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2008年10月31日 (金)

東京島

東京島 / 桐野夏生/著

 桐野さんの話題になった最新作です。いやはやすごいわ!

 なんだかわからないけど、無人島に流れ着いた男数十人(途中、減っていく)と女性は清子さん1人。流れ着いた人(日本人)で、島をトウキョウ、島のあちこちに、シブヤ、ブクロ、ジュク(大笑)と名づけ、中心地はコウキョ、廃棄物が捨てられているところは、トーカイムラと名づけて、原始的な生活を始めます。中国人が流れついてくると、そこは「ホンコン」と名づけます。

 そして、サバイバルゲームが始まるわけです。

 いやはや、女性の生き様という力が、男性のそれよりはるかに逞しく、日本人より、中国人がはるかに逞しく、その姿がとってもリアルです。桐野さん、いつものことながら、こんなに人間のエゴ、欲望、そしてたくましさを抉り出さなくても、、っていうくらい、私たちが文明の中で、覆い隠している、そして隠しているだけで、確実に持っている、ものすごい本能と、エゴと、ちょっとの同情と、ちょっとの共感、をこれでもかあああ!っていうくらい書いてくれます。読み物としては、とっても面白い。けど、この話は実は自分のこととしてはしたくないっていうのが、現代社会でいい顔している私たちの本音じゃなかろうか。すごいねえ、ひゃーーーと、別世界の別の人間のこととして*だけ*話したい、そんな本です。いやはや、一読をお進めしますわ~

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ブルーベリーココナッツゼリー

 10月20日にバナナココナッツゼリー(いや、ココナッツミルクの缶をあけて、ゼラチンで固めるときにバナナを投入しただけなんだけど)を作ってご紹介しました。

 これが、予想を超える好評で、バナナとココナッツって合うんだなあ、と感心しました。どうもムスコが自分の分以上に食べたらしく、オットが「食べようとしたら、もうなかった!」とギャーギャーわめいています。「1個しか食べてない!!」

 うるさいなあ、いいおじさんが、わめくなよ、と思うのですが、そんなに好評なら、と夏の間に買ったココナッツミルク缶をもう1缶あけて、ゼリーにしました。

 素直にバナナを入れればいいものの、なんだ、この間と同じじゃつまんないじゃん、と浮気心を出して、キッチン周辺を見渡し、冷蔵庫をのぞき、冷凍庫でちょっとだけ残ってつぶされているブルーベリーを発見していれてしまいました。ボチャンボチャン…

 200810042136000 で、できたのがブルーベリーココナッツゼリー。

 ところが、ブルーベリーって、酸味が強いんですよ。あんまりココナッツミルクとぴったり合うとはいえないかもしれない。

いや、作った限りは、ちゃーんと食べていただきますけどね!!というわけで、やっぱりバナナココナッツゼリーの方が、おいしいようです。色は綺麗ですよ、バナナよりもコントラストがあって。

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2008年10月30日 (木)

山口通い

 10月から山口の仕事をしています。山口県、ってまあ、本州の端っこにあるので場所はわかっていただけると思います。県庁所在地は山口市です。県全体の人口が150万人弱なんですが、山口市というのが人口19万人くらいです。あれ、小さいでしょ?そう、下関都市圏で32万人、周南都市圏(徳山市中心ですね、コンビナートとかあります)が27万人、宇部都市圏(宇部市中心ですね、宇部興産やセメントが有名ですね)が26万人、と他都市が大きいんですね、そして、下関都市圏は福岡に近いのであっちにひっぱられ、東側は広島にひっぱられで、なかなか吸引力がないのが山口市で、また、核がないのが山口県なんですね。

 そして新幹線は新山口駅、ここは元の小郡町(平成17年10月に山口市に合併)で、山口市の中心、山口駅とは別のところに止まるし、空港は山口宇部空港ともっと宇部市よりなんですね。交通の中心もずれてる。難しい山口市です。

 よって、どこも中途半端に田舎の都市、っていう一番たちのわるい(都市なら都市的集積がちゃんとあればそれはそれで魅力、田舎ならどかんと田舎ならそれもそれで魅力なのだが)状態の都市がパラパラとある。というのが山口県の姿なんです。人口はこれから増えません。で当然、高齢化が進む。さて、さてどうしましょ、山口県。という山口県に通いはじめました。不便なんですよ、新幹線でもかなり遠い、空港は山口宇部空港、新山口(新幹線駅)には空港からバスがありますが、山口駅にはありません。うーむ。しばらく、こんな山口県山口市に通うことになっています。飛行機で行っても山口宇部空港から、新山口に出て、さらにJRに乗るし、新幹線でもすごく遠い。時間かかるわ~!!やっと、長崎仕事が今月で終ると思ったのに。

(ちなみに、もう一つ、福岡県と熊本県の境あたりの仕事もずーっとやっておりまして、西南ばっかり通う日々、北へ行きたいなあ…)
Mさんに教えていただいたザビエル聖堂行きました。地図でみると、近いじゃん!ということで仕事の合間の昼の休憩の時に行こうと歩き始めたら、なーんとすごーく坂の上で、距離のわりに時間がかかってしまって、汗だくに・・・ウエブで見る昔の写真とはうってかわって、近代的な教会でした。でも、ステンドグラスはきれいだし、古いザビエルさんの銅像などは残ってました。教えてくださって、ありがとう>Mさん

200810081253000 200810081253001_2

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遺稿集

遺稿集 / 鴨志田穣/著

 今年の半ば頃、なくなった鴨志田譲さんの遺稿集です。えーと、この方の本は

「酔いがさめたらウチに帰ろう」で去年の11月10日にご紹介しております。アルコール依存症で入院した精神病院のアルコール病棟でのあれこれです。かれは、そこの自治会長さんだったんですよね(大笑)、自治会があるんですよ。

 彼が漫画家の西原理恵子さんの元夫だったことはよく知られていると思います。

 この遺稿集は、未発表原稿ということで、アルコール依存症の治りかけの頃、ガンが転移して余命が1~5ヶ月言われ、アルコール依存症の精神病院から、有明のガン病院に転院することになった前後の文章と、まだまだどーっぷり依存症だったときに(で離婚した後ですね)、合コンしまくってたときの文章、それに、妻になった西原さんとはじめて出合ったタイでの取材の時のことの文章、大きく3つが入っています。

 

 この夏、出張先で偶然テレビをつけたとき(私は日常的にはテレビは、全然見ないんです。だから、未だに小島よしおの顔を知らないです。エドはるみって聞いたときは、都はるみの顔がうかぶ…そうですね、1ヶ月に1分も見ないことはザラです、出張先で髪を乾かしながら10分くらい見るかな)、教育テレビの福祉の番組でアルコール依存症がテーマになっていて、西原さんが出ていらっしゃいました。彼女の主張は、「アルコール依存症は病気です」「だから、本人を責めないで適切な医者に診せて病院に連れていくことが何より大事です」というのです。糖尿病や、ガンなどの病気になった人に「お前が悪い、だらしないからだ」と言って責めても病気が治らないのと一緒だというのです。そして、オットもあと何年か早く適切な治療を受けさえていれば、もっと生きられたのに、と涙ぐんでいました。

 鴨志田さんの壮絶なアルコール依存症は、「酔いが・・」にありましたが、ほーんとにすごいです。もうすべてのことが廃人化しちゃってます。それでも、西原さんは、離婚したけど、見捨てられなかったといいます。

 「依存症が治って、お酒が抜けたら、もとのほんとにいいヤツが戻ってきた」と言います。その「もとのほんとにイイヤツ」の鴨志田さんが、この遺稿集の1作目の作品に居ます。

 西原さんのすごいところは、離婚したけど、やっぱり家族でした。そして、一番たいへんなときに突き放したら、見捨てたら、それは家族じゃないですよ。見捨てられないんですよ。と腹をくくって、彼のアルコール依存症と戦い、ガンと闘い、そして、「ほんとにいいヤツ」を取り戻したんです。その普通のおばさん風に見える彼女の、すごい覚悟と底力に圧倒される番組でした。テレビも見てよかったと思う番組ってあるのねえ。

 その番組を見たから、この本を読んでみようと思ったのでした。ホントにいいやつ、という鴨志田さんが見えます。子供思いで、家族にやさしく、妻に惚れてる、いい男です。

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2008年10月29日 (水)

秋の御射鹿池

200810271400000  車山から蓼科の方にビーナスラインを下ると、それはそれは紅葉がきれいです。今は1600-1700mくらいがとってもきれいなんですね。驚いたのは、ソメイヨシノ(桜ですね)の葉っぱが真っ赤に色づいていること。桜は、東京では、黄色くなって落ちる葉っぱですが、どうみても幹が桜なので聞いてみたのです。こちらでは、ソメイヨシノが真っ赤に染まるんだそうです。知らなかった!!すーーごくきれい!!

美しい道を通って、蓼科に宿をとり、翌日にそなえて、温泉、ごちそう、たっぷりの睡眠!

 人様が作ってくれた焼き立てパンとコーヒーの朝ごはんのなーんておいしいことでしょう!!

 翌日は、気分よく、ピラタスのロープウエイにのって(山麓が1700m台です、きれいです)、上まで行ってみたら、(2300mくらいあります)、また、上は真冬でした。当然だわ。気温はマイナス1度。霧氷が木について、きれいに凍っています。ロープウエイであがってくる中高年の方は、写真をとってまた乗って戻っていくようです。しかし、ここまで上がってきたのだし、風もないし(風があったら、歩けません、一挙に体感温度が下がっちゃうので)、縞枯山に回り、まっしろになった縞枯山で冬を堪能し、縞枯山荘で、コーヒーを飲み(当然、お客は私たちだけ)ロープウエイの道を足で降りてきました。だんだん、冬から秋に季節が逆行する下りで、枯れ木に葉っぱがついてきて、降りてくるにしたがって、色づいてきます。不思議なきれいさです。

 いや、ここで帰るのでは、秋の山というより冬の山に来たみたいなので、見てみたいなあ、と思っていた御射鹿池に行ってみました。この池は、農業用のため池なんですけど、東山なんとかと言う日本画家の方が書いた絵に使われたとか、そしてその絵が好きなシャープ(メーカーですね)の社長さんの意向で、吉永小百合さんの液晶テレビのCMに使われたとか(テレビ見ないのでCM自体は知りませんが)とか言う小さな池です。奥蓼科温泉郷っていう、やたら不便な、山を降りてくるところの温泉のそばにある池です。

 小さな、ため池なんですけど、周囲の山の紅葉が水に映って、それはそれはきれいな、しずかーーな池でした。時折、車がとまって、パチパチと写真をとる人が来ますが、寒いのですぐ車に戻っていなくなってしまいます。そのほとりで、ゆっくりコーヒーをわかして、カモ君たちを眺めた午後、寒いけど(もちろん、ズボン2枚履きですわ)、なんかのんびり、久しぶりにゆっくり、空が広く、山が茶色とオレンジで、気分のいい旅でした。というわけで、やっと秋らしいところにも行った、今年の秋の山たび。もう1回くらい行きたいけど、さてさて、行かれるかどうか。

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ほたる館物語3

ほたる館物語 3 (3) (ピュアフル文庫 あ 1-6)

 あさのあつこさんのほたる館物語の最終巻です。

 2巻で、登場した柳井君(地元の銀行の支店長さんの息子。両親離婚して、なにやかにやとほたる館に来ることが多くなっているいう設定)と、主人公、ほたる館の娘のいっちゃん、それに仲良しの雪美ちゃんの5年生の3人が、あれやこれやかわいいです。

 3巻では、ほたる館のおばあちゃんの初恋の人のお母さんという設定の、山おばちゃん(山の山菜やキノコを売りに来る行商のおばさん)が出てきて、息子さんが戦死していることから、3人は戦争のことを考え始めます。山おばちゃんが、何十年もたっても息子さんのことを忘れていないこと、生きて帰って欲しかったと今でも思っていること、おばあちゃんの初恋が実らなかったこと。戦争って?そんな話が展開していきます。

 旅館をきりもりする、板前のお父さん、おばあちゃんとポンポン喧嘩するお母さん(嫁姑の喧嘩ですが、これまたあっけらかんとしてるんですよ)、裏方一切を引き受けているヒロさんというおじさん、それぞれのキャラクターが生き生きしているのも、いつものあさのさん。楽しく読めた全3巻でした。

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2008年10月28日 (火)

秋の山のはずがー車山と霧ケ峰

トルコ旅行から帰って1ヵ月半、ともかく忙しかったんです。長崎、山口、倉敷、兵庫、それぞれ複数回の出張をして(私の仕事は、製品がないので、口と書類だけなので、当然、その出張に準備をして)、働くばかりの日々でありました。

 あー!!秋が終わる前に、紅葉の山に行きたいよお、空の広いところに行きたいよお、と思い続けていたのに、もう10月も終わっちゃう。

 やっとやっと、1日だけ予定をあけて、遠くに行く元気はないので、車山あたり、霧ケ峰あたりを軽く歩きに行きました。

 車山スキー場を東の端とする、あのあたり一帯は、とーっても高山植物がきれいで、適度にアップダウンがあって、見晴らしもよく、とってもきれいなところです。

 えーと、ハイキングマップはここ

http://www.kurumayama.com/hiking/hiking_map_p.htm

 全部あるくと、山あり、湿原あり、見晴らしよく半日でぐるーっと楽しめる大好きなところです。これまで6-7月には、何回も子連れで、お友達とも、あるいたところです。秋は行ったことがあんまりないので行くことにしました。

 ところが!!あー神様は、こんなに働いた私に意地悪をしたのか、日ごろの行いがやはり悪すぎるのか、ガスってて、何も見えません(涙) しかし、雹も槍も降っているわけではなければ「何で歩かないの?」という同行者が折り、気温低下のため、持っている服を全部来て、レインスーツも着て、あるきました。全然周囲の山が見えません。

 下は、ジャージ(部屋着のつもりだった)、の上にコーディロイのパンツをはいて、その上にレインスーツのズボン。上は半そでTシャツ(同)、に長袖Tシャツ、薄手のフリースに厚手のフリースを重ね、パーカーを着た上に、レインスーツの上、スパッツして、手袋、だるまのように着せられて、歩かされてしまいました。ま、歩けば、きれいかな、と思ったのも大外れ。車山はすでに、紅葉は完全に終わり、すべて枯れ木、冬でありました。とほほ・・・200810261203000

 歩いている人は、もう一組の青とピンクのレインスーツ2人組みのみ。遠くにお互いのレインスーツの色が動きます。あーお気の毒な、いや、酔狂な2人組が、いるなあ、とお互い視界の隅で確認しながら、晩秋の車山から霧ケ峰を歩いた、寒い寒い日でした。お友達誘わなくってよかったわあ。

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ほたる館物語2

ほたる館物語 2 / あさのあつこ/著

 少し前にご紹介したあさのさんのほたる館の2巻目です。古い温泉街にある、これまた古い旅館の一人娘が主人公。小さい旅館で、近所にプールやゲームコーナーやスナックのあるホテルができて、お客さんを取っていく中で、お父さん(板前さん)の腕と、懐かしいおもてなしだけが頼りの小さい旅館。5年生の娘も、お膳を拭いたり、玄関前を掃いたり、スリッパを並べたり、忙しい。そんな日常と、彼女の「体操選手になる!」っていう夢、中学に入ったら体操部に入るっていう現実。おばあちゃんの「ほたる館を継いで欲しい」という発言と、反発。そんなことが、とても優しい視線で描かれています。あさのさんうまいなあ、の2巻。

 この中で、彼女の同級生のオトコの子(地元の銀行の支店長の息子、というまあ、エリート家の息子っていう設定)が言います。「ギリギリまでかんばるって怖い」「ギリギリってその先がないみたいで」。彼はお母さんに「ギリギリまで努力する人はエラい」と教育されてきているのですが、この古いひなびた温泉街にきて、鳥や川や、星が綺麗なことに惹かれて、大阪(都会の象徴ね)とは違う、のんびりさに惹かれていきます。

 そんなことも、ケッコンして岡山で暮らし、子供を育てながら、作家として生きているあさのさんの気持ちを表しているように思います。

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2008年10月27日 (月)

アジのたたきと酢〆

 週末のお散歩途中、いつもと違った道に入ったら、小さなお魚屋さんがあって、鯵やイワシ、それにサンマなんかをお皿に乗せて売っていました。世田谷はまだ、住宅が多くって、大型店が少ないので、商店街が生きているところも多く、こういう出会いが時々あります。(その変わり、大型店があんまりありません。特に世田谷の東側は。私は地方で大規模なスーパーに入ると、あまりの大きさと商品の多さに、興奮してちょっと理性が保てなくなっちゃいます。慣れてないんです)

うーー、、と悩んで鯵を一皿買ってきました。中っくらいの鯵、5尾で300円!

 いい鯵だなあ、どうしようかな、と考え2尾はタタキにしました。タタキにするので、まあ、きれいにおろせなくても大丈夫。どうせ叩いちゃうからね、とネギとしょうがを入れて、夕飯の一品。200810042109000 2尾で練習してなれたところで(練習台はタタキね)、あとの3尾は、3枚におろして酢〆にしました。といっても、ちょっと洋風に食べようと思ったので、ワインビネガー(水で少し薄めました、酢がきついので)に入れて〆ました(おっと、その前に、塩をふって、少し水気を出しました)。

  200810102137000これが大好きな鯵の酢〆です。米酢で〆て、普通におしょうゆで食べてもおいしいですし、押し寿司にしてもいいですが、タタキでしょうゆ味を食べたので、ワインビネガーで〆ました。

 これは、さらしタマネギやレタスと一緒に、マリネ風に食べてもおいしいし、じゃがいもと一緒にポテトサラダ風に食べてもおいしいです。うふふ・・こんな酢〆が冷蔵庫にあると(酢で〆ているので日持ちがします)、帰るのが楽しみです(単純)!

 今日はジャガイモと食べようか、タマネギときゅうりであっさりもいいよな、なんて思いながら歩いているとき、きっとニタニタしていることと思います。ブキミなおばさんです。 

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老嬢は今日も上機嫌

老嬢は今日も上機嫌 / 吉行和子/著

 吉行和子さん、彼女のお母さん(美容師さん)を主人公にしたドラマかなんかがあったらしく、家族全員がやけに有名になっちゃっている方ですね。お母さん、あぐりさん、97歳(のころの本です)、お兄さん、淳之介さん(作家、すでに故人)、妹さん、理恵さん(詩人)、そして、和子さん、女優さん。

 彼女(和子さん)は、最近、最後の舞台と決めた舞台をなさいました。もうこれからは、舞台仕事はしないという72歳の潔い決意です。このお芝居、見に行こうと思ってたんだけど、いろいろたてこんでいる時期で見てないです。もう彼女の舞台を見ることがないのか、と思うととっても残念。

 http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200806190181.html

 彼女は、民藝という古い、あの宇野重吉さんの劇団で芝居をした後、全然違う、唐さんの舞台に出たりしてた方です。もちろん、映画やテレビなどは、今後も続けるということです。その彼女の、身辺雑記です。

 家族と同じマンションに暮らしているけど、1人暮らしで、料理が大大大大嫌いで、当時まだご存命だった、岸田今日子さん、冨士真奈美さんと、山下洋輔さんのおっかけ(笑)をしたり、一緒に芝居を作ったり、家族と旅行に行ったり、俳句を嗜んだり、本を読んだり、そんな老嬢の日常が、とっても楽しそうにつづられています。

 なんていうか、独身でも(彼女は一時期、短い結婚生活をしたことがあるらしいけど、基本的にはずーっと独身)、既婚でも、家族と一緒でも、1人暮らしでも、どういう仕事をしていても、楽しそうに暮らすっていうのは、能力だなあ、って思うのです。亡くなったお兄さんのいろんなことを思い出して、「母より先に亡くなって」と嘆くのではなくって、「こんなこと、あんなことあったなあ、楽しかったなあ、今でも思い出すと笑える」と思うこと一つにしても、芝居のリハで、うまく行かなかったことも、若い役者にばーさん扱いされたことも、怒るんじゃなくって、いたわってもらってラクだわあ、と思い、それを楽しむ能力だなあ、と感じる一冊。本を読んでも(結構面白そうな本もあって、チェックしちゃったし)、俳句を詠んでも(これは、全然わからないや)、楽しそうなんだよね。

 そういう老嬢になりたいもんだわ、と老嬢寸前の私は思います。

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2008年10月26日 (日)

りんごジャム

 りんごが店頭に並ぶ季節になりました。紅玉!なんてあると、ついつい手が出ちゃいます。お菓子にジャムにおいしいですよね。

 紅玉って、酸味がちゃんと残っていて、サクサク、ってした歯ざわりで、大好きなリンゴです。ただ、小ぶりなので、たくさんいっぺんに使おうとするとむくのが面倒。くりぬいて煮リンゴにすればよかったかなあ、と思っちゃいます。

 ま、初物ですから、1-2個さくさく食べたあとは、ジャムにしました。砂糖とレモンを入れて、ルクルーゼでゆっくり加熱します。季節の果物の最初の瓶は、すごい人気で、あっという間に売れていきます。200810042307000

 私の実母は、お菓子作りなど、とーんとしない人だったのですが、無水鍋が流行して買ったときに、この無水鍋で作る煮リンゴというのを勧められて作ってくれたことがあります。リンゴの芯を、くりぬいて、砂糖とバターをつめて、無水鍋で煮るだけ。手作りのお菓子と言えば、近所のおばーちゃんにいただくおはぎなどが定番だった私には、この煮リンゴがとーってもしゃれたおいしいお菓子に思えて、感動的でした。面倒がって、2度くらいしか作ってくれなかったと思うのですが(本人は、きっともっと作った、と言うと思うが)、私には煮リンゴと言えば、無水鍋。子供の時住んでいた家のキッチンまで思い浮かぶお菓子です。狭いキッチンをうろうろして、砂糖とバターの甘い香りをかぎながら、リンゴが煮えるのを楽しみに楽しみにしていました。あの頃から、お菓子を作っている気分が好きだったんだなあ。

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今朝子の晩ごはん

今朝子の晩ごはん / 松井今朝子/[著]

 松井今朝子さん、時代小説作家。実家が京都の料理屋さんで、太秦に撮影にきている時代劇の関係者に小さい頃からはなしを聞いて、見に行ってたことがルーツにあるという1953年生まれ、たぶんカメ2匹との3人暮らし。(カメがなぜか、部屋に放し飼いにされており、寝ていると顔に乗ったり、発情期には足にからんできたり、不思議な生活)、三軒茶屋のマンションに住んで、サンチャシネマや世田谷パブリックシアターで映画やお芝居を見て、渋谷の東横のれん街でしょっちゅう、お弁当やお惣菜を買う方。

 いつもテレビを見ながら食事をして、ものまねが大好きだけど、美しい国をこきおろし、石原都政を批判し、キューピー三分間クッキングで見た料理を作る、そんな生活の記録です。

 3分間クッキング以上のことはしないので、とっても手軽で、これは旨い!!っていうのが紹介されている一方、のれん街の、お弁当もなかなかおいしそうだし、サンチャのいつもの店(ここらには高級店はないので、ごく庶民的なお店)で栄養補給したり、しめきりに追われてせっせと書いたり、カメと暮らす生活です。演劇をわりとよくみていらっしゃること、映画もサンチャと渋谷のbunkamuraで見ることが多いようなので、行動範囲もかぶって、食べてるものもそうだけど、結構楽しんで読みました。

 ほーんとカメがお好きで、萩尾モトさんと一緒にガラパゴスに行っちゃうんだよね、不思議なひとだなあ。

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2008年10月25日 (土)

余り煮豚で中華おこわ

 何度も煮豚は書いていると思います。えーと、煮豚についてご疑問の方は、検索してくださいね。肩ロースを1-2本、しょうゆとお酒とお砂糖なんかで、煮ちゃいます。卵も一緒に煮て、煮卵にするとおいしい。

 ここまでは、何度も書いてますね。

 この煮豚、わりとしょっちゅう作るのですが、メインにつかって、お弁当につかって、残りは、チャーハン?ラーメン?なんでもなります。で、端っこが残っちゃっているときに、たまに作るのが中華おこわ。これから銀杏の季節になると(銀杏好きなんだよねえ~)やっぱり何度か食べたい。

 煮豚の端っこ、きくらげ、たけのこ、シイタケ、干しエビ、なんかがあると中華っぽいよね。まあ、1つ2つないものがあってもよし。ねぎ、しょうが、なんていう中華のお友達もスタンバイ。これをオイスターソース、しょうゆ、中華ガラスープ、なんかでもち米を蒸せば蒸しおこわ、炊けば炊きおこわってことです。

 今回、面倒がって、なーんとレンジおこわ。レンジっていう加熱器なんだから、できるはずだよね。っていうことで、レンジ可能なボールがなかったので、それじゃあ、と鉢を出してきて、もちごめ、具材、水、調味料を入れて、チン!!途中で2回出してみて、まぜて、様子を見たけど、計20分くらいチンして、ちゃーーーんと2合のもち米が、おいしい中華おこわになっちゃいました!もちーっとしてて、おいしい!200810042102000

 もち米って、お腹にたまるから我が家では2合で十分。具もいっぱい入っているしね。というわけで、お鍋もお釜も不要な、お鉢でチーンの中華おこわ。洗い物1つだけ!

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記念日

記念日 / 香納諒一/著

 香納さんの最新の長編です。彼は、冬眠から覚めて(6-7年、冬眠して仕事してなかったんだよね、あ、正確には長編を書いてなかったってことだけど)、こういう形の本を書けるようになったんだなあ、と思う2作目。

 展開が早く、どんでん返しも多く、設定も、え?っていい意味で既存感覚をうらぎってくれるので、どんどん楽しめるミステリー。

 うん、よかった!

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2008年10月24日 (金)

セロリとにんじんでいつものオイスター和え

 何度か書いていると思いますが、今週、お弁当に入れる野菜どうしよっかな、の時に、ついつい登場するのがこれ。だって、火を使わないでいいんだもん。セロリとにんじんを適当に棒状にカット。以前はきゅうりも入れたけど、水っぽくなるのでやめ。

 それに、オイスターソース、ごま油、お酢、ほぼ同量をかけて、容器に入れてガチャガチャと振って冷蔵庫へ。それだけ。カットする時間だけで、ほぼ完成の超簡単なお野菜の和え物。

 200810041300000 セロリ好きにはおいしい、にんじんが入るので彩りもいいし、私のお弁当の済みに、よく入ってます。意外なことに軽いおつまみにもいいようで、最初にテーブルに出して、他のおかずをよそっていると、私が椅子に坐ったときには、ずいぶん減っています。あれ?セロリ残しておいてくれよ!!

(写真を見て、自分でもおもいます、もうちょっと細く、そろえてきりましょう)

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体育座りで空を見上げて

体育座りで、空を見上げて / 椰月美智子/著

 著者は1970年、小田原生まれ。地元の小学校から、3つの小学校から生徒があつまる地元の中学校に進んだ、女の子の3年間の話。私、神奈川県の公立の小中高を出てますので、アテスト(アチーブメントテストっていう神奈川だけのテスト)のこととか、内申重視のこととか、まあ、年は違うものの、公立の中学校の雰囲気がとってもよくわかって、本はどーってことないんだけど、自分のかなーり昔の3年間をいやはや、克明に覚えているもんだなあ、と思うほど、思い出してしまった本です。

 彼女、30代後半なのに、こーんなに鮮明に、中学生の頃の気持ちを思い出せるんだなあ、書けるんだなあ、と感心します。私は読めば思い出すけど、自分で自発的には思い出せないもんなあ。

 私、小学校までは思わなかったんだけど、中学校は生き難かったです。とっても!!やわな子だったら、そして今頃、そういうことがわかってたら、登校拒否とかになっても不思議じゃないんだろうなあ、と今さらなら気づく(つまり、当時は気づかずに学校行ってたんだけど)くらい、いきにくかったですね。自分ももちろん、まわりもとーってもでこぼこで、バランス悪くって、いっぱい変だったなああ、と今さらながら思います。

 中学生には、何があっても、絶対に戻りたくないって思う頃ですもの。そんなことを思い出して、もう、四半世紀の前なのに、気持ちがヒリヒリヒリヒリしちゃった本。いやはや、記憶ってすごいなあ。

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2008年10月23日 (木)

最高の人生の見つけ方

最高の人生の見つけ方

 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの2大俳優さんが共演した映画がもうDVDになりました。

 ともに余命半年といわれた2人、境遇も性格も、生活もまーったく違う2人が、たまたま病室で隣になったことから、治療を断って、あとの人生でやりたいことリストを作って、次々やっていこう、とする話です。

 ジャック・ニコルソンは大金持ち、4回結婚して離婚していて家族はなし。余命のためにいくらでも散財できる。モーガン・フリーマンは、自動車修理工、学生結婚した妻と3人の子供、孫が居る。浮気の一つもしたことがない。不自由な生活じゃないけど、散財することはできない。この境遇も性格も、女性観も宗教観も、まーーったく違う、共通点はともに余命半年っていうことと、アメリカ人で(白人と黒人だけど)、男性だっていうことだけ。この2人が、もう先はないんだから、かっこつけず、本音で付き合い、けんかしながら、あれこれとやり、リストを一つずつ潰していきます。

 スカイダイビングをしたり、ピラミッドの上にたったり、アフリカでサファリをしたり、パリの高級ホテルに泊まったり、ともちろんジャック・ニコルソンの資産がなければできないことだし、世界旅行がしたいのかいっ!!って思わないでもないところもあるんだけど、まったく価値観が異なる、2人の人間、一方が大金持ちでそのお金で好きなことをしているのもかかわらず、お互いの考えをちゃんと尊重できる大人ぶりがまぶしいです。こういうのって、なんだろう、ともかく議論しあい、話し合うことで、他民族が折り合ってきた歴史でしょうか。(私を含めて、私の周りの人って、こういうのが苦手だわ。異なる人とやっていくことがとっても苦手と痛感する日々。うんざりするほど、違うことが認められないのよね)

 だって、どちらかの経済力に依存してて、まったく考えが違って、旅行するとなれば四六時中一緒で、それでちゃんと尊重できるってすごくない?女性観も、神に対する気持ちも、家族観も、全然違う。歩んできた人生が違いすぎる。それでも、どこかお互いに敬意を持っているし、自分にちゃんと自信があって、ゆるがない。憎たらしいオヤジなジャック・ニコルソン、やっぱりいい人になるモーガン・フリーマン。あと半年の命で、これまでの懐かしい人も、一緒の家族も分かれた家族も、いろんな人が人生に居ただろうけど、また新たなこういう友人、まったく違う世界の全く違う考えの、でも大切な友人を得られて、笑える(「涙が出るほど笑う」というのもリストにある、そしてちゃんとクリアする)って、すばらしいなあ。仕事もそして、責任を果たしてきた家族も、とりあえず、おいておいて、笑って楽しんだ数ヶ月、女じゃなくって、涙じゃなくって、同性同士の語り合いと笑い、いい最後だなあ、っていうしんみりしない、楽しい映画でした。

 いい味出しているのが、ジャック・ニコルソンの秘書。「君が余命半年となったら、どうするかね?」と聞かれると「秘書に全財産を残します」なんて、普通の顔して、シャーシャーと言う。同情したり、哀れんだりしないで、淡々と仕事をする。結構、楽しんでるな、コイツっていう感じでいいなあ。

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後ろ向きで歩こう

後ろ向きで歩こう / 大道珠貴/著

 大道さんって、確か芥川賞か直木賞をとった人なんですよね、少し前に。

 その後も、多作な人じゃなくって、なんだか、ぼやーっとした作品を(で、決して大作じゃない作品を)ボチボチ書き続けている人。不思議な立ち居地だなあ、って思って要る人なんです。

 これは、前向き=積極的の、反対としての後ろ向きじゃなくって、ほんとに物理的に歩くときに後ろ向きで歩く男がいて、彼の妻(なのかなあ、まあ、一応、そういう関係の女性)が、彼のことを書いている表題作のほか、うすい本に3-4編が入っている小説集です。彼女の作品は、このくらいの長さで、このくらいの力の抜け方のものが多いんだよね。

 でねえ、特に投げだすほど、つまらなくはないんだけど、力の抜け方とかキライじゃないんだけど、イマイチ、いや、イマサンくらい、おおお!って思うわけでもない作品ばかり。力が抜けて、ラクな男女関係、夫婦関係、家族関係が書いてあるんだけど、そっかーああ?無理してない?と思わないでもない人たちのこと。なんかな、彼女のテーマは、いっつも、これ。無理してるのかしないのか、微妙にかかわらない人間関係ばかり。わからん作家さんの一人です。

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2008年10月22日 (水)

気をつけ、礼

気をつけ、礼。 / 重松清/著

 シゲマツ節(演歌かよ!)爆発の短編集です。

 彼のキーワードは何かなあ、えーと、地方都市の中高校時代、上京就職、挫折(失業とか病気とか離婚とか、夢破れるとか)、地元の友人(中高時代の友人や恩師)、親の病気や兄弟(自分は地元に残ってないけど、残っている兄弟親戚あり)、そういうことが基本ね。こういう基本があって、この短編集があります。

 これは、全編、先生の思い出(いろんな先生が居ますが)をモチーフにしています。ギターを教えた物理の先生、いじめられる子を受け入れてくれる保健室の先生、野球部の顧問の先生、いやはや、うまいなあ。

 いや、どれも器用だなあ、上手いなあ、って思うけど、今回は、「白髪のニール」と、(ニール・ヤングが好きな物理の先生に、ギターを教える話ね)、と中退したヤンキーのお兄ちゃんがガンで亡くなる話が、私にはツボでした。新幹線の中で、不覚にも涙浮かべちゃいました(いや、前日、その出張のために夜中仕事で、あんまり寝てなかったからか?って自分で思ったんだけど)。いやはや、クサイんですよ、でもやめられないシゲマツ節。

*シゲマツさんの、先生ネタ、「青い鳥」(だったっけ?)、村内先生という不思議な先生が全編出てくる連作集。映画になるらしい。で、その役や阿部寛さんだと。なんか、でっかすぎてイメージが違う。もっと中肉中背でジミーーーな感じの印象なんだけどね<村内先生。先生物を読みたい方には、こちらもお勧めです。

 えーと、2007年12月19日にご紹介してます。ここです。

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_2638.html

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黒ゴマゼリー

 練りゴマって、黒と白がありますよね。私は、基本的に白(っていうかベージュだけど)を買います。ごまだれにも、ごま豆腐にも、白い練りゴマを使うなあ。黒い練りゴマって、まあ、黒いごまだれも、ごま豆腐もいいけど、どうも色がきつくっておかずがおいしくなさそう。ただ、ゴマゼリーだけは、どうも黒ごまゼリーだ。どうしてだろう?ごま豆腐は白ごまなのになあ。

 練りゴマ(黒)を牛乳とお好みで生クリームで溶いて、甘みをつけて、ゼラチンで固めるだけ。簡単な黒ごまゼリー。まあ、たくさんは食べないけど、たまには1つ2つ食べて、ごまっぽーーい味を楽しむ一品。甘味は黒蜜なんかも合います。黒ごまに黒蜜、なんとなく、全体が黒くって、なんだかわかんないけどね。200809292054000

 生協の型がちょっと空いていると、3つくらい作っておく(つまり1人1個)簡単な黒ごまゼリー。黒蜜かけて、つるんとデザート。

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2008年10月21日 (火)

バブルへGO!

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

 この映画、バブル期を2007年の15年前、1992年と考えていますね。これはちょっとなあ、思わないでもない。だって1991年2月に崩壊っていうのが、まあ金融界では基本的認識だと思うんだけど。ということはおいておいて、私はバブル時代をちゃんと知ってます。仕事してましたもの。仕事のケタがやっぱりバブリーでしたよね。やりかたも今思えば、ずいぶんバブリーでした。そして、オットなんかを見ていても、当時、ペーペーの若造だったのですが(さすがにこの頃は若いわよ)、考えられないようなことしてましたね。

 映画では、やけ派手な遊興生活が出てきてますが、私自身は不幸にも、いや幸いにもかな、乳児を抱えてまして、たいへん不自由極まりない生活をしていたので、そういう遊興面ではまーったくバブルを感じる生活ができなかったんですよ。毎日、乳児の世話をして飯作ってましたもん。ま、そのため、生活は地味一色、拡大することも踊ることもなかったというのが、今思えば私的には悪くなかったけど、当時は、なーんでアタシだけ、こんな地味な生活してるんだ!?って思ってましたね(大笑)。

 2007年から、広末さんと薬師丸さんが15年前にタイムスリップして当時の通産省が発表する不動産取引規制法をやめさせるという形で、景気の後退を食い止めようという映画です。まあ、主眼はバルブの浮かれた様子を描こう、あの頃を思い出そうっていう今からのノスタルジーだと思うんですけど、洋服とか(ボティコン)、ヘアスタイルとか太い眉とか、ディスコとか、船上パーティとかタクシー券とか、そういうおかしな姿を描いているのはわかるんですけど、不動産取引規制法がなければバブルが続いて景気が悪くなることはなかったというストーリー?いくらなんでも安易すぎやしないか?と思うのです。土地の投機的価格をどんどん上げていけば景気は後退しなかったという論理ですよね。

 だって、第一種住宅地域、60-100(ケンペイ率、容積率ですね、うちがそうでした)みたいな総2階が建てられない、住宅しか断たないような(つまり収益を生み出す施設が建たない)土地が坪数百万円って言われたのが(いや、もっとか?)バブルですよ。どうやって住宅からその利益を生み出すのよ。坪1000万円の土地は、そこでビジネスをすることでそれだけの収益(売上じゃなくって、純利益よ)を上げられることができる可能性があるってことでしょ。坪あたり数千万円のビジネスができる?その基本的収益力を完全に超えた投機価格がいつまでもまかり通るわけがないでしょ。基礎的収益力に裏打ちされてないんだから。源泉がないんだから。誰かがババを引くのは当たり前。それがバブルだと思うのだ。あれが続くわけはない。

 通産省が不動産取引規制をしないように食い止めたら、その後も景気はよくって、万々歳っていう終わり方、なんだこりゃ、景気が拡大し続けましたってか!?いくら経済の映画じゃないたって、安易すぎると思うなあ。

 経済のお話で、しょっちゅう出てくる「景気」、これは魔女か?魔法の杖か?と思うくらい誰かが持ってくればなんとかなるすばらしい何かなんだよね。そーんなバカな。ちゃんと要因があって、結果があるのに、この魔法の杖さえ出てくれば、すべてはうまく行くっていう発想がおかしんじゃないかと私は思うんだ。景気って魔女でも魔法の杖でもないと思うんだけど。バブル後の経済状況の悪化の中で、小泉さんたちが必死にやったのは、結局、淘汰なんだよね。その中で人件費の削減、リストラ、倒産。その結果、生き残った民間企業の収益力はつけていい決算出してきたけど、それは雇用者所得全体(総額ね)をぐーんと抑えて、失業者をいっぱい出して、低所得者をたくさん生み出したことで一部の民間企業の決算状況をよくしたんだよね。で誰がお金使うの?人口減っているでしょ、個人の可処分所得は増えてないでしょ。年金不安、老後不安は解消されないでしょ。誰が景気をあげるの?企業の収益力って、つまるところ人間がお金を使わないと最終需要は増えないでしょ。日本のGNPの最大パーツは、民間消費なんだよ、民間投資じゃなくって。民間消費が冷え込んで、景気だけが浮上するわけないじゃん。国の借金が何百兆円とあるのに今更公共投資でもないでしょ。円が下がるだけでしょ。どうやって景気があがるのよ。魔法の杖をふるっていうわけ?「景気さえよくなれば」っていう発想、景気は結果であって、魔法じゃないんだと思うんだけどね。と、珍しくこんな話をしてみました。

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父からの手紙

父からの手紙 長編小説 / 小杉健治/著

 よくできたミステリーだなあ、と思います。突然母親と離婚して、家を出て行った父親から、毎年誕生日に手紙が届く姉弟。母親と子供たちで幸せに暮らしていたのに、姉の婚約者の死、叔父と慕う人の自殺、弟に嫌疑がかけられて逮捕、あれよあれよと、不幸が襲います。その根底に、父親の手紙。

 一つ一つの疑問に対して、丁寧に丁寧に不明なことを解き明かそうとする主人公、それは、どかーんとあっという間に何故かいろいろ解決しちゃうような、乱暴なところが一つもなくって、丁寧にすこしずつ薄皮がはがれていくように、わかっていく、ミステリーになっています。

 一冊、まるごときちんと詰まった本です。

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2008年10月20日 (月)

バナナココナッツゼリー

 ココナッツミルクの缶詰、古くなるとダメなんです。油が分離しちゃって、匂いが変になります(で、捨てた経験が何度もあります)。よって、古くなる前に使っちゃわなきゃね。もちろんタイカレーにも、タピオカにも使いますが、今回はゼリーにすることにしました。まだ、飽きずに生協のプリン型を使っているわけです。

 ココナッツミルクのゼリー、なんか入れたいな、と周囲を見回してみました。あずきとかタピオカとかおいしいですよね。でもあずきは煮て冷凍したのがないし、タピオカゆでるのは面倒だし。と目についたのがバナナ。カウンターで少し熟れているバナナです。これ、合いそう!バナナを潰して、ちょっとラム酒を振りかけて(色止めです。レモンでもいいです)、ココナッツミルクに混ぜて、ゼラチンで固めるだけ。見た目は、普通のココナッツミルクのゼリーですが、食べると中からちょっと甘い、香りのいいバナナが出てきて、、これはこれで、結構おいしいです。ココナッツミルクとバナナって、相性いいわ!200810032151000

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金色の野辺に唄う

金色の野辺に唄う / あさのあつこ/著

 あさのあつこさんの最新刊です。ゆーったりとした時間が流れながらも、大きな事件とかないんだけど、珠玉のいろんな要素が入った小説だなあ、と思う好きな小説です。

 ある97歳の大おばあちゃんがなくなります。その家族とその周辺の、お葬式までの1-2日間だけのことで、大事件がおこるわけでもなーんでもない。大おばあちゃんに関係する人の、ちょとした思い出とか、いろんな関係がわかる独り言とかがあるだけです。誰も、有名な人でも、何か大活躍した人でもない、平凡な田舎の一家の話なんです。父親と母親が居て、子供たちが居る。ごく普通の家族です。

 すごく美人の娘が居たり、やさしい朴訥なオットが居たり、まあ、ものすごく変なひとは出てこない、普通くらいの変さとこだわりがある人たちばかりです。

 市井の人たちが、まっとうに、自分というものを受け入れ、平凡な生き方を、決して貶めない賢明さをもち生きていく、そして、何かを諦め、何かを諦めないことができる潔さがある、そういうことを淡々と書いているのだなあ、と思うんだけど、たったそれだけのことができない現代人がすごーく多いと思うこの頃、そういうことってどうしたらできるようになるんだろうと思うこの頃、しみじみ読みました。

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2008年10月19日 (日)

歓喜の歌

歓喜の歌

 自宅最寄近くの駅そばの小さなレンタルDVD屋さんは、月に2日、全品190円の日があります。新作(通常はたしか350円くらい)も準新作も旧作もぜーんぶ190円。そういう日が休日に当たると、店全体がとても小さいので、そして最寄駅は今は駅工事の関係で乗降客が結構多い駅なのに、DVDレンタル店はこの1軒だけという事情もあって、夜、のんびに借りにいったときには、めぼしいものはぜーーんぶない、という淋しいことになります。あれーーなーにもないっ!と思って、残っている邦画の棚で借りてきたDVDです。

 あの小林薫さんが、実に情けない公務員(で、町の文化センターの管理をやっている)を演じていて、あーあ、あんなにカッコよかったのに、とがっくりしちゃうくらい情けない役をコミカルにやっています。あとは、女性コーラスグループ(一つは安田成美さんーあーいつまでも若くて綺麗で、スタイルがいいわね、もう1つは由紀さおりさんが中心になっているグループ)2つのダブルブッキングのお話。ストリーはたいしたことないし、全体的にコミカルな小林さんや、登場人物もあって、2時間ドラマみたいなものなんだけど。

 私が唯一感心したのは、おばさんのパワーです。女性コーラスグループ2つが主になっているドラマなので、もちろんその中には、俳優さん(わかるところでは、根岸トシエさん、片桐はいりさん、それに由紀さおりさんのお姉さん、藤田なんとかさん、それにお名前がわからないけど、何人かの俳優さん)が入って、歌うし、トラブルに対処するためのセリフがあるんです。でも、コーラスの場面では、たぶんオーディションかなにかで選ばれたと思える普通のおばさん@コーラス参加者、がちゃんとコーラスの衣装をつけて、素人の町の文化センターの舞台にあがります。そのおばさんたちぶりが、私には、俳優さんたちを押しのけてあっぱれだなあ、と思ったのです。おばさんですから、美人とかスタイルがいいとか、そういうことじゃありません。一人一人の歌が上手いとかはわかりません(コーラスですし)、ただ、大口あけて、おもいっきりみんな歌っている。変に作った顔している俳優さんより、ずーっと普通に大口あけて堂々と歌っている。ホントに歌うことが好きな人が出ていらっしゃるんだと思います。自分がおばさんだからなんでしょうけど、とーってもあっぱれ!よくやった!ってなんだか映画の誰でもなく、無名のおばさんたちには拍手したいような、そんな映画でした。

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均ちゃんの失踪

均ちゃんの失踪 / 中島京子/著

 中島京子さんを読んでいます。うーん、こういう現代小説は、なんだかフワフワした女性が、行き当たりばったりに生きているようで、なーんだなかな、と思うことばかり。

 女性のフワフワ感、でてくる男性の情けなさ感、悪くはないんだけどね。で、結構魅力的な人も登場するんだけど、どうも全体が、ピリっとしまる何かが足りない気がする。どこか、一方、何か締めているものが欲しいな、と私なら思います。

 でも、不思議と、ひどくつまんねー、と本を閉じてしまうこともない。わくわく、どきどき、いや楽しいってこともないけど。不思議な魅力っていうか、不思議なけだるさの小説だなあ。

 中島さんは、FUTON,とイトウの恋、それに、さよならコタツが面白かったです。桐畑家の縁談と、これは、まだまだ、修行してくれってところかな。

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2008年10月18日 (土)

えごまキムチのムリヤリサラダ

 キムチがお嫌いな方もいらっしゃると思いますが、私は好きです。白菜のキムチ、きゅうりのキムチ、大根のキムチ、ずーっと昔に韓国に行ったとき、多種多様なキムチにびっくりして、おいしかったのが印象的です。日本ではお目にかからないような、いろんな野菜や貝類が入ったキムチなんかもあって、驚いたものです。

 キムチ好きな私が、買ってしまって、ちょっとこまったのが、えごまのキムチ。えごまって、シソのような葉っぱのアクが強いハッパです。これのキムチ。なんていうか、ハッパ自体の主張がとっても強いので、キムチの主張と一緒になってキョーレツな一品なんです。これ、そのまま普通にキムチとして食べるものなのかしら?えごまはハッパとしては、おいしいです。焼肉の時に、サンチェ(だったけ、レタスみたいな葉)と一緒にお肉を巻いて食べたり、のりまきに入れたり、香りがおいしいハッパなんですけど、これをキムチにしたヤツ。えごまのキムチ、私にはキョーレツすぎたのです。お好きな方にはたまらないんだと思うんだけど。200809271258000 200809271308000

 ずーっと前に買って、食べられなくって、冷蔵庫に死蔵してました。キムチですから、なかなか日持ちがします。死期を待っていたはずなんだけど、ずーっといらっしゃる。(冷蔵庫って、こういう風にまだ食べられるけど、食べない食品の死期を待つ場所、になっちゃうことがありませんか?お亡くなりになると、すっぱり捨てられるわけだ・・その決心がつかないうちは冷蔵庫、ってムダだよねえ)。ずーっと気になってました。あのえごまのキムチ、なんとかしたいなあ(食べて片づけたい、と捨てたいの両方です)。

 いろいろ考えて、主張が強いので主張しない野菜と混ぜてしまえばいいのではないかと、千切りにしたえごまのキムチをきゅうりの千切り、水菜とあわせて見ました。ちょっと味を見たら、うーむ、えごまが強烈すぎる。きゅうりも水菜も主張しないから、えごまの1人勝ち!になっちゃって、全体がえごまえごまえごま。きっついなあ。うーむ、こいつに対抗できるのは、と冷蔵庫からニラを出して、こまかく刻みました。えごまを抑えてくれ!>ニラ!

 なーんと、生のニラを刻みいれることで、えごまの主張がおさまって、ニラくさいけど、しゃきしゃきした韓国風サラダになり、「意外とおいしいじゃん!」と山盛りサラダがはけていきました。味付けなし!えごまキムチと、きゅうり、水菜、それにニラです。なんか緑ばっかりですけど、えごまが片付いたのでほっとしてます。ニラってエライ!

 強いやつには、ニラで対抗!

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桐畑家の縁談

桐畑家の縁談 / 中島京子/著

 中島京子さんの本を少しずつ読んでいます。といってもたいして多作な方じゃないので、すぐ終っちゃうくらいの作品しかないけどね。

 これまで、イトウの恋、FUTONと、モチーフになる事実、や本があったものを読んできたのですが(「さよなら、コタツ」は違うなあ、部屋を題材にした短編ね)、これは、月刊の小説誌に1章ずつ発表された、桐野露子さんの妹の結婚を機にした、身辺の小説です。

 露子さんという人の、今立ち止まっている人生(仕事も辞めちゃってて、じゃあ、何か次のことの準備をするとか、就職活動をするとかじゃない30歳くらい、カレシも居るけど、ケッコンする気もあんまりない、積極的になれない)と、どんどん人生を切りひらいていく、妹の様子、そんなのをゆーっくり書いています。

 なんていうか中島さんて、露子さんの立場の、何かしたいんだけど、自信がないような、でも、プライドはあって、何でもいいとは思えないような、客観的に見れば、かなり扱いにくいん妙齢の女性の気持ちがよくわかるんだなあ、と思います。自分では、全然生意気なつもりも、高慢なつもりもないんだよね、迷って、自信がなくって、でもこだわりが少しはあるみたいな、30歳くらいの気持ち。そういう中島さんの気持ちの反映がよくわかるきがする本です。彼女もそういうときがあったんだろうなあ。

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2008年10月17日 (金)

倉敷に行きました

 久しぶりに日帰りで倉敷市に行きました。(あ、もちろん仕事です)

倉敷市、10年近く前に行ったのですが、そのときの印象に比べて、町に人がいないなあ、という感じでした。駅前なんてとーっても静か。倉敷は、人口が47-8万人もある市ですが、60年代に合併しているので、とても市域が広く、拡散した市です。人口は増えてますし、岡山の衛星都市としての位置づけになっていると思うのですが、どうも駅周辺は50万都市の集積がないです。

 倉敷は、大原美術館を中心として、アイビースクエア(倉敷紡績の工場跡をそのまま使っている施設です)の周辺を、美観地区として早くから整備し、街並みによる集客で成功した観光地として、古くから有名です。200810151239000

 えーと、美観地区はここかな

http://www.kurakibi.jp/bikan/look/

 美観地区は、駅から10-15分の場所なので、お昼の時間にちょっと歩いてきましたが、平日なので、高齢者と修学旅行生が居る感じですね。ここと、その周辺だけではせいぜい数時間の滞在時間にしかならないので、宿泊するほどのネタじゃないんですね。そこで、駅反対側に、倉敷紡績の工場跡地を利用したチボリ公園を第三セクターで立ち上げていますが、これがうまく行ってなくって、ついに2009年から「チボリ」の名前を使えないようになるため、2008年いっぱいで閉園することになっています。

 というように、歴史はあるんですが、基本的に紡績の町だったわけで、(クラボウですね)、今は美観地区に少しの観光客が通りすぎていく町っていう感じでしょうか。岡山まで10キロくらい、JRで15分、岡山市は政令都市を目指していて(たしか来年)、県内で集積があり、商業施設もまあまあ活発です。倉敷は、ベッドタウン化していくのかなあ、と思いながら見ました。

 

 美観地区でこんなものを買ってきました。200810152124000

 私は甘納豆が好きで嫌いです。豆好きで、甘いもの好きですから、好きなんですけど、どうも甘ったるいばっかりで豆の味がちゃんとしない甘納豆が多いのです。そういうのは嫌いです。ここ(豆吉本舗)の倉敷店が美観地区にあって、入ってみたら、試食できたのですが、豆の味がしておいしい!珍しいな、と思ってひよこ豆の甘納豆を買ってきました。DVD見ながら、食べてると止まらなくなってしまいました。

 豆吉本舗はここ

http://mame-kichi.jp/static/store-kurasiki.html

 岡山空港から倉敷市まで直接バスで入れますし、岡山はのぞみも止まるので(新倉敷は止まらないし不便)、まあ便利なんですけどね。行きは飛行機、帰りは新幹線でもちろん日帰り往復でした。

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「十五少年漂流記」への旅

『十五少年漂流記』への旅 / 椎名誠/著

 私が復讐物に血わき、肉踊るように、探検物、漂流物が大好き、と椎名さんはいろんなところで書いていらっしゃいます。小学校の時に読んだ、「十五少年漂流記」が、自分の「世界あちこちふらふら人生」の元になった、というのです。

 これは、あの小説の筆者のヴェルデが、小説のモデルにしたんじゃないかとずっと言われていた島(マゼラン海峡にあるハノーバ島)、そして最近の研究から、そっちじゃなくって、こっちがモデルじゃないかと言われている島(NZのチャタム島)に行くことになる話を中心に、彼の世界各国のたび歩きの中から考えたことなんかも入っています。ただのどかどか旅行記じゃなくって、「考える人」っていう雑誌に連載されたものをまとめた新潮選書ですから、もう少しまとまった考え方なんかが出ているものになっていて、楽しめます。

 彼は「知らない世界を目の前にしたとき、価値観は替わり、それら未知のものに対応していくたびに思考が広がり、深くなっていく」と、未知の世界に対するつよい興味を持ち続けてすでに60ウン歳。精力的に旅を続け、今回も「十二おじさん漂流記」(大笑)みたいなことにもなってます。すごいわああ!!

*私、実はアラスカに行きたいとずーっと思っていて、今年も候補地の一つだったんですが、この本の中で、シーナさんが、アラスカで蚊の大群に悩まされる詳細な体験記を読んだら、ちょっとやめようかなあ、この蚊の大群はいやだああ、と思っちゃいます。そのくらい軟弱者です。

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2008年10月16日 (木)

トルコのあんずであんずレーズンケーキ

 トルコでドライフルーツをあれこれ買ってきました。これらも、基本は量り売りになっていて、興味を示すと、樽からホイっと試食させてくれます。そして、そこに刺さっているキロいくら、と書いた札を見て、何gとか何キロとか言えばいいのです。

 ドライアンズは、日本でも全然珍しくはありませんが、トルコのはもっと生っぽい感じがおいしくって、ハイキングや街歩きの友に、ドライいちじくと一緒に持ち歩いてつまんでいました。イスタンブールから帰るときに、いちじくだけでなく、ドライあんずも結構たくさん買ってきたのですが、帰国後も相変わらず、そのままつまんで食べていて、残りが少なくなってしまいました。食べてしまう前に何か作ろう!と思って、あわててレーズンと一緒に焼き菓子にしました。

 レーズンとあんずをフープロにかけて、ガーーー!!それに洋酒をたっぷりめにかけて、浸しておきます。あとは、お決まりの具の多いパウンドケーキを焼くだけ。洋酒たっぷりでしっとり気味に作るのが好き。レーズンだけより、あんずが入ると、酸味があるし、断面も綺麗な色になります。

 200809252330000 トルコのあんずで一応は加工品を作った、ということで、一安心。いったい何に安心しているのかいっ!?あとは、食べちゃってもま、いいかな。

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天使はブルースを歌う

天使はブルースを歌う―横浜アウトサイド・ストーリー

 えーと、少し前に「ヨコハマメリー」というメリーさんという白塗りのヨコハマの街娼の話を映画で見て、メリーさんの話というより、戦後の混乱期を、必死で生きてきた人たちの映画だなあ、と書きました。えーっと、7月17日のブログ見てね。

 その映画で、この時代とメリーさんのことを書いた人っていうことで、山崎洋子さんの本が紹介されていて、山崎さんもちょっとインタビューに出ていたので、図書館で探して見ました。やっと読んだのです。

 まあ、メリーさんのことも少し書いてあるけど、山崎さんがこの時代、つまり、戦後、いきるために必死になった女性たち、そして彼女たちと米兵の間に生まれた歓迎されない子供たち(たくさん、外人墓地に眠っている)のこと、その時代を駆け抜けて、その後GSとしてデビューした人たちの子供時代から青春のこと、今、それを振り返る人たちのことなんかが、全部入っています。

 予想した、メリーさんの人生の話じゃないんですけど(だいたい、彼女の人生は謎が多すぎてわからないからねえ)、ヨコハマのこと、そこで必死に生きてきた人たちのこと、その中で捨てられたり、あいのこっていじめられたりした子供たちのこと、そんなことが満載です。うん、あの混乱期(って、私は知りませんよ!!生まれてませんもん)に、メリーさんだけじゃなくって、必死に生きてきた人たちがもちろん日本中に、そしてヨコハマにいっぱい居たんだなあ、という勢いを感じます。

 その子供たちがデビューしたGS(グループサウンズ)。全員がハーフという売りこみのゴールデンカップス、ものすごく人気があったらしいですけど、その後の挫折、低迷。時代の勢いが落ちてくるとともに、消えていった歌手たち、今は、結構太ったおじさんになっている人たちと山崎さんが出会い、彼女はその時代を、ヨコハマを、そして亡くなった子供たちのことをいっぱい知るようになる、そういう彼女と時代とヨコハマの出会いの本です。

 私はグループサウンズ世代ではなくって、近所のおねえさんが、キャーキャー言っているというのを、ごく小さい頃、マンガを喜んでみているチビの頃に聞いてました。何がいいのか、さっぱりわからん、チビだった私です。よって、その前の世代、混乱期はもちろん知りません。ただ、映画、ヨコハマメリーでたくさんの老人が懐かしそうに語る、混乱してメチャクチャだったけど、懐かしいような時代があったんだなあ、ということを、それを背負って大きくなって今、団塊の世代になった人たちの姿を見て知るだけです。ほんの10数年の違いで、こんなに違うんだなあ、とすごく近い過去を見て思います。そういう時代を感じる本です。

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2008年10月15日 (水)

88ミニッツ

88ミニッツ

 アル・パチーノさん主演の映画です。

 ゴッド・ファーザーでうちのめされて端正な顔立ちで、綺麗な青年だなあ、と思っていたアル・パチーノさんも、ずいぶん年をとったなあ、と思ってみたら、1940年生まれ、68歳!?ひゃーー!! それにしては、まだまだかっこいいなあ、と許してあげる気になるけど。

 うーん、彼が犯罪心理学者という役回りで、犯罪者の裁判でその心理を説明するわけです。本人が説明しないから。すると、そのストーリーの巧みさに陪審員が納得して死刑とか有罪判決が出る、他の物的証拠が乏しくてもだ。そこから、犯人(と決められた)人の復讐が始まるというストーリー。

 見せ場は、彼を追い詰めていくからくりや、それが心理っていう掴みどころのないものだっていうことで、疑い出したらきりがなくって、怖くなってくるところだと思うのだけど、私が今回気になったのは、もうすぐ導入される裁判員制度。

 物的証拠が乏しい場合、こういう心理学者(たっていろんな立場があるんだろうけど、そのうちある立場の人が検察側の証人として呼ばれるわけだ)の説明とか聞いて、そういうことなんだあ、と思っちゃったら(私はたいへん自分自身が思いがちな人間だと思っているので)、あー、こいつ有罪!!って思うと思うのだ。だめだ、こんなヤツをシャバに出したら、また誰かを殺めるぞって。そういう心理があって、自分たちはとっても弱い、影響されやすいって思っているから怖いのだ。

 そんなことを考えながら、怖いぞお、てみた映画。あたしだって陪審員になっちゃうかもしれない。いや、犯罪の疑いをかけられて陪審員たちに裁かれるかもしれない。げっ!本気で怖い!

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暗礁(下)

暗礁 下 / 黒川博行/[著]

 この間、出張先で上巻だけ買って、読んでみてほっておいたのですが、やっぱり気になって下巻も読んじゃいました。なんかわらえる結末。まあ、フィクションで、ハードボイルド系なんでしょうけど(だって出てくるのはヤクザと警察が主、あとは運送会社のいろんな汚職と裏金の問題なんだよね)、まあ、少しは暴力も出てくるけど、そこで読ませるんじゃなくって、仕組みと構造の複雑さと汚さとで読ませるんですよ。で、それを読んでみると、さもありなん、さもありなん、きっとこうだろうなあ、こうだろうなあ、とつくづく思う。これって、佐川急便でしょ。そのまんまじゃないけど、佐川だなあ、と思うの。その構造をここまでわかりやすく、典型的に書いてくれて、ちゃんと検察との取引も見せてくれる。いやはや、その点だけ面白かったんです。

 で、この黒川さん、別の2業界を書いた本をあと2作出しているみたい。ちょっと読んでみたい。だって、佐川(仮にだけど)の癒着構造をここまでちゃんと書いてくれる新聞も本もないですよ、ほおおー、さもありなん、さもありなんですよ。

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2008年10月14日 (火)

香菜カレーセロリ入り

 えーと、ずーっと前にコリアンダーのカレーを平松さんの本から知って、食べ続けている話を書きました。7月4日ね

 http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_ec62.html

これを読んだ、お友達のIさんが、コリアンダーとセロリをこよなく愛するお嬢さんのために両者を入れたカレーを作り、「天国の味~」とコメント貰ったとか!コリアンダーとセロリを愛する若干13歳のお嬢さん、すごいわあ、さすがグルメのIさんのお嬢さん。(だいたい、子供が好きな味じゃないでしょ) しかし、私もこの2つ、とーっても大好き、似た物同士だわ、と35年の年の差を越えて、お嬢さんに親近感を抱いたのです。その後、コリアンダーカレーには、セロリが入ることになりました。両者とも、主張がとっても強くって、全然違う香りなのに、なぜか両方の香りで、おいしさが倍増以上になる、コリアンダー・セロリカレー、おいしいです。ありがとうございます>Iさん、Iさんのお嬢さん!

 200809242140000

 このカレーは、市販のカレールーなんて使っちゃうと、そいつのドローっとした味の濃い強さに負けてしまうので、ルーなし、小麦粉なしで、スパイス類と、トマト水煮で作るのがお勧めです。せっかくのコリアンダーとセロリのおいしさを十分に味わえますように。

 この2つがお嫌いな方には、きっと地獄のようなカレーなんでしょうね。私は大好きですので、やっぱり天国です。あーこういう香りの強い野菜があって、幸せ!

 材料は、タマネギとコリアンダー、セロリ、それに合びき、スパイス、それだけ。あーおいしい!

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なぜ若者は半径1m以内で生活したがるのか

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか? / 岸本裕紀子/[著]

 岸本さんって、エッセイストだと思っていたけど、今は大学の先生もやっているらしい。1,2度、報道番組で見たことがある方です。

 競争社会の激化の中、ガンガン戦わず、身の程を知って(悟りすぎて?)、ほどほどでいいから、地味に幸せに暮らしたいと思う若者が増えているっていうことを、コンビニとか携帯とか、あるいは旅行嫌いとかの例を出して、分析している本です。

 うん、うん、うちにも若者がひとり、住んでますが、そうだよね。ものすごーーーく、ガンガン働く24時間戦えますか、みたいの大キライ。「電通とか野村證券なんて行ったら、体壊すよ、ってみーんな言ってるよ」みたいな、ほどほど中庸オトコです。親の力の抜けた、まあ、ほどほど幸せ気分を見ているせいか、彼の回りのガッツのなさか知りませんが、まあ、若いのに力抜けてますねえ、みたいなヤツです。

 そんな分析をいろいろ見ているんですけど、でもね、私、これって、この競争激化社会の中で、勝ったとかまけたとか言って、一喜一憂して、病気になっちゃったりしがちな中で、あれ?なんかうまい生き方、自分を守り、自分の幸せと立ち位置を守る、ある意味賢い生き方でもあるんじゃないかと思うことがあるんです。

 こんなメチャクチャな、仁義なき競争社会で磨耗しないほうが賢いんじゃないか、と思うような今、これって、いいかも、なんて思うんです。そういう術を、すでに若者が気づいているのか居ないのか知らないけど、身につけはじめているんじゃないかと。

 で、どうやったら勝ち組になれるか(アホかよ)、どうやったら、どかんと儲けられるかとかおじさんおばさんが必死に説いている。もしかしたら、オオアホは??って思いながら読んだのでした。ちゃん!ちゃん!!

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2008年10月13日 (月)

相棒-劇場版

相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

 水谷豊さんのテレビドラマをやっている(いた?)のの劇場版ということだそうです。ドラマ自体は一度も一瞬も見たことがありません。

 まあ2時間ドラマと思ってみれば、そういう内容、ちょっと社会派っぽい話も入っているし、平幹二郎さんと津川雅彦さんが、妖怪な政治家を演じて上手い。そして、なんと言っても最近、怪優さんになってきたなあと思う西田敏行さんかな。

 水谷さんって、私の強烈な印象は多くの人と同じ、傷だらけの天使、あれって35年くらい前?(きゃーー!!)ショーケンも好きだったけど(今、あんなになっちゃって悲しい)、あにき~っていうアキラ役の水谷さん、印象的だったなあ(岸田森さんも、今日子さんも出てたよね)、あの後、人はなんとか先生(熱中時代?)とか言うけど、実は私はそれはよく知らなくって、次の印象はタイトル忘れたんだけど、大竹しのぶさんと若い夫婦でお兄さんが宍戸錠さん。大竹さんと駆け落ちして(死語だよね)、兄妹といつわって住み込みで働くことになるというようなストーリー、あのベタなかわいい恋愛ストリーのドラマ、タイトル忘れちゃっているんだけど、楽しんで見てた若い私でした。その後の水谷さんは、全然見てなかったんだけど、30年もたって、映画を見たら、いい感じに年取って、芸達者だなあ、寺脇さんを使い走りに使う方になったなあ(ショーケンに使われてたのに)、としみじみしちゃった30数年ぶりの水谷さんでした。

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FUTON

FUTON / 中島京子/著

 中島京子さんが面白かったので、彼女のデビュー作を読んでみました。

 いやはや、おもしろい、器用な人だなあ、と思います。田山花袋って、名前だけは、なんか習ったことがある遠い遠い記憶がありますが、読んだことないです。彼(だよね、たぶん)の「蒲団」という小説をモチーフにした小説で、田山さんを全然読んでなくても(私は全然しらなかったです)、楽しめます。中に「フトンの打ち直し」っていう明治時代のおかしな小説が展開するようになっていて、一方、現代の話が動くのです。その現代の話の中に出てくるおじいちゃんの戦争中の記憶も動き、3つの時代(明治と、戦争中と、今)の話が、交錯しているのですが、わかりやすくって、ちゃんと面白く展開しているので、すごいなあ、って思う中島さんです。

 結構、おもしろい人、みーっつけった!って感じですね。

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2008年10月12日 (日)

ズッキーの皮なしキッシュ

 キッシュって正しくは皮を作るんですよね、次に正しくは冷凍のパイシートでしょうか。私も皮作ったり、冷凍パイシートを使ってたんですけど、だんだん手を抜いて、皮なしにすることが増えてきました。大丈夫、皮がなくたって、固まるし、取り扱いに不便はありません。

 本当はほうれん草や、エリンギ(どうしでもエンギリ=縁切りって思う)、ベーコンなんかで作るのが正統派なんでしょうが、ほうれん草の季節でもないし、非計画的で材料がそろってないので、ズッキーニ、それにしめじ、ベーコンがないのでツナ、なんだか適当だけど、いいのだ。それらをマーガリンまたは油を塗ったパイ皿にならべ、卵2個と生クリームをまぜた液体を流し込み、塩コショウ、適当なスパイス振って、チーズを乗せて、オーブンで焼くだけ。終わり。朝ごはんにも、休日お昼のパスタの供にも便利な、超簡単手抜きキッシュのできあがり。

 200809230901000 って、満足して食べて思うんだけど、これってキッシュっていうより、単なる卵焼き?に近いんじゃないかしら?ちょっと生クリームが入っているかどうかの違い。そして、卵&生クリームっていうのは、私のタルトのフィリングでも多用している、手抜きフィリング(お菓子の場合は、砂糖と洋酒を入れるけど)と同じじゃん。最強な固める手段と言えるってことだなあ、と。洋風タマゴ焼き、もとい手抜き皮なしキッシュ。キッシュって言っちゃえば、キッシュなのだ!

 具をかぼちゃとかじゃがいも、ブロッコリー、カリフラワー、コーン、タマネギ、野菜をどんどん変えてしまって、ベーコンでも、ハムでも、ツナでも、なんでも変えてしまって、スパイスも適当に変えてしまえば、限りないバリエーションができて、結構お腹にたまるものにもなって、見栄えもするし、便利なんだけどね、ま、タマゴ焼きだから(笑)、

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役にたたない日々

役にたたない日々 / 佐野洋子/著

 これはご紹介しようかどうしようか、ずいぶん前に読んだんだけど、ずーっとご紹介してなかった、佐野さんのエッセイです。

 理由その1)

 お友達のKちゃんからいただいたコメントに関して、この本のお話をしちゃったから。

 理由その2)

 佐野さんが余命2年と言われて、すでにこの春で1年たってしまっているので、もうこの本が最後になるかもしれないと思うと、ご紹介できなかった。

 です。でも、彼女がまだ、ちゃんとこの世にいらっしゃるうちに、ちゃんとより多くの人に知ってもらいたい(って私のブログにいらっしゃる方はたいして多くはないんだけど)、私は佐野さんが好きで、延命治療したくないという彼女の気持ちも尊重したいけど、でも、やっぱりあっさり居なくなって欲しくない気持ちも強いってちゃんと書きたいと思ったから、ご紹介します。

 彼女は、北軽井沢にしばらくお住まいでしたが、この本ではどうやら東京に戻ってこられてます。病気の治療もあるのかもしれない。乳がんでみつかったガンが、骨にも転移していて、あちこち痛かったり、治療をうけて痛みが取れたり、これまでこんなに何かにはまったことはないのに、あの「ヨン様」にはまって韓国まで行っちゃったり(びっくり!!です)、そんな日常を書いているエッセイです。

 もちろんはまるんですが(笑)、熱が冷めたときにそのはまった自分を見る目、60代後半になって、いろいろ忘れたり、失敗したり、体力が落ちたり、たくましく、ふてぶてしく、したたかになったりの自分を、どこかちゃんと見ているんだよね。絶対に溺れて、センチメンタルに浸ってばっかりじゃない。その鋭い、楽しい筆致は全然かわらない。やっぱりたのしいなあ、好きだなあ、と思う佐野さん。どんな化け物になってもいいから、生きててほしい。どうしてもダメなら、幽霊でもお化けでもいいから、ちゃんと居てほしい佐野さん、たのしくって、悲しいエッセイです。

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2008年10月11日 (土)

硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙

 クリント・イーストウッド監督で、日本人俳優さんがいっぱい出た映画です。第二次世界大戦で激戦地となって、まあ、全滅に近い状況になった硫黄島を舞台にした、陥落までの最後の何週間かを取り上げた映画です。

 でね、イーストウッドさんって、結構有名な俳優さんでしょ?有名な俳優さんで、いろんな監督の映画に出演していると、ついつい自分も映画を作りたくなるんでしょうか?自分が采配を振るいたくなるのかしらねえ。で、何が言いたいの?戦争の悲惨さ?その中での一人一人の人間の悲しみや辛さ?うーん、まあ、そういうことなんだろうけど、それを描いたたくさんの映画やドラマを越えて、新たに俳優さんがチャレンジして、何が描きたかったんだろう?さっぱりわからない。悲惨な死、無策な死、いっぱい出てくるし、その人たち、それぞれに生活も家族もあったこともわかるけど、アメリカの方がわざわざ日本の俳優さんをいーっぱい使って、なんだろう?と思う映画。

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仏果を得ず

仏果を得ず / 三浦しをん/著

 えーっと、少し前に平安寿子さんの「こっちへお入り」が面白いとご紹介しました。えーっと、いつだったかなあ、7月23日ね。

http://ryosroom.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_4935.html

あの小説は、落語入門っていう感じ。あるOLさんが市民落語入門みたいのに入っていく、そしてはまっていく話なんです。落語の疑問、おもしろいところ、初心者の気持ちで、いろいろぶつかっていくのが、ちょうど読者と同じ目線で面白いんですね。落語をあんまり知らない私でも、へえ、へえって楽しめます。

 そして、この三浦しをんさんの本、これは、文楽です。文楽って?あの人形にあわせて、お三味線と謡いがあるやつね。その、若手の謡い手が、いろいろ悩み、登場人物の気持ちや、その表し方について、考え考え、自分の仕事に取組んでいく様子が、まわりの師匠さんのこと、彼の日常のことなんかと絡めて書いてあります。文楽しらない人にも、どういう気持ちだろうとか、若手が考えるのが、ちょうど視線が同じ程度で、これまた旨い作品になっていて、面白いです。文楽って、へえ、こういう風に考えたり、悩んだりがあるんだなあ、へえ、へえ、の世界です。若手の悩みっていうのが、ごく普通の人の悩みで、しとうとの読者の目線と合うことも面白さポイントだと思います。

 「こっちへお入り」の後、ちょっと落語の文庫本なんて読んでみていて、あ、これがあの話だなあ、なーるほどなあ、なんて思っていたのですが、落語って結構おもしろいんですよね。こういうオチかとかね。今度は文楽?ひゃーー!!

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2008年10月10日 (金)

さんまちゃんの酢醤油煮

 秋刀魚、初物の頃はともかく、だんだん見向きがされにくくなってきて、お安く、山のように売ってます。お散歩コースにある魚屋さん、平日は閉まるのが早くって、全然お会いしないさんまちゃん。1尾100円、でも5尾のったお皿が300円。3尾買おうと思った私は迷います。3尾300円、でも5尾でも300円。4尾欲しい人はどうするんだろう?400円で4尾買うかなあ!?

 私は、当然、5尾買います。普通に塩焼きしようと思っていたのを、変更して酢醤油で煮ることにします。これは、どなたかが、そのご友人のお父様の煮物を懐かしんで書いていたのを読んで、作り始めた煮方です。ポイントは水を入れない!

 200809232035000 日本酒をどぼどぼーーー、お酢をその半分くらいドボドボー、醤油を大匙1か2、お砂糖かみりんはちょっと、あとはしょうがの薄切り。これだけでぶつ切りにしたさんまを煮るんです。コトコト煮るだけで、何の技もいりません。私は普通にルクルーゼで煮ちゃうだけです。

 お酢が入っているのでとーってもさっぱりして、骨までやわらかく、さんまちゃんがおいしいです。これだと、保存も利くし、タマネギのスライスとか、しょうがの千切りとか乗せて、小さなお皿で出すと、さんまちゃんとは思えない小さなステキな一品になります。全然しつこくなくって、さっぱりです。お酢ってエライなあ!

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川島屋百貨店

川島屋百貨店 / 川島蓉子/著

 久々のお買い物本です。お買い物って面白いよねえ

 すごーーーく高いお買い物でも、たいして心浮き立たない場合もあるし、ほーんの500円のTシャツでも、うれしくって、たのしくって、心浮き立つこともある。毎日、サイフを開くし、毎日、何かしらお金を使っている消費生活をしているんだけど、うっきうっきするお買い物って、値段じゃないものね。なんだろうねえ。

 川島さんは、マーケティングマネージャーという肩書きらしくって、まあ、お買い物のプロっていうか、お買い物をさせるプロっていうのかな、そういう方。で、これは雑誌の連載が本になったようなので、お気に入りの一品とか、こだわりの一品とか、お勧めの一品というようなスタンスで書いている、あれやこれや、まあ、だいたいが東京の港区とか中央区とか、千代田区あたりの、いいお店の一品の紹介なんだけど(そういう雑誌の連載だったんだろうね)、

 時々、素の顔っていうか、素の「好き!!」っていうのが見えちゃうことがあるところが、この人の、地なんだろうな、ほんとはこれ、いいものとか、お勧めの前に、ともかく、好きで好きで好きでって(書いてないけど)思っているんだろうなあ、っていうのがすごーく時々見えちゃう。そこが楽しい。

 だって、お買い物って、理屈をどうつけて、「これはこう優れているのだ」とか「これは、こういう点で合理的で優れた一品なのだ」「あーだこーだ」なんていっても、結局は、「好きになっちゃったんだもん」っていう、のろけみたいなものなのじゃないかと思うのだ。どーんなに「優しくって」「誠実で」「リッパな人で」「見た目がよくって」とか言っても言わなくっても、あばたも、ぜーんぶなんとやらで、好きになっちゃったものはしょーがない、ってやつでしょ、お買い物って。(まあ、きゅうり、キャベツの買い物は必要性だろうけどさ)

 だから、あーだこーだ、あーだこーだと説明してもしなくても、「好き!!」っていうのが伝わると、うふふ、よかったねええ、って思うのよね。そして、ごちゃごちゃはいいから、それだけでいいよ、って思うこともある、そんなもんじゃないかと思うんだけど。

 私の最近の好きは、ムスコに「若いねえ」といわれたオレンジのTシャツ。今年の夏、あれこれバーゲンで服も買ったけど、一番好きなのはこの780円のTシャツかも。好きなんだもん、若作りだろうけど、着ちゃうんだもん!!

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2008年10月 9日 (木)

インディ・ジョーンズ ークリスタススカルの王国

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

 ジョーンズ先生、たいへんだよね。1981年の失われたアーク、これは結構びっくりした。特撮につぐ特撮、ぎえーーー!!なんて笑いながら大騒ぎできる場面満載、楽しんだわ。84年魔宮の伝説、3年前のあの楽しさをひきづって、期待を裏切らなかった気分だった。美女と冒険するのも同じ、ジョーンズ先生が絶対大丈夫なのも同じ、そして最後は、なんだか不思議世界が解決していくのも同じ。ま、安心して特撮を楽しみ、ぎゃあっはは!という映画。

 これが89年最後の聖戦、おとうちゃん(ショーンコネリー)まで出してきた。ま、久しぶりだよね、懐かしいよね、路線はわかっているけどね。最後っていうんだから、まあ、お付き合い、っていう感じ。世の中、特撮も増えてきたし、ストーリーも新鮮というよりは、わかってるって、ってなってたよね。最後にしとけばいいのにさ。

 それから、20年近くたって、またジョーンズ先生だよ。だって、もういい年じゃん。冒険につぐ冒険、お疲れじゃないの?特撮もあり、滝からも何度も落ちてくれるし、崩壊してくれたり、へんな巨大蟻は出てくるし、変わりないけど、なんかこの路線で、ギャーギャー、アハハというのは、ちょっとなあ、相変わらずだなあ、ジョーンズ先生の種だという子供が出てきて、ずーっと以前の女性が出てきて、ジョーンズ先生ももう50代?はいはい、わかった。いくらなんでも、もう終わりでしょ。辞めましょうね。

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さようなら、コタツ

さようなら、コタツ / 中島京子/著

 中島京子さんの文庫になっている短編集です。これは、それぞれの自分のうちの部屋で起こったこと、起こらなかったこと、起こりそうだったことなんかが、いろんなシチュエーションで書かれてます。

 部屋って面白いよね、普通の賃貸の同じ間取りでも、住む人が違えば、まったく違う部屋だもんね。まったく違う人生がそこにはある。

 20代で住んでた部屋、オトコと2人で住んでた部屋、子供が生まれて病院から連れてきた部屋、走りまわる子供が居た部屋、今住んでいるんだって、机の下に入りそうな小さな生き物が居たはずだったのだが、どうも大きな生物になっちゃって、ウロウロしているけど、これがあと10年したら、懐かしく、笑いそうな泣きそうな気持ちで思うこともきっとあるに違いない。

 いろんなことがお外でもあるけど、もちろんおうちでもある。そんなことを改めて思う、いい短編が並んでます。好きだなあ。

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2008年10月 8日 (水)

トルコのサフランでパエリアもどき

200809231935000  イスタンブールの市場で、香辛料が山と積まれて量り売りしているところがあります。グランドバザールにもあるけど、エジプシャンバザールにはいっぱいあります。エジプシャンバザールの周りの小道にあるお店にもあります。むかーーしの日本の味噌屋さんのように(実は自宅そばにまだこういう店が1軒だけあるんだけど)、大きな樽に各種香辛料が入っていて、大きなひしゃく(?)みたいのがささっていて、キロあたりの値段が書いてあります。わかるのもあるし、なんだこりゃ?みたいのもあります。楽しみにいろいろ買ってきました。

 しかし、サフランだけは、こういう量り売りにはありません。サフランはある?と聞いてみると、出してくれます。でもあらかじめ量って小袋に入っている。やっぱりサフランはこっちでも高級品なのかしらん。と思って聞いてみると。「最高品質のだよ、イラン産なんだ」といいうのは、ちょっとだけ入って確かにお高い。でもトルコ産っていうのは、いっぱい入っていて全然高くないんです。(まあ、他の味噌樽に入っている香辛料よりは少し高い) 最高品質のは、日本で普通に買えるし、トルコに来たらトルコ産でしょ、と小袋にドバっと入ったのを買ってきました。

200809232034000  帰国後、湿気るからビンに移してみたら、こんなになるくらいの量です。300円~500円くらいなんだけど。もちろん、日本の小さな瓶に数本入って、1500円とかする高級品とは比べるべくもないような低級品なのかもしれないけど、量が100倍、値段が1/3、実質的には300倍の安さ、低級品だから10倍使っても30倍使えますね。20倍つかっても15倍使える。これは買いだわ、と買ってきました。

 さて、これでパエリアもどきを作ることにしましょう。パエリアたって、非計画的、おもいつきおうちおかずでは、豊富な魚介類なんて揃いません。今日はチキン(ちょっとだけ)と生協の冷凍あさり。これだけ。(最悪、チキンだけ、あるいはツナ缶だけ、つまりチキンライスみたいになってもよしとするいいかげんさ)。あとはタマネギ、セロリの切れ端、赤と緑のピーマン。終わり。パエリアっていうより、たきこみごはん程度のものね。黄色い炊き込みごはん。

 ポイントは一つだけ。具材のうまみを吸った液体でご飯を炊く。これだけです。で、この液体にサフランを適当にひとつかみ入れて炊く。終わり。フライパンで肉と野菜をいため、そこにあさりを投入、ワインを入れて蒸し煮にして、あとは適当にスープを増やして味を見て(ここで、トマト缶なんかも入れてもおいしい)、サフランを投入。この液体でご飯を炊く。具は、ご飯を炊いている途中に上に乗せてちょっとだけ加熱。ホットプレートを出して、大きく作ると、少ない具材でも豪華に見えて、一品で食卓が賑やかになります。

 今回は、面倒がって、ルクルーゼで地味に黄色いご飯を炊きました。ルクルーゼで炊くご飯は、ほーっこりしておいしいです。そして、お約束の黄色いご飯のおこげもパリパリしていておいしい。お安いトルコのサフラン、おしげなくたーっぷり使って、いい香りと色です。あさりのダシも十分ご飯が吸って、おいしいパエリアもどき。

 3合も炊いて、翌日のお弁当に使おうと思ったのに、全然残らない…

 サフラン、いっぱいあるから、また作ろうっと。

*この他に買ってきた香辛料については、またいずれ。なんだかよくわからないのもあるんだわ~

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キュア

キュア / 田口ランディ/著

 田口ランディさん、私、ずーっとこの方、根拠もなく男性だと思っていたのですが、妙齢の女性なんですねえ、と少し前に知った方です。いや、どっちでもいいんだけど。

 ガンという病気、早期発見によって治癒するガンも増えていますが、まだまだ、進行してたり、あるいは場所が悪かったりするとなかなか難しい病気の一つである、ガンですが、そのガンと医者、そして生きるということ、病気と闘うってどういうこと、あるいは、戦わないってどういうこと、「気」とか「生きるエネルギー」って、という問いかけになっている本です。ただし、田口さんは医者ではないのに、医者の世界のことを書こうとしているので、厳しいこともあります(主人公は、医者でガンになった青年です)、彼女が言おうとしている、西洋医学に頼ることの可能性と限界、一方、気や見えない霊力の可能性と限界、そのあたりが、ふわふわとした小説になっています。

 彼女自身が、いま、そういうところで揺れているんでしょうか?

 この間から、(生死にかかわる)病気とか、死とか、そういう小説が多いので、ちょっとぐったり気味なのに、また、読んでしまいましたわ。

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2008年10月 7日 (火)

そろそろ最後の長崎

 今年度の上半期は長崎仕事をやっていたので、何度も何度も長崎に通いました。そろそろ、終盤、あと1-2回で長崎通いも一応終わる予定です。

 えーと、壱岐や対馬、五島や佐世保など、長崎の旅のことはいろいろ書いてきたのですが、今回は市内です。市内は一番多く通っているのですが、いつも会議室に入って出てくるだけで、なーにも書くことがありません。有名どころ(市内には、グラバー邸とか、天主堂とか、まあ、有名な観光地があります)には、どっこも行かず、仕事に来ていました。

 今回も同じ。ただ、泊まりだったので、真っ暗になってからだけど、ちょっとだけ時間がありました。長崎市内には、日本でいくつある中華街の一つ、新地といわれる中華街があります。もちろん横浜とか神戸とかの中華街に及ぶべくもない小さい小さい中華街ですが、それでもちゃんと中華門があって、ほんの少しだけど、中華屋さんが並んでいます。ちゃんぽんはこの中で食べるとおいしいです。200810011934001

 横浜や神戸が開港という江戸時代の末期からの中華街の集積であるのに対して、長崎はなーんと鎖国前から鎖国する頃にかけて、つまり江戸時代の初期からの中華の方の集積があったということで、歴史が違います。そして、その鎖国の長い歴史の中で、だんだん日本文化に同化せざるを得なくなって、折衷の文化が作り上げられてきている、というのが長崎の中華街、華僑の特徴なんだそうです。よって、中華門は、逆に中華色を出したいということで、昭和の最後頃に設置したものだそうです。そのころから、らんたんフェスティバルという中国の旧暦にあわせて、あちらの提灯のお祭りが冬場に開催され、この新地が有名になったのですが、実際には、市内に広く華僑が、日本文化の中に同化して散らばっているというのが長崎の華僑社会のようです。

 ランタンフェスティバルはここね

 http://www.nagasaki-lantern.com/

 新地の小さな公園(湊公園という、普段みると、とーっても小さな普通の公園)を中心として、街全体をらんたんで飾るお祭りなんですが、90万人という人出があるそうです。

 ランタンに火が入って、とても綺麗だといいます。冬まで仕事があれば、ぜひ見てみたかったけどね。(あ、飛行機も宿泊も取るのはとてもたいへんそうです)

 このフェスティバルの時は、賑わいますが、普段は、実に閑散とした中華街で、昼間に修学旅行生が少し歩いていることがあるくらい、夜は8時になると人通りも少なく、淋しい中華街です。端から端まで7-8分あれば歩けてしまうような中華街、往復してみたけど、半分くらいはガラーンと開店休業状態、なんだか入る店がなくって、やっぱり外の店に入ってしまいました。で、普通の夕食を食べて、ホテルで本読んでるって、ちーっとも地方色のない夜でした。

 長崎、今月あと1-2回通って仕事を終える予定です。10月からはもう一つ、山口(これまた遠いなあ)の仕事を始めてます。今度は山口通いだなあ。

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暗礁(上)

暗礁 上 / 黒川博行/[著]

 地方で買った、初めての作家さんの文庫本。建築業界とヤクザの関係、ヤクザと警察の関係がとってもよくわかる(まあ、事実じゃないにしても、かなり構図としては近いだろう)、その業界のお話。

 あるなんとか企画という建築コンサルをやっている男性、コンサルといっても、コンサル稼業もだけど、様々な建築現場にいちゃもんつけてくるいろいろな人を捌くのも仕事のうち。家が揺れてがたついた、音がうるさくて病気になった、粉塵がふってきて喘息が悪化したというようないちゃもん、それも市民が正直に苦情を言うのではなく、なにがしかを得ようとして、ビジネス(しのぎ?)でいちゃもんつけてくる世界を捌くのが仕事。うーむ、ありそうだよね。警察はいくら否定しても、構造的に癒着はなくならないということがよーくわかる。士気を高め、モラルをあげても、構造が変わらなければだめだろう、必ずなるだろうということが、とてもよくわかる具体的な展開。へえ、へえ、とどちらにもあんまりかかわりたくない、いや絶対にかかわりたくない気分で読みます。

 女関係が出てこないのも(この手には必ず出てくるものだが)、すっきりしていいかな。下巻にそういう展開になるのかな?と偶然手にとったわりには、まあまあ。

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2008年10月 6日 (月)

ヨーグルトゼリー

 えーと、10月4日にいつもの、ガーーッと混ぜるレアチーズケーキをご紹介しました。ブルーベリージャムを作ると、ともかくジャムのあるうちに一回作ろうと思うレアチーズ。

 このチーズケーキがなくなっても、まだブルーベリージャムがあるとき、クリームチーズばっかり買ってたら、カロリーもだし、お財布もだよね、っていうので、作るのがただのヨーグルトゼリー。これはさらに簡単。

 200809192222000 生クリームをすこーしだけ攪拌。プレーンヨーグルトと同じくらいのトローさにするだけです(となるとまざりがよくなる)、そこにプレーンヨーグルトを混ぜて、すこしだけ甘味と香り(洋酒でもバニラでも)をつけて、ゼラチンで固めるだけ。火は一切使わない。フープロさえも使わない(笑)、生クリームとヨーグルトの量は適当で大丈夫。前者が多ければ、こーってり、後者が多ければさーっぱりになるだけ。同じくらいのトロトロさにしておくと、まざりがいい、というのがポイント。違うトロトロさだと、分離しがちかな。終わり。見た目はレアチーズケーキと同じ真っ白だけど、濃くが全然違う。さっぱり。でも、ブルベリージャム(といっても自家製でゆるめ)をかけて、つるんと食べるゼリーでおいしいです。簡単なんてもんじゃなく簡単。

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わが心、南溟に消ゆ

わが心、南溟に消ゆ / 西木正明/著

 あの、デヴィ夫人って、誰の夫人かご存知ですよね。あの人、レッキとした日本人で、根本さんだか、根岸さんだかという本名なんですよね。あの人は、インドネシアのスカルノ大統領っていう、ものすごく女好きの大統領の第三夫人なんですよ。

 で、この小説は、見初められて第三夫人になるということで、連れて行かれたけど、即後にデヴィさんを第三夫人にすることにショックを受けて自殺した女性の、大統領に見初められ、決心してインドネシアに渡るまでのフィクションも含めた小説です。(モデルとなった人はもちろんいらしたんですよね) あの大統領が、こういう風に日本の美人女性を次々と夫人にする背景には、インドネシアでの利権を巡った日本の商社と政治家との陰謀があって、彼らが大統領の機嫌をとり、儲けるために、気に入りそうな女性を差し出しているという面があるわけです(このあたりは、深田さんとかが大得意分野ね)。商社のドンと、その頃の岸信介、佐藤栄作といった政治家たちの謀略があるわけだ。そのあたりも、ちらっと出てくるけど、あくまでもこれは、彼女が学生の時から医学生と付き合い、一人前になるまでん水商売をして支え、裏切られて、失意のところだったこと、大統領との一応の恋、みたいな風にしています。

 まあ、そういうこともあろうかと、そういう面で書くのもいいのですが、彼女の失意、そして裏切った医者の姿がいまいち見えない、共感できないところがあって、うーん、この作家さんと私の相性なのかもしれないけど、もうちょっと奇麗事にしない方が、真実っぽくて面白かったかなあ、と思った作品です。

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2008年10月 5日 (日)

チャンス・ボール

チャンス・ボール

 私も人の親だなあ、夕方、街へ行ってDVDを借りるときに思います。今晩は、メッタにないことに、大学生が夕食に居る週末だから、何か好きなもの作ってやろう(まあ、基本的には何でもよく食べるんだけど)と思うと同時に、「マリアカラス最後の恋」にしようか「母べえ」にしようかとレンタルの棚を見ながら、野球のこの映画なら、大学生も一緒に見れるかな(どう考えても、マリアカラスの映画だったら、さっさと自室に入ってしまうだろうと予想される)、なんて思いながら借りちゃう。子離れしてないなあ…反省。

 ある大リーガーが頭にボールがあたって、意識不明のうちに、子供時代に戻って野球をするっていうたわいもない、つっこみどころ満載なんだけど、1976年の田舎のアメリカの様子、そこで野球が好きな子供(ほら、アメリカの映画だと、チビで生意気な子供とか、白くて年中アイスとかチョコを齧っているおでぶとかお決まりのキャラがちゃんと居る)、野球の試合が街の大きなイベントで、老いも若きも、みーんな地元のチームを応援しているそんな古き良きアメリカの姿が、楽しいです。古くなって、おばけ屋敷となった家に子供たちで忍び込んだり、ボロボロの町のグランドで練習したり、口だしてくるいろんな大人もまあ、意外性がない、ありそうな展開。悪役もお決まりな白人、生意気、金持ちっていう設定。意外性はないけど、野球が好きな少年、そして、少年ではなくなったけど、テレビはスポーツしか見ず、甲子園に通い、夏はボールを追いかけ、冬は雪山を滑る、大リーグの選手の名前だけは、どうしてそんなにスラスラ言えるの?という人間の機微も複雑さもわからん単純な青年にも、楽しめる映画です。スポーツの好きな少年とご家族でお楽しみください。

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イトウの恋

イトウの恋 / 中島京子/[著]

 えーと、少し前に「平成大家族」ではじめて中島京子さんを読んで、わりと面白い人だなあ、と思って、文庫になっているのを数冊手に入れてほってありました。

 これは、明治時代のある青年が、英語を覚えて、国内旅行(といっても、今みたいな観光旅行じゃなくって、もっとたいへんな旅行だと思う、旅行体制が整ってないから)をする年上の英国人女性のガイド&通訳として旅行する、うちに恋に陥る、そして、彼女を追って、密出国する話です。

 なんていうか、時代背景とたくさんの偏見、文化の違いの主張、そしてそれを超えた人間としての信頼ということを、強くじゃないけど、たくさんのつたない会話、背景、いろんなことの中で書いていて、面白いなあ、って思います。彼は20歳くらい、彼女は40代、親子ほども年が違い、文化も全く違う(今の国際結婚どころじゃない、違いです)、主従の関係(雇う側と、使用人ですね)もある。野蛮だ!不潔だ!!とか思いながらも、人間って、そういうことだけじゃなくって、本当に言葉が完全に自由じゃなくても、文化が天地ほど違っても、信頼できるってことがあるんだなあ、と思える、それが不自然じゃない小説Dす。もちろん、モデルとなった英国人女性の事実の話はあるようですが、それをモチーフにして、ステキな切ない恋物語要素を入れたフィクションになっています。中島さん、うまいじゃん!!

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2008年10月 4日 (土)

レアーチーズケーキ

 ブルーベリージャムを作ったのを、えーと、9月3日に書きました。このブルーベリージャムがあるうちに一回は作っておきたいのが、超簡単レアーチーズケーキ。私は奥園流でつくります。

 ミキサー(フープロでもいいけど、量が多くなるとあふれる)にクリームチーズをポンと入れ(量は適当でいいです。多めだったら、コッテリ味、少なめだったらあっさり味)、そこに牛乳に砂糖とゼラチンを煮溶かした暖かい液体(熱くなくても可)を注ぎ、ガーーー!!と粉砕。これでクリームチーズが溶けたドローっとした液体ができます。これに、生クリーム(量は適当)、プレーンヨーグルト(これも適当、多ければアッサリヨーグルト味、少なければこってりチーズ味)、レモン、洋酒(お好みで)を入れて、ガーーーっと再度回すだけ。終わり。あとは、カップに入れてもいいけど、大きめの密封容器にダラーーっと入れて冷蔵庫へ。終わり。超簡単だけど、なめらかでおいしいレアチーズです。ちゃんとクッキーを敷いて固めてもいいし、キウイフルーツなんて飾れば、お客様にも十分対応可能なものになります。クリームチーズも冷蔵庫の在庫とカロリーと、お財布で適当に増減できます。我が家では、これにブルーベリージャム(といっても自家製でゆるめ)をかけて食べるのがお決まり。カットして、トローっとかけて、色も綺麗なデザートです。200808292215000

 なんどもご紹介してますね。

 ミキサーについた、ドローっとした液体をなめる男も健在です。カップに流しいれて、フルーツ飾るってこと、一度もしたことがない…装飾苦手なのは一生治らならそうですな。

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ほたる館物語 1

ほたる館物語 1 / あさのあつこ/著

あさのあつこさんのデビュー作だそうです。へえ、山あいの温泉街にある、小さな旅館、ほたる館、近所に大きなホテルができて、どうもたいへんそうな旅館の様子を、小学生の娘の目から描いている、ちょっと楽しい、そして、じんわりする小さな物語です。あさのさんらしいなあ、と思う作品。

 気が弱いけど、腕のたつ板前のお父さん、気が強いおばあちゃんと、おかあさん、まあ、こういう商売は、女の人が強いわねえ。やさしいけど、働き者で怒ると怖い、仲居さんたち。いろいろなお客さん。団体さんが入ると、子供もお膳を拭いたり、いろいろお手伝いがある。いそがしい。そんな働く一家と、街の様子。なんかいいなあ。

 それぞれの家に生業っていうのがなくなって、勤め人になると、子供って働くことから疎外されちゃうんだよね。子供って、働くことが実は、とーっても好きだと思うのよ、本来は。でも、外で働く勤め人は、家は「休む」ところで、働くなんてイヤって思っている。で、子供とはそこでしか接点がない。で、どういうわけか、働く=イヤなことって刷り込まれちゃうんだけど、私は実は、子供は働くことが大好きだと思っているんだよね。お手伝いでもいいし、いや、手伝うじゃなく、君の仕事として、喜びを見つけられるようになってもいいんだと思うんだけど。大人の勝手な都合で、切り刻まれた雑用をやらされるのは、子供じゃなくたって、面白くない。喜びも工夫も楽しみも感じられないような労働の仕組みの中で、こなす労働がつまんなくって、強権発動されるからしなきゃならない、っていう苦痛は誰だって同じ。

 そこのところを気をつければ、実は子供はゲームよりも、何よりも働くのが大好きで、すごーく働きものなんだよなあ、と思ってます。それをうまく引き出せるかどうかは親の手腕だね、生業がない現代では、なかなか難しいですよね。そんなことを考えた小説でした。

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2008年10月 3日 (金)

プリズンブレイク シーズンⅢ 私の時間を奪うFOX社

プリズン・ブレイク シーズン3 DVDコレクターズBOX (初回生産限定版)

 夏の初めに、プリズンブレイク、シリーズⅢがレンタル開始されました。ちょうどその頃、ともかく長崎県各地域の巡礼、もとい巡回仕事があって、ともかくともかく時間がなかったんです。その上、少しずつ少しずつ、グレイズ・アナトミーを見ていた時期で(シリーズ1を終え、シリーズ2に入らなきゃなんて)、プリズン・ブレイクは気になるものの、せっかくお兄ちゃんのリンカーンの無罪を証明したのに、また捕まっちゃったマイケルはどうしたんだろう!?と思いながらも、ぐーっとこらえて数ヶ月。

 あーあーあーあ、ダメだった。TSUTAYAさんが撤退しちゃって(駅ビルの工事の関係ね)、地元の小さなチェーンしかなくなった最寄S駅のレンタル屋さんの謀略にはまって(安く貸してくれるのよ、これが)プリズンブレイク シーズンⅢを借りてしまいました。うっひゃーーー!!、マイケル、とーんでもない刑務所に入ってる!そして、また脱獄!!前世の因縁で(どういう因縁かよ)脱獄物には、妙に血が騒ぐ私は、辞められません。

(素の私は、とーっても普通の地味な人間でもちろん脱獄したことはありません)

そのうえっ!なんと、あのジャックバウアー「24」シーズンⅦの予告が入っているじゃあありませんかっ!!あの、トニーアルメイダ(私の妹分のMちゃんはトニーの大ファンなんです。何がよいのかよくわからないけど)が、死んだはずのトニーが、髪型変えて出ているんですよ。ジャックも予告編で言ってます「トニーは死んだんだ」って。ジャックだって不思議がっているんですから、見るものはもっと不思議です。なんで、ちゃんと爆発で死んだのに。あれれ?しかも、ジャックがトニーを狙ってる。あれれ?敵かよ。「24」は来年全米公開らしいです(フジテレビが今秋のイベントで24時間一挙放映を狙っていたんですが、編集が間に合わないとか、なんとか理由をつけられて取りやめになってます)から、日本上陸は来年秋?くらいのはず。それまでヤキモキさせられて、ひっぱられて、私の時間を奪っていくんだろうなあ<FOX社。というわけで、グレイズ・アナトミーと、ブリズンブレイクの二股かける夜は続く。あーあ、心落ち着けて眠りたい。

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女ひとりで親を看取る

女ひとりで親を看取る / 山口美江/著

 えーと、元キャスターで芸能活動もなさっていた、なーんと同年代(だということを初めて知った)山口美江さんが、アルツハイマーになったお父様を介護した実話です。発売された頃は、少し話題になったらしく、テレビにも出演されてたそうですね(って見てないけど)。

 彼女は、芸能活動を休止して、横浜に3坪の小さい雑貨店を経営する人になっていらして、貿易商だったお父様は68歳で仕事を辞めて一緒に住んでいらっしゃいました。お母様は美江さんが10代の時になくなっており、その後30年、父と娘の生活だったわけです。お父様の言動がだんだんおかしくなる。ボケ?痴呆?検査したら、アルツハイマーということがわかります。映画「明日の記憶」で渡辺さんが演じた、どんどんいろんなことがわからなくなる脳の病気です。美江さんは、小さいながらもお店をやっており、小さいからこそ、ご本人が働かなければ成り立たないわけです。

 タイトルは、「女ひとりで」となっていますが、あとがきにご本人が書かれているように、親戚、そして近所の方々、公的機関やヘルパーさん、いろんな方に助けてもらって、可能なかぎり一緒に暮らし、夜中の徘徊など、どうしようもなくなって、本人もわからなくなって、病院に入ります。長年暮らしていたところだからこそ、近所でおかしなことをしたり、言ったりしても、みんな顔なじみで、わかってくれているから、と支えてくれている様子があたたかく見えます。

 お店を続けながら、犬の世話をし、父親の言動をもちろん、びっくりしたり、情けなくなったり、悲しかったりしたでしょうけど、トンチンカンな様子をできるだけ笑おうとする様子も強いなあ、と思うのです。だって、実の娘がわからなくなって「親切にしてくれてありがとうございます。ケッコンしてくれますか?」とプロポーズしてくれたり、あるいは、お母さんになって、何か言いつけてきたり、エピソードとして面白おかしく書いてますが、実際には、どれほど辛い、情けない気持ちだったでしょう。

 そんな話満載です。お父様が最後になる入院をされたとき、おしゃれで着道楽だったお父様の洋服が手入れができずにカビだらけになっているので、大量に処分します。そのときの、辛いご様子、どうしても搬出の時に家に居られない、そんな姿も、よーくわかります。

そんな本です。彼女は、たぶん芸能生活に戻るつもりはなく、雑貨店の経営者として生きていかれるのでしょう。苦しんで、迷って、できることしかできなかった、看病の様子を、率直に書いていらっしゃると思います。

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2008年10月 2日 (木)

ライセンス・トゥーウエディング

ライセンス・トゥ・ウェディング

 ロビン・ウイリアムズのラブコメ。ストーリーはまあ、こんなもんでしょ。一度分かれた婚約者がまた、くっつくのも予定通りっていう映画。

 ただ、ロビンが、おかしい、すけべででしゃばりで、おもしろい牧師さんをやっている、それを見るための映画。あとは、どーでもよろし、っていうところかな。あつあつの二人が、もめたり、けんかしたり、またくっついたり、って当たり前じゃん、のお話。

 特典映像が面白い。

 ともかく撮影現場がロビンのおかげで、おかしくって、楽しそう、っていうのが伝わってくる。楽しそうだなあ、ってロビンが居るだけで、そして、早口であれこれしゃべりまくるだけで、楽しいんだろうなあ。

 というロビンファンのための映画。それだけ。でも、好きだから、いいのだ。

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セ・シ・ボン

セ・シ・ボン / 平安寿子/著

 平さんが、好きだなあ、と再度思う1作。完全にひいき入っていると思うけど。ぜーんぜん、知らなかったし、なんとなく彼女のイメージと違うんだけど、55歳くらいの彼女が20代の後半、仕事に行き詰まって3ヶ月、貯金はたいてパリ(PARISよ!)の語学学校に通う、語学留学をした時の話。そこで何も得ることができなかった、と思ってた本人は、そのおはなしをどこにも書かなかったし、自分の中で封印してきた。今回、いい年になって、過去を振り返るときに、辛いことも、悲しいことも、いろんなことが若いときと違って、年取るっていいなあ、って思いながら見ることができる年齢になって、はじめて、あの頃のいろんなことが、いえるようにかけるようになったんじゃないか、と思い、書き始めたら、封印して、忘れてしまったと思った、たーくさんのこと、たーくさんのであった人たちのこと、その時の、若い、未熟で、でもまっすぐな自分がいっぱい思い出されてきた、という話です。

 いいなあ、こういう年になって、若い頃の、苦いと思っていた思い出も、まあ、苦さも味のうち、みたいに大きく受け止められるようになって、年をとっていくのもいいでしょ、思いでもまた楽しわよ、って堂々と言いながら、思い出して、そして魅力的な小説にできるタイラさん。へえ、そういう20代だったんだねえ、とちょっと後輩が、その若さにまぶしいタイラさんを見る本。いいおばさんだなあ、大好きだなあ。

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2008年10月 1日 (水)

久しぶりにスペアリブ梅ボシ煮

 旅行から帰国して早2週間、この2週間、私とオットはひたすら仕事をして帰宅し、家で遅い夕飯を食べる日々を過していたのですが、うちの大学生、ちーーっとも居ません。旅行を合わせてほぼ1ヶ月、まともに顔見てないです。いや、朝は居ることがあるんだけど、私がとても時間がないのです。夜はさっさと寝てしまう年齢ですし。

 なんとか立案コンテスト(だったかな)に出るとかで合宿で準備してコンテスト(結果さえ知らない)、その後、自分が作っているなんとかいうフリーペパーの合宿、その後、北陸方面(だったかな)一人旅と、だいたいあんまり自宅で寝てないみたい。時々、出入りするのは見るんだけど(そーんな豪邸のわけないのに)、ちーっとも会いません。

 久しぶりに家族揃ってご飯を食べる機会があるというので、スペアリブにしました。ほぼ1ヶ月ぶりの、揃っての夕食かも。

 何度もご紹介してますが、圧力鍋で一回ゆでこぼした後、梅ボシ(としょうゆ、お酒、お砂糖はちょっと)を入れて煮るタイプです。一度、ゆでこぼしているのでさっぱりしているし、骨離れがよくって、梅ボシで臭みもとれていて、万人受けするスペアリブです(スペアリブって年寄りは難しいんですが、これなら大丈夫です)、ちょっと縮んじゃうのが、難点ですがね。骨つき肉って、豪華に見えますしね。こんなものも作る気になる季節になったなあ、という気分です。暑い時は、作る気にならないおかずです。(ゆでこぼしが暑い・・)

 さてさて、旅行の話でしょうか?9月の話を全然してないので、なんの立案したのか?コンテストはどうだったのか?いろいろ聞きたいこともありますが、骨つき肉にかぶりついていると話もなかなかできそうもないですね。鍋なんかの方が話が聞けそうかな、と思いつつ、久しぶりのスペアリブ。3人で1キロ(骨があるからね)くらいが消えます。

 うちの大学生は2ヶ月近くの夏休みがやっと終って、本格的に後期の大学が始まった様子です。今年の夏、もう当たり前なのだろうけど、私は彼とほとんど行動を共にしませんでした。1回くらい家族で外食したかったけど、それもなかったなあ。それほど、別々の生活ですが、8月に彼は父親と夏の山に行ったのです。父親(つまり、私のオットだが)の山行に2-3年に一度は同行しています(裏で私が、「タマには付き合ってあげなよ」とプッシュしたりもする)。この2人の組合せだと、私が渋る高い山や長いコースに行くようです。オットは、いそいそと地図を広げ、道具を並べ1週間くらい前から、食料の心配、装備の準備なんかしてうれしそうにしている一方、息子はちっともそれに参加しない。前日まで家にも居ない。それでもなんかの時に、「オレだって、それなりに楽しみだよ、久しぶりだしさ」と言ってたので(私にだけだけど)、ちょっとうれしい気持ち。家に1人残るのもとーってもうれしくって(家が広くてうれしい!)、送り出した今年の夏の父と息子の山行でした。「オレら2人だと、コースタイムのだいたい半分以下だね」なんて言って、2人でたいした話もしないで、ひたすら長時間長距離登るらしいんですけどね。ひゃー!!いつまで付き合ってくれるかな、いつまでおじさんの体力がもつかなあ、の父と息子の山行。これから、父と息子で酒を飲もうとか、ゴルフをするとか(?)他のこともあるかもしれないけど、こんな山行がたまーーにでも続いてくれるといいな、と思ってます。もちろん、私は留守番してたいです。そのペースで高い山、ぜったいヤダ。

*すいません、スペアリブの写真とる前に食べてしまいました。

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役者気取り

三谷幸喜のありふれた生活 6 / 三谷幸喜/著

 三谷さんが、朝日新聞の夕刊(たしか木曜日に掲載)に連載している、ありふれた生活がまとまって本になっているのの6巻目かな。私は、掲載時に読む割合が3-4割あるので、読んだ回もあるんだけど、まあ、通して読むと、このシリーズは、今公開のマジックアワーの前作「有頂天ホテル」のプロモーション時、それとJALのCMなど露出を増やした頃のことで、あれこれメディアに出て、奥様(小林聡美さん)から「役者気取り」って言われている時期のものです。

 頼まれるとイヤといえずに、CM(JALカードのCMですね、飛行機でガンガン流れるので何度も見てます)や、いろんな映画のちょい役に出てしまう、断れない性格(なのか、実は好きなのか)三谷さんの、あれやこれやです。

 この夏は、マジックアワーの公開で、きっと同様にあちこちに出ていらしたのでしょうね。

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