばっかりで、ちっともよいなあ、と思わなかった映画です。残念。

*以前に周防監督がシャル・ウイ・ダンスをアメリカに持っていく話を読んだことがあります。あのアメリカで制作した、リチャード・ギアのじゃなくって、役所さんの邦画ね。アメリカの映画館で興行的に売るために、ずーっとずーっと縮小させなきゃならなくって、非常に苦心している様子を読んで、アメリカ人は長い映画を見るのをいやがるんだなあ、と思ったのでした。しかし、この「…暗殺」は長い!きっと、興行の方からの反対を押し切った、大大スターブラピが、ずいぶん私財を投入したことでしょう。で、全然よくない、と私は思いました。ま、奥さんもずいぶん稼いでいるから、いいのかな。

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うまうまノート

うまうまノート / 室井滋/[著]

 食べ物本つながりで、これも楽しい。大好きな女優さん、ムロイさんの本です。彼女の、健啖ぶりっていうか大食いぶりっていうか胃腸が丈夫なのは、すっぴん魂シリーズでも、毎回感心しているところなんだけど、この本でさらに感心しますよ~

 彼女は食べることが大好きで食いしん坊で、お仕事ガラ、いろんなところにいらっしゃって、いろんなものを食べるので、それを記録するノートを自分で作っていらっしゃるそうです。それが「うまうまノート」っていう大学ノートなんだそうです。これは、そのタイトルを貰って、雑誌に連載したものをまとめた本で、女優さんならではのロケ弁の話、ロケ先でのおいしいものの話、ご存知ふぐママ(彼女の事務所の女社長さんね)と食べたものの話、郷里富山のおいしいものの話、お友達と食べたものの話など満載です。まあ、ちょっと雑誌の企画っぽくなっちゃっているものもあるにはあるけど、全編ともかく、「よく食べる」「おいしいがる」基本姿勢が貫かれてて、気分がいいです。あれやこれやいじって、文句ばっかり、薀蓄ばっかり言う(ゲーノー人ってそういう人多そうじゃない?)のと違って、基本的に、大食で、なんでもおいしく、楽しいんだよね。ムロイさんって。大好き!!

 ほんとは、本物の「うまうまノート」を見せてもらいたいなあ、と思っちゃうけど、きっとさしさわりがあるんだろうなあ。いやはや、こういう人好き、こういう本好き。

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2008年11月18日 (火)

キャベツと豚肉の辛みダレ

 これも川津さんの、ずいぶん以前の本で見た料理です。

 彼女が本を出したとき、たぶんこれは90年代の最初くらいの初期の本だったと思うのだけど、彼女が料理本の編集者時代に、いろんな料理研究家さんとのお付き合いしながら、仕事していて教えてもらった、というスタイル。魚もおろせなかった、トウバンジャンもマーボー豆腐に使うだけしか使わない、っていうところから、いろいろ教えてもらったんだという本「あ、おいしい」です。

 トウバンジャンって、どのくらいの瓶を買いますか?私はなーんと、でーっかい高さ20センチくらいの太った瓶を買います。そのくらいしょっちゅう使うんです。中華風の炒め物や、タレに使うので、小さい瓶だとすぐなくなっちゃう。男2人は辛いものが大好きで、先日ご紹介したやきそばにも入ってます。

 なので、マーボー豆腐でしか使わない人も、これを覚えるとトウバンジャンの登場回数が増えますよ、っていう料理は実はあてはまらないのですが、でも、ものすごく簡単で、そしておいしいので、すっかり手抜きズボラ化して(すいません>川津さん)使わせていただいております。

 本では確か、ザク切りのキャベツをゆでる。それをお皿に乗せて、次にブタバラ肉をスライスしてゆでる。タレ(しょうゆとお酒とトウバンジャンとにんにくだったか)に豚肉のゆでたのを入れて、タレと一緒にゆでたキャベツに、ネギと乗せる、っていうスタイルだったと思います。

 しかし、私は変えてしまってます。まず、2回、物をゆでるのがイヤなんです。キャベツは最初はカサが大きいのでゆでるには、お湯がたくさん要るじゃないですか。それがイヤです。よって、ルクルーゼで蒸し煮です。大量のキャベツをフタでギューーっと押しこんでほとんど水を入れずにじわーっと蒸し煮。このキャベツは残ったら、そのままスープとか、おかか合えとか、まったく違うものに鍋ごと転換しちゃうので、大量づくり。食べる分だけお皿に出しておきます。(これはストックづくりになっちゃうわけです)

 豚肉は行平で、少しのお湯でさっとゆでます。使うのは生協のブタバラ冷凍。カットしないもん。それを上のタレに入れます。タレにはゴマ油もちょっと入れたり、トウチ(あの、うさぎの糞ですが)も入れたり、五香粉も入れたりすることがあります。これは気分で変えます。で、もう一つの手抜き。タレに大量のみじんのネギも入れちゃいます。そして、タレごと豚肉をキャベツ(蒸し煮してお皿に乗せたもの)に乗せて、混ぜながら食べます。ゆでるのは一回、豚肉なのでたいしてたくさんのお湯は要らない。キャベツは大量蒸し煮にして、別の料理に展開できるストックもできる(トマト味、コンソメ味、クリーム味の各種スープ、おかか合え、ポンズ味などなんでも使える便利な野菜ストックです)という、手抜き&次の展開素材づくりがいっぺんにできちゃう、キャベツと豚肉の辛みダレ、お助けおかずです。だいたい、金曜日とかにこういうネタが登場することが多いです(笑)

 川津さんごめんね。でも、こういうのいいでしょ?(自画自賛・・)

*写真わすれました。すいません。キャベツに少し辛い色のついた豚肉が乗っているだけ。

 なーんの意外性もない姿になります。

 ずーっと前に、似たタレですが、川津さんの四川風ダレ、(しょうゆ、さとう、ごま油、トウバンジャン、にんにくおろし)もご紹介してます。これはしゃぶしゃぶ風に茹でて、野菜も一緒にいっぱい食べられる辛みだれ、こっちも助かってます。お勧めです。

 2007年3月23日です。

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_f982.html

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ヨーガン レールの社員食堂

ヨーガンレールの社員食堂 / 高橋みどり/著

 私、サラリーマン生活長いんですけど、自分の会社に社員食堂がないので、社員食堂って憧れです。10年くらい前に、大手町にある某大きな金融機関に出向してたことがあって、そこに社員食堂があるんですよ!!毎朝、事務の女性の机の横にはってある食堂のメニューをチェックして、定食A、定食B、麺類、その他(サンドイッチとか丼ものとか)の4種類から何を食べようかと午前中いっぱい悩んでいたものです。私は出向期間だけだったので、社員食堂がともかく楽しみで(おいっ!!)、食べたことのないメニューがでると、どっちにしようかずーっと考えてたものです。しかし、同じ部署の同僚たちは、社員食堂に飽き飽きしているらしく、何かと口実をつけて、「どこそこに新しいお店ができたから行ってみよう」とか「なんとかがおいしいって聞いたから行こう」とお外に行きたがるんです。お外なんて、いくらでもいつでも行けるのだ、社員食堂はこの期間しか行かれないのだ、と思う私はお外のお誘いがとても残念でした(いや、出向者としては、郷に入ればでもちろん付き合いますけど)。なので、社員食堂には憧れこそあれ、イヤな思い出はないんです。いいなあ、社員食堂。

 これは、ヨーガン レール社(ってなんだろうと、知らなかったですが)の、社員食堂のメニューがずらーーっと1年分書いてあるだけの本なんです。でも、すごーーく楽しい!!おいしそう!で、とてもステキなお昼ご飯を食べて居る様子が目に浮かぶような本なんです。この食堂、お肉とお魚とお砂糖は使わない(卵や乳製品は使います)程度のベジタリアンメニューなんですけど、野菜ってこーんなに豊かで、こーんなにバリエーションがあって、こーんなにおいしそうに心満たされるものなんだなあ、とつくづく思う一冊。いやはや、ヨーガン レール社に勤めたい(正確に言えば、社員食堂で毎日食べたい、だけですが)と思うわ。作る方の、食べ物そして食べる人に対する心遣いが、ちゃんと感じられる食べ物、私はそれを食べたいんだと思うのです。どんな、町の食堂でも、なんでもいいんです。(時給のために)食べ物のことも食べる人のこともぜーーんぜん考えてない人が、マニュアル通りに作った(あるいはチンした)工業製品じゃない食べ物を食べていたいとつくづく思う一冊。だから、私、社員食堂でいいんです。まずいとか、なんとか言いません。だって、ちゃんとおばちゃんの顔が見えて「忙しいの?」「ご飯このくらい?」なんて言ってくれてたもの。つくづくグルメじゃないけど、そんなところだけはこだわりたい、食を考えるステキな本です。いや、本気で転職したいって。

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2008年11月17日 (月)

あっという間のはりはり漬け

はりはり漬けって、大根で作る、ちょっと辛くってすっぱい漬物ですよね。地方で売ってたりします。私、あれって、わりと好きです。大根を短冊にカットして、軽く干して作ったときは、わりとおいしくって、喜んで食べたのですが、何せ自分で干すのが手間でそう、しばしば作るもんでもありません。干してある大根として、市販の切干大根っていうのがあって、それ水で戻して作ってみたときは、なんだか水っぽくってあんまりおいしくなかったんです。大根をカットして、軽く干して(干し網あるだろ!といわれればもっともなんですが)、作るとおいしいんだけどねえ。

 おいしい手軽なはりはり漬けを教えてくれたのが、川津幸子さん。雑誌オレンジページの編集者として、活躍した後、著名な料理研究家の本の編集をなさった方です。ご自分で料理の本を出されるようになるまでに、調理師学校に通い、ちゃんと料理の基礎を勉強され、真摯に仕事に向き合い、働く主婦としてご家族のご飯も作りながら、忙しい人に、簡単だけどおいしい、そして手間もかけるところをちゃんとかければ、それほどたいへんじゃなくおいしいよ、ということをご自身の体験から教えてくれる、私の大好きな料理の方です。なんていうか、料理も好きだけど、仕事に向かう姿勢、料理に向かう姿勢もとても好きな方です。この方が、切干大根を、直接、液体につけてはりはり漬けを作るのを紹介していて、「直接でいいんだああ!」とびっくりしたことを思い出します。ゆでなくって、もどさなくっていいんだ!もどすから水っぽくなるんだなあ。そっかー!!

 川津さんの作り方は、切干大根のごみをとって、はさみでカット(ゴミってあんまりないけどね、一応)。それを、しょうゆとお酢と砂糖、水、それに唐辛子の輪切りを入れた液体に直接入れる。そこに旨みを引き出す、昆布もはさみで切って入れる。あとは、液体で切干大根が戻る、昆布も戻る数時間後から食べられる、っていう、なーんと、はさみしか要らない(大笑)方法です。きゃーーー!アタシ向き!200810202057000

 ほんとか?と半信半疑ながら、作ってみると、そのときは、もどってない切干大根に不安を覚えるものの、容器に入れて振って、冷蔵庫に入れておくと、ちゃーんと戻って、戻るときに旨みを吸って、おいしくなっているんですね。しゃきしゃきした歯ざわりもあるしね。今回は、色が地味だなあ、と思ったのでにんじんもスライサーで細切りして入れてみましたけど、そんなものは川津さん本には、ありませんけど。

 という切干大根とはさみだけで作る、超簡単、はりはり漬け。昆布もはさみでチョキンチョキン。それだけ。申し訳ないくらい簡単ですけど、私は好きです。川津さん、ありがとう!

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The MANZAI(4)

The manzai 4 / あさのあつこ/[著]

 こう来たか!?の4巻。なーるほどねえ、あさのさんは、男子中学生2人の漫才コンビを描きたいんじゃないんだなあ、普通じゃない、ことに悩んで、一時は学校に行かれなくなっちゃった歩君(ジャニーズ系の方ね)が、普通じゃなくっても、だいたい普通ってどういうこと?自分の素のままでいいんじゃないか、と思い、その自分を少しずつ少しずつ出せるようになる姿を丁寧に描くことで、普通じゃなきゃダメなんだ症候群に対して、そーんなことないんじゃないか、違っていいんではないの?違うことを恐れるなかれ、と書いています。歩君をかわいいとか、おもしろいとか言って、そのまま受け止めてくれる仲間と、成績のいい子も太った女の子も、魅力的に描いて、仲良くしている数人の友達が居ます。そして、歩君は、失恋もしちゃうわけですが、大切な友達を得ていく、っていうストーリー。漫才の舞台は、少しかすんでしまいます。うーん、中学生くらいに読んでもらいたい爽やかな小説でした。読んでいるのは、中学生から遠く遠く遠く遠く離れてしまった私だけど、でも、よかったな、と思えるおばさんでした。

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2008年11月16日 (日)

いわしつみれ汁としょうが煮

 このところ、お魚に恵まれています。季節なのかな。いい鯵とか、いわしとか、毎週のように出会うことができて、かなりハッピィです。(望むらくは、さば寿司にする生さばに出会いたいのだが、お目にかからず…) 今週は、10匹300円で小ぶりなイワシを買いました。うれしいなっ!!

 しかし、この幸せも、そろそろネタが尽きてくるというもの。毎週、タタキじゃ、つまんないしなあ、と今回は、いわしのつみれ汁にすることにしました。つみれ汁って、考えると、ちょっと面倒だなあ、と思うズボラな私。

 やってみると、手開きにして、骨をとったいわしをフープロに入れて、しょうがもねぎもそのまま入れて、ガーーーー!!ってするだけだから、すぐなんだけどね。あとはお味噌をちょっと入れるのが、私は好きです。片栗粉をちょっとだけ入れて(つなぎね)、あとは、濃いダシの汁を沸かして、ポトンポトンと入れるだけ。ネギを散らして終わり。200810182043000

 つみれって、売っている練り物があるけど、自分ちで作るのは、もっとずーっとやわらかくって、ほわーーっとしている。きっとつなぎが少なくって、実がやっと固まっているくらいだからだと思う。で、じわーっとイワシの旨みが口に広がって、あーおいしいねえ、と満足してずるずると汁をすする。イワシのつみれ汁。フープロがあれば、ひどく簡単、ガーーと10秒です。4尾もあれば、3人分のつみれ汁ができてしまうので(これは、できたてが一番、作り置きにはむきません)、あと6尾は、しょうが煮にしました。頭を落として、内蔵を書き出し、しょうゆとお酒、おさとうとしょうがの煮汁でガーーっと煮るだけ。これは、ぬるい煮汁でやると生臭くなるので、がーーーっと煮てしまうのがおいしい。これは、2尾ずつ食べれば、大満足。300円で、こーんなにできる、イワシ君は偉い!

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晴太郎

晴太郎 3本足の天使 / 柴田理恵/著

 私の好きな犬猫本です。これは、女優の柴田理恵さん(ワハハ本舗の看板女優さんね)が、ひょんなことから不法投棄の廃棄物の間に捨てられていた、先天的に障害のある犬を拾ったことから始まる、彼女とその犬との物語です。もちろん実話です。

 拾った犬は2匹、俳優の加藤晴彦さんと一緒に拾ったことから、リエちゃんと晴太郎とつけられた2匹、リエちゃんは障害もなく里親が見つかって行ったのですが、晴太郎は、後ろ足が癒着していて、手術や治療が必要なことから、結局、柴田さんが飼うことになりました。

 柴田さんはテレビや舞台の仕事で大忙し、オットさんも舞台監督さんなので、不規則ですれ違いの生活が普通だったのが、晴太郎が来てから生活が変わります。まず、早起きして散歩!!深酒もあんまりせず、11時には眠くなってしまう、健康的な生活になります。そして、長年夫婦をやっていても、どこか別々に暮らしていた2人が、晴太郎の世話や病院通いでお父さんとお母さんのように、家族になったと書いていらっしゃいます。オットさんもすごーくいい人で、晴太郎をとってもかわいがって、親身になって世話してくれるんですよね。さっすが、理恵ちゃんの選んだ人だなあ。

 その晴太郎、かわいいんだわあ~!!つぶらな真っ黒な瞳、不自由な足で走ったり遊んだり、じゃれたり…いや、かわいい!犬好きにはたまりません。

 障害があって、治療続けるんですけど、結局1本の足を切断して3本足になってしまう晴太郎。でもね、そういう晴太郎の姿は、例えば足が不自由な方、年をとって足が痛くてリハビリしている方、いろんな方の励みになって、ご近所さんにたくさんかわいがってもらって暮らすんです。いや、はや、かわいいし、幸せな犬ですわ。そして、それを支える柴田さんご夫婦や、ご近所の方、劇団員の方なんかにとっても幸せをもたらしているということでも、晴太郎はすばらしい、って思います。いやはや、いい本でした。犬好きにはたまりませんよ~

 柴田さんと加藤さんは、名古屋のロケの時に2匹の犬を拾うのですが、柴田さんは東京在住なので、名古屋の獣医さんにご紹介されて東京の信頼できる獣医さんにお世話になります。その獣医さんが、なーんと、我が家のすぐそばの(結構有名らしく、ゲーノー人もよく犬連れで来てます)アマノ動物病院なのです。この動物病院、駐車場がないので、実は我が家のはす向かいのコインパーキングに車をとめて、とほ30mくらい犬を抱っこして連れていくご家族が多いので、私は家の出入りの際に、心配気に犬を抱っこして連れていくご家族をしばしばお見かけします。ほんと、犬は家族の一員で、しゃべれないから余計心配が募りますよね。抱っこされて、病院へ行く、ワンコたち。緊張してるけど、でも大事に大事にされている様子が伝わります。

あ、柴田さんもここによく来たんだなあ、と思ったのでした。

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2008年11月15日 (土)

休日の昼のやきそばあんかけ

 時々、ムショウにあんかけ焼きそばが食べたくなります。中華屋さんで食べる五目あんかけ焼きそばっていうのも好きだなあ。徒歩5分のところにある北京飯店

http://r.tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13013061/

 ものすごく地味な中華屋さんで、駅からも近くない(だから、我が家の近い)んだけど、なんでこんな辺鄙なところに、こんなおいしい店があるんだ?って思う、おいしい店。ここの五目あんかけ焼きそばも大好き。ランチで700円なんだけど、夜は1000円。私の1人飯のメニューの一つ(なにせ、通勤で歩く道沿いにあるから)。

 休日の昼に、あんかけ焼きそばを食べたくなると、我が家で作るのは、小松菜、もやし、タケノコ、それにちょっとの豚肉。最初は、栗原はるみさんの本で見た、小松菜とたけのこと細切り肉のあんかけやきそばがおいしそうだなあ、と見て、適当に作り始めたもの。その後、シモキタの老舗マザー(飲み屋だ、30年以上前からある老舗、あの町で、こんな長くやっている店は少ない)

 http://www.rock-mother.com/

で、食べたベトナム風焼きそばが、なーるほど、っておいしくって、これの味をちょっと取り入れて、折衷のものになっています。

 200810191157000

 麺は、普通の焼きそばの麺、3食150円くらいで売っている。3食じゃ全然足りないので、麺だけ1-2つ買い足す。でもバラのは1つ80-90円くらいするのが、どうも納得できない(笑) これを軽く洗ってから、油を敷かないフライパンでただ焼いておく。焦げ目がつくくらいでおいしい。

 具は、豚肉(そのときあるもの、なんでもいい)、もやし、小松菜、たけのこがあればよし。しいたけとか、しめじとかキノコ類とか、キクラゲやヤングコーンなんかあればさらに豪華。うずら卵とか、イカちょっととか、まあ、なんでもあれば豪華だけど、なくても全然OK.炒めて、トウバンジャンと、ナンプラーとしょうゆ、お酒、ガラ味スープで味つけて、ちょっととろみをつけるだけ。それを焼いた麺に乗せて、ほぐしながら、あんを混ぜながら食べる。うまいい!! フライパンが2個要るのが難点だけど、3食150円の焼きそばで作ったとは思えない、大満足の一品、あんかけ焼きそば。

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明日の約束

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season2 / 村山由佳/著 志田光郷/著

 おいコー(「おいしいコーヒーの入れ方」ですね、もう何度もご紹介してますが)のセカンドシーズン2冊目、もう、この数年分の小説の進行で15年くらいたってしまっているという村山さんのライフワークのような小説です。もう、じれーーったい、かれんとショーリが、セカンドシーズンの1でなんとかなってから、数ヶ月。相変わらずではありますが、まあ、お互いの気持ちも確かめ合ったし、ショーリは大学生で、かれんは、鴨川の老人ホームで働いている状況は、変わらない、つなぎの2巻っていうところです。(どうも、3巻では、ショーリの前歯がなくなるような大事件がおきるらしいということが予告されているんですけど)

 かれんの弟、丈君(高校生の京子ちゃんという彼女が居る)、ショーリが家庭教師をやっている先輩の妹、など、高校生から大学生の登場人物が、いろんな形で恋愛してて、その話題、そのなかで考えていることなんかが出てきて、たぶん中高生のファンたちは、そういうことも魅力なんだろうなあ、と思うところ。私の世代の人は、ほとんど出てきません(大笑)。親なんて関係ないのよね、フン。

 でも、村山さんって、私世代なのよ、エラいわ、すごいわあ、なんて思いながら、気持ち青春できる、50歳になっても60歳になっても、読み続ける本です。そのこと、かれんとショーリはたぶんまだ20代なんだろうなあ、のテンポです。

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2008年11月14日 (金)

ノーカントリー

ノーカントリー

 アカデミー賞をとったとかいうので、借りてみたんですけど。

 麻薬取引にからんで、何かの抗争があって、偶然、無関係の男性が、その現場で大金を手にしてしまいます。そして、追われることになる。ともかく、ガンガン人を殺しながら執拗に追ってくる。逃げても逃げても追ってくる。

 うーん、映画館で見ると、その緊迫さとか、ひたひたひたひたって押し寄せるところが、すごく怖いのかもしれないけど、我が家のテレビ画面では、たいして怖くない。なんだか、ずーっとおっかっけっこをしているのを見せられているだけ。なんだかなあ。保安官とか出てくるけど、どうもたいしたことなくって、追ってばかりが、とても不気味な雰囲気を全身及び顔面からかもし出しているだけ。一生懸命、理屈こねて、哲学的に生と死を語ろうとしているつもりだろうけど、ちーっともな感じ。なんだろう、この映画。なんでアカデミー賞なんだろうか!?

年取った保安官の役で、あのコーヒーのCMに出てる人、トミー・リー・ジョーンズが出演しているけど、あの人のイメージ戦略として、いくらCM出演料が高かったからといって、日本のコーヒーCMに出て、ありとあらゆるコーヒー自販機に顔が出ちゃうのは失敗だったんじゃないかと思っちゃいました。安売りしちゃったように見えるもんね。もうちょっとガンバレば、しぶい味が出る役者さんだと思うんだけど、どうも缶コーヒーの人だからなあ。いろいろと、渋い味だして、ちょっと理屈っぽいけど、沸け知ったる感じの保安官役なんだけど、だめだ、缶コーヒーイメージが強すぎて。で、こねた理屈も空回りな気がする(アタシがわかんないだけ?) あーあ、こういうわけわからず、やけに人が殺される映画つくって、生と死、無情とか非業とか描いているんだろうか。アタシには、ダメでした。この映画。

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The MANZAI(3)

The manzai 3 / あさのあつこ/著

 うーん、ちょっと中だるんじゃったかなあ、と個人的に思わないでもない3巻。いや、私がだれてきたのかもしれないけど。商店街の夏祭りが、市の予算の都合でいつも通りにはできなくなっちゃうというネタと、瀬田君(ジャニーズ系、ジュリエット役)の片思いの女の子の家庭内問題(父親の再婚問題、相手)とかからんで、あーだこーだが続きます。そのあたり、ちょっと、つまんない。あんまり自然じゃない、再び漫才をすることを決意するまでの説明的状況の進行っていう感じ。

 あと4巻だけなので、たぶん夏祭りを何らかの形でやって、漫才がどうなるかってことなんだろうけど、盛り上げてもらいまっしょ!あさのさん!

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2008年11月13日 (木)

かぼちゃ焼きプリン

 3色白玉の黄玉に必要なかぼちゃなんて、ほんのちょっぴり。それっぽっち、わざわざかぼちゃを蒸すわけないよね。ということで、残りは、何にしようっかなあ、と行平に入れて、少しの水を入れてやわらかくして、バーミックスをつっこんで粉砕。かぼちゃスープにしようかな、と思ったところで、方向転換。少し牛乳を入れて、ゆるくして、タマゴを3つ、直接割りいれちゃいました。そこに、バニラエッセンスと、ラム酒、砂糖を入れて、かぼちゃプリンの中身だ。これを、カラメルを入れた、耐熱ガラスカップに流してみると、7つ分!ちょっとゆるいかな(黄色い液体の方の分量を図ってなくって、適当にタマゴを入れただけだ)と思ったけど、オーブンに入れて蒸し焼きにしちゃいました。大丈夫、タマゴが入って入れば。なんとか固まるもんだわ。というわけで、かぼちゃ焼きプリン。

 えーと、行平でかぼちゃを煮て(少なめの水分でゆでてですね)、バーミックスをつっこんで、粉砕したところに牛乳で伸ばし、砂糖、タマゴ、バニラなどを投入して、カップに入れて焼くだけ。面倒に思うかぼちゃプリンも、鍋一個でできちゃいます。200810182247000 カラメルは、砂糖と水ですが、今回は手抜きして、チューブのを使っちゃいました(笑)。とーってもかぼちゃっぽいかぼちゃプリンになって、洋酒(ラム酒ですね、我が家は飲まないくせに大瓶買ってます)の香りを強めにつけたので、大人な風味です。いやはや、プリンもやれば、簡単なんだけどね。生協のお気に入りの耐熱カップで、敷居がちょっと低くなった焼きプリンです。なんか、こういうプリンがあると、家族がニコニコ。デザートはプリン!

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病院のクワバラさん

病院のクワバラさん / クワバラアツコ/文 百田まどか/絵

10月26日にご紹介した松井今朝子さんの身辺雑記「今朝子の晩ごはん」の中で、松井さんが楽しんで読んでいた本なので、ちょっと頭の片隅にあった本です。偶然出会って読んでみました。

 クワバラさんは、病院の付き添い人という設定で、いろんなお医者さん、患者さん、ご家族を見ています。そんな中のエピソードが面白いです。病院、とくに入院って、自分か家族がたいへんな時なので、なかなか広い視野をもてないし、客観的に回りを見れないですよね。自分または家族の状況でせいいっぱい。付き添い人さんって、もちろんたいへんな仕事で、ご苦労もいっぱいあるんですけど、仕事として、いろんな患者さんやご家族や医者に出会うという意味で、少し離れた立場でいろいろ見れるんだなあ、と思います。そんな病院のエピソード、考えさせられることもいろいろ!ほおお。

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2008年11月12日 (水)

やっと3色白玉

 先日は、白と緑(これは、よもぎ白玉っていう緑の粉の白玉粉を生協で扱っているので、それをそのまま使用)の白玉を作って食べたのですが、まだ自分で煮た小豆が残っているし、せっかくだから3色にしよう(たって2色は粉そのままだ)と思い立ちました。いや、単に遊んでいるだけだけど。200810182127000

 黄色は、かぼちゃを蒸して潰したものを粉にまぜるだけ。どーってことないけど、3色並ぶと綺麗だよね、なんかちょっと楽しいと、実にささやかな喜びの3色白玉。

 自分でニタってするだけだけど。こんなことでも、小さな小さな喜び。

********************************

極めて私的なことですが(って、全部が私的なことなんだけどね)、本日、私が生涯で1度だけ子供を産んでから、ちょうど20年になりました。いやはや、あれから20年、すごい年月がたったもんです。いろんなことがあった20年とも思う一方、あっという間だったなあ、と思う20年です。

 20年間、人の親というものをやってきて、成長していく子供を見ながら生活できたことは、私にとっても楽しい、至福の時間だったなあ、と思います。私の両親、そのまた両親、その両親と、人類の脈々と続く営みの一端に私が参加できたこと、これまで何億年も、何億人もの人間が、子供を産み、育て、そして死んでいった時の流れに思いをはせ、その一人一人に喜びも悲しみもあったことを思います。そのなかの、たった一つの小さな小さな、私にこういう楽しい、幸せな時間をもたらしてくれた家族と、そして産んで育てた自分と、こんな親の元に無防備にも生まれてきた生命に感謝します。涙が出るほど、楽しい懐かしい、至福の時間だったなあ、と思います。

 20年となれば、子供は成人です。現実として学生ですから、まだ経済的には自立してませんが、精神的にはすっかり本人は一人前のつもりです。親のできることなんて、もうほとんどありません。学校から送ってくる学費請求書を持って、振込むくらいなものです。これから、自分で、自分の人生を、多くの人に助けられながら、そしてできれば彼も誰かの助けになって生きていく、彼の人生の充実と幸せを祈るばかりです。

 そういえば、この間、国民年金の払い込みが始まるという通知も来ました。猶予したらどうなるか、10年以内にさかのぼって払うことができるとか、彼が年金を受け取る遠い将来のことも関係するのですね。あ、ほんとに私はもう関係ないんだ(だって、彼が年金を受け取るときには、存在してない可能性もおおいにあるわけですから)、ほんとに大人になって、自分で払い、自分で猶予してもらい、自分でそれをリカバーしていくんだなあ、彼の人生の計画は自分で全面的に立てるんだなあ、と思ったのです。封筒を渡して、私のやるべきことは終わりなわけです。

 私は、この20年、やはり親としての自分ということをずっと、ずっと、自分の中の大きなところに置いて生きてきました。職業人としても1人の人間としても生きてきましたが、親であること、子供を育てていることを忘れたことは一度もないです。そろそろ、この荷物をひょいと棚上げしてもいいんじゃないかという時期が来たんだと思います。うれしい気持ちもありますし、ちょっと変化にとまどう気持ちも、実はあります。 

といっても、これまでと何が違うかというと、相変わらず、大学生が私とオットとの共有財産である家に住み、勝手に冷蔵庫をあけ、あんまり顔合わせないけど、一緒に暮らしていくのは、同じなんですけどね。ま、一応20年の区切りということで、今日から、逮捕されてたりしたら、名前が出るわけですね。アタシはもう親権者じゃないんだからね。自分の責任だからね、と言おうと思っています。

 といっても、今晩私は山口に泊まりです(大笑)、子供の誕生日だとかなんだとか、もう20年もたつといわなくなって、たぶん本人は学校後バイト、オットは遅い、バラバラに何のお祝いもなく過すだけです。今週末も、たぶん全く別行動だろうな。どこかで、ちゃんとお祝いの食事でもしたいなあ。来週は学祭だとかで浮き足立っている本人、いったい落ち着くのはいつなんだろう!?

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The MANZAI (2)

The manzai 2 / あさのあつこ/[著]

 文化祭で漫才版、ロミオとジュリエットをやった大小のコンビ、秋山君(大、ガタイがいい方)と瀬田君(ジャニーズ系の方、もちろんジュリエット)、今度は地元の夏祭りの特設ステージが舞台です。大きい方の家が、お好み焼き屋さんをやっている関係で、商店街の会長さんのお誘いに乗ろうかということになるわけです。

 その前に、ちょっとした事件があったりもするんですが、基本は自分に自信がなくって、転校してくる前の学校では学校に通えなかった瀬田君が、友達に囲まれて、少しずつすこしずつその脅えを克服していく姿です。

 彼は、不幸な交通事故で父親と姉をなくし、その遠い原因が自分にあるんだとどこか思っていることもあって、学校に行かれなくなったりしちゃいます。お母さんの実家のそばに引っ越してきて、家族を亡くして気落ちしているお母さんを元気づけなきゃ、というやさしい14歳なんですが、自分の自信もない。それを、秋山君が、ひっぱっていくんです。なんかいいなあ、と完全におばさん目線ですが、思います。そのせつなさとか、寂しさとか、ちょっとした喜びとか、同じおばさんであるはずの(だってお嬢さんが20歳だそうですから)あさのさんは、どうして、こーんなにうまいんだろう、って思います。

 私、すごく凸凹した中学生だったと思います。そして、今でも、まだ凸凹したおばさんなんですけど、それが時々(いや、しょっちゅう)すごーーーくイヤになったりもするんですけど、うーんざりする自分の凸凹さもあるんですけど、ちょっとこういう本を読んでると、凸凹もいいかな、と思って救われます。あんまり凹凸があって、(あ、でこぼこ→凸凹、って変換され、おうとつ→凹凸って逆になるんだ)、ぶつかったり、擦れたり、こすっちゃったりしてうんざりする自分もあるんですけど、平らなだけが人生じゃないよな、と思うことにします。あさのさん、ありがとう!

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2008年11月11日 (火)

りんご入り丸パン

200810172216000  先日、季節のリンゴ煮を使って、りんごパン、もとい、アップルシナモンロールを作ったのをご紹介しました。お友達のIちゃんのマネね、かぼちゃパン、もといパンプキンシナモンロールとセットで。

 えーと、11月6日のブログ見てね。

 これね、りんごの方を食べた人は、かぼちゃも食べようと思うし、かぼちゃの方を食べた人がリンゴも食べようって思うらしく、いつもの倍の早さで胃袋に消えて行きました。でも、私はなんだか、不満なのだ。まず、ロールしてリンゴを入れてカットまではいいんだけど、二次発酵させてみると、それぞれ、勝手にへんな方向に膨らんで、形がとっても不恰好、で焼くとますますそれが助長されちゃう。

 この原因は、たぶん、私のパン生地の伸ばし方が不均等で、ロールの丸め方も不均等だから、生地の厚いところと、薄いところ、きちんとまるまっているところと、ゆるいところがあって、それが膨らむときの膨張度の違い、形の変形に繋がっているんだと思うのだけど。それはそうなんだろう。でもパン生地って、弾力性があって、伸ばしたそばから縮まるので、とーっても伸ばしにくいのだ。均等にベターーって伸ばせるんだろうか!?

 どうも形が不恰好で、かつ不恰好なものだから、フィリング(つまりリンゴとかかぼちゃ)がはみ出る部分もあって、かっこわるい。すぐ胃袋に消えていくんだから、形はそれほどこだわる必要はないとは思うが、どうも気分が悪い。(なら、丁寧に作れよというつっこみはもっともなんですが)

 なんで、伸ばさないで丸めてみることにしました。以前せっせと作っていた丸パン、

えーと、ただの丸パンもチーズを入れた丸パンも、一時期、丸パンばっかり作ってました。2008年6月16日にこんな風に書いてます。

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_569f.html

この芯にリンゴ煮をちょこっといれて、シナモンをふるだけ。くるくると丸める。見た目丸パン、で食べてみると、ちょっとリンゴが入っている喜びがある(笑) で見た目、丸パンだから、もう1つ食べようとは思わない。よしよし…

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The MANZAI (1)

The manzai 1 / あさのあつこ/著

 あさのあつこさんの本で、文庫で4冊になっています。

 ある中学生の大きなガタイのいい子と、どちらかというとやさ男、ジャニーズ系の子(どちらも男子生徒)が、MANZAIコンビを組む話です。楽しいな~♪

 1巻は、文化祭でロミオとジュリエット(ロミジュリ)をすることになる展開で、2人のコンビはもとより、登場人物であるクラスメートたちのキャラがちゃんと描かれていて、ちょっとした片思いとか、あこがれとか、素直な気持ちも描かれていて、すごくサワヤカな、で笑える小説になっています。お子さんにもいいだろうなあと思います。

 あさのさんは、あとがきで、「少年って永遠の謎」って書かれてますが(ご本人も女性で、お子さんもお嬢さんらしい)、いやはや、謎だから創作していらっしゃるのかもしれませんが、丁寧に描いていて、少年たちが生き生きと姿を見せてくれています。

 その中で、少年たちが「正面から向き合ってちゃんと話したい」(適当に仲間のフリして合わせるんじゃなくって)とか、「自分の心を支えてくれる」とか、クラスに溶け込めないとか、学校に溶け込めないとかの中で、悩む姿もあります。私はすでに大人で、おばさんで、「会社に溶け込めないから」というヤワサで仕事してませんし、いろいろな人間関係もありますが、この「正面から向き合ってちゃんと話がしたい」という願望はずーっとあります。器用にだけなって、あたりさわりのないことだけ、いたわりあっている(フリをしている)、厳しいことは言わないし言われない人間関係のなーんて多いことよ、と思う日々です。私自身、正面から向き合ってちゃんと話をすれば、ぶつかる可能性がある、そういうことを避けていることもあります。対立じゃなくって、違う意見や考えを、ちゃんと言えて聞けるか、というと、そうでない人間関係がとーっても多い日常です。

そんなこと、中学生と同様に考えながら、笑いながら1巻を終えました。4巻まであるので、まだまだお楽しみは続くわ!!

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2008年11月10日 (月)

ラブ・アペタイザー

ラブ・アペタイザー

 モーガン・フリーマンが主演の映画ということで見てみました。彼は、1人息子(優秀な医者)の悩みを気づいてやることができずに、薬の中毒で亡くして半年しかたっていない、老夫婦のオット(大学教授、休職中)という役回りです。この夫婦が、息子を亡くした身を引き裂かれるような辛い悲しみの中にある中で、若い友人たちが引き起こすいくつもの恋愛話の相談相手になったり、オットを亡くした妊娠中の妻の支えになることで、少しずつ立ち直っていく姿です。

 神様は、人間が嫌いなのかしら?と思うような辛い辛いことを人間に与えるけど、もう一つ、それを時間とともに乗り越えていく力も与えてくれたんだ、とモーガン・フリーマンが言います。それは、妻に去られ、次に好きになってやっと結婚した妻に裏切られ、あるいはやっとの思いで苦労して一緒になって子供を授かったオットが急死するなど、若い友人がさまざまな愛の形に辛い思いをしているときに彼らを支えることになった老夫婦が、自分たちの悲しみを乗り越えていくことになる、人を支えることで、自分たちも支えられ、大きな悲しみを乗り越えていくことができる、というものです。

 こういう映画を見ていると、私は恋愛や妻の裏切りに悩む隣人ではありません。恋愛なんて遠い国の出来事で、すでに息子を亡くした老夫婦の立場になっちゃいます。そして1人息子を亡くした設定なんて、とても辛くて辛くてそこだけでもうボロボロです。老夫婦がひっそりとその悲しみに耐え、夫婦で支えあおうとしている姿、そして気丈にも、あれこれ浮気やらなんやらをやらかしてくれる軽い隣人の相談に乗っているのを見て、それだけで辛くなります。でも、そうやって隣人を支え、若い人の恋愛や子育てを支えていくことで、彼らがときには笑顔を取り戻してダンスをしたり、生まれてくるベイビーを楽しみにしたりするようになるのを見ることで、人は誰かの助けになり誰かを支えることでたくさん救われるんだなあ、としみじみ思うのです。神様はかなり意地悪、でも、人間はかなりすごい力を持っているんだなあ、と神様がくれたのかどうかはしらないけど。

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蒼い乳房

蒼い乳房 / 谷村志穂/著

 谷村志穂さんの10の短編が入った短編集です。

 彼女の作品も、大好きってこともないんだけど、どこかチェックしちゃう作家さんなんだよねえ。不思議だあ。

 この短編集に納められた作品は、1990年代、彼女が20代の後半くらいに書かれたものが多いらしい。北大の農学部出身らしく、舞台の多くは札幌、大学や高校で、高校生や大学生が登場します。

 谷村さんって、ものすごく自意識が強い。もちろん、小説家になるくらいだら、自意識が弱かったらならないだろうけど、それを小説にするのに、どこかスコーンと昇華してないと大人が読むに耐えるものにはならないんだよね。私のように、枯れかけてるおばさんには、ギラギラしすぎ。だから、ある種、高校生とか20歳くらいの女の子にものすごく人気があるんだろうね、自分のとんがって、ギラギラして、うまくコントロールできない自意識バリバリな部分とうまく共鳴するんだろうなあ、そんなことを彼女の若い頃の短編で思います。

 その後、谷村さんはたしかずいぶん若い男性とご結婚され、お子さんも生まれて、もうちょっと自分自分自分じゃなくなってきたのかな。一連の歴史的な小説は、そういう中から生まれてきたのかなあ、と思います。

  ちょっと疲れた短編集です。作家ってたいへんだなあ、こういう若い頃のものが文庫になったりなんだりで、ずーっと残っていく。抹消したいものだってあるだろうに、いや、そんなこと思わないくらいでないと、続けられないんだろうな。うん。

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2008年11月 9日 (日)

2色白玉

 季節がよくなってきたので、小豆を1袋、圧力鍋で煮てしまいます。ざざーーっと袋全部をあけて、圧力鍋で加圧するだけ。充分柔らかくなってから、ほんの少し砂糖を入れて、甘さとーっても控えめ、豆の味のする小豆煮、これを食べると市販の小豆とか缶詰のゆであずき缶が、おいしくなくなります。

 半分以上は、ジップロックに入れて冷凍。何度も楽しめます。今回の分は、ひさしぶりに白玉にしました。白いのと、緑のと。黄色いのも(かぼちゃ)作ろうかな、と思ったけど、面倒さが先にたって、やめ。あくまでもズボラ街道、無理はしないのだ。200810121058000

 

 子供の時、白玉食べたくって、これはゆでるだけなので、作ることが多かったのですが(で、あずきは圧力鍋なんて持ってなかった実家なので、石油ストーブの上でずーっと煮てるのよね、時々、つまみ食いして固さを見るのが、熱いけど楽しみ)、母が「耳たぶくらいの固さにするのよ」と決まり文句を言います。子供の私は、耳たぶくらい、っていうのを知るために、自分、両親、そして友達など、ありとあらゆる知人の耳たぶを触ってみました。そして、わかったことは、「耳たぶにもいろいろある!!」ってことです。で、ますます白玉の固さがわからなくなったのでした。あの頃はマジメだったなあ(大笑)

 今は、ひどく適当に水を入れて丸めて作ります。子供が小さかったころ、一緒に作るときに、やっぱり「耳たぶくらいの固さにするのよ」っていいながら、実は心の中で、耳たぶたって、いろいろだけどね、って思ってました。うちの子供は、実証心がなく、耳たぶをいろいろ触ってみることもなく、疑問ももっていないようでしたが。

 というわけで、白玉。いろんな色を並べてみたい。

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鞄屋の娘

鞄屋の娘 / 前川麻子/著

 いやはや、不思議な小説でした。前川さんという方のデビュー作で、新潮社のなんとかっていう賞をとった作品らしいです。彼女の本は、読んだことがなかったのですが、このデビュー作を読んで、他の作品も読んでみようかなと思いました。

 とても静かな小説で、あれやこれや、ストーリーは劇的になりうることがいっぱい含まれているんだけど、全体はとても静かな小説です。

たとえば、主人公の、娘さんは、ある鞄屋さんの職人さんの愛人の娘で、職人さんは、本宅からこの愛人宅に移ってくるんですけど、また次の愛人宅に行っちゃうということもある、この娘さんは、ある男性の子供を妊娠するんだけど、別の男性とルームシエアしていて、父親の男性は亡くなってしまう(あ、家庭もある人で)、ルームシエアしている男性と一緒に子供を育て、さて子供が小学校に入るときに籍を入れるかどうか、とかいろんな問題が出てくる。いろいろ、考えてみると、ドラマチックなことが満載な人生なんだけど、小説はあくまでも淡々淡々と進みます。そして、彼女のこだわり、彼女の迷いを、みーんながゆっくり受け止めてくれているのが、うらやましいです。

私の生きているところは、結構忙しくってなのか、せっかちなのか、迷って、うろうろしてたり、どうなのかな、と思っていると、スタンスがはっきりしないこと、あるいは賛成を示さないことを強く攻撃されることがあります。え?って思うほど、早急に立場を明確にしなきゃならない、で明確にしないと、怒られたりすることがあって、ぼんやりしちゃう私には愕然とすることがあります。正しいことってそんなに強いことなんだろうか?正しいことって、そんなにすぐ決められることなんだろうか、と思うことが日常でしばしばあります。そんな時に、この主人公の麻子さんが、あれやこれや迷っている時間と、それを受け止めてくれている環境がうらやましく思います。

中身は波乱万丈ですけど、静かな静かな小説です。

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2008年11月 8日 (土)

グレイズアナトミー シーズン2

グレイズ・アナトミー シーズン2 コレクターズ・ボックス パート1

 映画の合間にぼちぼち見続けていた、テレビドラマ、グレイズアナトミーのシーズン2、やっと見終わりました。どうもシーズンごとに長さが違って、これは27話まであります。長い!!

 途中ね、どうもメレディスが、あのタレ目男に捨てられ(彼は妻を選択)、あちこちの男とすぐ寝ちゃうっていうイヤな女になったり、イジーとアレックスがどうのこうの、ジョージまでがどうのこうの、と恋愛話ばっかりで、枯れたおばさんとしては、すこし食傷気味だったのですが、最後の方は、心臓移植の順番の話、命の問題、など、がうまくその未熟で子供っぽいけど、真剣なインターンの目で描かれていて、よかったな、と思います。

 青臭いんだと思います。そーんなこと、いいわけないだろ!!というようなこともあります。でも、5人のインターンたちは、とっても真剣で、悩んでいるんです。その姿が、医療っていう特殊専門職の集団にあって、素人くさいんですけど、見ている私は当然しろうとですから、その中間の橋渡しをしているんだと思います。

 そして、スタンフォードを首席で卒業して、キャリアアップに疑念の余地がない、大秀才のヤン・クリスティーナが、その集団の中で、そして辣腕心臓外科医バークとの恋愛(そして彼の事故などで)、大きく変わっていくのも、興味深いです。黒人で、やけに背が低いグラマーな鬼教官、ベリーさんも好きだなあ。というグレイズアナトミー、シーズンⅢも、安くレンタルし始めました。続きが楽しみ!!

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うつ恋

うつ恋 / 栗原美和子/著

 この方、テレビドラマのプロデューサーなんですね。ずいぶん前に何か一冊読んだ気がするけど忘れてました。

 読んでみると、2時間ドラマよりは、中身があるけど、うーん、10時台の女性が主人公の1クール、3ヶ月弱のドラマを見た、っていう感じかな。33歳、大手出版社の月刊誌(ただし主として男性をターゲットとした総合誌)に配属されて、同じ会社の花形のブランド物いっぱいの女性誌に移りたいなあ、と思っている女性が主人公。

 彼女が、「こだわりの男たち」という特集で、ある一時期売れたけど、今は売れなくなっている芸人さんを取り上げたことから、この芸人さんが再び脚光を浴び始め、ひょんなことから、うつ状態にあった彼のカウンセラーのはずが、「タレ」(関西弁でオレの女みたいな意味)にされてしまう、そういう物語です。

 まあ、テレビドラマになりそうなストーリーなんですけど、そのどうも、力の抜けた芸人さんとの付き合いの中で、「もっと有名な雑誌に異動したい」とか「何百万円の時計をして、数十万のイヤリングをして、業界人の集まるパーティに出て、あちこちで声をかけられる」とか、さらに「人もうらやむ経歴のかっこいい男とステディな関係になる」(売れない、あの人は今、みたいな芸人じゃなくって)、という彼女の持っているいろんな前提が、ぐらぐらぐらぐらしてくるわけです。やりたい青山のワインバーや、イタリアンじゃなくって、千住の居酒屋で焼酎、だったりするわけですから。

 そんなバブリーな人と業界が今もあるのかは疑問なんですが(私の周りには、この頃見ないです)、そのバブリーで華やかなファッション誌に憧れる女性が、どうも少しずつ変わってくるのです。そんなところが、ドラマの作り手として旨いなあ、と思うところです。まあ、2時間ドラマか、ワンクールか、そんな感じの一冊。

*この栗原さんは、最近別のことで話題になってますね。40数歳にして、猿回しの方と(取材で知り合って)ご結婚されたのですが、その方のご出自が、いわゆる被差別部落だったということで、あの幻冬社のケンケンこと、見城さんが、私小説を書けともちかけて書いたホンが、ちょっと話題になっていると思います。「破戒」(古典ですね)から、「橋のない川」で語られたこの話題、栗原さんがどんな風に書いているのか、ちょっと立ち読みしましたが、まだちゃんと読んでません。読みたいと思っている本です。タイトルは「太郎が恋をする頃までには」です。被差別部落の問題は、一言で語り尽くせない政治的、経済的問題を抱えていると認識していますが、その立場の方のご苦労は実はあまり知られていません。そういう意味で、辣腕プロデューサーのご結婚と著作が話題になるのは、とっても意義があるし、そしてご苦労なさったことと思います。

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2008年11月 7日 (金)

蒸しかぼちゃ

 かぼちゃをちょっとだけ蒸すのってつまんない。手間はほとんど同じであれば、たくさん蒸しちゃうのだ。ほんの一部をかぼちゃパン、もとい、パンプキンシナモンロールに使って、あとはなんでも展開できます。

 かぼちゃサラダ、かぼちゃだけでもいいし、じゃがいもをちょっと加えてもいいし。

 牛乳で伸ばして、プリンでもいい。蒸しプリン、焼きプリンもおいしいけど、タマゴを使わないゼラチン固めもいい。カラメルで食べるとおいしいよね

 といくらでも展開できる蒸しかぼちゃ、と思ったけど

 展開*すら*しないで、そのまま、っていうので、小林かつ代さんにずーっと前に教えていただいた(もちろん本でだけど)、蒸しかぼちゃのシナモンマヨネーズ添え。料理とも言えないけど、カツ代さんが紹介してたんだからね、アタシじゃないからね(笑)

 200810112032000 蒸したかぼちゃに基本マヨネーズをつけるだけだけど、そのマヨネーズをレモンとシナモンでちょっとゆるく伸ばしておく。それだけ。かわいいピン楊枝なんか刺して出したら、ちゃんと前菜になるよね?ただのかぼちゃだけど。甘みと、マヨ&レモン&シナモンの香りが合って、あれ?いつもよりおしゃれに感じます。なーんも調理してないけどね。カロチン、繊維たっぷり。お勧めです。

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還るべき場所

還るべき場所 / 笹本稜平/著

 この著者の方の確か2冊目(だったと思う)、山登りの本です。舞台のほとんどは、世界の名だたる山です。エベレストとかK2とかね、日本の山も出てくるけど、3000m級の*冬山*話題だけ。(この高さの無雪期は、ハイキングっていう認識ですね)

 k2で恋人を亡くした(と信じている)男性、しかもその恋人は、彼の命を救うためにロープを自ら切断して死んでいったと考えて、深い深い穴に落ちてしまった男性の再生物語、といったストーリーです。著者は、こういう極限状態の小説が多いですね。

山の話題が満載で、山好き(といったて登るレベルが違いますがねえ)には、結構楽しめます。私が行かないだろう、すごい山の話ばっかりですけどね。

その中で、エベレストなど超有名な山の各国の公募登山隊の話、ある日本のエレクトロニクスの会社の経営の話(その会長さんが、公募隊に入ってくるのよね)、そして、何故山なんかに登るのだろうか、命って何なんだろう(心臓ペースメーカーを埋めている人も居るんですよ、空気薄いのに~)という話が交錯して、最初はとっつきにくい本で、進まなかったんですけど、少し読み進めると、さてさて先は、と先が気になります。

 なんで、そんな危ない山に登るのか、というのは山の話だけでなく、この著者がいろいろ書いていらっしゃる、極限状態のシシュエーションに通じることがあるんだと思います。その中で、大切なことは何か、生きるために努力するっていうのはどういうことか、ということを繰返し問いかけているようです。

私、まさか8000m級の山は行きませんが、もっとずっと低い山、いい季節の時に歩くのは大好きです。でも、○mの山を登ったとか、あれとあれは踏破したとか、日本百名山をいくつ登ったとか、そういう記録的なこと、コレクター的なことはまーーーったく興味がなくって、だいたい一番高いところに立ったのは○mだかも忘れちゃうし、百名山の本は山のガイドブックとして持っているけど(手ごろな山がいっぱい出てて便利なのよ)、そのうちいくつ登ったかなんて数えたこともない(だいたい自分で覚えてない…・)。

単に、気持ちのいい汗を少しかいて、気持ちのいい空気を吸って、綺麗な景色と大きな自然を感じられれば満足程度のことなので、たいした苦労もしない。わざわざ、冬の山の未踏のルートをなんてことは全然考えてないです。人が登った、普通に安全に登れる、気持ちいい道がいいわ。っていう軟弱者です。だから、生きるってことは、山に登るってことは、なんて考えて登るほどの山じゃないんです。

でも、山の話題、自分がたぶん、現世では行かないであろう、すごい冬の8000m級の山の話は、なかなかわくわくどきどきします。そして、それだけじゃない、著者の強い問いかけを感じます。面白かったです。

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2008年11月 6日 (木)

アップルシナモンロールとパンプキンシナモンロール

 このブログにも時々遊びにきてくださるお友達のIちゃんのおいしいものブログを楽しんでいます。彼女が作るいろんなものは、おいしそう!って思うけど、私のように大雑把で手抜き性分には、敷居が高いものも多く、これもいいな、あれもいいな、って思いながらも、いくつもが「してない宿題」のように残っています。あちゃーー!

 

 HBユーザーで、パンを日常的にHBで焼いている私には、パンネタというのは、とっても敷居が低いものなのです。なにせ毎日、最低3個(3枚、あるいは3切れ)はけていくわけですから、2日、時々3日に一回はHBを稼動させ、パンを焼いています。で、このIちゃんのリンゴパン、おいしそうだなあ、と見たのがずいぶん前。そっか、紅玉の季節だよね~

 http://plaza.rakuten.co.jp/chugakueigo/diary/200810100000

私は、あのアイシングっていう砂糖の塊がパンにくっついているのが嫌いなので、シナモンロールをお家で作って、あっさり食べるのが大好きです。このブログでも何回もご紹介していると思います。そっかー!リンゴを入れれば、アップルシナモンロールなのね!

と思って作ってみることにしました。先週作った、我が家のリンゴジャムは、甘さひかえめで使えるだろう、と。

 そして、アップルシナモンロールだけでは、Iちゃんの真似そのままだなあと考え、というのは大ウソで、手間かけて剥いて作ったりんごジャムを大量に使うのが惜しくなったので(大笑)、具を変えようと、かぼちゃシナモンロール(そんなのあるのか!?)も作ってみました。かぼちゃとシナモンって合うよね。ねっ!(ちょっと、いや、かなり強引)200810121215000

 かぼちゃを蒸して(これは、また別にいっぱい使うので、一部を)潰して、少し甘みをつけて、あとはリンゴと同じようにシナモンとシュガー(ヨーグルトについてくる粉砂糖を活用)を入れて焼くだけ。アップルシナモンロールと、パンプキンシナモンロール、平たく言えば、リンゴパンとかぼちゃパンですけどね。うふふ…いい香り!りんごパンはもちろん、かぼちゃパンもなかなかですよ!

 で、お味は極めて満足して、おいしいおいしいと、各自がリンゴパン、かぼちゃパンと食べたために、あれま、というくらいすばやく消えていったのですが。写真を見ると、どうして、アタシのはIちゃんみたいに揃わないんだろう!?と思うことしきりです。まず、発酵生地を伸ばすので、伸ばそうと思っても弾力性があって、縮んじゃって、あんまりうすくできない。で、えいやーっと具を入れて丸めて、この段階では、それぞれ、まあ、なんとかひいきめに見てそろいつつある。でも、二次発酵させると、それぞれが勝手に膨張して、かなり揃わなくなる。で、焼くとさらに揃わないどころか、まったくのバラバラな形状になっちゃうんだよね。あーーあ、味はいいんだけどね。見た目がね、見た目関係なく、消えていくので、見ているヒマあんまりないから、いいや、という状況が見た目を改善しようというモチベーションが低い原因でもあるんだけどね。写真は歴然。唖然。

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オレたち花のバブル組

オレたち花のバブル組 / 池井戸潤/著

 いやはや、もっと軽い小説かと思って、寝る前にちょっと「最初だけ」と読み始めたら、止まらない止まらない、あーあー3時近くなっちゃったよ、明るくなっちゃうじゃあないか!

 バブル組(入社じゃなくって、入行だね、っていうと、もう銀行業界)って、そっかー若手だ若手だと思ってももう30代後半から40代、平成も20年だもんね。銀行が大量採用した人たちだけど、やらされたのは、団塊の世代が築いたバブルの負の遺産の尻拭い、それで終っていいのかあ!という意気込みが感じられる世代になってるんだねえ。

そうだよねえ、今のさらに下の若手は、バブル後入社だから、私たちが「戦争があったらしい、戦争の思い出って年上の人が話すよねえ」と同じように「バブルがあったらしい。バブルの頃の思い出って聞くところによると・・」みたいな感じで、バブル入社組とはまったく違う、少数精鋭採用で、メチャクチャ優秀だけど冒険がない、みたいなところがある。バブル後のあおりで、失われた10年をモロかぶっちゃった院卒の人とかは、またまたたいへん。景気がいいとか、仕事があるっていうことを経験したことがない人生だったりする。

 なんていう話はおいておいて、私の睡眠時間を奪ったこの本。著者は、ほぼ(どこまでが*ほぼ*かという問題はあるが)同年代、どーしてこーんなに銀行とMOF(旧大蔵省、金融庁)のことを詳しいんだあ?と思ったら、新卒で三菱銀行に入ったんだねえ。ストレートなら、1985年入行のはず。ほおーーー、おもしろい時期ね。少しでも銀行と貸付(融資ね)とMOFの関係を知っていると、この小説メチャクチャおもしろい。銀行員の保身と、出世、出向転籍の仕組みと、貸付、取立て、企業の方なんか全然みてなくって、行内と霞ヶ関だけ見ている、小心ぶりなところがが、すごーーーくよくわかって、笑える小説。こーんなヒーローいないだろうと思うヒーローが出てくるのもお話としては、楽しい。いや、居ないだろうし、居たら、銀行に15年も20年も居ないって。出る杭で完全に叩きのめされるか、さっさと他へ行っているよな。ありえん、とは思うけど、そこが小説。笑えるし、内面の苦悩や苛立ちを抱える万年課長さんとかもチラっと本音が出てくるし、うまいわ。

 うーーん、この面白さは、金融とか貸付とか銀行とかにまったく縁がないと感じないかなあ、でも、結構多くの人が縁があるように思うわ。だって、お金は天下を回っているものね。

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2008年11月 5日 (水)

学おじさん

 伊東四朗さんと平田満さんが、やっている舞台「学おじさん」(まなぶ、おじさんと読みます)を本多劇場に見に行きました。

 http://www.atari.co.jp/manabuojisan.htm

 お芝居自体は2時間足らずの、なんだかフワフワした喜劇で、ちょっとチケット代が高いかなあ、と思わないでもない芝居です。

 平田さんと片桐はいりさん(私にはブリキの自発団で銀粉蝶と芝居やってた人、っていうイメージですが、多くの方には、かもめ食堂で、小林さんともたいさんとの3人組の一人って言った方がわかりやすいでかい人です)の夫婦のところに、平田さんのおばさんの元オットという伊東さんが当然やってくる、という設定です。どうやら、わけあり風の3人の弟子を連れてきている、そんな得たいの知れないおじさん役です。

 伊東さんね、もう大御所なんでしょうけど、私はあの軽薄ぶりが好きです。変に、宮内庁あたりから、章とか、なんとかもらわないで、ひたすら軽く、ひたすらくだらなく、大重鎮にならないで、いつまでも遊んで遊んで、ばかみたいなことしてまっとうしてほしいなあ、と思います。平田さんは、あの気弱な雰囲気の殻を、なんとか打ち破ってほしかったけど、やっぱりダメでした。

 *このブログでは、「たのしい芝居の時間」という超弱小カテゴリーがあります。全体で、1800くらいのエントリーがあるなかで、20弱でしょうから、弱小も弱小。たいして見てるわけでもありませんし、なかなか新しい分野を見に行く、いや、探している気力も時間もないのが現実です。でも、私には、たまーーにですけど、舞台で生の役者さんたちが、芝居をしているのを見るのが、とっても楽しみな時間の一つです。今年の年末から年始にかけては、いくつか見たい芝居が続き、なんとかチケットを手に入れております。そんないくつかの週末のおでかけを楽しみにしています。将来、東京を離れてすごく田舎にひっこむこともあるかもしれませんが、時折、都会の楽しみも欲しいなあ、と思う一つに、お芝居を見に行くっていうのがあります。何年か前に、渋谷でこまつ座のお芝居を見に行ったときに出会った、山形県のファンの方のように、それを楽しみに上京するっていうのも、またいいのかもしれません。

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いつから、中年?

いつから、中年? / 酒井順子/著

 酒井順子さんが、週刊誌に連載しているものを集めたエッセイ集です。彼女、エッセイストだけあって今の気分とか、流行、世の中の関心とかにうまーく近寄って(完全に乗らないところがスマートなんだろうね)、あれやこれや、書いていらっしゃるのよね。その書き方も、パーンと批判するわけでは決してないんだけど、ちょっと揶揄したり、ちょっと違う視点を入れてみたりする(じゃないと面白くない)、その距離感が、適度で、強すぎないし、弱すぎない、そこがうまいところなんだなあ、と思う。林さんもエッセイ書いていらっしゃるけど、その近寄り方と、距離感が、ときどきぶれる。ぶれ加減が彼女の人間味あふれる正直なところで、場合によっては魅力なんだろうけど、ぶれるんでへんに批判されたり、熱狂されたり、するわけ。でも酒井さんは、その近寄り方と距離感が、ほとんどぶれない。だから、たいして批判も熱狂もされない、安定感がありますねえ。

 いろんなことについても、真っ向から批判しないのも、彼女の器用なところ。あの「産む機械」発言の柳沢さんも、批判してないんですよね。やんわり言い方、本音が出たことを笑っているだけ。地方にでかけて「嫁に行かないのかあ」「子供生んでなんぼ」とセクハラ発言されても、「いやー、東京では言われないから新鮮だわあ」と受け止めるわけです。そういう、おじさんに真っ向から対決しない(まあ、週刊現代かなんかだから、対決したら仕事にならんて)器用さ、でも、ガマンしてないしたたかさも見え隠れするなあ。

 と感心しながら読んでます。旨いなあ、その言い方、というのも、あれやこれやあるんですよね。なーるほど、たいして意味あること言ってないけど(って失礼か、意味があることを正確につきつめて表現してないけど、っていうことね)、多くの人がその言い方で納得するわなあ、という言い方も満載です。そういうところが魅力かな。

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2008年11月 4日 (火)

いわしの酢〆

 休日のお魚屋さん(すでに週末登場するおばさんとして、顔みしり、それもお刺身など買わないでイワシ、アジ、サバ、程度の魚ばっかり買うおばさんとして認識されています)で、「今日のイワシはすごいよお!!」と声をかけられました。いいイワシがあるときは、イワシ好きと知られているので声をかけてくれます。おお!いいイワシだ。

 さてさて、何にしよっかなあ、と考えてると、「これは絶対酢〆がうまいよ!」と教えてくれました。手開きにして塩をしておいておき、食べる前に酢につけるだけっていうのです。詳しく聞くと、酢は三杯酢、食べる前に皮を剥いて、しょうがショウ油といいます。こういうときは、詳しくヒアリングするに限ります。

 さっそく、買ってきて、手開きにして、塩をふって、冷蔵庫。夕食の前に三杯酢にちょっとつけておき、皮をむきます。教えてもらったとおりにしょうがショウ油で食べると、あーーさっぱり!おいしい!!200810112033000

 酢にちゃんと漬かっていたところは、皮がするーっと剥けるけど、酢にあんまり触ってなかった部分は皮が剥きにくいということもわかりました。次回は、酢をもうちょっと多めにしよう。うふふ・・・いわしの酢〆!火つかわない!

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季節風 僕たちのミシシッピィリバー

僕たちのミシシッピ・リバー / 重松清/著

 なんだかんだ、といいながら読む重松さんです。表題作他、せつない、うまい短編が10数個入っていて、ほーんとテクニシャンだな、と感心する重松さん。

 表題作は、明日引っ越して別れてしまう、小学生の男子の友達同士の話だし、中には子供ネタもあるけど、旨いなあ、と感心するのは、彼が等身大くらいの大人(重松氏は、ほぼ同年代です)のせつなさを書いた作品。いや、読むほうがすごく共感しやすいっていうのもあるんだろうけど、泣き所をきちんと、くすぐるあたりは、もう、くせになる旨さです。

 たとえば、オットがガンで小学生と幼稚園の子供を2人残して亡くなって3年、働き出した妻は、職場であたらしい恋愛をします。子供の目、自分の気持ち、忘れていないオットのこと、なんていう短編や、父親や母親の病気と兄弟のこと、大人になっている自分と親と子である自分、兄と弟である自分を書いている短編、田舎で出会った中学の同級生を軸にした短編、いやはや、自分が子供目線というよりは、オットが先に亡くなる妻(いや、生きてますが、想像しやすいのですよ)とか、親が病気になる子供とか、想定しやすい状況と、そのどうしようもなさ、せつなさ、理不尽さ、そして懐かしさや、よろこびのいろんな感情がわかるだけに、それをまあ、短い作品に旨いこと入れ込んで、ほろっとさせてくれるわ、って思うんだよね。ほーんとクセになる。いい気持ち!

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2008年11月 3日 (月)

あんずとブルーベリーのケーキ

 トルコのドライあんずがまだもうちょっとあります。さてさて、先週はレーズンとケーキにしてみましたが、今週はブルーベリーと組み合わせてみました。

最近、私の通勤の徒歩通路(通勤で使っている駅~自宅の間ね)に2軒のケーキ屋さんができました。一つは、ちょっとこじゃれたお店(これは名前のついているバス通りに面している、ブルーと白の外装)、一つは、とーっても素朴でしろうとっぽいお店(後者は自宅すぐそば、自宅から40mくらいだ。つまり駅から離れていて、店舗賃貸料がかなり安いと思われるボロい店)。両方を覗いてみたんですけど、前者はあれやこれや、とっても派手なんですね。種類も多いし、見た目も過剰か?と思うくらいのデコラディブなものが多い。後者は、真逆で、味はともかく見た目は、私でもできそうな素朴系。うーん、どっちが生き残っていくのでしょう!?

 お店には、それぞれのお店の戦略っていうのがあるんでしょうけど、うちのお菓子はお店じゃない、お店と比べるもんじゃない、基本はあれやこれや変えなくていいと思うんです。くるみの時もあれば、レーズンもある、ドライあんずもある、ラズベリーやブルーベリーの時もあるけど、プレーンなときもある。うちの焼き菓子はこれ、っていうのがあれば十分だと思っています。普通に、何百年も世界中の人が、気負わず、それぞれの自宅の、たぶん完全に整ってはいない、あれやこれや不満のあるものの、毎日のご飯を作って居る普通のキッチンで作ってきたように、基本のタマゴと、粉とバターでちゃんと作って、これが、うちのお菓子だよ!ってそういうのがあれば十分に幸せなのが、お家のおやつ。豪華な装飾の多いケーキをしょっちゅう買うより、私はハッピィなことだと思っているのです。200810112104000

 で、相変わらず、焼きっぱなしのごくごく素朴な焼き菓子。あんずとブルーベリー。

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港区ではベンツがカローラの6倍売れている

港区ではベンツがカローラの6倍売れている データで語る格差社会 / 清水草一/著

 タイトルと副題の「データで語る格差社会」というので読んでみた新書です。で、格差社会の何を語っているかというと…全然です。著者は車の関係のライターさんらしいので、車のことは妙に詳しいのですが(つまり、港区のベンツと、他の地域のカローラ、そしてたとえば地方都市の軽自動車についてなど)、あとの別荘とか、豪邸とか、なんだかんだは、全然面白い分析がありません。ありきたりすぎで、何も言ってませんね。

 なんだ、格差社会便乗本の一種かなあ、という気分。なんだよ。タイトルで売るなよ(ひっかかったワタシがバカですが)。その上、データなんてほーんの少ししか使ってないって。副題詐称じゃん。データで格差社会全然語ってないよ。

 だって、同じ別荘でも、軽井沢のどこそことどこそこはこんなに値段が違うとか、苗場のリゾートマンションは激安だとか、違いがあるっていうこととか、豪邸の違いとか、(そりゃー芦屋と成城は違うよ、松涛だって違いはあるよな)、違いがあるっていうことを書いているだけで、それがどうした!?の気分なんだもん。そんなこと、当たり前だし、でたとえ知らない人に書いたとしてだよ、それで?がないんだもん。なんだ、この本。ネタにもならなないや。だいたいこの人はあれやこれや言っているけど、しがらみがなくなってよかった、というのが結論なんだよね。全然考えてないじゃん。格差社会って。

  

 ただ、一つだけ、へえって思ったことがあります。著者はフェラーリ(2000万円くらいする車だそうです)の愛好家でフェラーリばっかり何代も乗っているんだそうです。でもフェラーリっていうのは、中古売却価格が非常に高いので(つまり資産保有としての意味が高いわけ)、ローンを組める割合が非常に高い。つまり手持ち頭金が非常に少なくても買えるわけです(売れば返せるからね)。そういう車なんだそうです。へえ(ワタシは車の価値には、ひじょーーに疎いです。走ればいいので)~。一方、ベンツはそうじゃないんですね。資産価値としては低い、でもミエ価値(?)としては高いわけです。

 車のミエ価値っていうのを考えた場合、地方(雪国は除く)で、軽自動車の保有率が高いということは、ミエ価値じゃなくって、実に実用的な価値を重視している(燃費がいい、小回りが聞く、高速道路が乏しい地域では十分な走り)表れで、実を言うと、車を「走るための実用的なもの」として見るという意味で、「ミエ」で見ている港区よりずーっと先進的なんじゃないか、という見方です。つまり、車なんぞで、ミエはっている、ミエはれると未だに思っている(大笑)後進地域が港区だという分析。これだけは、ちょっと笑えた。あとはつまんなかったです。いや、ベンツ乗ってないひがみじゃないけどさ。

 車のミエ価値、それに資産価値って違うんだなあ、フェラーリは80%以上がローンでも(つまり中古価格が8割くらい行くので)買えるんだそうです。へえ、へえ。フェラーリ買わないだろうけど。

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2008年11月 2日 (日)

ラズベリーマフィン

 冷凍庫でブルーベリーを発見した時に、さらにちょっといつの?というような封を切ってあるラズベリーの冷凍を発見。ラズベリって色はとっても綺麗なんだけど、生の実も、冷凍の実もとってもやわらかいのよね。ちゃんと丸くずーっと居られない。まあ、一個の球じゃなくって、つぶつぶの集合体だからしょうがないのかもしれないけど。冷凍で、かつ下の方にあるとなれば、まあ、かなりの身体的ダメージを受けていらっしゃる。

 さてさて、こんな少量、ジャムにするのも面倒だし、と考え、マフィンに入れてしまいました。

 砂糖(ヨーグルトについてくる粉砂糖、昔は15g入っていたんだけど、昨今の値上げの中で8gに減量されています)とバター(もしくはマーガリン)を軽くチンして、タマゴ2個を投入。そこに粉とBPを振って、まぜながら水分量を調節。牛乳や洋酒、バニラなんかで適当な固さにするだけです。そのときにラズベリー(冷凍くずれ)を投入。あれま、もう混ぜている段階で、実の姿はなくなっちゃいます。色は綺麗だけどね。200810051031000

 それをマフィン型に入れてオーブンで焼くだけ。ラズベリー冷凍がほんの少しでも、くずして混ぜてしまえば、全体にまわって、ラズベリーの酸味を感じるマフィンになります。色も綺麗。ま、このくらいだと、あっという間になくなるんですけどね。冷凍庫おかたづけマフィン。

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長い終わりが始まる

長い終わりが始まる / 山崎ナオコーラ/著

 山崎さん、渋谷の国学院大学の出身。たぶん、これは、彼女が、ジブン姿をかなり入れているんじゃないかと思う、渋谷に通う大学3-4年のオーケストラをやっている女の子のお話。

 学生時代という、ある意味、現実の世界からちょっと違う、特にこの女の子の場合、音楽をやっていることだけにすべての価値があると思っている(授業も卒業も就職も、価値がないと思っているくらい)くらいで、別世界に居るわけで、その別世界に居られるという生活が終る、そういう寂しさととまどい、みたいな気持ちって、きっと山崎さんの気持ちなんだろうなあ、と思う。

 周り中が就職活動したり、コイビトを作ったりしていても、まったく別、音楽を極めることだけを考えている子。でもいやおうなく、卒業は来るし、卒業公演が終れば、出番はなくなる。終わりが来るわけだ、この生活にも。そんな、学生というある種、保証されて、ある種別枠に居て、ある種、期間限定で、別世界に居られることを許される時間っていう時間なんだな、と思う。ただねえ、ウチにいる大学生を見ていると、どうも現実的すぎるなあ(いや、現実的であれと思う気持ちもあるのよ、もちろん)と思うことも多いです。だって、シュウカツといわれる就職活動は、すでに3年生から始まるし、インターンんとかいうのも2年生から行く人もあるくらい。アルバイトと青田刈りとていよく使われているわけだけどね。なんか、どーーっぷり大人の世界が、学生の世界を取り込んだあな、と思うことがいっぱいあるのよ。反骨精神なんて、遠い国の大昔の話で、学生のイベントに企業協賛がずらーーっとつく時代だからね。なんだかな、なんて思うこともいっぱい。

 現実世界はもちろん重要だし、そこで適応していって生きていくことを求めているのが、親のまた学生のニーズでもあるんだろうけど、それだけ?って思う気持ちがどうしても残るんだよね。今、何か、そういうものとは別の自分の世界を作らないで、いつ作るの?ってどうしても思う。現実にどーーっぷり取り込まれている生活をずーっとしているからこそ、ジブンの世界の大事さをひしひしと感じている私が思います。

 まったく別世界に生きているこういう本を読むと、ある意味すごいなあ、と思う。これだけじゃ、困るっていうのも現実だけどね。

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2008年11月 1日 (土)

サンマちゃんのヒラキ

 さんまちゃん、8月下旬から、出てきていて、その頃は、あーさんまだ!!と喜んで1尾200円くらいしたものを買っている人も多かったけど、それから2ヶ月たっちゃうと、もうさんまの塩焼きは何回も食べたから(と思われているのか)、あんまり売れてないみたい。

 ぴっかぴっかのさんまちゃんがなーんと1尾50円。かわいそうになるくらい安い。いいのか、君は!50円で!と思わないでもない。命をかけて、全身をさらして50円、うーむ(そんなこと言ったらしらすはどうする、とツッコミはおいておく)

50円のさんまちゃん、やっぱり買おうかな(笑) 

 さてと、今週はどうしようかな、と考えてみて

 そうだ!あれだ!

久しく使ってない、干物網で開きにすることにしました。

 去年、ポルトガルで買ってきた(ナザレというところで、いわしの塩焼きをフォークで食べたときに、あまりのおいしさに、いわしは買えず、塩を買ってきました)、甘みのある塩を振って、開いたさんまを網に入れてベランダで干します。200810081253001

 干しすぎるより、少し生っぽいくらいの方が私は好きです。塩焼きもおいしいけど、こういう一夜干しもまた、ちょっと目先も変わっておいしいです。50円のさんまちゃん!エライ!

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えりなの青い空

えりなの青い空 / あさのあつこ/作 こみねゆら/絵

 あさのあつこさんの、半分絵本みたいな本にたまたま目に入ったので読んでみました。あさのさんってこういう子だったのかなあ。こういう、すぐ寝転んで、空を見てぼーっとしているような子が生きられる子供の世界が、どんどん狭まってきちゃっているのかなあ、なんて思いながら読みました。

 ワタシ自身、今の超現実的な姿からは、考えにくいかもしれないけど、小学校の前半くらいまでは、ともかく、現実と非現実の世界の区別が全然ついていないで、めちゃくちゃ想像の世界の中に生きていたなあ、と自分でも思うくらいの子でした。それでも、「りょうはそういう子だから」と、許容してくれていた周りがあったからこそ、生きてこられたなあ、と思うのです。今の子だって、そういうえりなちゃんみたいな子がちゃんと生きられる世界があるといいなあ。 

 そして、この本に出てくる、先生たち、ちょっとずつ変。みーんな変。これが現実なんだろうなあ、ワタシの時は、大昔で田舎だったせいか、もっともっと先生もメチャクチャで小学校の授業なんか、もっとメチャクチャだったなあ、とだからよかったなあ、と思うこの頃。その頃は、すごーくいやだったけどね。学校大嫌いでさ。年取って、懐古趣味に走っているかな。

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