プラハ!

チェコの映画でミュージカル仕立てっていうので借りてみました。ストーリーは単純で、レトロな感じだなあ、と見ていたんですが、最後のところで、プラハの春(1968年のチェコ国内の改革がワルシャワ条約機構軍―まあ、つまりほとんどがソ連軍ですねーの介入によってつぶされる事件)で大どんでん返しになってしまう、チェコの郊外の町の様子です。そういえば、最初のダンスパーティのところで、1968年って書いてあったんだけど、まったく気にしなかった私がおばかでした。
高校卒業マジカの3人娘の恋と冒険っていうストーリーは目新しくないんだけど、音楽やファッションがレトロで(60年代ですから)、かわいいです。音楽もポップでし。かわいいファションだなあ、なんてのんびりみてました。そして、よく考えてみると(考えて見なかったからホゲーって見てたんですけど)、娘たちが同級生の男の子ではなくって、脱走兵(これがチェコらしいわけで)とアバンチュール(古い!)にドキドキしちゃうんです。彼らは、兵役を脱走して西側に逃げて、いずれ自由のアメリカに渡りたいと考えている。それがすごく憧れなんですね。チェコの田舎の誰と初体験をするかと考えているお嬢さんたちには、「アメリカ」っていう単語は、自由と幸せの象徴なんです。チェコで次々と国内の改革が進んでいたときには、まだ身近じゃないけど、実現可能性があるように見える自由、そして西側諸国!その気分と、若いお嬢さんたちの恋愛気分が、すごくマッチします。
そして、それはある日、全部崩れます。ソ連軍の戦車が入ってきて、平和な町は一変します。自由に物を言ったり、西側にあこがれたり、そういうことはぜーんぶなし!鉄のカーテンの向こう側に行ってしまう。それがプラハ!なんですね。
そういう風に見ると、大人への憧れと、西側、自由への憧れを持って、恋をしたりおしゃれしたり、歌を歌ったり、失恋したりしているお嬢さんたちの、あったりまえの姿が、とっても貴重なものに見えます。
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